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October 14, 2004

無知は残酷。。。

昨晩は、大学院「ディレクターズ・カット・パート3」のドレス・リハーサルだった。

演目は以下の3つ。
1)エディプス王(バーコフ脚本)
2)マルタ島のユダヤ人
3)モリエールの喜劇

3世代の代表的な作品が並んだので、教授たちは浮き浮きしていた。

さて。

いやぁ~、、、あまりのひどさに脱力!
体液が全部流れ出てるっ!
だら~っ(苦笑)、、、。

どうひどいって、『エディプス王』は、バーコフ”もどき”の演出がちんけなので、悲劇が喜劇になっていた。『マルタ島のユダヤ人』は、主人公バラバス(ユダヤ人)を身体障害者の人が演じていた。これは問題ないんだけど、異様に彼を殴るけるのシーンが多い。確かにバラバスはひどい人間として描かれているんだけど、ト書きにもないような暴力を障害をもった人にふるうのは、見ていて(お芝居だとしても)腹がたった。だって暴力の必要性がぜんぜん無いんだもん。最後のモリエールのお芝居は喜劇なんだけど悲しいお芝居になっていた。登場人物のほとんどがネガティブ。しかも外国人(ここではフランス人の女の子)の英語の発音について罵倒するシーンがあって、それは自分のことのように腹がたったし、悲しかった。だってこのお芝居は喜劇だし、そんなシーンはもともと無いし。時代設定を現代にしているのはいいと思うのだけど、キャラクターの気持ちまで「現代」にしなくてもいいんじゃないか。

皮肉にも演出家が意図していないのだけれど、とても残酷なことが舞台上で行われていて、それが意図していないことだから、もう見ている方が立ち直れなくなる。だってわたしのクラスメイトたちは、自分が意図しないで、自分の残酷さを表現しちゃったのだから。

いい演出家は「分かっていて」残酷なシーンを創る。ピナ・バウシュは、恐ろしく残酷なシーンを創る。けど、それはその人や歴史の痛みを分かっている上での演出だ。だからシロウトが偶然創り出した残酷さとはわけが違う。

いやぁ~「無知」は恐ろしい。

「知らずに」なにかを表現してしまう。意外にも、他人に強烈なダメージを与えちゃったりする。

作品を創るってことは、無知な自分をやり込める作業かもしれないなぁ~。


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