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October 31, 2004

岡山ワークショップ

岡山で2日間のワークショップ。
「定期的にインプロ・ワークショップをしていこう!」ということで続けてきて、もうすぐ1年になる。初心者クラスと経験者クラスと、2つのクラスが設けられるようになったのは、このように定期的に地道に続けてきたからだ。

今回は、初級クラスに(なんと)30人もの人が集まった。
役者さん、コーチングの人、演劇指導者や学校の先生。新鮮なところでは、歯医者さんやその助手の人たちや郵便屋さん!前日に山陽新聞に「インプロワークショップ」が大きく取り上げられたので、それを見て、当日申し込みをしてくれた人もかなりいた。(ああ、マスメディアの威力!)

山陽新聞の人は、さいしょ取材のために、ワークショップの現場にやってきて、すみっこのほうで見学していたのだけれど、終わってから「わたしも参加したい!」と言ってくれて、次の回は(なんと)、純粋な参加者としてワークショップに参加してくれた。そして、その体験を踏まえて、インプロの記事を書いてくれた。だから言葉が生き生きしている。本人がきちんと体験しているので、具体的で分かりやすい。客観的な印象じゃなくて、ちゃんと身体から出てきた言葉。説得力がある。

新聞にのったり、マスメディアに取り上げれるのもありがたいけれど、このようにインプロを好きになってくれて、ちゃんと体験してくれて記事を書いてくれたことがなによりも嬉しかった。

今日、写真を撮りにきた新しい記者の人も、NHKの人も、「今度は参加者として来たいと思います」と言ってくれた。

ワークショップが終わってから、アシスタントの伽羅さんはしみじみ言った。「見学した人(とくにマスメディアの人)に、「ぜひ今度は参加したい」と言わせるワークショップって、すごいですよぉ」。

ほんとだね。

インプロ・ゲームってすごいね。

深いくせにめっちゃ楽しいんだもの!

体験者クラスでは、みんなが「つみ上がっていく」力をつけてきたのを、ひしひしと感じる。

「ほんとうにやりたい人たち」が協力していく力の頼もしさよ。

広島でインプロをされている人にも会った。

さらにさらに広がっているインプロの輪。

ただただ感嘆するばかりです。うひょ~

October 30, 2004

神戸ナイト

いくつもの仕事を抱えて、パニックになりそうな自分をなんとか静めている。

すべて「やってみたい」「面白そう」という仕事ばかりなのでストレスは無いのだけれど、それぞれ個性的な仕事なので、頭の切り替えが大変。まさに「今の瞬間、瞬間」に集中することの大事さを感じる。

神戸では、「楽しみ隊ワッハッハ」というグループにワークショップをさせてもらった。
このグループは、地域の子どもたちといっしょに、いろいろな表現活動をしているお母さんたちの集まり。さすが関西のお母さん!みなさん元気で、いつもこちらが圧倒される。長いお付き合いで、だんだん気心も知れてきたし、神戸に行く=久々に親戚の人に会う。みたいな気持ちになる。今回は大阪に引き続き、「ノーと言ってもオッケーよ!」というテーマでワークをさせてもらった。

その後、久々にアフタフバーバンのたいらくんや能勢さんにあって浮き浮きした気持ちになる。

「わたし最近、あんまりお酒飲まないんだよぉ~、で朝早起きして仕事してるんだよぉ~えっへん!」

と威張ったくせに、その晩は(嬉しくて)つい調子に乗って、たくさん飲んでしまった。

ああ、言行不一致!(苦笑)

October 29, 2004

大阪ワークショップ・その2

トモ君のこと。
身体に障害をもった青年トモ君。稽古場にトモ君が現われたとき、正直言って「どうしよぉ~」と思った。「どのくらい動けるのだろうか?どのくらい言葉を理解してもらえるだろうか?どのくらいしゃべれるのだろうか?」わたしにとって、身体障害者の人は異国の人なのだ。

その日トモ君がやってくるのを忘れていた。ワークショップは健常者向けの内容を考えていた。健常者向けのプログラムだと、走ったり、早口でしゃべらなくてはならなかったりで、障害のある人たちには難しい。しかし参加してくれるすべての人のほうが(当然だけど)わたしのプログラムより大事。みんなに満足して帰ってもらいたい。すべての人が楽しくできるような提案をしたい。わたしは顔で笑ってココロで焦って。「どんなことができるだろう?」と、必死に自分の引き出しを探し、とにかく冷や汗で「ど~しよぉ~」だった。

ところで。
わたしは、障害を持っていると言われている人たちの表現が大好き。単純に大好き。一所懸命に話しをしようとする姿とか、表現しようとする動きとか、びっくりするぐらいインパクトのある動きや感情の瞬間とか。人によっては、爆発的な何かにびっくりしてしまう人もいるみたいだけど、普通の人じゃできない、爆発的な何か。それを見るのが大好きなのだ。

ワークショップでは、参加者が「ちょっと驚いたな」と感じている場面も少し見られた。それは無理も無い。だってわたしたち、身体障害者といわれる人たちとお付き合いするチャンスがあんまりないのだもの。でもね、だんだん、だんだん距離が近くなってきて。浮き浮きして。

終わってから、トモ君がわざわざわたしのところに来てくれて「楽しかった、自分の語り部の活動にも勉強になりました。また機会があったら来たいです」と言ってくれた。「こちらこそ、来てくれて本当にありがとう!」とココロから言った。わたしとしては、トモ君もいっしょに楽しめるようなプログラムを考えることで、普段はしないゲームにチャレンジすることができた。それはとても盛り上がって、楽しかった。しかも新しいゲームを考えだすこともできた!

ワークショップは生き物だなぁ~とつくづく思った。
わたしに新しい経験をさせてくれるために、トモ君がやってきてくれた。
トモ君、ありがとう。

October 28, 2004

大阪インプロワークショップ

大阪で3日間6クラスのワークショップをしました。

初級が2クラス、イエスアンド、フォーカス&ステイタス、ストーリーづくり、ロングフォーム入門クラスの6つ。どのクラスも満員御礼定員オーバー(!)で、延べ120人以上の参加でした。参加者は、役者さん、コーチ、カウンセラー、大学の教授、主婦、学生など色とりどり。年齢も色とりどりだったし、語り部で身体障害者(トモ君!)という個性的な人も参加してくれました。参加してくれたみなさん、お世話になりました。

企画は、インプロに惚れ込んで表現街道まっしぐらのウエッディ企画、大阪のインプログループ「フリーフライツ」、京都の美人女性インプロバイザーたちが団結&協力して活動してくれている。企画してくださったみなさん、ごくろうさまでした!

わたしにとっては3日間連続でやれたことが、まず今回の大きな収穫。単発参加の人もおられたけれど、続けて受けている人たちのモチベーションが高く、グループ内の集中度がすごく高くて、何かが「つみ上がっていく」感があった。わたしはそのエネルギーにとても影響されて、普段だったら「この話しは、まだみんなには早いかなぁ~」とか思って言わないことーインプロの深い部分―をみんなに話すことができた。わたしは、自分が、参加してくれる人たちを感じることによって、自分の中から言葉が出てくることに気がついた。参加者のモチベーションによって、相手に伝える言葉が引き出される感じ。そういうキヌガワの資質と、今回のワークショップはじつにマッチしていたようで、無意識に感じていたことをずいぶん言語化することができた。しかも、

近畿インプロワークショップ全般のアシスタントをしてくれている大阪「フリーフライツ」の伽羅さんが「とてもいいワークショップでしたね!」と褒めてくれたのも、わたしの新しい様を(いっしょにやってきた)大阪メンバーに見てもらえて感じてもらえたようで嬉しかった。おこがましいけれど、インプロをみんなに引き継いでいく際に、この過程を見ておいてもらえることはとても大事なことのように思える。

今回の大きな収穫のひとつは「ノーと言ってもOK。それを含めてイエスと言おう!」というところまで体験してもらったこと。それを実感し理解してもらえたことは大快挙!インプロというとどうしても、イエスと「言わなくてはならない」という風に思われがち。「イエス!」はすごくステキで大事なことだし、「ノー!」と否定することのほうが簡単(それを人前で言うか言わないかは、また別の話しだけれど)なので、「イエス!と受け入れてみようよ」と提案している。けれど、それがどこでどう間違って解釈されたのか、イエスしなくてはいけません。みたいに思われているふしが、最近あるからだ。

そうじゃない。それを分かってもらいたい。

今回は、3日という時間があったおかげで、そこまで言うことができた。
そういう意味では、3日間ぐらいの期間でワークショップを組んではじめてインプロの全体像を分かってもらえるのかなとも思った。これからはワークショップの期間についても見直さなくてはならないかもしれない。

もうひとつ新しい発見。
「フォーカスとステイタス」というくくりでワークショップをやったのはこれが初めて。いつもは「フォーカス」と「ステイタス」はバラバラに教える。あまり深く考えないで企画したけど、実際にやってみたら、あらあら。フォーカスとステイタスには深くて面白い関係がある!(新しい発見じゃっ!)これはもう少しまとめて、心理学的な(ちゃんとした)実証理由もつけて発表したいと思う。

今回の大阪ワークショップのテーマ
「今の自分」を「実感」すること。
「がんばらなくてもいいんだ」ということを「身をもって」体験すること

続けていくことで深まっていく人間同士の信頼関係を、ワークが終わった今、しみじみと感じているキヌガワです。

October 26, 2004

合宿っていいかも。

ニュージーランドから佐賀県に直行して、インプロ合宿をした。

合宿でインプロ・ワークショップをしたのは、これが初めて。

福岡県、佐賀県、飯塚市、鹿児島県、長崎県から22人が集まった。一泊二日インプロざんまいだ。九州ではインプロのネットワークがしっかりしていて、年間通してワークショップを続けてきたし、いつかはシアタースポーツができたらいいねという話しをしている。今回、思い切ってシアタースポーツをやってみた。フォーマットはデニッシュマッチで、2チームで対戦するものだ。みんなまだまだ経験が足りないので、それぞれのラウンドで何をやるのかは、あらかじめ選択の枠を決めておく。それぞれのチームは5人~6人。これは「見られるプレッシャー」を回避するため。今回は「人に見せるため」ではなくて、「お互いが交流するため」であるから、できるだけみんなが心地よい環境でトライした。

司会はキヌガワ。昨日まで英語で生活していたので、日本語が不自由!言葉がなかなか出てこない。いやぁ~かみまくり。頼りないったらありゃしない(苦笑)。でも、ヘロヘロリンの司会者を盛り立てるように、みんな大元気でパフォーマンスしてくれた。

だいたい、誰もシアタースポーツを見たことが無いので、「へっ?シアタースポーツってナニ?」なのです。だからわたしが説明しても「ふぅ~ん、、、」って感じで実感が持てないのも当然のこと。だから、楽しんでやってもらえると「あ~良かった、紹介したかいがあった」なのです。

九州インプロ・初めてのシアタースポーツのチームは
『めっちゃ!!ミッチェル!』
『現役OBS』
『ブルーブラックス』
『三匹の子豚とガラガラどん』

2時からワークが始まって、7時までトレーニング。7時から夕飯。8時からシアタースポーツを始めて、10時に終了。その後は(もちろん!)飲み会。それぞれが美味しいお酒やお菓子を持ってきてくれたので、すごく豪華な宴になった。奄美大島の黒糖焼酎はうんまかったなぁ~!夜中の3時まで飲む。

次の日は7時30分から朝食。9時からワーク。当然ながら(苦笑)みな二日酔い。朝ごはんのときもまだ酔いが残って赤い顔をしていた人もいたっけ。

ワークの最初はストレッチとマッサージ。23人が輪になってマッサージする姿はなかなか壮観。

2日目はじっくりシーンを創ることに専念した。どうしてかというと、ゲームだと「ルール」があらかじめ決められているので分かりやすいし、やりやすい。でもそれだけをやっていると、プレーヤーが自主的想像力に欠けるような気がしているからだ。インプロはもっと自由なのに、ルールがあることで自主的に考えることができなくなってしまう。みんながもっとクリエイティブにインプロと関われるように、「自分の頭で考え、創造できるように」シーン作りをした。

「じゃあテーマは“日本刀”。それじゃあシーンはじめ!」
「へっつ?それだけ?」
「うん。それだけ。あとは自分たちのやりたいようにやってみて」
「へっつ。どう始めればいいの?」
「どんな始まり方でもいいよ。ほら今までだってシーン創ってきたじゃない、それと同じ」
「????」

こんな風に最初はとまどっていたみたいだった。今までのワークショップだと、丁寧にジャンピングボード的ゲームをしてからこのレベルに行くんだけれど、今回は思い切って、「いきなり谷に突き落とす」方法をとってみた。なんというか、2日間いっしょにいられたので、そのぐらいの大胆なジャンプができるように思ったのだ。

わたしの直感は正しかった。みんな最初は戸惑っていたけれど、じょじょに場所を関係をテーマを作り上げていく。誰も助けてくれないことで、自主的に想像が始まっていったのだ。

とてもいいシーンがたくさんできあがった。見ていた人は転げまわって笑った。みんなは「難しかった」と言っていたけど、それは初めて自主的になったからでもあり、次回への問題点が浮き上がってきたことでもある。これが次回からのテーマになるだろう。

ワークして食べて飲んで寝て。朝起きてまたワークして。家族みたいな安心感のなかで自分を表現する。新しいことにチャレンジする。ほっぺたが落ちるぐらい笑う。

合宿っていいかも。

October 22, 2004

マダム・バタフライでバッタバタ!

昨日はマダム・バタフライとして大活躍(?)した。

ここでも書いたけど、「バタフライ・ハウス」という巨大レストランがオークランド空港の近くにできた。広大な敷地にカフェバー、動物コーナー、水族館、おサルの電車(人間が乗れる大きさ)、そしてバタフライ・ハウスがある。バタフライ・ハウスはただのレストランの天井に蝶々が飛んでいるのかと思っていたけど、そうじゃなくて、なんと4000匹の蝶々が飛び交っている”巨大温室”だった!昆虫図鑑に載っているような巨大でカラフルな蝶々で、南アフリカから毎週4000匹が輸入されてくるそうだ。ここは高崎山のおサル状態。蝶々が触れる距離にうじゃうじゃいる。自分の目の前をヒラヒラ飛び交う。ときどき人の頭や肩に止まったりする。まるで南国パラダイス。すんごく暑いし、、、(苦笑)。

さてキヌガワがここで何をしたかというと、オペラ「蝶々婦人」のメインキャラクター、マダム・バタフライになって、バタフライ・ハウスのオープニング・パーティで市長さんなど800人の前で即興のパフォーマンスだ。

知ってます?蝶々婦人。お蝶婦人じゃないのよ(苦笑)。
白塗りして、でっかいカツラをかぶって、頭にお箸(持参)をさして、雅子様が結婚の儀で着たような豪華な衣装(貸衣装)を着て。赤い口紅でおちょぼ口になって、目の周りは芸者風に赤くして。化粧に2時間かけたけど、日本の化粧品じゃないので、白塗りがまだらになってしまい、なんだか顔がぶきみ。お客さんはマダム・バタフライも日本のこともよく分からないので、微妙なニュアンスで褒めてくれた。

しかし、この格好で、45度の熱帯温室で、即興です。ぜ。

メンバーのローリーはクイーンの格好(バンドじゃないよ)のため、純白のドレスとでっかいガウンをはおっている。2人とも汗だらだら。衣装は重いし、暑いし、蝶々はあたまに泊まりに来るし、市長さんたちも汗だらだらで真っ赤な顔をして見てるし、もう状況からして爆笑。

とにかく数十分の即興をして、お客さんと遊んで、無事終了。

即興のパフォーマンスというより、人寄せざる。パチンコ屋さん開店時のチンドン屋さん。

テレビに映ったり、マダム・バタフライとして新聞の取材を受けたり、「もうどうにでもしてっつ!」。

なんだか自分がすこし「壊れた」日だった。

楽しかったけど。

インプロ合宿

いよいよ帰国の日。
今回は30日で24のワークショップをする。
我ながらすごいスケジュール(苦笑)。

まず一発目のワークは佐賀県で、九州でインプロを学んでいる人たちとインプロ合宿!。ニュージーランドから佐賀県へ直行さっつ!インプロのワークショップを合宿形式でやるのは、これが初めて。これは鹿児島、長崎、福岡、飯塚、熊本、佐賀の人たちが一致協力して、継続してワークショップを受けているたまもの。続いている関係だからこそ合宿ができる。

ここではまだ言えないけれど、「即興で遊ぼう!」の精神でクリエイティブに楽しめるメニューを用意したいと思う。


October 20, 2004

今日は幕の内弁当のように賑やかな日でした。

今日は、普段の3倍くらい忙しい日。

朝:テサの提案で始まったディバイザーの集まり。ディバイザーとは、既成の台本を使わないでいちから作品創りをする人たちの総称。ニュージーランドでは最近ディバイザーのネットワークづくりが行われていて、お互いに交流しながら自分たちの作品を創ろうという意識になっている。わたしも(いちおう)ディバイザーの一人としてネットワークに加入している。さて今朝は、毎週水曜日恒例のディバイザーの集まり。なにをするかというと、お互いに作品を見せ合ったり、自分のアイデアを試してみたり、いっしょにエクササイズをすることで何かを発見したりする。最近は、わたしやスティ分が加わっているのでインプロをすることも多いし、リサがいるのでマスクを使った表現を試すこともある。

さて今朝はスティーブンの提案で、デュエット・インプロ。コンセプトとしては、ひとりはできるだけ静かに動かない。イニシエートしない。もう一人は動いたりしゃべったりすることができる。お互いが影響されあったときに、どんなシーンができるか?これがもくろみ。それぞれ面白いやりとりがあった。わたしは「じっとしている」ということがすごく新鮮だった。いつもせかせか動いたり、ベラベラしゃべったりするタイプなので、じっとしていることで、すごく大事なことを学んだような気がする。

それからリサとリサのプロジェクトについて、スティーブンとスティーブンのプロジェクトについての打ち合わせをする。

それから映画監督カースティンと打ち合わせ。彼女が創りたい映画は、ハンチントン病の母親とその娘と看護婦の話。そのリサーチのために、実際にハンチントン病の患者を世話している人にお話しを伺った。ハンチントン病とは遺伝性の脳の病気で、ダンスをしているような動きの症状がある大変まれな病気だ。すごく大事な話しをいくつも伺った。このエピソードはまたあらためて書きたいと思います。

それから大学院の教授たちと打ち合わせ。来年のプロジェクトについて。提案していた2つのプロジェクトが2つとも許可された!どっちかは却下されるだろうと覚悟していたので、棚から牡丹餅ブラボー!

その後「ディレクターズ・カット」」のシーズン4のドレスリハーサル。今日と明日しか参加できないので、とにかく手伝えることはすべて手伝う勢い。4つのお芝居が上演されて、2つはすばらしく、2つは散々だった。わたしだったら絶対選ばないだろう台本を使っていて、それが意外に面白くてびっくりする。お芝居って、なんてすごい広がりを持っているんだろう。ひどい舞台もあるけど、すばらしい舞台はほんと、夢のようにすばらしいもの。

わたしも、夢のような舞台を創るぞっ!と鼻を膨らませたのでした。ブヒ~っ!

October 19, 2004

単純な存在でいいと思う

神戸の坊ちゃんとワインを3本あけて、今日は二日酔い(苦笑)。

彼はダンナに連れられて、語学学校のトライアルの授業を受けるために外出していった。酒臭いのが、ばれなければいいのだが、、、(苦笑)。。。。

彼は家でも、がんばって英語をしゃべっている。ときどき日本語にもどるけど、でもがんばっている。わたしがいるとどうしても「なにかあったら日本語で聞けばいいや」と思っちゃうけど、うちのダンナは日本語がぜんぜんしゃべれないので、ダンナと一緒にいたほうが、かえっていいレッスンになる。

神戸の坊ちゃんの、いっしょうけんめい話す姿はほほえましい。

そういえば、ダンナが日本に行くと、わたしの周りの人たちが、いっしょうけんめい英語で話しかけてくれてたなぁ~。その姿は、なんともほほえましかった。日本語で会話すると、あたりまえだけど母国語なので、言葉の裏を感じ取ったり、先読みしたり、いろんな「駆け引き」が生まれてしまうし、「知性的」であることを迫られたりもする。でも日本語がしゃべれない外人さんにいっしょうけんめい英語で話しかけるということって、「相手となんとか会話をしよう」という単純な関係。だから人間は、「知性」とかけ離れて、純粋に「話したいという思い」の存在になる。その姿って、すごく単純で、よけいなものがそぎ落とされて、チャーミング。

なんだか人間って、そんな風に、単純な存在でいいような気がするなぁ~。

October 18, 2004

本当にそうなりたかったら、そうなるように行動しているはず。

友人の息子さんが神戸からやって来た。数ヶ月ニュージーランドに滞在して、英語の勉強をするためだ。
うちに他人が長期で泊まるのは、これが初めての経験。緊張しないで生活できたらいいな、お互いに。

学校を決めるために、ワークングホリデー・センターに行って、学校を紹介してもらう。なんとオークランドだけで70もの語学学校があるらしい。それぞれの学校には特徴がある。だから「自分がどうしたか」がはっきりしていないと、なかなか学校を選ぶことができない。「え~っと、どこでもいいです」「え~っと期間は決めていません」じゃすまされない。日本の大学のように、あらかじめつけられた「ブランドイメージ」に頼ることができないから、自分の目でいい学校かそうじゃないかを見定めなくてはならない。だから「なんとなく、外国で生活してみたかった」ぐらいの気持ちだと、学校を選ぶことも難しいだろうなぁ~。

つまり、どのくらい真剣に勉強する姿勢があるかーこれによって、英語が上手くなるかどうかは決定する。今英語がしゃべれなくても、本当にしゃべれるようになりたいと思っている人なら成長は早い。反面、ちょっと英語がしゃべれても、別にしゃべらなくてもいいとなると、成長は止まってしまう。

「できたら日本人の少ない学校に入りたい」
これは日本人語学留学生の誰もが思うことかもしれない。ただ残念なことに、英語を習いたいネイティブはいない。英語学校の生徒はみな「英語が得意でないから、得意になりたい人たち」だ。だから「すでに英語ができる人たち」はいない。だから生徒のほとんどはアジア人(日本、中国、韓国、タイ、インドなど)。たまにヨーロッパ人もいるけど、少数派であることは間違いない。考えてみれば、クラスに日本人がいようといかなろうと、本当に英語を勉強しようと思えば、関係ないことなのだ。日本人とも英語でしゃべればいいのだから。

本当にしゃべれるようになりたかったら、なんとかしてでも勉強する。

「英語をしゃべれるようになりたい」と会うたびに言う人がいる。でも「今しゃべれない自分」を検証してみたらいかがだろう。「わたしは本当にしゃべれるようになりたいと思っているのだろうか?」と。

「みんなが(みんなって誰だ?!)、英語がしゃべれるといいと言うから」という漠然とした理由で、漠然とそう思っているだけなのではないだろうか?

いっこうにしゃべれるようになれない人の中には、「しゃべれるようになれない」んじゃなくて、「しゃべれるように”ならない”」行動をしている人が多い。

これはどの世界でも同じだけれど。

October 16, 2004

ドイツ人って、どいつだ?

オークランド・シアタースポーツのローリーからの情報。
彼女は今年ドイツはベルリンのインターナショナル・インプロ・フェスティバルに講師&パフォーマーとして参加した。
そのときの話し。

なんとフェスティバルは6つの劇場で同時に行われる。10日間ぶっとおし。だから毎晩、どこのショーを見にいこうかとすごく迷うらしい。自分たちの出演もあるしね。自分たちのグループでの公演は1~2回で、それ以外は違うグループのメンバーと”ジャムセッション”の形式で次々とショーが行われるらしい。

「どっからこんなにたくさんのお客さんが集まるの??」と驚くぐらいの集客だそうだ。

しかもパフォーマンスは劇場だけじゃなくて、100年前の石造りのプールでやったりもする。もちろん水は張っていない。パフォーマーはプールの中で演じて、プールサイドで観劇する。すごく寒いので、お客さんが「ぴ~」っとコールしたら、出演者全員+(おそらく)お客さん全員がエアロビックスするという仕掛けになっていたらしい。とにかく寒いので、耐えられなくなったらみんなで運動するってわけ。ああ、なんて斬新なアイデアでしょ~!(苦笑)
とにかくローリーが言うことには「とてもクレイジーなフェスティバル」だそうだ。

そういえば去年エドモントンのフェスティバルで会ったドイツ人たちは、「面白くないシーンを創ったら、ビールを一気飲みする」というルールを作って、ビールを浴びるように飲んでいたっけ。

そんなこんなの少ない情報と経験をかき集めてみると、ドイツ人って、物事へのはじけ方がなんか日本人と似ているような気がする。普段はきっちりしていて、時間とか身なりとかもきっちりしていて、習慣を大事にするけど、一度はじけるともう手がつけられなくなっちゃうところ。モラルもふっとんじゃうところ。「お堅いところ」と「手のつけられない凶暴さ」の両極端を備えているというか。

ドイツ人への関心が、ますます高まる今日この頃。

October 15, 2004

子どもは真似しないでください。。。(苦笑)

オークランド・シアタースポーツのローリーと打ち合わせ。
来週の木曜日(帰国前日!)に、「バラフライ・ハウス」というレストランのオープニング・パーティでショーをやるのだ。

わたしはまだ行ったことがないので、ローリーから情報を聞く。

このレストラン「バタフライ・ハウス」。普通じゃない!
小さな池があって、その周りを(おサルの電車みたいな)ミニチュア電車が走っている。これだけなら日本の田舎の(?)レストランでもありそう。

でもこれだけじゃない!室内に「ペットコーナー」があって、お客さんがヒツジとか犬とかを触れるようになっている。これだけなら日本のデパートとかでありそう。

でもこれだけじゃない!どうしてこのレストランが「バタフライ・ハウス」と名づけられたか????そうです、みなさんのご想像のとおり、本物のバタフライ(蝶々)が天井を舞っているのです!つまり天井がガラス張りになっていて、その中に蝶々が飛んでいるってわけ。

ね、かなり変わっているでしょ?

ここのオープニング・パーティだから、もちろんわたしたちのショーも普通じゃない(苦笑)。
わたしはマダム・バタフライ。(豪華な着物+カツラ付)、ローリーはイギリス女王の衣装(招かれるお客さんはすごく偉い人たちばかりらしいので、それと引っ掛けて)、ロバートはきちがい科学者(蝶々のことに詳しいという設定)というキャラクターでショーをやる。

なんというか、ぜんぶが普通じゃないのだ(苦笑)。。。

October 14, 2004

無知は残酷。。。

昨晩は、大学院「ディレクターズ・カット・パート3」のドレス・リハーサルだった。

演目は以下の3つ。
1)エディプス王(バーコフ脚本)
2)マルタ島のユダヤ人
3)モリエールの喜劇

3世代の代表的な作品が並んだので、教授たちは浮き浮きしていた。

さて。

いやぁ~、、、あまりのひどさに脱力!
体液が全部流れ出てるっ!
だら~っ(苦笑)、、、。

どうひどいって、『エディプス王』は、バーコフ”もどき”の演出がちんけなので、悲劇が喜劇になっていた。『マルタ島のユダヤ人』は、主人公バラバス(ユダヤ人)を身体障害者の人が演じていた。これは問題ないんだけど、異様に彼を殴るけるのシーンが多い。確かにバラバスはひどい人間として描かれているんだけど、ト書きにもないような暴力を障害をもった人にふるうのは、見ていて(お芝居だとしても)腹がたった。だって暴力の必要性がぜんぜん無いんだもん。最後のモリエールのお芝居は喜劇なんだけど悲しいお芝居になっていた。登場人物のほとんどがネガティブ。しかも外国人(ここではフランス人の女の子)の英語の発音について罵倒するシーンがあって、それは自分のことのように腹がたったし、悲しかった。だってこのお芝居は喜劇だし、そんなシーンはもともと無いし。時代設定を現代にしているのはいいと思うのだけど、キャラクターの気持ちまで「現代」にしなくてもいいんじゃないか。

皮肉にも演出家が意図していないのだけれど、とても残酷なことが舞台上で行われていて、それが意図していないことだから、もう見ている方が立ち直れなくなる。だってわたしのクラスメイトたちは、自分が意図しないで、自分の残酷さを表現しちゃったのだから。

いい演出家は「分かっていて」残酷なシーンを創る。ピナ・バウシュは、恐ろしく残酷なシーンを創る。けど、それはその人や歴史の痛みを分かっている上での演出だ。だからシロウトが偶然創り出した残酷さとはわけが違う。

いやぁ~「無知」は恐ろしい。

「知らずに」なにかを表現してしまう。意外にも、他人に強烈なダメージを与えちゃったりする。

作品を創るってことは、無知な自分をやり込める作業かもしれないなぁ~。


October 13, 2004

アマンダのおサル

シアトルの友だち、アマンダから小包が届いた。それはなんと、おサルのぬいぐるみ。

photos/monky2

このおサル君、すごい旅をしているのだ。

このおサルは、アマンダがケンタッキーの友だちからこっそり盗んできたもの。シアトルに帰ってきたアマンダは、送り主の名前を書かないで、「このサルはわたしが預かった」という手紙と写真を、そのケンタッキーの友だちに送った。それからこのおサル君は、アマンダのニューヨークの友だちと一緒にニューヨークに行き、シアトルに帰ってきてヨーロッパの友だちに誘拐され、シアトルに送り返された。そのたびに、同じように手紙と写真が、ケンタッキーの主人のもとに届けられる。「このサルは今、ニューヨークにいる」とか「スイスに誘拐した」とか(笑)。

つまり、このおサル君はいろいろな人に誘拐され、そのつど誘拐人からケンタッキーの主人のもとに、手紙と写真(おサル君と土地の風景)が送られてくるってわけ。

そして彼はついに、ニュージーランドにたどり着いた。。。。

しばらくは私が監禁して、いろんな写真を撮り、ケンタッキーの主人に送る。

日本への帰国のときも、おサル君には同行してもらおう。

ぬいぐるみのおサルのくせにラッキーなやつ。

世界中を旅してまわって。

ベルリンリン。これがやりたい。そんな思いに導かれて。

来年の3月にドイツのベルリンで行われる「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」に招待されました。

ぜひイエローマンで出演したいんだけど、みんな多忙。。。しかも2人分しか旅費が出ない!

いろいろ悩んだあげく、「これってもしかして、ラッキーチャンス???」と考えを転換してみた。
すると、するするとアイデアが出てきたのでした。

今までは4人プラスミュージシャンでパフォーマンスすることが多かったのだけれど、今回は2人(しか出演できないーではなく)2人で出演できる。しかもドイツではロングフォーム・インプロがポピュラー。だから今回ロングフォーム(をやらなければならないーではなくて)ロングフォームに挑戦することができる。ロングフォーム・インプロを少人数で。これは今、ちょうとスティーヴンと稽古していることとつながる。しかもわたしは最近、たくさんソロ・インプロをやっている。

ふぅ~む。

イエローマンでまだ海外に行ったことのないプレーヤー、、、。そうだ、ウタちゃん!

ウタちゃんはプロのミュージシャンで、一度離れたけどまた戻ってきて即興ミュージックしてくれている。今は出雲に住んでいて、音楽活動や人を癒す仕事をしている。彼の音楽はとても心地よく、かつ狂気を含んでいる。すごく幅が広い音楽家。彼が弾くピアノや、たたくパーカッションは、目だまが飛び出て、おしっこもらしそうになるぐらい素晴らしい。しかも即興ミュージシャンとして、人をみて、その人のイメージで音楽を創ったりもできる。

そうだ、ウタちゃん!

今まで(海外でも)即興ミュージシャンは、パフォーマンスの「グリコのおまけ」みたいな扱いだ。添え物という感じ(苦笑)。でもウタちゃんの音楽は、それ以上の存在だ。だから、ひとりの強烈なプレーヤーとして、音楽が即興ぱフォーマンスに加わることができるのではないかと考えた。

お客さんからタイトルをもらって、ウタちゃんがイメージで音楽をつくる。その音楽のイメージからキヌガワがキャラクターをつくりモノローグを語る。そこにウタちゃんのパーカッションがキャラクターとして加わり、、、。みたいな感じで、ノンストップ30分のパフォーマンス。

面白そうだ。きっと今まで以上にアブストラクト(抽象的)な表現ができるだろうし、ストーリーはキヌガワが作れるし、
怪しいムードや神秘的なシーンを創ることも可能になる。いろいろなキャラクターを演じるのがニガテなキヌガワだけど、そんなことを言ってはいられない!いい機会がやってきた!「現実に、尻をたたかれ、キャラクターの稽古」する
のだ。

そうだ、ウタちゃん!

さっそくウタちゃんに連絡をとってみると、彼自身、海外での音楽活動に興味があるという。最近は、ヴィーナという「巨大アリのお尻」みたいな楽器にはまっていて、演奏がとても難しいらしいけど、それで勝負したいらしい。

とにかく、今のウタちゃんとベルリンでの即興ミュージシャン・デビューはマッチ・グーなのです。ベストタイミング!

イエローマンのメンバーも快く、この企画を応援するメールをくれた。

キヌガワもウタちゃんも、やったことのないフォームでどうなるか分からないけど、「なんか分からないけど、自分の成長のために、運命に導かれたというか、ベストなタイミングがやってきたというか、そんな予感」を感じています。

そうそう、「自腹を切ってでも、ベルリン・インプロ・フェスティバルに行ってみたい!」というお手伝いの方を募集してますよ。

自分の手をかける時間をつくろう!

魚のすり身に山芋、コリアンダー、しょうが、ニンニクを入れて、お団子みたいにして油で揚げたら、すんご~く美味かった!

予想以上!
超簡単だっ!
ナンプラーをつけて食べると、ここはベトナム、、、(行ったことないけど、、(苦笑))

コンビニは便利だけど、インスタントに慣れてるけど、手作りは面倒だけど、ちょっと時間をかけるとご飯がおいしくいただけます。年取るとね、食べ物に時間とお金をかける大事さを身をもって知らされますわ。

それにしても、なにごとにも、ちょっと時間をかけて、自分の手をくわえる。

美味しくなりますね。


October 12, 2004

「頭でっかち尻すぼみ」に気をつけよう!

大学院の教授マリー・エドモンドと来年度のことについて話し合いました。

キヌガワは今年に引き続き、大学院で勉強することにしました。実は、わたしは大学を卒業していないのです(中退!)。なので、本当は大学院に入ることはできないのだけれど、特別なシステムがあって、社会人が勉強できるようになっています。来年は、自分でプロジェクトを立ち上げて作品を創りたいと思っています。

加えて来年は、同時に大学にも通うことにしました。
けっこう大変だと思うんですよぉ、、、。(冷や汗!)でも人生は短い。今はじめないときっと後悔する。。。と思ったのです。大学卒業には(おそらく)3年ぐらいかかるそうです。3年、、、、すごく長いように感じる。。。
けれど、はじまったらきっと、あっという間なのでしょう。そう願いたい!

ということで、しばらくは大学と大学院の両方に通いま~す。大学については、どのくらい大変なものか予想つかなくて(苦笑)。。。。大学では哲学と心理学を勉強して、後々哲学や心理学とインプロを関連させて、研究を発表したいと思っています。

小難しい話しの後は、スティーブンと(島で!)稽古。
昨日は2人のインプロバイザーが参加してくれたので、2人のお客さんの前でインプロ・パフォーマンスしました。
スティーヴンとわたしのデュエットで30分。記憶をなくしてなにも感じられなくなった老人と、その妻の物語になりました。

インプロプレーヤーにはいろいろなタイプがあります。
スティーブンはものがたりを創るというよりも、瞬間の爆発力がすごくて、感情が吹き出たり、すごく「妙」な動きをしたりキャラクターを演じたり、ほんとにスリリングなパフォーマー。すごくデンジャラスでアブストラクトなパフォーマーです。キヌガワは、どちらかというとストーリーテリング・タイプで、ストーリーを創るのが大好き。お互いにまったく違うタイプのプレーヤーなので、それぞれの手腕をふるうことができるというわけ。

気をつけなくてはいけないことは、キヌガワはどちらかというと破壊派。調子にのると、ものごとを壊してしまうタイプ。反面スティーブンは、ものごとをとても大切に扱うタイプ。すべてを内包するタイプ。繊細。スティーブンを見ていると、「がさつ」な自分が嫌になる。無神経な自分に気づかされる。(反省!)だからキヌガワは気をつけないと。しかも頭で理解するだけじゃだめ。頭で考えたことと、カラダで感じたことにはギャップがあるから。カラダまるごとで尊重しなくちゃ。しっかり見て聴いて感じること。でないとスティーブンのナイーヴさを壊してしまうことになる。これは気をつけないと。

毎日の生活でも、人々はインプロで関わりあっている。
お互いが「違うタイプなのだ」ということを知り、認め(頭で理解するだけじゃなくて、カラダまるごとで)、しかも相手の「違い」を尊いものだと思うことがすごく大事なんだなぁ~。でないと、相手を壊してしまうし、相手との関係も壊してしまう、気がつかないうちに。。。そんなに慎重になることはないと思うけれどね。

「違いを認める」って、頭で理解することじゃないように思う。
もっとダイナミックなこと。まるごと「カラダが知る」みたいな。

October 11, 2004

自分のウンチ。。。

友だちのオリバーが主演、ショートフィルムで競演するダニエルが助演している舞台、『カリギュラ』を観る。

ニュージーランドで一番大きな劇団、オークランド・シアターカンパニーのプロダクションだ。

セットも衣装もとってもカッコいい!モダン!
セットは紫ベルベットで作られた大きな壁に囲まれている。両サイドにビデオスクリーンが丸窓のようにつくられていて、舞台のクローズアップや全景を観ることができる。キャストはカリギュラ以外は全員白。演出はニュージーランドのトップ演出家、コリン・マコール。これでつまらないわけがない!


さてカミュの小説が原作になっているこの物語は、実在の人物、カリギュラが皇帝になったところからはじまる。

彼は皮ジャンの素朴な青年から、ドラッグクイーンばりの姿に変貌していく。

面白いのは、カリギュラが嫌っている大臣たちに、自分のウンチを食べさせるところ。

はてさて、「自分のウンチを人に食べさせる」という心理。

ときに排泄物、ときに自分の分身(?)、である自分のウンチを人に食べさせるんでっせ!これって、特別な「気持ち」が働いていると思いません?

変な話だけど、わたしだったら、すんごくキライな人に自分のウンチあげたくない(苦笑)。好きな人にだったら、ちょっとだけ[見せて」あげてもいい(苦笑)。

心理学者河合隼雄さんの『「子どもの目」からの発想』で、ペーター・ヘルトリング作『ヒルベルという子がいた』(偕成社)を例にあげて、人間の心理を解いている。このものがたりの中の、ヒルベルという子ども(問題児だと思われている)が、まるめたパンツに小便をひっかけ、先生の顔をめがけて投げつけるところだ。

”小便も大便も、あるいは唾なども、子どもにとっては自分の一部であり、自分の分身である。ヒルベルの鋭い直感は、この新任の女の先生を見たとたん、自分の分身を投げかけるに値する人であることを見てとったのではなかろうか。”

この解説からすると、カリギュラの異常な行為も、カリギュラの心がさせた最終手段だったのかもしれない。
つまり、「なんでこの人、こんな馬鹿なことするんだろう???」って思っても、その人にとっては、それが心からのSOSサインかもしれないのです。

人間の行動って、単純に割り切れるものじゃないのですね。

October 10, 2004

ベトナム料理は甘酸っぱい。

今夜は
ダンナの弟夫婦と友だちがやってくるので、朝から料理の仕込みっす!

うちのダンナは、わたしより数倍料理が上手(苦笑)なので、いつもは彼が料理するのだけれど、
不幸なことに(?)彼が忙しいため、今回はわたしが挑む(!)ってわけ。

今回は「ベトナム料理」に挑戦さっ!

<メニュー>
エビとすりみを生春巻きで巻いたもの揚げ
ディルとコリアンダーのサラダ
チキンと野菜とピーナッツのサラダ
蒸した鯛
桃とクリームのねとねとしたデザート

ニュージーランドは、コリアンダーとかディルとかミントとか、バジル系の野菜がすごく安い!
コリアンダーなんて、1束50円!しかも新鮮!きゅうりがポキポキしてまっせ!

ヌクマム(フィッシュ・ソース)とかアジア系の変わったスパイスも、変わった麺類も、変わった粉類ももすぐに手に入る。だから本格的な料理が作れるってわけ。

鯛は、お酒とヌクマムをかけて、でかい蒸し器でただ蒸す。

デザートはシャーベットにならないように、ねっとり感を残すように気をつけること。

ヌクマムにちょっとの砂糖とレモン汁を加えると、ものすごく美味しいドレッシングができること発見!

そんなこんなで、すっかりベトナム気分です。

October 09, 2004

ニュー・グループ。名前はまだ無い。。。

なんと、新しいインプロ・グループを作ることになりました!

名前はまだないし、メンバーは、今のところ、ユリとスティーヴンの2人だけ。

どんなグループにしていくのかも、まだ手探り状態。

なんともこじんまりしたカンパニーなのです(苦笑)。

ことのきっかけは、来年からはパフォーマンスに力を入れることにしたロング・フォーム・インプロの先生スティーブンが、(光栄にも)わたしをさそってくれたのでした。

スティーヴンのインプロは、アメリカやカナダのような「言葉ベースのインプロ」ではなくて、「ムーヴメント・ベースのインプロ」。わたしのスタイルとはいささか違っているので、スティーヴンとセッションするのはすごく勉強になる。
とにかくスティーヴンはすんごくいいインプロバイザーだし、マイムもものすごくできるし、クラウン、コメディア・デラルテ、ルコックを勉強した人なので、わたしが学ぶところは大きい。なので、ど~んと胸を借りるつもり。

ここ数日、いっしょに稽古をすることになりました(パフォーマンスの日取りはまだぜんぜん決まっていないのですが,,(苦笑))。

スティーブンは、オークランドからフェリーで30分のワイヒキ島に住んでいる(島に住んでいるってところが、なんだかすごいパフォーマーのムードをかもし出していますよねぇ(苦笑))ので、わたしはフェリーにのって、島に通っています。ここには10000人ぐらいの人が住んでいるけど、アマゾンみたいなところもたくさん残っていて、ちょっとしたリゾート気分。この島のホール(もちろん木造!)で稽古してます。

スタイルの違うインプロバイザー同士がどうやって稽古をしているかって?

まずは自分がどういうスタイルでどんなパフォーマンスをしてきたか、どんな経験をしてきたかを話して、
お互いを知ること。そして今後どんなパフォーマンスをしていきたいかを話して、2人の”共通言語”を作っています。
インプロでもパフォーマンスにはいろいろなスタイルがあるので、どんな”可能性があるか”を話し合います。

話すだけじゃあなんですからと、ウォーミング・アップを始めます。

スティーブンが自分のやっているウォーミング・アップを紹介してくれました。

1)メトロノーム (連想ゲームの逆版。できるだけ連想できない言葉を言っていく)
2)ディクショナリー(言葉のエクステンド。どこまで一つの言葉をエクステンドできるかが勝負)
3)言葉と遊ぶ(3つの言葉を、身体と声で表現する)

わたしはスピットファイアーを紹介して、その後は、いきなりパフォーマンス!

フォームとしては、ソロ+デュエット+ソロ+デュエット+ソロ+デュエット、という風につながっていくロングフォーム。
それぞれは5分ぐらいと時間を決めて、タイトルはなし。

いきなりスティーブンがパフォーマンスを始めた。
(以下、パフォーマンスの内容です。説明するのはすごく難しいんですが、どんな感じなのか参考のために紹介しますねっ!)

スティーブンがイスを、ものすごくゆっくり舞台に置く。
まるでイスが大事な人みたい。彼はイスを自分の死んだおじいさんと見なして会話を始めた。

5分経過。

わたしが舞台に登場する。黄色いブーツをもって、走って登場。ブーツでダンスをする。
スティーブンがそれを見ていて、わたしに拍手。観客とパフォーマーのような関係のやりとりが続く。

5分経過。

スティーブンが退場して、わたしのソロ。
おじいさんと見なしたイスを、車椅子に見立てて、そのとき思い出した友人のおばあさんの話をする。

スティーブンがダイナミックなムーブメントで登場したので、対照的に動く。
その後彼が中央のブランコに乗って、ブランコをゆったり漕ぎはじめたので、キヌガワはその周りをぐるぐる回る。
キヌガワ、彼を神さまにみたてて、自分は産まれていいのだろうか?産まれないほうがいいのだろうか?
産まれるならカトリックの白人に生まれたい、黄色人種に生まれたくないという会話をする。

いろいろ会話が続いて、神さまが「僕もさびし~!」とシャウトして、わたしが舞台から去る。
スティーブンのソロ。死んだおじいさんは、スティーブンにとってのスーパースターだったことを語る。
そしておじさんに「さよなら」をする。

キヌガワ登場、スティーブン退場。
キヌガワ、おじいさんのキャラクターでモノローグ。「孫が心配で、いつもここから見ておるんじゃつ!」。
その後おじいさんのおじいさんを演じて、おじいさんのおじいさんのおじいさんを演じて、おじいさんのおじいさんのおじいさんのおじいさんを演じた。

最後に「こうやって、自分の後ろに誰かが見ていてくれると想像したら、(それが仮に幻想だとしても)もっと元気に生きていけるよね」みたいなしめをした。おわり。

全部で40分。

その後、フィードバック。どこが楽しかったか、どこが印象的だったかを話し合った。

その後、「次回ためしてみたいことリスト」を書き出して、稽古終了。

こんな感じで稽古してます。

今後はミュージシャンが入ってきたり、役者さんやダンサーやインプロバイザーが入ってくると思うんだけど、
今はグループとしての基をつくるために、とにかく2人でじっくり稽古することになっとります。

それにしても、2人っきりの稽古って、なんかさびしいよぉ~。

注:決してイエローマン・グループから抜けたとか、イエローマン・グループ解散!とか、
  そういうことではありませんので、ご心配なくね。
  イエローマンとしての活動も、いままで通りやっていきますよん!

パソコンに振り回されっぱなし!

ここのところ、頻繁にウイルス・メールがやってくる。

ウイルス・バスターがやっつけてくれるんだけど、それにしても毎回5~10通ものウイルス・メールは気味が悪い。

おとといから新種のウイルスにやられて、その対処で大慌てでした(苦笑)!

ウイルス辞典というのを見たら、もう、ものすごい種類のウイルスがあるんですね、最近は。

新しいコンピューター機種やソフトが湯水のごとく出るのと同じように、ものすごい勢いでウイルスが繁殖している、、、。人間はそれに追い立てられ、その対処にたくさんの時間を割かれてしまう、、、。

科学の進歩って、なんだかむなしいなぁ、、、。

電子レンジやエアコンが使えなくても、テレビが見られなくなっても、コンピューターがのろのろでも我慢できるし、
夜の歌舞伎町とか繁華街が7時過ぎに閉店してもかまわないから、もうこれ以上、科学が進歩しないでほしいなぁ~。

もう十分便利だと思うんですが、、、。

October 01, 2004

引越ししました。

旧居がなかなか安定しないので、
ココログに引越しすることにしました。

居心地のよい場所でありますように!

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