オーカス・プロジェクト
日本に帰る日本チームにあわただしく別れを告げて、10時に劇場前で待ち合わせて、ランディの車に乗って、オーカス島。ここで世界から集まったインプロバイザーたちで稽古して、新しい作品を創るのが目的
今回で3回目(3年目)となるこのプロジェクトに参加するメンバーは、ランディ(アメリカ)、ペアー(スゥエーデン)、トム(アメリカ)、トレキシー(オーストリア)、ラマ(オーストラリア)、ゆり(日本)、ヤン(ベルギー)、ジル(アメリカ)、ジョー(アメリカ)。
ホントウならばイタリアのアントニオ、オランダからハンクが参加する予定でしたが、もろもろ事情があって不参加。
1時間30分ドライブ。そしてフェリーで1時間。瀬戸内海にちょっと似ているインランドシー。ここは「ほとんどカナダ」という位置で、風景もカナダを思わせる感じ。背の高い三角な木々とか、広い高原とか。到着したのはランディの別荘。
大きな窓から、海が180度一望できるコテージ。
みんなで料理をして(パスタ+サラダ)、食べて、飲んで、話して。
メインシェフ:ヤン、アシスタント:トレキシー。サラダ係り:ユリ。
わたしはワインを飲みすぎて、(疲れてもいたし)、すぐにダウン。
でも、大学院の勉強(台本を書くこと)があったので、7時におきて台本書き。ソファーに座って書いていると、目の前には広大は海が広がる。よく見ると、茶色い何かが海を泳いでいる。それはすぐに海中にしずんでしまうのだけれど、ときどきふっと現れる.あれがうわさのオットセイ?
この辺りには、オットセイやら鹿やらがぞろぞろ住んでいるらしい。
台本書きに悶絶。そんなに簡単に書けるもんじゃないらしい。
早く書き上げてしまいたい気持ちと、ベットにもぐって眠りたい気持ちとの葛藤。
6月8日
稽古開始。
稽古はオーカスの中心にある劇場、オーカス・センターの稽古場。
日本でいうなら森下スタジオみたいな感じ。設備はかなりしっかりしていて、大道具を作成する場所、お芝居用の衣裳部屋、楽屋など充実しまくり!
稽古はまず、オーカス・プロジェクトの全景について、ランディから説明が。
このプロジェクトは今、ベルリンで公演を計画しているということ。
また、このプロジェクトは国際的に活動していくということなどなど。
そしてこのプロジェクトのテーマについて
テーマは「After life」。これは日本映画の「ワンダフル・ライフ」がモチーフとなっています。
つまりこのプロジェクトでは「生」と「死」を扱うということ。
それぞれの国の習慣や神話などを話し合いました。
日本は独特なので、説明しがいがありますね~。。
だからこそ、わたしはもっと知らなくてはと思いました。これは今後の宿題。
それからお客さんへのインタビューについて。
どうインタビューすると効果的か。何が大事かを検討。
そしてお葬式のシーン。ランディが考えた手法によって。
これは死んだ人について、関係した人々がモノローグをしていくというスタイル。
いかにストーリー・テリングするかという問題。
みんなどんどんアイデアを出していく。みんなとても頭がいい。まずインテリである。
みんなの議論についていくのが大変。まず英語を理解してから、内容について考えるから、どうしても一歩、二歩、反応が遅れてしまう。ぐふぅ~。。。
「理想的な死へのビジョンは何か?」
マジック・スキルを考えてくること。これが宿題。
稽古が終わると、近くの図書館でメール・チェック。ここでしかインターネットが使えないので。
(ここでは携帯電話通話もままならないのです。。)
その後、ランディの車で別荘へ。夕飯はみんなでクッキング。
夕食は昨日のスパゲティ。(作りすぎ~!)+サラダ+チキン。
メインシェフ:トレキシー、アシスタント;ラマ、サラダ係り:ユリ
明け方まで飲む。
6月10日
早朝に起きて、原稿書き。
男性陣のいびき高らか。
スゥエーデンの作家「ラーシ・リーアン」についての話から稽古開始。
「天国をクリエートする」こと。
宿題の「理想的な死へのビジョンは何か?」を発表し、それに対しての「マジック・スキル」を皆で考えた。ディバイジングですね。
インタビュー。つっこんで。
「死んだら、なにを恋しがるか?」ということについて。
アクティヴィティをする人と死んだ人とのコラボレーション。
ヤン:ガーデニング
トム:キャンプ・ファイアー
ユリ:生春巻きを作る
ラマ:ネコと遊ぶ
トレキシー:寝る前に、娘と一緒にいるひととき
ペア:友だちに料理をつくる
ジル:キャンプ・ファイアー
あまりに美しいシーンが展開されて、なきそうになった。
人間が人生を謳歌している姿は美しい。
「日本人のどれだけの人が、このような美しいアクティビティを体験しているだろうか?」。
そんなことも思った。人生を楽しんで欲しい。
サイレントシーン。
死神たちのパーティ。
あまりに面白くて、おしっこちびりそうになった。
6月11日
トレキシーに刺激されて、朝の森をジョギング。
ものすごく気持ちがいい。
稽古。
モノローグについての考察。インボケーションをたっぷり。
演劇論。アドラーについて、メリルホリドについて、スタニスラフスキーについて、マイケル・チェーコフについて。
ストーリーについて。
ホントウに会った「死」についての話について。
ラマから「ハチ公」の話が出た。彼女は最近、日本に遊びにきたばかりなので。
ジル+ジョーがタコスを。
メインシェフ;ジョー、アシスタント;ジル
6月12日
写真撮影。
「休日」というテーマでシーン。
「自分のお葬式で、誰かがするであろうスピーチ」をモノローグで。
「どうして天国に行きたいか」をモノローグで。
それぞれの国のお葬式についてのディスカッション
昼間、道を鹿の親子が歩いているのを目撃。
感激してついていくが、軽々と逃げられた。
夕食:オントレーでキヌガワの生春巻きづくり。みんなに生春巻きの作りかたを伝授。
6月13日
死神(ペア)とのシーン。
あまりに面白く、そして深い。シーンの中で、本当に泣いてしまった。。。
夕方「ペット・ショー」に出演するので、そのためのリハ。
現地の人が「ペット」についての詩を読んで、それについて「なにか」をするのが私達の使命。
詩を読む人をたてて、それをじゃましないようにするにはどうしたらいいか考える。
リハをして、構成を決める。わたしは疲れぎみ。
本番。2部構成で。
地元のおばちゃんたちが自慢げに「ペット」の詩を読む。
正直言って、あまり面白くない。それに比べて、みんなのシーンはすごい!
なにせ全員がいいインプロプレーヤー。シーンは創れるし、サポートするし。
これビデオにとってあるといいなぁ~。
一方、キヌガワは1部はまったく乗れなかった。
地元の人の英語が理解できていないので、どう貢献していいか分からない気持ち。
他のプレーヤーが、わたしを舞台に連れ出そうとするけれど、ことごとくNO!
第二部。一回だけ自分からシーンを始めた。ペットを極愛する主人の話。
まあまあ。
全体的にはすごくいいショーになって、みんな大喜びだった。
地元のバーへ。ビリヤード。
6月14日
べリングハムに移動。
久々にホテル宿泊。近くの古着屋さん(巨大!)に皆で行く。
ものすごくセクシーな下着(衣装用)と、ものすごく派手なパンツを買う。アメリカらしかったから。
夕方:ショー。
べリングハムのインプロバイザーたちと合流。
去年、シアトル・フェスでいっしょだったビリーと再会。うれしいなぁ~!
構成
1)2人シーンからスタート、人が増えるたびにシーンが変わり、全員が入ったら、次のシーンから人が抜けていく。
2)死神シーン
3)「なぜ天国に行きたいか」モノローグ
4)お客さんにインタビューをして「アフターライフ」を創作する。
5)ロングフォーム。
いくつかランディと面白いシーンをやった。
ペアとは強烈はキスありのシーン。これは久々ヒット。いいシーンだった、クレイジーで。
べリングハムのホテルに宿泊。
6月15日
べリングハムからシアトルへ。
「マーケット」シアターでは54時間インプロマラソンが行なわれている。
プレーヤーのダンが、54時間ぶっ通してインプロをしているのだ。それ以外のプレーヤーはそのサポートで次々とショーを展開している。
わたし達「オーカス・プロジェクト」のチームも参加。
ダンと一緒にショーをする。
その後、飲んで、インプロマラソンの最後のシーンに参加。
わたしはめっちゃ酔っ払っていたので、あんまりよく覚えていないけれど、大勢の人が舞台にいて、最後にダンだけが生き残った。みたいなシーンだったように思う。
明日から「シアトル・フェス」









最近のコメント