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October 11, 2004

自分のウンチ。。。

友だちのオリバーが主演、ショートフィルムで競演するダニエルが助演している舞台、『カリギュラ』を観る。

ニュージーランドで一番大きな劇団、オークランド・シアターカンパニーのプロダクションだ。

セットも衣装もとってもカッコいい!モダン!
セットは紫ベルベットで作られた大きな壁に囲まれている。両サイドにビデオスクリーンが丸窓のようにつくられていて、舞台のクローズアップや全景を観ることができる。キャストはカリギュラ以外は全員白。演出はニュージーランドのトップ演出家、コリン・マコール。これでつまらないわけがない!


さてカミュの小説が原作になっているこの物語は、実在の人物、カリギュラが皇帝になったところからはじまる。

彼は皮ジャンの素朴な青年から、ドラッグクイーンばりの姿に変貌していく。

面白いのは、カリギュラが嫌っている大臣たちに、自分のウンチを食べさせるところ。

はてさて、「自分のウンチを人に食べさせる」という心理。

ときに排泄物、ときに自分の分身(?)、である自分のウンチを人に食べさせるんでっせ!これって、特別な「気持ち」が働いていると思いません?

変な話だけど、わたしだったら、すんごくキライな人に自分のウンチあげたくない(苦笑)。好きな人にだったら、ちょっとだけ[見せて」あげてもいい(苦笑)。

心理学者河合隼雄さんの『「子どもの目」からの発想』で、ペーター・ヘルトリング作『ヒルベルという子がいた』(偕成社)を例にあげて、人間の心理を解いている。このものがたりの中の、ヒルベルという子ども(問題児だと思われている)が、まるめたパンツに小便をひっかけ、先生の顔をめがけて投げつけるところだ。

”小便も大便も、あるいは唾なども、子どもにとっては自分の一部であり、自分の分身である。ヒルベルの鋭い直感は、この新任の女の先生を見たとたん、自分の分身を投げかけるに値する人であることを見てとったのではなかろうか。”

この解説からすると、カリギュラの異常な行為も、カリギュラの心がさせた最終手段だったのかもしれない。
つまり、「なんでこの人、こんな馬鹿なことするんだろう???」って思っても、その人にとっては、それが心からのSOSサインかもしれないのです。

人間の行動って、単純に割り切れるものじゃないのですね。

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