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August 31, 2005

まだ生き残っているらしい、、。

コマーシャルのオーディション。

最後の2人にしぼられて、わたしはその1人として残っているらしい。

クライアントに見せて、どっちにするか決めるんだって。

こ~なると、なんか他人事。とにかく早く決まってほしい。

来週から一週間、オーストラリアのメルボルンの「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」に行くので、日程を早くフィックスしたいのだ。

もしコマーシャルの仕事が決まったら、お金はもらえるけど、メルボルン行きが数日遅れてしまう。
これは、パフォーマーとしてはちょっと残念なこと。

とにかく日程が決まって欲しい。

「メルボルンでは山のようにパフォーマンスをするよっ!」とオーガナイザーのパティがメールをくれた。

土曜日はワークショップをやります。

LAからダン・オコナーが来るし、シアトルからランディが来るし、ロンドンからナタリーが来るし、すごい豪華メンバーだから、パフォーマンスするのがすんごく楽しみ!

このレポートは、もちろん、このブログに書き込みますからね!


August 29, 2005

クラウンのオーディション。さて?

先週、久々に、コマーシャルのオーディションに行ってきました。

不思議なことに、お芝居の稽古をしているのがTheFOOL(道化)、コマーシャルのキャラクターもクラウン(道化)でした。

これって、シンクロニシティ????

そしてオーディションの結果、3人生き残って(?)、
わたしはそのうちのひとりということで、再び呼ばれました。

いやぁ~、クラウンのオーディションって、かなり笑えます。

だって狭い待合室で待っているときは、みんな普通のおじさんたちなんだもの(顔はピエロさんだけど)。

すんごく念入りにメイクをしているおじ~さんとか、緊張のあまり、顔を突っ込むようにして雑誌を読んでるピエロさんとか、最近仕事をやめてクラウンを本業にすることにしたと世間話しているピエロさんとか。

わたしはクラウンの専門家ではないので、な~んとなく居づらい気持ち。
(メイクも自己流だし、服はいつも着ている服とあんまり変わらないし(苦笑)。。)

オーディションでは、とにかく飾らずに自分らしく楽しむようにしています。
結果はわたし意外の人が決めることなので気にしない。(自分でコントロールできませんので)。。。
その代わり、思いっきり楽しむ!

コマーシャルのオーディションって、カメラテストがあって、台詞とシチュエーションを与えられて、いきなりカメラの前で演技しなくちゃならないんです。だいたいワンテイクかツーテイクで終了。始まったら「あっ」と言う間に終わっちゃう!

「あ~待ってください、集中する時間をください!」とか
「気持ちづくりに、もう少し欲しい!」とか言うことができない。
一発勝負!

「この瞬間」に全身で楽しむこと。
これが一番大事!

(注:オーディションのために、いかにインプロが大事かお分かりでしょう!)

(余談:だいたいコマーシャルのオーディションって、外見だとか雰囲気だとかで決まってしまうことが多いんです。
つまり、演技の良し悪しはあまり関係なかったりする、、、)

さて、結果はいかに???

August 28, 2005

新しいハッカで優勝を!

昨晩はラグビー!

「ニュージーランドVS南アフリカ」

ラグビーのある夜は、レストランも劇場もひっそりとする。みんなテレビの前!

ダンナの友だちが新しい液晶テレビ(巨大&超薄型!)を買ったので、ディナー&ラグビー観戦。

オールブラックスは、新しいハッカ(マオリの踊り)をいきなりかまして、闘争本能むき出し!

ひぇ~、かっこいいぃ~!!!

大の男たちがひそかに踊りを練習していたんだなぁ~。。。
それもまた、ほほえましいぞっ!

キャプテンのウマガだけが30才代だけど、ほとんどの選手は20歳代。
選手の面子はどんどん変わる。どんなにすばらしい選手でも、そんなに長く活躍することはできない。日本の野球とはちと違う。それだけ競争が激しい世界であるし、また、ものすごく肉体を駆使するスポーツなのだ。

ほとんどが新しいメンバーのオールブラックス。

さて。

ラグビーのトップクラス国は、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、南アフリカ。
これらのチームが、ワールドカップの前にテストマッチを行う。
このテストマッチの成果が、ワールドカップに大きく影響するという。

昨晩は、とにかくオールブラックスが勝たないと、優勝が南アフリカに決まってしまうという、オールブラックスとしてもニュージーランドのラグビーファン(ほとんど全国民!)には非常にストレスフルな試合だった。

(だから、オールブラックスが突然新しい踊りを繰り広げたときの、観客の興奮のさまときたら! ちなみにわたしは、テレビの前で雄たけびを上げたのだった!)

さて、オールブラックスは前半、鼻の差で勝っていたけど、後半になって逆転された。

ほんのちょっとの気の緩みが、試合にど~んと影響を与える。気が抜けない試合!

最後の数十分でトライがきまって、ようやく、オールブラックスは勝てた。

「ふぅ~」

小さな国ニュージーランドの人たちは、世界チャンピオンのオールブラックスが誇りだ。

本当に勝って欲しい。

とココロから願っている。

(わたしもっ!)

August 26, 2005

ベットに鴨。

お客さんがいないとき、お客さん用の部屋は、2匹のネコに占領されている。

一番日当たりがよく、風通しもいいので、実に快適な部屋なのだ。

さて。

朝、ダンナの奇声で目が覚めた。

なんと、お客さん用のベットに、80センチぐらいの<鴨>がぐったりといた。

鴨ですよ、鴨!

鳥で、ネギをしょってくるという、あの鴨。

茶色で、つぶつぶの模様があって、ふんわりと羽をたたえて。

すでに息絶えていたけれど、触ったら、まだちょっと暖かかった。

首の辺りにかすかに血の跡があったけど、あとは、とても綺麗で。

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それにしても、うちのネコ(どっちの仕業かは不明、、、)、この巨大な鳥をくわえて、ネコドアから入ってきたんだ。
そのときは、生きていたんだろう鴨をくわえて。

なんて器用(?)なんだろ~。。。

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それにしても。

ベットに鴨とは驚いた。


August 25, 2005

二時間のウォーキング

お芝居の稽古中っす。

役柄(FOOL)のため、体力づくりのため、2日に一度:2時間:歩くことにしました。

台詞を覚える時間としても、気分転換にも、とてもいい。

ああ。

それにしても、歩き終わって、家でのむビールの美味しいことといったら!

このために歩いているといっても過言ではないかも、、、。(苦笑)

August 23, 2005

すごい。どんどん台詞が覚えられる!

自分で言うのもなんですが、もんのすごい早い勢いで、台詞を覚えてます!

今日で、ほぼ三分の一の台詞を覚えきりました!

自分でもびっくりするぐらい、早く覚えられるんです、なぜか・

今日は、2時間の自主練で、10ページ近い台詞を覚えられた。

いったい、ど~したの、わたしよ。

いきなり記憶力が良くなったのかい?

人間、追い詰められると意外な力を発揮できるというけれど、それかしらん?

お願いだから、お芝居が終わるまで、消えないでおくれ、突然目覚めたわたしの記憶力よっ!


August 22, 2005

料理人がした社会改善。

もう一つ感心したこと。

ジャラミー・オリバーという料理人がいる。
(日本でも彼の料理本が翻訳されてまする)

彼は、自分が「親」になってから、子どもたちが食べるもの、その環境について興味を持ち始めたという。

彼が行ったすばらしいことは、「給食の改善」だ。

野菜は包丁でちゃんと切ること、油っぽいものだけじゃなくて栄養を考えること、味付けについて、など細かく調査して、自分なりに「新しい給食」を作って、子どもたちに食べさせた。ポテトフライなどファーストフードに慣れている子どもたちは、オリバーが作る給食がまずくて食べられない。そこでオリバーは、子どもたちを農家につれていって、野菜の収穫を手伝わせたり、クイズ方式で遊んだりする。つまり、子どもたちに「食べ物」への興味を持ってもらうためだ。最後のほうでは、子どもたちがだんだん野菜を食べられるようになっていた。

この新しい給食を、学校の校長先生たちにも食べさせる。
だんぜん、新しい給食のほうが美味しい。

こうやって、彼は今、学校給食の質を変えようとしている。


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日本でも、ファーストフードでお昼を済ましてしまう人たちは多い。

若いお母さんが、子どもたちをマックに連れて行く。
油っぽいポテト、味付けの濃いハンバーガー。野菜はほとんどなし。
こういうお昼を、親が子どもにさせているのを見ると、本当にがっかりする。

これがカラダに良くないのは、ほとんどのお母さんたちは分かっているよねぇ~?
それなのに、なぜ???

ニュージーランドでも、ポリネシアンの家族など教育が行き届いていなくて貧しい家庭ほど、ファーストフードで食事を済ませている事実がある。つまり貧しい家庭ほど、世の中の消費ルートに、簡単に乗せられてしまうのだ。

日本は理由が大きく違うけど、現状は似ている。

私たちは、もっと賢くなれると思うんだけど、どうだろうか?

子育てをスーパーナニーに学ぶ。

「Super Nanny」というテレビ番組がある。
(たぶんイギリス)

スーパー・ナニー(子育ての専門家)が
一般のお宅におじゃまして、子育ての伝授をするという内容。

わたしが見た回は、4歳の女子の双子と7歳の男子の3人兄弟。
母親は在宅でSOHOで仕事をしている。双子さんがとにかく母親の言葉を聞かない。
母親に暴力をふるう。泣きじゃくる。母親は始終怒鳴っている。という風。

このお宅にスーパー・ナニーがやってきて、まずは家庭の一日を観察する。
その夜、両親にビデオにとった光景を解説しながら、なにが間違っているのかを指導する。

母親の忙しさ、働かなくてはならない現実をねぎらいながらも、
「どうやったら子どもをしつけられるか」を指導する。
「反省コーナー」をつくって、そこで子どもたちを反省させる。当然、子どもは泣きじゃくり反抗する。
でもやらせる。子どもの年齢にあわせて、1分、2分、3分。4歳は4分。
反省コーナーにいられたら、母親は子どもの視線までさがって、抱きしめてあげる。

確固とした親としてのふるまいと、子どもへ愛情を表現すること。
この両方をしっかり指導していることに関心した。

ニュージーランドでも、イギリスでも、日本でも、「子どもをどう育てたらいいのか分からない」という親御さんが多くなってきている。

そういえば、わたしたちは、子育ての仕方を勉強したことがない。
「そんなことは、経験から学ぶものだ」と言われるけれど、そうだろうか。
世の中は、とても早いサイクルで成長(?)しているので、育つ環境があまりに違う。
わたしが育ったときは、カラーテレビを持っている家は、あんまり無かった。今の子どもたちは、生まれたときから目の前にスクリーンがある。この違いに、同じ子育て法が通用するとは思えない。

「なにが正しくて、なにが正しくないのか」よく分からないことは多い。

「これが正しいですよ」

「いえいえ、こっちが正しいですよ」

いろんな人がいろんな意見をもっている。いろんな意見に翻弄されてしまう。
確固として自分の思いをつらぬくことが、とても難しい時代になっていると思う。

こういうときこそ、「もう一度学ぶ」ことが大事なんじゃないだろうか。

よく考えてみると、子育てについては、教育学を学べば何が大事なのか学問的に知ることができる。
もちろん現実と思想はかみ合わないこともあるだろう。
しかしもし反対の合一(相反することの両方が、同時に調和すること)ができたら?
スーパー・ナニーは、それを見事に子育てを通して行っていた。

テレビ番組も捨てたもんじゃないなぁ~。

August 21, 2005

演技っていったいなんだ?

ただいま稽古中『リア王の娘たち』の参考のために、ピーターブルックが監督した映画(!)『リア王』を観る。

さすがピーターブルックのキャスティングだけあって、いい役者さんが勢ぞろいだ。

それぞれの演技を細か~く観ているだけでも、そうとう勉強になる。
映画の演技は、なんども見直せていいね。

そういえば、以前ニューヨークでアル・パチーノの一人芝居を観た。
メソッド演技でアクターズスタジオの役者さんなので、メソッド演技を期待していったけど、メソッド演技はしてなかった。大胆な舞台用の演技だったーという記憶がある。 舞台の演技は「見直し」ができないので、さだかではないのだけれど。

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ある演劇養成所から講師の依頼があって、いろいろお話をさせてもらっている。

「いい役者を育てたいのですが、どういうプログラムづくりをしたらいいですか?」
こういう質問は、ひとことで答えられるものではない。

まず、演技という「行為」は説明するのが難しい。
解釈もいろいろあるだろうし。
いい役者さんだからといって、「いい演技とはどんな演技なのか?」と問いに上手く答えられるとは限らない。
だからといって、評論家みたいな人たちが述べる「こういう演技はすばらしい」という答えは、実際に演じる人にとってはあまり役にはたたないかもしれない。
発声が上手くできたとしても、腕立て伏せが100回できたとしても、いい役者になれるとは限らない。
しかし、実はそういうことがとても大事なことだったりもする。

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以前、わたしが翻訳させてもらった『ザ・オーディション』という本では、オーディションに向けての演技についてこう語っている。

「自分らしくありなさい。自分が生き生きできるポジティブな表現を選びなさい」と。

分かりやすく例えるとこうだ。

『ガラスの動物園』というお芝居の登場人物・ローラを演じるとき、ほとんどの女優さんは「かよわく・もろく・暗い人物」として演じてしまう。でもそれだと、登場人物は生き生きしない。自分のいいところを発揮することもできない。だから、「ポジティブに生きようとしている人物」として演じなさい。

これはオーディションについての助言なので、本番の演技の解釈とは若干ちがってくるけれど、演技の本質、人間のココロの本質をついているともいえる。つまり、外側から見ると、「かよわく・もろく・暗い人物かもしれないけど、本人としては一生懸命生きているのだ。その内側を演じるのだと。

やっぱり、説明は難しいなぁ~(苦笑)。

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インプロで演じていると、理屈を越えたココロの部分が、直感の後押しで自然に表現される。

それはなかなか自覚できないんだけど、長くインプロをやっていると、その感覚がつかめてくる。

そうなると台本があっても、その感覚を行間に盛り込むことができたりする。

このアプローチは長年インプロをやっているわたしには、役者として必要なことだと思うし、この作業を経ることで、インプロが台本のあるお芝居にどう貢献できるかを身をもって体験することができる。

上手く言葉にできたらいいなぁ。

August 16, 2005

忘れ物を忘れて、、、。

それにしても最近、物忘れが激しい。

今までは、ど~んなに酔っ払っても、確実に自宅に帰ることだってできたのに。
(そんなの自慢になりませんけどぉ~)

ここ1ヶ月で日本各地でワークショップをして、ホテルに残してきた忘れ物の多さよ。。。。

ジャケット(なけなしのコム・デ・ギャルソン)
お気に入りの黒パンツ(下着じゃないよ!)
1万円もする美白クリーム
白いジャケット(買ったばかりだった)
明太子(おみやげにと買ったを冷蔵庫の中に)

しかも、忘れたから数週間後に「ふと」気がつくので、どこで忘れてきたのかも忘れてしまう、、、。

それでもまだまだ忘れ物はあったみたいで、最近「ユリさん、福岡のホテルに黒いTシャツ忘れたでしょ?」と連絡をいただいた。

「そ~いえば、確かに黒いTシャツを持っていったような、、、気がする、、」記憶はうつろだ。

恐い、自分が恐い。
わたしはまだまだ忘れていることがあるのかもしれない。

だれか、わたしのマネージャーになってくれないかしら~?

そういう他力本願が、忘れ物度を増長させているのかも。

ああ、脳みそにフックをつけて、物事を忘れないようにしたいよぉ~。。。


芝居の稽古開始!

今日からお芝居『Lear's Daughters (リア王の娘たち)』の稽古開始!

わたしは進行役のFool(道化)の役で、長台詞が2ページに一回ぐらいある。

まだぜんぜん台詞覚えてないよぉ~(苦笑)。。

6月にやったおりがみシアターは1時間の作品だったけど、台本は自分で書いたし、一人芝居なので台詞を間違えても誰に迷惑をかけることもなかった。でも今度は出演者5人のバリバリ台本芝居じゃぁ~!

(冷や汗)

でも、これからの生涯でこんなにいい役がつくのはなかなか無いかもしれないので、(なんたって主役!)できる努力はしようと思う。終わったときには、わたしの英語力は格段の進歩を遂げるであろう、、、(ことを祈って、、)

August 11, 2005

人生の軸はひとつ。(だからよく回る)

フィルムアート社から出版されている雑誌プラティカ
『アートという戦場ーソーシャルアート入門』に、
「アートとインプロヴィゼーション」というタイトルで寄稿しました。

裸のおね~ちゃんが拘束されて吊るされている写真が
わたしのページと向かいあってるよ。
わたしとはぜ~んぜん関係ないんだけど、ちょっとなんか恥ずかしいなぁ~.(苦笑)。

見てみてね。


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この雑誌には野村誠さんが<ワークショップでつくる>とタイトルで
子どもたちと行ったワークショップのレポートも載っています。

商人の家庭に生まれ商業主義に傾きがちなキヌガワが、今、野村さんという人物に出会ったのは、偶然じゃないと思います。

「軸がひとつじゃないと、独楽は上手く回らない」。
だから軸は一つであるべきなんです。しかしそれは色とりどりでもいいと思う。
ユニークであっていいと思っています。

これは本質を深く考えている人たちとの出会いが、
わたしに大きな影響を与えていると思います。

たとえば、島根県の八雲村で「国際演劇祭」を行っている園山土筆さん、今までにないアートフォームを模索している野村誠さん、社会とアートを結びつけるお手伝いをしている吉野さつきさん、インプロを面白がって、広げていこうとしている各地域の人たち、それに興味をもって集まってきてくれている全国の人たち。。。

いろいろ出会いに思うのは、「使い古された言葉で、やりつくされた行動をなぞっている場合じゃないよっ!」ってこと。

自分の頭で考えて、本質を(できるだけ)とらえて、そのためにどうしたらいいかを考える。

今まで無かった発想を広げたいならば、今までに無い方法で広げなくてはならない。
でないと、消費の国:日本の歴代の回路に飲み込まれてしまうだろうから。

と、わたしの「直感」が、わたしに教えてくれます。


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みなさんの人生の軸づくりに「思い込みをぶち壊す」、おススメ本

内田樹さん著『先生はえらい』(ちくまプリマ新書)


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August 10, 2005

潜在的な逆である「イエス・アンド」もあるのでは?

イエス・アンドの話し。

「イエス!」はだれに向かって話されているか。

「はい、これプレゼント」と言われて、「イエス!」をするのは誰のためだろうか。

それは「相手」であり「相手のアイデア」である。
「それ、いいねぇ~!」というのは、相手に向かっていて、気持ちは相手に向けられているべきだ。

「それ、いいねぇ~!」という言葉は、「無条件で」相手を認めることである。

「無条件」ということが、とても大事なのだ。

つまり、「イエス!」は、自分がいい気持ちになったり、自分が前向きになれたり、自分が幸せを感じたりするためではない。結果的にそうなるれど、それは結果であり、そういう気持ちになるために使うのではない。

さて。
「相手のアイデアを受け入れて、変化に対応できる自分になりましょう」という言葉に潜んでいる、利己主義がみなさんには見抜けるだろうか?

「相手を受け入れること」は、結果的に自分のためになるけど、それが目的じゃない。
自分が成功するとか、人生を上手く切り抜けるためとか、そういう処世術じゃない。
「イエス!」は自分を正当化するためのものじゃなく、「相手を正当化」するためのものだ。
「違い」を認めることだ。

それからどうなるか?

その先のご褒美を期待して「相手のアイデアを受け入れる」のは、「相手に親切にしておけば、いつかは見返りがあるから、だから親切にしましょう」ということと似ている。本当に相手を受け入れることは、自分がご褒美を貰うためなんかじゃない。(何度も言うけど、結果的にそうなるけどね)。言葉では同じだけど、質が違うような気がする。

そして、潜在的には、ワークショップを受ける人たちはその違いが分かると思う。

それは潜在的なので、顕在しないのが残念だけど。。。

分かるかな。


テクリハへ直行!

ニュージーランドに帰ってきました。
いやぁ~、こっちは「冬」です!
寒いよぉ~。

到着して、そのままドラマ・スタジオへ。

明日から友人シャーロットの一人芝居「わたしとローリー・アンダーソンとの複雑な関係」が始まる。
わたしはそのショーの一端を担う(照明オペレーターという名の登場人物)。

そんなこんなで、昨日はテクニカルリハーサル。

台本が二転三転したことで、芝居は当初と大きく変わっていて、わたしのキューも変わってしまっていたので、とにかくすり合わせの時間。それにしても、やはり「劇場」はいいなぁ~。
明かりが変わるたびに、個性が変わる空間。夢のような空間。こちらの想像力をふくらませてくれる空間。それが劇場だ。終わったのは夜の11時。

帰ったら、だんなが料理をつくって待っていた。わたしの顔より大きなビーフを煮込んだシチュー!
一ヶ月以上も日本にいたので、久々に夫婦水いらずで食事です。遅い時間だし、あ~また太っちゃうねぇ~と話しながら。(苦笑)。

彼はドキュメンタリーの撮影で、明日から出張。すれ違い夫婦だ。(だからいつも新鮮なのかも?)

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今回の日本滞在では、すんご~くいい出会いがたくさんあった。

忙しくて、なかなかデイリーキヌガワが書けなかったのですが、これから思い出しながら、書いていきますね。

みなさんにも伝えたい、ステキな出会いばかりだったので。

チャオ!

August 07, 2005

いつか一緒に面白いことやろうプロジェクト

このブログでも紹介しました作曲家の野村誠さんがアートディレクターをつとめた
『エイブル・アート・フェスティバル』のお芝居を見てきました。

イギリスの「フル・ボディ&ボイス」というグループ。
女性ひとりと男性4人の編成で、チャーミングな役者さんたちと、その純粋なイメージを生かした舞台でした。
出演者全員のことを「愛しく」なりました。障害のある人たちのお芝居はあまり見たことがありませんでした。
そして、この舞台は、彼らの魅力をふんだんに表現したものだと思いました。
良かった。

この日のシンポジウムに、金沢芸術村のアート・ディレクター黒田百合ちゃんと、佐賀のワークに参加してくれて、精神障害のある人たちとお芝居をつくっている彫刻家の佐々さんにお会いしました。「女性のパワーは濃厚だ!」と、シンポジウムで舞台にいる2人をみてつくづく思い、つくづく頼もしくなりました。

その後、飲み会。わたしは次の日が大学のテストだったので、あまり長居ができなかったのですが(涙)、
それでも飲んでしゃべって。「いつか、何か一緒にやろう!」と、嬉しい誓いをしました。

2日後は、このフェスティバル全体の打ち上げでした。
この日は大学と打ち合わせがあったので、公演は見にいけず、打ち上げに乱入。
いち観客のくせして、ずうずうしいですよねぇ~(苦笑)

でも富良野から川口くんがやってくるし、これは会わないわけにはいかない!

打ち上げには、『即興演奏ってどうやるの?』のもうひとりの著者:片岡祐介さんにも(ついに!)お会いしました。
本著で「セニョリータ!」とか、ひょろっと声の出演もしていた片岡さん。本著のイラストに登場してくるような細身の人物を予想していましたが、ご本人は、テディ・ベアーのようなあったかい人でした。

「なにか一緒にできるといいねぇ~!」と言いました。
片岡さんには、さっそくインプロのパフォーマンスに出演してもらおうと思いました。

その後、川口くん&野村さんのプロジェクト「いいねいいねプロジェクト」についての話。
これは、インプロの「イエス・アンド」と同じ発想で、人を褒めていこう!元気なろう!というプロジェクト。
わたしもぜひ参加したいと立候補しました。

そんなこんなで、「いつか一緒に面白いことをしよう!」という言葉が何度も飛び交った、ワクワクした夜でした。

August 05, 2005

「エンターテイメント」と「インタレスト」

人が「面白い」と感じるとき、ここには二つのわけがある。

ひとつは「エンターテイメント」。
もうひとつは「インタレスト」。

これはわたしが今学んでいる授業で、作間慎一教授から教えていただいた言葉だ。

「エンターテイメント」で面白いという場合、ビジュアル的に工夫したり、リーダーが奇抜な格好をしたりして、参加しているものの興味をひきついける。「インタレスト」で面白という場合、それは内容的に興味深いということ。

さて、どちらのワークショップがいいワークショップだといえるだろうか?
エンターテイメント?インタレスト?

もちろん、そう一概に言えるものではないし、面白ければいいのかという議論もあるだろう。
しかし、ここでは、ワークショップは面白いほうがいいと思う。それではどんな面白さであるといいんだろう?
ということを考えてみたい。

おそらくほとんどの人が、「インタレストのほうがいい」と答えるんじゃないだろうか?
インタレストのほうが知的イメージがあるし、頭良さそう~だし。
インタレストについてわたしが思うには、インタレストは結果ではなくて、きっかけだと思う。インタレストと感じて、その世界に入って体験する。そのことで得る「学び」、それを参加者が得ることが一番大事なので。

それでは質問。あなたのワークショップはインタレストですか?

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さて、それではエンターテイメント性の高いワークショップはどうだろうか?

これに関しては2つの意見がある。
ひとつは、エンターテイメントだけのワークショップは意味がない。なぜならワークショップというのは参加型学習方法なので、参加者がお客さんになってしまっては意味がないから。り切りすぎのリーダー、自分が中心でないと満足できないリーダー、知識のないリーダーだと、こういうワークになりがち。

でもこれはエンターテイメントを馬鹿にしているということではない。むしろ指導者が、参加者をひきつけるための工夫をおこたっていないだろうか?と感じる。コンテンツに頼って、(インプロ・ゲームの面白さに頼って)、リードする側が工夫するのを忘れていなだろうか?ワークショップをリードするのはそんなに簡単じゃない。参加者に喜んでもらえるよう、あらゆる工夫をするべきではないだろうか?そういう意味で、リードする側がエンターテイメントの要素を入れてみることは、非常に大事なことだと思う。

先日、テレビにも出演している有名な役者さんから相談を受けた。「実は、ある場所でワークショップをしてくれないかと言われて、断れなくなってしまった。自分はワークショップを指導した経験がまるでない。どうしたらいいだろうか?」。さっそくお話しを伺って、できる限りのアドバイスをした。

これはまれな例ではない。「ワークショップをやったことないんですが、やることになってしまいました。どうしたらいいですか」という質問はちょくちょく受ける。

これはエンターテイメントやインタレストの議論以前の問題だ。しかし、そうだろうか?

ワークショップ・リーダーの経験があまりない人間がするワークは、どちらかというとエンターテイメントで終わりがちだと思う。インプロを使ったワークショップでは、インプロ・ゲーム自体がエンターテイメント性を持っているので、ただゲームを紹介しただけでも、エンターテイメントなワークだけならなんとかできてしまうからだ。しかし、ここにはインタレストがない。

インプロのワークショップはエンターテイメントだけになりがちなので、ぜひ「どうやったらインタレストなワークショップをすることができるだろうか?」というところを考えてみていただきたい。


August 01, 2005

暑中お見舞い申し上げます!

8月です!

汗っす!

ビールっす!

枝豆っす!

というわけで、ブログをサマー・バージョンにいたしました。

いかがですか?

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