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March 31, 2005

日本のサクラとニュージーの残暑

映画2本見て、単行本を2冊読み終わると、あっと言う間にニュージーランド。

映画「ザ・インクレディブルズ」と「ブリジット・ジョンズの日記2」
単行本「アルジャーノンに花束を」と「電車男」

ず~っと前から「観たいなぁ~読みたいなぁ~」と思っていたものだったし、期待通りだった。
堪能して、寝るのを忘れちゃった!(苦笑)。。。

さっきまでサクラの開花を気にしていたのに、ニュージーランドはまだまだ夏の終わりって感じです。

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今年取り組む関西医大のワークショップのプランを立てた。
これは年間行われるワークショップで、生徒さんは(なんと)100人!
今までに、こんなに大人数対象のワークショップをしたことはない。最初は「もっとグループ分けをしてください」とお願いしたのだが、なかなかそうもいかないということで、「これも何かの縁」と勉強させてもらうつもりで、お引き受けした。

現場では、メイン・アシスタント&サブ・アシスタントで総勢10人のスタッフといっしょに動くことになる。

どんな工夫をしたら、参加者のためになるのか、参加者の立場をイメージして、慎重にプランを立てる。


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それにしても。

中学生たちに10年間、演劇指導や表現教育をされている方からお話しを伺った。

「生徒対象のワークショップも必要だけど、(頭の固い)先生対象のワークショップっていうのも必要だと思うし、教育の方向性を決めるトップの人たちへのワークショップも必要だと思うんですよ」という話しをしたら、「そういうワークショップを企画してもらうこともあるんだけれど、来て参加してほしい(頭の固い)先生ほど、参加してくれないのよぉ~」とおっしゃっていた。

う~ん、なかなか上手くいかないなぁ~。。。

どうやったら広がるんだろう?
どうやったら、たくさんの人に(ピンポイントで)伝わっていくんだろう???

そんなことを考えていたら、こんな言葉がひらめいた。

「深まらないと、広まらない」

きっと、今を堪能することで、次が見えてくるのだろうと思う。

March 30, 2005

行ったり来たり

ホームページで発売する予定の『インプロ・ワークリーダーへの道』の原稿チェックをする。

これは以前、わたしが行った講演(というのもおこがましいですが)を原稿にしたものです。

自分のしゃべった言葉をあらためて文章で読むのは、ちょっと、照れくさい(苦笑)。。。。そんな照れくささと格闘しながら、チェックを終えました。

5月には発売できるといいなぁ~。

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今年はそれ以外にも、数冊の出版の予定があります。
「いい本でないと書店に残らない」ということを経験しているので、あせらずに、じっくり行きたいです。

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若いインプロバイザーたちと稽古しました。

「インタープレイ」のようなレベルのショーができるようになった今、これからの若いプレーヤーを育てたい。
そんな想いでいっぱいっす。

これも、いつか花咲くといいなぁ~。。。

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それと今思っているのは、新しいロングフォームを紹介するワークショップをしたいなぁ~ということ。
ベルリンで体験した数々のフォーマット。
それは目新しいだけじゃなくて、プレーヤーとしての感性に刺激をあたえてくれる大事なものと思います。

自分の感覚がうせないうちに、4月ぐらいに突発的に企画するかも。
その際は、HPにもアップするので、ぜひチェックしてくらさい。

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今日一時帰国します。
日本には、2週間後に来日っす。

March 29, 2005

興奮さめやらぬ。。。。

昨日の「インタープレイ」の興奮がさめやらぬ。

ショーの最初から最後まで思い出してみる。

ひとつひとつのモーメントが蘇ってきて、あのときの高揚感に、また襲われる。

「いったいどういうことだったのだろうか?」

「なんで、あんなに楽しかったのだろう?」

「本当に、お客さんは楽しかったのだろうか?」

「楽しかったとすれば、どのくらいのレベルで楽しかったのだろうか?」

わたし的には、間違いなくトップレベルのインプロ・パフォーマンスだったと実感している。

しかし、はたして、本当にそうだったのだろうか?

ビデオをみて、冷静に考えてみよう。っと。

インタープレイ=ジャム・セッション

今、『インタープレイ』の本番を終え、打ち上げして、帰ってきたところです。

酔っ払ってます(苦笑)。

プレーヤー同士が楽しみあって、インプロのショーができたこと。
まず、それがても嬉しかったです。

集まったメンバーが、それぞれ充実&刺激的な時間を過ごせたこと。
それぞれが確実にサポートしあい、それぞれにスポットライトが当たり、
ストーリーやメッセージも(いちおう)ちゃんとあって、それを、たくさんのお客さんと共感しあえたこと。。。。

この事実は、これからのインプロ界に、とても大きな意義があると直感しています。

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それにしても、ロングフォーム。

観るがわも、多大なる想像力が必要です。

アンケートでは好意的な意見が多かったのですが、一般のお客さんにはどう映ったんだろう???
説明なしのロングフォームだったので、日本のお客さんがどう思っただろうか???

もし、これが受け入れられるのなら、インプロ・パフォーマンスはもっと高度なことにチャレンジできるんじゃないだろうか???

インプロ・パフォーマンスが、「即興でぇ~す」とエクスキューズしないで、演劇的なフォームとして成立したら、ものすごいことになるなぁ~!(これはわたしの夢でもありまする)。

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それにしても、(とにかく)、ご来場くださり、ありがとうございました!

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出演メンバーとは、「またやろうね」と言っています。

また懲りずにチャレンジしていきますので、どうぞ、またご来場くださいませ。

March 28, 2005

コーチから学ぶこと

「コーチングの人のためのインプロ・ワークショップ」を行った。
10:00~5:00までのたっぷりとした時間の中。

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午前中は、たくさん身体を動かす中から、自分の中にある好奇心や衝動を感じてもらうというエクササイズを中心に。

午後は、想像力をたくさん使い、臨機応変に対応するためのエクササイズを中心に。

コーチングの人たちは、「今自分がどうあるか」ということに敏感に反応できる。
それは、人をコーチする(応援する)という職業は、人のことを云々するまえに、まず自分のことを分かっていなくてはならないからだ(これを自己管理という)。

だから、ワークショップの中でも、そういう振り返りの時間をたくさんとる。

一般のワークショップだと、「楽しかった」とか「元気になった」とかの感想が多いのだけれど、ここではもっと深い感想を聞くことができる。

今回は、好奇心や自分の衝動に’直感的に’したがってみるというエクササイズをたくさんやって、いろいろなフィードバックをもらうことができた。

どうしたら、好奇心いっぱいの自分でいられるだろうか?
どうしたら、自分の直感を信じられるだろうか?
どうしたら、自分を信じて、自信に満ちて生活することができるだろうか?

これらの問いに対する答えのヒントを、今回感想をもらうことで、見つけられたような気がした。

これからも、参加者に「気づき」のあるワークショップ、楽しくて腑に落ちるワークショップが提供できるように、精進していきたいと思う。


March 26, 2005

写真が感じさせてくれた「生」

すてきな写真集に出会いました。

『うたたね』川内倫子(リトルモア)。

川内さんは最近、いろいろな紙上で注目されている写真家なので、ご存知の方もおられると思います。
わたしは不覚ながら存じなくて、表紙に「第27回木村伊兵衛写真賞受賞」とあって、わたしは木村伊兵衛さんの写真が大好きなので、それで手に取ったのです。

この『うたたね』は、サブタイトルにもあるように「死」にまつわる瞬間をとらえた写真集です。

すんごく綺麗で、はかなくて、恐い、「死」。

百色入り混じった気持ちが写っています。

それがわたしのこころに貼り付きます。

なんだか、自分も他人も、すべての生をいとおしく感じることのできるような、、、。

そんな写真集です。

その横に並んでいた『Cui Cui(キュイキュイ)』(Foil)は、さらに直接的に「生」と「死」を扱った写真集で、川内さんの家族の13年の記録です。これも、すごくパワフル。

鳥肌たちました。

March 25, 2005

来週の月曜日「インタープレイ」

来週の月曜に行われる「インナープレイ」の稽古をした。

この企画は、「日本でインプロをリードしている人たちの横のつながりができるといいなぁ~」と思って発案したもの。

シカゴの「インプロ・オリンピック」では毎週月曜日に、各グループのトップのプレーヤーが集まってショーをしている。普段は別々のグループで、別々に活動しているけれど、このショーがあるおかげで(?)、尊重しあう関係ができている。シカゴ・インプロ・フェスティバルは、そういう背景があるからこそ、すばらしいフェスティバルなのだ。

わたしの夢は、日本でもそういう環境が整っていくことだ。

さて今回は、「だんすだんすだんす」の今井さんが、いろいろなリーダーに声をかけてくださり、メンバーが集まった。一を聞いて十を知る日本のコミュニケーション・スタイルらしく、シュクシュクとリハーサルが行われた。心配する必要もなく、安心して遊びあえるいいメンバーだと思った。

本番も、この安心感と遊びこころを大事にしたい。


March 23, 2005

腑、腑、腑。

営業畑のみなさんにインプロ・ワークショップを体験していただき、いろいろとフィードバックをもらう。

わたしは営業という職業についてまだまだ分かっていないので、営業研修のプロとプロジェクト・チームを作っていて、受け手の腑に落ちる、実践的で使えるインプロ・ワークショップを提供しようと研究中だ。

商人の娘として生まれ、演劇畑で育ったわたしは、サラリーマンの生活を知らない。
コーチングの人たちもエイリアンだったけど、営業の人たちも、違った意味で(わたしにとっては)エイリアン(苦笑)。
どんな感想をもってくださるのだろうか????

不安もあったけれど、本番では、とにかくインプロを紹介できることを誇りとし、できるだけ堂々とリードした。

終わってから参加者の方から、「衝撃的なワークでした」という意見をいただいた。

営業の人たちにとって何が必要で、何が問題なのかを事前にリサーチし、できるだけ参加者が「発見できる」ワークを目指したので、それが効果的だったようで嬉しいフィードバックだった。

「楽しかった」だけではなく、それぞれの気づきをもたらすワークにするためには、リードする側が相手の立場になってプログラムをつくること、その場の雰囲気をつかんで(即興で)進行させていくことがとても大事だと、あらためて感じた日でもあった。

これにうぬぼれず、日々精進である。

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その後、子どもたちへの表現指導をしているプロの方とお話しする。

最近(演劇畑の人とか)いろいろな人たちが「子どもたちのために」とワークショップを始めている。
それ自体はいいことかもしれないけれど、危険なのは、リードする側が、子どものことを全く知らないということ。
子どもだから扱いが簡単だろうと安易にワークショップを企画してしまうのだろうか?
コミュニケーションのゲームをいくつか知っているだけで教育の現場に立ち入る人たちがとても多いのだという。
これは子どもを傷つける可能性がある。とても危険なことだ。

とおっしゃっていた。

インプロでも演劇でも、経験や知識のないひとが簡単にワークショップを開催してしまうのと同じようなことが、子どもの表現活動の世界でも起こっているらしい。

恐いことだ。

「子どものために」「消費者のために」「参加者のために」

このような偽善的な言葉で、いくつもの催し物がひらかれる。

でももっと大事なのは、「子どもの立場になって」「消費者の立場になって」「参加者の立場になって」いくことではないだろうか?


他者への尊敬と謙虚さ。

それなしに、ワークショップは成り立たない。


March 21, 2005

イッヒ・リーベ・ベルリン!(わたしはベルリンが好き!)

ベルリンから帰ってきました。
日本はあったかいねぇ~!ラブリーです。

さて当初予定していたドイツ日記。
予想以上に忙しいスケジュールと、毎日はチェックできないネット環境にて、なかなか報告できずじまいでした。

これからゆっくりと振り返りたいと思います。

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ベルリン・インターナショナル・インプロフェスティバル2005

期間:3月11日~20日まで。
概要:9日間で32のショー。6つの劇場で上演。
パフォーマー:総勢45人。ポーランド、カナダ、USA,ベルリン、イギリス、フランクリッチ、ロシア、日本、スロベニア、オーストリア、ベルギー、スイス。

キヌガワ:わたしは7つのショーに出演し、1回ワークショップを行いました。

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ショーのコンテンツ(キヌガワ出演のみ)

1)オープニング・ショー

 このフェスティバルで行われるパフォーマンスのショーケース。
 
2)マエストロ(後半から違うショーへ変更)

 前半:いろいろなシーンを行い、点数が低いプレーヤーは退場する。
 後半:いろいろなゲームをランダムに。

3)BLOW IT

 前半は「バーバル」というロングフォーム。ルールは出演者全員が母国語をしゃべること。
 後半は言葉なしのムーブメントだけのロングフォーム

4)WHO IS WHO

 前半は「Reminds of that」というロングフォーム。
 他プレーヤーのアイデアから思い出したモノローグを中心に展開する。
 後半は「メラニー」というロングフォーム。ひとりがモノローグ。その他はシーンを創る。
 「アルマンド・ディアス」に似てるけど、ちょっと違う。

5)PARALLELW

 前半は「バーバル」
 後半は3つのパラレルな世界(人間・動物・物)を描くロングフォーム。

6)KULISSER

 前半は「バーバル」
 後半は、2人のメインキャラクターをお客さんに決めてもらい、ストーリーを展開するロングフォーム。

7)WOMEN SHOW

 出演者は全員女性。
 いろいろなゲームを行った。

 前半
 1:ショコラ
 2:ソング
 3:2リプレイ
 4:ステイタスゲーム
 5:ブラインドデート

 後半
 1:ドミノ(モノローグと2プレーヤー・シーン)
 2:ミス・インプロバーサルのシーン(ロングフォーム)

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驚くべきことに、連日、ほとんどのショーが満員御礼だったこと。
チケットが売り切れて、入場できないお客さんもおられたそうだ。

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一日の基本スケジュールとしては

朝食(宿泊先のホステルの1Fのおしゃれなカフェで) 当日のショーのリハーサルをかねたワークショップ(3~4時間) ランチ 時間があれば観光。無ければショーの準備。 劇場入り、ちょっとリハーサル、そして本番! 本拠地の劇場に戻り飲み会 就寝

この繰り返し。

今回は、ほとんどの海外プレーヤーは同じホステルに宿泊しているし、
ショー出演の組み合わせも毎日違うし、ショーだけじゃなくてワークショップ(いわば稽古)もいっしょに行うし、
ショーのあとは必ずみんなと飲んで話したので、たくさんのプレーヤーと交流できた。
インプロの深い部分やプレーヤーのメンタルなことも。

いろいろな国の言葉が飛び交うし、いろいろな意見が交錯するし、ひとつのショーをいっしょに行うことは決して簡単ではない。でも、インプロバイザーは、その場の状況に的確に反応することができるので、こういう奇跡みたいなこともできる。ここがインプロのいいところ。

<うれしかったこと。>

今回は、たくさんの新しいフォームでパフォーマンスすることができた。
英語でインプロすることが、ますます楽しくなってきている自分を実感。
英語で行うワークショップに、ちょっとだけ自信がもてるようになった。

ヨーロッパ圏の女性インプロバイザーとセッションしたりいっしょに生活することで、今までにない価値観で生きる女性たちと出会うことができた。これは、わたしのこれからの生き方に、大きく影響することに違いない。

<難しさ。>

とにかく言葉!

1)ショーのリハーサルでの打ち合わせ。
打ち合わせでは、とにかく3ヶ国語以上の言葉がいっせいに飛び交う。
英語だけでもアップアップなのに、ドイツ語、ドイツ人の英語、ロシアチームの通訳のやりとりなど。

みんな人の話をあんまり聞かないで、いっせいに自分の意見をし始める。
(おい、君たちはインプロバイザーじゃないのかっ!)しかも、ドイツ人の英語の説明は「くどくて長い」。(苦笑)。

2)ショーの最中。

とつぜん、ドイツ・プレーヤーがドイツ語でシーンをはじめてしまう。
すると英語圏のプレーヤーはまったく意味が分からなくなり、シーンをサポートすることができなくなる。

(全員いちおう英語は理解できるので)「とにかくみんな、できるだけ英語でシーンをすることにしようよ!」と提案した本人が、まっさきにドイツ語でシーンを始めたのには、みんな唖然としたけど(苦笑)。。。

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来年は、
ドイツで「インターナショナル・シアタースポーツ・フェスティバル」が行われる。

わたしは日本チームとして、出演を依頼されている。

今回の経験を生かして、来年はさらに深いかかわりができるといいなと思う。

チュゥーッス!

March 13, 2005

インプロ・シェークスピアなど

毎日3つほどのショーが、各劇場でいっせいに上演される。

シカゴ・インプロフェスティバルでは、グループがそれぞれにショーをするだけだけど、ここでは自分が出演したいショーに出演できる。だから、パフォーマー全員がチームメート。これは凄い刺激です。

昨日のショー
インプロ・シェークスピア(英語)
インプロ・シェークスピア(ドイツ語)
FSSS

インプロ・シェークスピアはその名のとおり、シェークスピア風のドラマをつくる。
お客さんから何かしらタイトルをもらったら、ノンストップで40分のお芝居。休憩をはさんで、後半40分。インプロバイザーたちは、シェークスピアのほとんどの作品を読み、シェークスピア劇の特徴をよく知っている。その特徴をつかって、新しいお芝居を即興でつくる。ショーの前に、出演者たちのワークショップがあったので参加した。シェークスピア劇で使われる英語は古いもので造語も多いので、キヌガワはまだ太刀打ちできない。でもとても興味がある。いつか出演したいと思う。まずは道化の役で。(これだったら、しゃべる必要がないしね)(苦笑)。以上の目論見でワークショップに参加した。リーダーはランディ。シアトルのUNEXPECTED PRODUCTION のリーダーで、ドイツで始めてドイツ語の即興の本を出版している。ワークショップではランディが、シェークスピア劇の特徴を解説しながら、いくつかのシーンを行った。とても的確なサジェッションで、みるみるプレーヤーが活き活きとしてくるのが分かる。とてもいいワークショップだった。日本語でもインプロ・シェークスピアができるといいなあ~。シェークスピアは日本ではあまりなじみがないので、違うスタイルでもできるかもしれない。
インプロ野田マップ、インプロ第三舞台、インプロ青年団、インプロ大人計画。
イプセンやピンター風のお芝居を即興でつくるときもある。イエローマンの定番は、お芝居を歌舞伎風に演じることだ。

こういうスタイルでの即興で一番大事なのは、それぞれのスタイルを尊重すること。決して「まねる」ことではないし、「からかう」ことではない。だからショーの提示として、「ね、このスタイルって、すばらしいよね!」というメッセージも込められている。ここを誤ってしまうと、ただの「物まねショー」になってしまう。

FSSSというショーは、最初に6つのシーンを行い、お客さんに「一番面白くなかったシーン」を選んでもらう。そして残った5つのシーンのその後を演じる。こうやってシーンが減っていき、最後には1つのシーンをラストまで演じるというもの。わたしは見なかったけれど、面白そうだ。わたしも試してみたいけど、日本のお客さんはどうだろう?「一番面白くなかったシーン」というルールだと、お芝居の見方がすごくネガティブになりそうだけれど。
ドイツのお客さんはとても好意的にお芝居をみる。だからマエストロをしたとき、点数の低いプレーヤーたちが退場するとき、「え~、もっと見たい!!」と反論、なんと後半からはマエストロをやめて違うショーをすることになった。後半が始まるとき、MCのクリストフとリモーナが「みなさんプレーヤーが退場してしまうのが嫌みたいなので、これから違うショーをします!」と言ったら、客席全体が「イエ~ぃ!」と盛り上がった。日本のお客さんの何人がこういう見方をしてくれるだろう?

さて昨日のキヌガワはとても疲れてまして。

リハーサルが終わって、みんなと博物館に行って、その後ショーまで時間があったので、「それではちょいとお昼寝!」した。起きたらなんと、8時30分。ショーは8時から始まっている!!!!!「あ~あ。寒いし、ま、いっか!」と結局、そのままベットにいることに。今日はショーのあと、みんなでクラブに行くって言ってたなぁ~。ベルリンのクラブツアーはかなり惹かれるものだったけど、眠気に負けて、朝までゆっくり寝た。おかげで10時間も眠れて、気分爽快。

朝の6:30にニュージーランドに電話したら、夕方の6:30だった。

わたしは地球の反対側にいるんだなぁ~。

March 12, 2005

ドイツ日記

やっとインターネットが接続できたので、おくればせながら、したためていたベルリン日記をここに更新します。

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やって来ました、ベルリン。

飛行機がめっちゃ遅れたので、トータル30時間の長旅。
飛行機には乗りなれているけれど、さすがに30時間はきつかったぁ~。。。
しばしの安堵もつかの間、空港で出迎えてくれたポールが開口一番、「良かった間に合って。本番まであまり時間がないけど、大丈夫?」「え、今日、わたしショーに出演するの?」おっかなびっくり聞くと。「もちろん!」。

ということで、そのまま劇場へ直行。

劇場はオペラハウスのようなモダンな造りで、カジノやレストランもある大きな建物。
舞台は300キャパの円形。とてもステキ!

エドモントンからRapid Fire、シアトルからunexpected production,トロントから!nstant theatre など、なじみのパフォーマーにあってほっとする。のもつかの間、知らないパフォーマーが山盛り、、、(緊張)、、、しかも、みんな、わけの分からない言葉で話しているぞい!いろんな国のパフォーマーがわたしのところにやってきて自己紹介をしてくれるけど、聞いたこともない名前ばかり。発音も難しいし、なんかひょろひょろ言っているし、訳わからん!

旅の疲れもふっとぶほどの、まさにトリップ状態。

オープニング・ショーは、フェスティバルに出演するすべてのパフォーマーが出演した。
英語のパフォーマンスでもアップアップなのに、ここではドイツ語。7年前に初めてカナダのキース・ジョンストンのワークショップに参加したときに逆戻りしたみたい。7年前は英語でアップアップ、そして今、ドイツ語でアップアップ。(苦笑)。

ショーでは、いろいろなスタイルのシーンをやった。
劇場は満員。ドイツの客さんはとてものりがよく、客席で活き活きしている。なんどもアンコールをもらった。
わたしは疲れていたし、いまいちのりについていけず、ちょっとだけシーンに出ただけだたった。だからだと思う、お客さんから「ユ~リ、ユ~リ、ユ~リ!」と個人アンコール(?)をもらう。そのため、ちょっとだけ自分だけのシーンをやった。

その後、パーティでドイツ・ビールをたくさん飲んだ。
いつものことながら、酔っ払うと英語が口からペラペラ滑り出した。
わたしの旅は、滑り出したばかりだ。


March 10, 2005

カナダでインターナショナル・インプロ・ワークショップあり。

夏から冬へ、ニュージーランドからドイツへ。

このタイムトリップに身体をなじませるために、
「今日からベルリンに行くんだ。そのあと日本だよっ!」と何度も自分に言い聞かせる。

ベルリンのインプロ・フェスティバルでは、山ほどのパフォーマンスと、山ほどのワークショップがある。
これからどんな人と出会い、どんなパフォーマンスをし、どんなワークショップをするのだろう?
その後のわたしは、前のわたしと違うだろう。
そのわたしが、日本でどんな風に活動を展開できるだろうか?
考えるだけでも、心臓がバクバク。

さて。

カナダの「ルースムース・カンパニー」から、毎年恒例の「インターナショナル・インプロ・サマースクール」への連絡が届いた。わたしも数年前に参加し、海外での活動のきっかけになったワークショップだ。

「ルースムース」は、もともとキース・ジョンストンが主宰していて、今はその愛弟子(?)であるデニス・ケイヒルが引き継いでいる。キースもデニスも、いかにも「森のムースさん」のような風情で、やさしく、ふわふわしていて、親切だ。

とくにデニスはあたたかい人柄。去年はわたしの友人が行って、とてもお世話になった。

さて今年のワークショップは、7月31日~8月12日。
ウォームアップクラスが7月29日~30日まで。

詳しいことを知りたい方は、www.loosemoose.com

日本語で知りたい方は、ユリまでメールください。

フェスティバルで中で返事が遅くなるかもしれませんが、できるだけサポートしまする。

March 09, 2005

りんりん。

明日からベルリンです。

初ドイツ。初ベルリン。ルンルン!

5~6つパフォーマンスして、1回ワークショップやります。

昨日で(いちおう)すべてのプロジェクトの今後の打ち合わせが終わって、今日ぐらいからジョジョにドイツ・モード。

昨日はタオという日本の太鼓グループのコンサートを見ました。
(わたしは知らなかったのですが、日本でも有名なのかな?ご本人たちは、そのようなことをコンサートで言っていたけど、、、。)若い人達のグループで、エネルギッシュな演奏で。若者の汗は美しいねぇ~。
それにしても、ちょっと小劇場のノリがあったのは笑えた。

ニュージーランドのお客さんたちはスタンディング・オベーション!
わたしの友人たちも、ものすごく大感激してた。
良かった、良かった。

わたしは少し複雑で、外国で日本人観光客に会うときの気まずさを、ちょっとだけ感じました。
巻上公一さんのコンサートでは、こんな居心地の悪さは感じなかったなぁ~。

「わたしたちは日本人でござる!」というあり方よりも、「わたしはわたしでござる!」というあり方のパフォーマーの方が、わたしは好きなんだなぁ~と思いました。

明日からベルリン。

「わたしはわたしでござる!」という立ち方をしたいと思います。


March 07, 2005

くにゃくにゃ。

稽古のため島へ。

島には電灯がほとんどない!
夜になると、世界はま~っくろ。
音もない。車も人も通っていない。人もいない。先がまったく見えない。
ほんとにま~っくろ。

(子どもの頃は東京にもま~っくろがあったけど、今はないね)。

コンビニもないし、自販機もない。家はみんな木でできている。
人々ははだしで歩いている。
おじさんは短パン。おばさんはノーブラ。
子どもは日焼けで小麦色。

あまりに現実ばなれしているっ!!!!

こんなのんびりした生活をしていていいのか、ニュージーランドの人々よっ!!!!

今は2005年。科学もあれば、化学もある。
核ミサイルもあれば、マクドナルドもある(!)のに、君たちはビーチでフィッシュ&チップス!

そういえばここのフェリーの職員たちは、時刻表の編成が変わった日、だ~れも仕事場に来なかったという。
なんと、時刻表が変わったことを、「職員全員が忘れてしまった」のだそうだ。

こんな、ゆるんでいていいのかぁ~っ!

(憤慨のあとの、脱力)。ふぅ~~~。

”島”に通っていると、現実と夢のさかいがあいまいになる。

時間がゆっくり流れて、いろんなことが「ど~でもいいこと」のように思えてくる。

フランシス・ベイコンの肖像画みたい、自分が「くにゃくにゃ」になる。

環境にふりまわされ、カッコたる自分が壊れていく。
ドラッグに似てスリリングで、わたしをどこか違うところに連れて行ってくれるのであろう。

それにしても、この”島”の生活。人間なら一度は体験すべき(かも)。

原始の自分にもどれるかもよ?


March 06, 2005

ダサいとは?

オークランド・フェスティバル中のため、連日、お芝居を見に行く。

Three Furies
Bush
Stalker Theatre company

よく考えてみたら、3日連続でオーストラリアの作品を見たんだなぁ~。
それにしても3作品とも、「ダサかった」なぁ~。。。(苦笑)。。。。

オーストラリアとニュージーランドは、混同されがち(?)だけど、文化が全く違う。

ニュージーランドから見ると、オーストラリア文化はちょっとダサい(苦笑)。
ファッションも、ライフスタイルも、創られる映画も、なんか土臭い。
(オージーから見たキィウィも、きっとダサいんだろうけど)。

わたしが見た3つの作品も、ちょっとダサかった。
数十年前なら、カッコいい!と思えるカラフルなレオタード姿も、キャバレー風のセットも、アボリジニをテーマにした踊りも、今だと「古臭い」スタイルに思える。

わたしは「ダサい」ことに、過敏に反応してしまうタイプ。
「ダサい」と思うと、対象に対して、関わろうという気持ちが薄れてしまう。
どうしてだろうか?
「ダサい」の基準はいったいどこにあるんだろうか?

たとえば、わたしから見ると、語学留学しているチャイニーズやコリアンの若者たちが、ものすごくダサく感じる。髪を金髪にして、ピカピカの新車に乗って、携帯電話でメールをし、派手な服を着て、タバコをすって、母国語を話す。(英語はあまり話せない)。英語をしゃべれなくても、一生懸命働いている、移民してきたチャイニーズやコリアンのおじさん&おばさんたちはカッコよくみえる。ポリネシアンのでぶでぶおばちゃんとか、マオリのラッパーとか、近所のひとり暮らしの白人のばあちゃんとか、かっこよく見える。

わたしにとってニール・ダイヤモンドはかっこいいけど、義理妹のクレアにとっては、「超ダサい!」。

よくよく考えてみると、わたしにとって「ダサい」とは、自分の基準において、その人らしくない状態でいる姿を見たときに起こる感情のように思える。その人らしくない、なにか偽っているような姿、無理している姿、なんらかの理由で、本来の姿でいない状態を見たとき、わたしは、「ダサい」と感じるのだ。

つまり相手は、鏡に映っている自分の姿。
自分らしくありたいと思っているのに自分が自分らしくないとき、自分らしくない誰かを見ると、「ダサい」と感じるのだ。

他人を批判している場合じゃない。

自分の中のダサさを見つけよう。

そしてダサくない自分(=自分らしい自分)であれるように、心がけたいものだ。

あなたは、何に対して、「ダサい」と感じますか?

March 04, 2005

土日ゆっくり休みたいので、金曜日は必死で仕事する(苦笑)。

午前中にコメディ・フェスの稽古をして、午後、船に乗って島に行き、スティーヴンのお芝居の稽古をする。

コメディ・フェスの本番は5月20・21日。
まだ先の話なんだけど、ディバイジング創作なので時間がかかるのにも関わらず、それぞれ忙しく(特にキヌガワ!)、稽古時間がなかなか取れない。3月で稽古できるのは、この一週間だけで、今日が最後の稽古。
ということで、今月の稽古の閉めとして、数人の役者の友だち&演出家のザックに、できているシーンを見せた。

クラウンのお葬式、マスクをつかったいくつかのシーン、ニュースのシーン、ユリの独白シーンなど。

たくさんシーンはできているんだけど、問題は、どんなスタイルで、そんなストーリーで、このお芝居をすすめるのかが見えていないこと!これを決める時期がせまっているのを自覚するわたしたちであった。

演出のザックは、ルコックの学校を卒業したあと、ヨーロッパでクラウンとして仕事をしていて、つい最近ニュージーランドに帰ってきた女性。わたしたちのテイストを分かってくれているし、(さすが)ルコックの学校を出ただけあり、指摘がシャープなので、これから、のろのろの私たちの尻を、ビシビシたたいてくれるであろう。

スティーヴンのお芝居の本番は6月。
これも先の話なんだけど、キヌガワが稽古に付き合えない(6月に自分の芝居の本番があるので)ので、とにかく早く創りあげようという計画。これは日曜日にドレスリハーサルをして、月曜日には、数人の人に向けて発表する予定にしている。

こちらもストーリーがはっきり見えていない。けれど、宿題にしていたマイムのシーンを、スティーブンが完璧に創ってきてくれたので、稽古がスムーズに進んだ。わたしが考えていたエンディングを付け加えると、自然にストーリーやテーマが見えてきた。

芝居の稽古をかけもちでやって、どうなることやらと思っていたけど、なんとかそれぞれ形が見えてきたので、ほっ~っとする。

これでなんとか、週末は、ちょと休むことができるなぁ~。。。

ふぅ~~~~。。。。

March 03, 2005

いとしのスティーブン・バーコフさま。

イギリスの演出家&名優スティーヴィン・バーコフの一人芝居『シェークスピアの悪役たち』を見た。

ブルースメイソン・シアターという大劇場で、セットなし、特別な衣装なし、特殊効果なし。
たった一人で、休憩はさんで約二時間、シェークスピアの作品に登場するキャラクターを演じる。

マクベス
マクベス夫人
イアーゴ
リチャード三世
ハムレット
オーベロン
シャイロック

一人の役者が演じているとは思えないくらい、はっきりとキャラクターを演じわける。
シャープで大胆。フィジカル。ものすごく大きな表現で、映画『アキラ』のラストシーンみたいに、キャラクターが、2階席まである劇場いっぱいに膨れ上がっていくような感じがした。

そのすぐれた身体や声の使い方、言葉への丁寧なアプローチ、キャラクターへのユニークなアナライズ。
すべてが超一流で、すきがない。
誰よりも子どもっぽく、かつ、誰よりも成熟している。

お芝居を見たあとに、こんなに幸せな気持ちになったのは久しぶり。
いいお芝居の後は、ビールが美味いし興奮して眠れない。
昨晩は、そんな晩であった。

さて、一夜明けて。
今日は、バーコフとニュージーランド&オーストラリアの演出家のディスカッションがあるという。
昨晩の興奮さめやらぬわたしは、朝の稽古が終わって、飛ぶようにして会場へ行く。

バーコフは、昨晩の舞台と同じように、手振り身振りをまじえてシャープに創作プロセスについて語る。
「シアトル・コンプリシテは、わたしがやったことをまねしてやっただけだ!」とか結構辛らつなことを、ぽいぽい発言していて、ハラハラする。

ディスカッションが終わって、トイレから出てくるバーコフを待ち伏せ。

出てきたとたん、わたしは我を忘れて彼に駆け寄る。
なんということだろう、今しかチャンスがないと思うと、もう相手の都合などお構いなしのずーずーしい日本人ミーハーファンまるだしで「すみません、昨日、お芝居見ました。すばらしかった!サインくださ~い」と迫ってしまった。

するとバーコフは、「はぁ~、こういうファンは嫌だなぁ~疲れちゃうんだよなぁ~」と言わんばかり。めっちゃ嫌な顔をされた。「そんなにあからさまに嫌な顔しなくてもいいじゃ~ん!」と思った私は、いきなり「スティ-ヴン、なんか疲れているみたい。大丈夫?」と、さらに嫌われそうな言葉を言って、不愉快のダブルパンチを食らわしてしまった。

「疲れてなんかいないよっ!」
恐い顔でそう言うと、彼はパンフレットに自分の名前を殴り書きして、わたしの前から立ち去った。
アイコンタクトもせずに。
握手もなしで。(涙、、、)。。。

ああ、声かけなきゃよかったなぁ~。
そしたら、いい印象だけのバーコフだったのに。。。

彼のサインは、前のページに写るほど、筆圧の力強いものだった。

そうとう不愉快だったのねぇ~。。。。

後悔先に立たず(苦笑)。。

March 01, 2005

掛け持ち。

午前中は、コメディ・フェスティバルの稽古。
お昼からスティーブンとの稽古のため、フェリーで”島”へ。

今、3つの芝居の稽古を掛け持ちしている。
こんな経験は始めて。「いったい、わたしは大丈夫なのだろうか?」と漠然と心配している自分に気がつく。

よくよく考えてみる。
いったいなにが「大丈夫じゃないのか?」
すると、「大丈夫じゃないことはない。つまり、大丈夫だ」という答えに至った。

あ~。またやっちゃった!

わたしは、いとも簡単に、”漠然とした不安”に振り回されてしまう。
「な~んとなく、不安」という感情で充満してしまい、他のことが手につかなくなってしまう。

いかん、いかん。

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