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November 29, 2004

浮世離れしてるかもしれないけど、現実にある話し。

昨晩は、うちのダンナがプロデュースしたドキュメンタリーの完成パーティ。

関わった人たち+スタッフが、我が家に集まった。
(わたしはすり身でさつま揚げに挑戦しましたが、みごと大失敗。
やわらかすぎて、ぐちゃぐちゃになっちゃった(涙))

オークランドには、アーティストたちが集まってモデルをスケッチする会がある。そこに集まる5人のアーティストを追ったドキュメンタリーだ。ニュージーランドでは有名な人たちばかり(らしい)ので、緊張していたけど、会ったらヘンテコでオープンで率直な人たちだった。

マリーは6人の子どもをもつ農家の専業主婦だった。
ひょんなことで行った絵画教室で「あなたは才能がある」と言われ、悩んだ末に6人の子どもとダンナをおいて家を出て、画家になった。当時彼女は40歳。今ではニュージーランドを代表する画家のひとりとして活動している。「悔いはしていないわ。でも6人の子どもには悪かったと思っているの、、。」とマリーは言っていた。

40歳、6人の子持ち、農家の主婦だった女性が、国を代表する画家になったのですよ、みなさん!
人生捨てたものではありませぬ。
夢はきっとかなうに違いない。
彼女の生き方に勇気づけられたなぁ~。。。

それ以外のアーティストも個性的な人たちばかりで、わたしは生意気にもいろんな質問をして会話を楽しんだ。

「彫刻は即興の対極にあるね」彫刻家のテリーは言う。

彫刻というものはプロセスが複雑で、なんども手をかけて仕上げるかららしい。
彼の彫刻はとても面白くて、一方向から見ると「顔」にみえて、反対から見ると「全身」にみえるような不思議な作品が多い。

人間の脳は、ひとつをひとつのイメージとしてしか見ることができない(つまり、ひとつを2つのイメージで同時に認識することができない)らしい。だからグループで即興すると、あるひとつのイメージをみんなで構築していくことになる。しかし彼はひとつのものの中にいくつものイメージを見て、それを現実化しているので、人間の脳ではなかなか創れないものを現実化させているといえる。

わたし的には、すぐれたアーティストはすぐれた即興性を持っていると思っているので、テリーにしつこくたずねた。「ねぇ、でも即興で作品をつくったりするでしょ?即興性もあるはずだよねぇ~?」って。でもテリーは「決して即興はしない」と頑固に言い続けてた。う~ん、そうだろうか?なんども習作を重ねたものであっても、その筆の勢いや、ひらめきを感じたときは即興なわけで、それを失わないためには内的な即興が行われているはずだっ、、、。

わたしも頑固なので(苦笑)、アーティストの即興性について、もっと調べてみたいと思った。


明日は、義理の妹の個展が開かれる。
彼女は数年まえに「画家として生活する」と宣言した。
それまではニュージーランドで数すくない映画のカラーリングを仕事にしていた。すごく優秀な人で、ニュージーランドの映画やコマーシャルのほとんどは彼女が関わっているといって過言ではない。
しかし、ある日宣言したのだ。「もう仕事はしない。絵を描いていたい」って。

すごいなぁ~。

高給取りのカタカナ職業をあっさりやめて、食えない画家になるなんて、、。

最初はそう思っていたけれど、違うね。やりたいことをやるほうが、なによりも大事。

彼女が描きあげた作品をもって、8畳ぐらいの小さなギャラリー入りした。展示のお手伝いをさせてもらった。
並べ方ひとつで絵の印象も変わる。あ~だ、こ~だ言いながら、絵を並べ替える。

お客さんが入ってきたとして、ストーリーを考える。
まず最初に目がいく壁には、いちばん強い印象のこの絵。
そして、連作の3枚をその横に、その後、おっきなグループ群をもってくる。
ぐるりとまわった最後には、しっくり大人の女性の絵で閉める。

ギャラリーに飾られた絵を単発で見るんじゃなくて、ストーリーとして想像していくのはとても楽しかった。

きっとこんな風に、ストーリーはいろんなところにあるに違いない。

日本で大人として社会的な活動をしてきたばかりなのに、ニュージーランドではアーティストたちに会って、なんだか浮世離れしてる。

現実と夢がストーリーとしてつながっていくような、そんなことをぼんやり感じた。

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