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August 21, 2005

演技っていったいなんだ?

ただいま稽古中『リア王の娘たち』の参考のために、ピーターブルックが監督した映画(!)『リア王』を観る。

さすがピーターブルックのキャスティングだけあって、いい役者さんが勢ぞろいだ。

それぞれの演技を細か~く観ているだけでも、そうとう勉強になる。
映画の演技は、なんども見直せていいね。

そういえば、以前ニューヨークでアル・パチーノの一人芝居を観た。
メソッド演技でアクターズスタジオの役者さんなので、メソッド演技を期待していったけど、メソッド演技はしてなかった。大胆な舞台用の演技だったーという記憶がある。 舞台の演技は「見直し」ができないので、さだかではないのだけれど。

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ある演劇養成所から講師の依頼があって、いろいろお話をさせてもらっている。

「いい役者を育てたいのですが、どういうプログラムづくりをしたらいいですか?」
こういう質問は、ひとことで答えられるものではない。

まず、演技という「行為」は説明するのが難しい。
解釈もいろいろあるだろうし。
いい役者さんだからといって、「いい演技とはどんな演技なのか?」と問いに上手く答えられるとは限らない。
だからといって、評論家みたいな人たちが述べる「こういう演技はすばらしい」という答えは、実際に演じる人にとってはあまり役にはたたないかもしれない。
発声が上手くできたとしても、腕立て伏せが100回できたとしても、いい役者になれるとは限らない。
しかし、実はそういうことがとても大事なことだったりもする。

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以前、わたしが翻訳させてもらった『ザ・オーディション』という本では、オーディションに向けての演技についてこう語っている。

「自分らしくありなさい。自分が生き生きできるポジティブな表現を選びなさい」と。

分かりやすく例えるとこうだ。

『ガラスの動物園』というお芝居の登場人物・ローラを演じるとき、ほとんどの女優さんは「かよわく・もろく・暗い人物」として演じてしまう。でもそれだと、登場人物は生き生きしない。自分のいいところを発揮することもできない。だから、「ポジティブに生きようとしている人物」として演じなさい。

これはオーディションについての助言なので、本番の演技の解釈とは若干ちがってくるけれど、演技の本質、人間のココロの本質をついているともいえる。つまり、外側から見ると、「かよわく・もろく・暗い人物かもしれないけど、本人としては一生懸命生きているのだ。その内側を演じるのだと。

やっぱり、説明は難しいなぁ~(苦笑)。

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インプロで演じていると、理屈を越えたココロの部分が、直感の後押しで自然に表現される。

それはなかなか自覚できないんだけど、長くインプロをやっていると、その感覚がつかめてくる。

そうなると台本があっても、その感覚を行間に盛り込むことができたりする。

このアプローチは長年インプロをやっているわたしには、役者として必要なことだと思うし、この作業を経ることで、インプロが台本のあるお芝居にどう貢献できるかを身をもって体験することができる。

上手く言葉にできたらいいなぁ。

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Comments

キヌガワユリさん

お返事頂きまして、ありがとうございました!

確かに、誤解が生じますね。いえいえ、こちらこそ「誤解」が付き物と言っても過言ではない「メソッド演技」の定義を聞くなどといった事をしてしまって、申し訳なく思っております。

でも、御丁寧に答えて下さった事だけで感謝です。お気持ちは頂きましたので、充分です。ありがとうございました!


これからも、がんばって下さい!

>瀧將剛さん

書き込みをありがとうございました!
初めまして、キヌガワユリです。

キヌガワがどのような基準で「メソッド演技」という言葉を使っているか?というご質問ですね。

このテーマについては、じ~っくり語りたいですね~!
!~(^0^)~!

ただ、心配しているのは、このような大事なテーマについて、キヌガワがこの場で文字だけできちんと表現できるか?という問題です。

ご存知のとおり、ブログは表現しやすい媒体ですが、同時に誤解が生じやすい媒体でもあります。「メソッド演技」で検索されたということは、おそらくこのテーマは瀧將剛さんにとってとても興味のある大事なことなのだとお察しします。わたしは「メソッド演技」を長年習っておりましたし、アクターズ・スタジオのフランク・カサロさんに演技指導をしていただいたこともありますので、このテーマは非常に興味深いものですし、なんとか文字にすることもできるかもしれない。

ただこの場がそれを説明するのに相応しい場かというと、それが疑問なのです。。。ちゃんと対面してお話する以外には上手く伝えられないんじゃないか。こういう媒体で議論するのは誤解が生じて危険なのではないか。。。

そう考えました。

瀧將剛さんのご期待に添えなくてごめんなさい!

もちろん、ここにブログを発表しているのはわたしですし、コメント欄もありますので、瀧將剛さんからいただいたようなご質問が登場するのは当たり前のことなのです。ですので、本来なら紳士的にお答えするのが当然なのかもしれません。

しかし、同じ芸術家として、このような領域を「文字」で囲ってしまうことの危険性を、どうかご理解くださいませ。

また今後はブログの内容についても考慮していきたいと思います。ご指摘&ご質問、ほんとうにありがとうございました!

これからもご拝読(ご検索?)よろしくお願いいたします!

キヌガワユリ


はじめまして、瀧將剛と申します。役者兼講師です。

「メソッド演技」を検索していて、こちらのサイトにお邪魔させて頂きました。

コメントを残すつもりはなかったのですが、アル・パチーノの一人芝居を御覧になった感想で、「メソッド演技はしてなかった」とあったので、気になったのです。

質問ですが、あなたは何をもって「メソッド演技」と言ってらっしゃるのですか?素朴な疑問なのです。

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