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July 31, 2006

「インプロ」をビジネス研修に活かすには。。。

ぼう大手企業へのビジネス研修でした。

研修をやっていて痛感することは、「ビジネスの世界でも、”インプロ”はものすごく役立つ。」ということです。

本当に、参加しているビジネスパーソンのみなさんがどんどん変化して、どんどん自分から物事を感じ、発見していくさまを見ることができます。すごい!インプロの力ってすごい!それによって引き出される人間の可能性もすごい!

そして、この研修の評価はとても高いです。

ちなみに今行っている研修は「インプロ」ということではなく、「インプロ」を通して云々かんぬん(これは企業秘密!)を発見していく研修です。だいたいビジネス分野で「インプロ」を学ぶというのはおかしいですよね~。ビジネス研修というのは、「インプロ」を通して、自分の仕事や会社としてのクオリティを上げていくということが意図です。

この観点からして、ビジネス研修の場合、「インプロ」をどう使うか、どう理解するか、という講師側の力が非常に大事になってきます。このセンスがない講師は、いくらインプロを知っていたとしても有効に使うことができません。だから研修講師の方々で「インプロ」を使いたいとおっしゃる方々には、口をす~っぱくして、「もっとインプロを勉強してください!」ってお願いしています。

「いや、わたしは役者じゃないから。。。。」と言って、もともとはパフォーマンス分野であるインプロなのに、それを表現する体験しようとしない研修講師の方々もいらっしゃいます。「理屈だけで理解している」というみなさんです。でも研修講師って、いわば「役者」ですよね。場所は違えども、人前でなにかを表現し、相手とやり取りしていくということでは「役者」です。だから、表現の部分も体験するべきだと思うし、それなしで「インプロ」で研修ができると思っている、もしくはそういう方法で研修をしてしまっている講師の人は、残念ながら、「感性・直感にしたがって行動する」という特大基本としてのインプロの考え方を理解していないことになります。「理屈としてのインプロ」は理屈の上では成り立つかもしれませんが、実際には成り立つことはありません!

インプロのゲームは使い勝手がいい道具なので、簡単に使えてしまいます。
だからこそ、すばらしいのです。だから誰にでもできるし、誰でもが楽しむことができる。そしてだからこそ、「まがい物」が発生する率が高い。できたら、「インプロ」はとてもいい道具なので、それを紹介する講師の人たちは、せめてその道具のきわみまで知っておいていただけたら、、、。

道具もさぞ喜ぶのではないかと思います。
そして研修を受ける側のみなさんにも喜ばれるのではないかと思います。

どうぞ、どうぞ、研修で「インプロ」を使っているみなさま、絶え間なく「インプロ」を学び続けてください!

この言葉はまた、自分にいつも言い聞かせていることでもあります。

スカイプ初体験!

ついにスカイプをやってみました~!

まだ映像が無くて声のみ。

これだと、コンピューターから相手の声が聞こえるため、コンピューターさんとお話ししているような気持ちになりますね~。

それから、相手とのやり取りっていかに相手を「見て」「感じて」やっているのかってことに気がつかされました。
だって、何度も相手と声がぶつかってしまったんですもの。(つまり、両者が同時に話すので、相手が何を言っているのかよく聞き取れない)。間合いは見ること・そこに一緒にいることで感じているんですね。

そういう意味ではスカイプで話すのは、違う神経が養われるかもしれません。

それにしてもこれが無料なんて信じられない。。

みなさんにとっては、もうけっこう「あたりまえ」な現象なんでしょうか。

いやぁ~。感動しましたわん。

July 30, 2006

テク<のろ>ジー、進化かっ?

日本に帰国しました~!

帰ったら、頼んでいたADSLの機械が届いていたのでさっそくセットアップ。
ついにブロードバンド・ライフが始まりま~す!

うわぁ~早いっつ!(^0^)!

早いですねぇ~!

ぜんぜん速度が違いますねぇ~!

(みなさんはすでにブロードバンドの人たちですか?)

(日本の人たちは、すでにこの速度でインターネットをしたいたとは、、、すごいっつ!!!)。

そして、いろいろな人から催促されていた、待望のスカイプを使ってみます!

ドキドキ。。。。

July 29, 2006

帰国しま~す!

明日、日本へ帰国しま~す!

あっという間のニュージーランド帰国でしたが、今回は非常にいい帰国でした。

夫ともいろいろ話しをしたし。何人かの友だちにも会えたし。

8月に入るとレギュラーのビジネス研修などの仕事の他に、「コーチのためのインプロワークショプ」、「遊ぼう会」、「シアタースポーツ」、「マンスリー・ワークショップ」があり、まさぞう助教授との学芸大学の公開講座や、岡山や津山でのワークショップ、名古屋でのワークショップ、岐阜での「講演会」とそれぞれが個性的でビッグな仕事が続きます。

そのための資料づくりや準備をしながら、これから始まる2006年の8月を想っています。

その合間に、できたら久しく会っていない友だちに会いたいな~。

みなさんにとって、すてきな8月(夏休みでもあるし!)になりますようにっ!

July 28, 2006

友だちの映画に触発さるる。

オークランド・フィルムフェスティバルの一環で、「ショートフィルム」プログラムが上映された。

友人であり、ニッキ・カロ監督作品「クジラの島の少女」などニュージーランド映画のほとんどのコスチューム・デザインを手がけているカースティの初めての短編作品「Cross the heart」も上映された。

ストーリーは、あばずれの母親とその娘の物語。
主演は、ニュージーランドを代表する若き女優・ダニエル・コーマック。

この日は6作品ぐらい上映されたけれど、彼女の映画は他のどのフィルムとも明らかに違って見えた。
それは彼女のすべての選択ー母親のキャラクター、セット、ストーリー、映像の色、アングル、フィルミングのすべてが、「自分が本当にいいと思うもの」という基準から行ったからである。

これは簡単なことじゃない!

(だいたい、人は「人に認められるもの」「人が買ってくれるもの」「人が欲しいと思っているもの」を提供しようとしている。基準は自分じゃない。他者だ。でも芸術家は違う。とても違う。だからお互いに尊いのである)。

他の作品は、映像はきれいだけど、「どっかで見たことのある映画」だった。
それはハリウッドの作品かもしれないし、ビデオクリップかもしれないし、テレビドラマかもしれないし。
そういった若い映画監督の作品は、「ハリウッドで成功したい」とか、「これで食っていきたい。」とか、「認められたい」という気持ちが画面から溢れている。

カースティの作品がずば抜けて素晴らしかったのは、そういった「下心」がまったくなく、「自分の作品」と正面から向き合ったからであった。

主演の母を演じたダニエルは、有名人としてはリスキーな役を、ぶりぶりと演じている。典型的な配役に甘んじている女優さんが多い中、とても勇気があるし、カッコいいと思う。

上映終了後、みんなで友だちが経営しているバーへ。(ここはめっちゃ”隠れ家”的”あやしい”バーである。ふふふ)。

アーティストのりさ&ジェームスも一緒に。
リサ(ブリッケルじゃなくて、別のリサ)の作品は主にビデオを使ったものが多いけれど、今オークランド・ギャラリーで行われているニュージーランド・アーティスト展では、機関銃・パイプ・タバコの葉を使ったインスタレーションを出展している。彼女の知的センスとマオリ族としてのメッセージを強く感じる作品である。

パートナーのジェームスは、ミュージシャンなんだけど、今年後半から新しいギャラリーを運営することになった。キュレイターではないけれど、おそらくそういう役割もしていくであろうとのこと。これは私たちにとってすごくエキサイティングなことで、いろいろなアートなイベントやパーティを行いやすくなるし、何よりもわたしの友人のニュージーランドのアーティストの作品がたくさん見られるようになるし、とても楽しみ!

カースティとは、「ユリ、一緒に作品を創ろう!」「あなたのような才能のある監督とだったら喜んで!」と盛り上がる。9月にNZに帰って来たら、少しづつ取り掛かる予定。

ワタシのダンナ(映画プロデューサー)も、「カースティは独特な才能があるから、長編映画を創るべきだ!」と鼻息が荒い。できたら彼がプロデュースできると、ワタシとしてはさらに嬉しいけど、カースティが衣装デザインをした「マイ・ファーザーズ・デン」のプロデューサーのトリバーと組むかもなぁ~。。

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さて、自分を振り返る。

ワタシ、ずいぶん俳優として「さぼって」いるなぁ~(^^;)

いろいろ忙しいからなんだけど、自分で「忙しくしている」感もあります。

「俳優では食っていけないから」とか理由をつけて。(まるでハリウッドで有名になりたいNZの映画監督たちみたいですね~)。

もしかしたら、サイドビジネスに力を入れすぎ???

(サイドビジネスってなんだ?インプロだって、ワタシのやりたいことのメインストリームなわけで、そのために忙しくなるのは、やはりやりたいことをしているからと言っても過言ではない。しかしインプロの場合は、自分がやりたいことを実現するために、その100倍ぐらい「やりたくないこと」もやらなくてはならないので、とても大変なのだ)。

いずれにせよ。

「一緒に仕事をしたい」と言ってくれる人たちと仕事をしていきたい。

ワタシのほうからすがって「仕事させてください!」じゃなくて。

(時にはそういうことも必要だとは思うけれど、今はそういうことに時間を費やしすぎているような気がするのだ、バランス的に)

お金が入らなくなるのは恐いけど、やっぱりワタシは俳優だから、適した環境にもう少し身をおくべきであろう。

そう思った。

バランスが大事なのだなぁ~。。。

July 26, 2006

即興で創られる作品。それは人生です。(日常もろもろ)

ドイツのステファンが監督した映画をDVDで観た。

タイトルは『Wenn Der Richtige Kommt』

サン・セバスチャン国際映画祭出展、サンフランシスコでベスト初監督賞、シベリア国際映画祭で主演女優のイゾルダ・フィッシャーに最優秀女優賞。さまざまな受賞をしている作品です。

ステファンは、今回のドイツ世界シアタースポーツ大会のドキュメンタリーを撮影するために、わたしたちトゥループと最初から最後まで一緒に同行していた。彼+撮影クルーとは、楽しいことも悲しいことも、嬉しいことも辛いこともシェアーしてきたという感覚を持っている。不思議だけれど、映画の監督というものは、そうやって一緒に創作する人たちと目に見えない「感覚」や「感情」を分かち合える雰囲気をもっている。反対に言うと、その魅力がないと集団創作である映画などは創れないのかもしれない。

作品はとてもチャーミングで、人間の生きていくことのたくましさや、愛への憧れがおおらかに描かれていた。
主演のイゾルダはわたしにとってとても大事な友だちのひとり、すぐれたインプロバイザーでもある。彼女の演技もすばらしく、ナチュラルを越えて、彼女のパーソナリティの底にある魅力が溢れていた。

ちなみに、この映画はすべてインプロ(即興)で創られている。

即興性が引き出す、それぞれの枠を超えてにじみ出てくるものが、この映画を特別な作品にしていると思う。

日本ではあまり紹介されていないけれど、インプロの手法を使った映画作品はたくさんある。
もちろんマイク・リーの「秘密と嘘」は有名だけど。

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新しいインプロ・パフォーマンスとしては、ビデオを使ったものがある。

タイトルは忘れたけれど、NZのペニーやロリーが観てきたものだ。(多分ロンドン)。

それはチームごと(インプロバイザー+カメラマン)が、お客さんからタイトルを貰い、街に出て行って、タイトルに相応しいビデオ作品をつくる。それは配達者によって劇場に送られて、劇場にいるお客さんはその即興でできあがったビデオを見るという趣向。

ビデオ・シーンは2分ぐらいの短いものから始まり、同じチームはいくつもお客さんからタイトルをもらって、どんどん映画を創っていく。チームはいくつもあるので、始終、劇場にビデオ作品が届けられることになり、お客さんはそれを見て楽しむらしい。

NZの友だちペニーは、なんとかこのショーをNZでできないかと試行錯誤している。
オークランドにはたくさんの若いフィルメイカーがいて、みなとても優秀&元気な仕事をしている。ニュージーランド的には映画産業がとても元気なので、そことのコラボレーションは今の時代にとても相応しいと思う。もちろんわたしもできる限りのお手伝いをする。実現させるために!!

それ以外でも、インプロの手法はさまざまなメスメディアで使われている。

ベルギーのヤンやハロン(先日のドイツ世界大会の優勝チーム)は、生放送のテレビ番組をもっている。そこでは、ライブでお客さんからタイトルを貰って(電話やメールでも受け付けるらしい)、そこでお芝居を創る。これは「who's line is it Anyway?」のライブ版である。

私たちが知らない国でも、きっとこのような活動が起こっているに違いない!

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日本では、(東京では)、なかなかこういった実験的なことをするのは難しいように見える。

街自体が刺激に溢れていて、東京そのものが「実験的」だから、その中で「実験的」なことをしても、あまり注目されない。むしろ「実験しないこと」のほうが、新鮮に受け取られる傾向がある。

海外の都市を見ると分かるけれど、東京はあきらかに「独特」だ。そして「狂っている」。

いい悪いじゃなくて、「狂っている」感じがする。

ある意味、芸術的には「狂っている」ことがすばらしいことになる。しかしモラル的観点からすると「狂っている」ことはあまり好ましくない。東京はそんな感じ。

街自体がそんな状態なので、ここで芸術的に「狂う」のは並大抵ではない。

「水」の中で、どうやって「水」を表現したらいいのだろうか?

東京で活動しているアーティストたちは、そういうことを乗り越えて生き残っているのであり、それはすさまじくカッコいいことだ。またその中で自分らしさを発揮できないで夢を諦めていく人たちも、ものすごい数なのだろう。その中には、教える立場を選んでいく人も多いだろう。食っていくためにはそれも仕方ないのかもしれないと思う。

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村上隆さんの『芸術起業論』(幻冬舎)を読む。

日本の芸術家として世界的な評価を受けている人だ。
ルイヴィトンの模様を、村上流に仕上げた作品はみなさんもご覧になったことがあるかもしれない。

彼は、日本の芸術界に対して、ものすごくはっきりと自分の意見を述べられている。すさまじい勇気だ。日本の芸術界のほとんどの人(二流・三流かもしれないけど)を敵に回すような物言い。

たとえば、こんな感じ。

世界の評価を受けなくても全員がだらだらと生き延びていけるニセモノの理想空間では、実力がなくても死ぬまで安全に「自称芸術家」でいられるのです。

これは日本の芸術家に対しての発言です。すごいでしょ~。日本の芸術家のほとんどを敵に回しているよねぇ~(^^;)

そして、「どうやったら、日本のアーティストが国際的に成功していけるか、どうして今まではダメだったのか」を理性的に語っている。

わたしは自分の活動と照らしあわせた。もちろん絵画の世界と、わたしが関わっている演劇(とくにインプロ)の世界では規模が違うけれど。(なにしろ、一作品一億円で落札された人です。規模が違う...)

それでも、考えさせられる点がとてもたくさんあった。

アーティストも実社会でタフに生き抜かなくては。

そのための努力を惜しんではいけないのです。

すべての人は(=アーティスト)は起業家であるべきだと。。。

ともすると、逃げがちな領域に「喝!」をもらったようで、すがすがしい気持ち。

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わたしはまだ誰もやったことのないような領域で仕事をしていきたいと思っている。

やはり国際的に活動したい。ローバルな視点やアイデアを日本に提供したい!

それは孤独で、心細い作業なので、ドイツからの帰国後、ちょっと気持ちが弱っていました。

でも、見回してみれば、こうやってポツリポツリと現われる師匠や同士たち。。

だからなんとか勇気を出して、標されている未知を行くことにいたしましょう~。


July 25, 2006

ニュージーランドへ一時帰国。

ニュージーランドへ帰ってきました。

と、いっても来週にはまた日本へ帰国ですが。。(^^;)

飛行機の中は、日本人の学生さんや老年夫婦のツアー客で満杯でした。
夏休みが始まっているのでしょうか?

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オークランドでは毎年恒例の「インターナショナル映画祭」が行われています。

立派なパンフレットを見ると、めくるページごとに面白そうな映画が紹介されています。
日本の映画もいくつか紹介されています。

「世の中に、こんなにたくさんの面白そうな物語があるなんて、、、。許せないっ!」

そんなドキドキ感でいっぱいになります。

友人のカースティが撮った短編映画が紹介されていて、個人的にも嬉しくなりました。

5日間のニュージーランドへの帰国は予定がいっぱいで、なんともあわただしいものになりそう。

今日はこれからオークランド・シアターカンパニーによるシェークスピアの「十二夜」を観にいきます。テレビドラマの仕事でご一緒した、美しく気さくなタンディが主役です。先日新聞のシアター評で大絶賛のレビューが載ったそう。

楽しみです!

July 24, 2006

『いまここ・プロジェクト』

本屋さんで、1歳から100歳までの人たちの写真&エッセーの本を立ち読みして。

そこで自分の人生がまさに中盤、というか後半に差し掛かっていることを痛感し、そしてちょっと嫌になり、ちょっと恐くなり、そして勇気を出そうと思いました。

人間はどうしたって死ぬのですから、こういうことを受容していかなくてはなりません。

でもなかなかそうはいかない。死にたくない。(子どもの頃のワタシは、「死にたい」とか思ったものですが。)それからもっと嫌なのは、自分の家族や友だちの「死」。誰ひとりとして死んで欲しくない!!!

誰でも少なからず、このような気持ちをもっているのではないでしょうか。

だから人間はタイヘンです。どうにならない、自分ではコントロールすることのできない力に、いつか圧倒されるときがくる。それを運命として知っている。。。

動物はいいなぁ~。彼らは、そんなこと考えていないんですもの。人間だから「死を受け入れる」っていう大作業をしなくてはならない。

おや、それとも、動物たちはすでに「死」を受け入れきっているのでしょうか?
動物も事物も。。。そして人間だけが、あがいているとしたら???

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それから岡崎京子さんの名作『ヘルタースケルター』を買いました。

その前に松尾スズキさんの本を立ち読みして、日本の演劇界にちょと腰が引けまして、(ずいぶんワタシは、そこから遠いところに来てしまいました。それなのにやはり、日本の演劇界・小劇場界という場所は、わたしの故郷のような場所でもあります。そのギャップに、時々折り合いがつけられなくなるときがあります、そんな気持ち)、

その不安な気持ちを自分の中心に持ってくるために、なにか本を探していたのです。

岡崎京子さんの本は、わたしをセンターに戻してくれます。

(事故にあわれてリハビリ養生中だという岡崎さん。年も同じくらいで、昔、下北沢でよく目撃しました。ワタシは一方的なファンなだけですが。)

よく分からない関係かもしれませんが、日本の演劇界にワタシが戻っていこうと思えるのは、岡崎京子さんの漫画があるからかもしれません。こういう漫画が好きなわたしは、まだ日本で演劇ができるんじゃないかと思えるのです。

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これは10年ぐらい前の話です。

わたしの知人の女性で、インターナショナルに大活躍されている演出家がおられました。彼女の感性は、日本のおたく的感性と大きくずれていて、そこがステキなところでもあるのですが、日本に住んでいたわたしにとって、彼女の演劇は面白く思えませんでした。どうしてかというと、演劇はそこに住んでいる人たちのものだから。そのときのわたしは、彼女が提出してくれるインターナショナルで普遍的なテーマよりも、もっと瑣末で日常的な問題に関わるお芝居が見たかったからです。

インターナショナルに活動されているパフォーマーの作品や表現が「ちょっとずれいてるかも」と思う違和感を、彼女の演劇に感じたのでした。

そして、「わたしはそうなりなくない。」と言う恐怖を、ワタシが持っていることを最近発見しました。

「キヌガワさん、ちょっとずれているよね。」「西洋かぶれ(古い!)してるよね。」「なんとなく、古臭い。ずれている」。。そんな評価を。

しかしそれはわたしの偏見であって、インターナショナルで活躍している素晴らしい日本人はたくさんおられます。「日本人だから」というよりグローバルな視点で活動している方々と、その素晴らしい作品たち。そしてそれに感動してくださるお客さん!

だから、自分が変化していくこと、自分がいいと思えることをちゃんと発表していくことを、自分に許してあげなくてはと思っています。

現実的に、わたしはすごく変化していて、価値観もものの考え方も、美に対する意識も、言葉の感覚も。
つきあう友達も、住んでいる環境も、時間の過ごし方も、見て、食べて、嗅いで、聞いて、味わっている空間もどんどん変化しています。

そういう自分が面白くもあり、また恐くもあるのでしょう。

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すご。

わたし自分の気持ちを吐露してるなぁ~(苦笑)。。。

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『いまここ・プロジェクト』

さて、そんなワタシは、わたしが死んでも残るような、「なにか」を創りたいと思っています。

それはまだまだ未完成で、というか、実は、取っ掛かりさえ、まだ始まってしないのです。

「インプロ」をみんなに知ってもらう。という活動は始まっていますが、これはワタシが残るわけじゃない。

「インプロ」が残るので、これは「インプロ」のため、それから出会う人たちのために、主にやっている活動です。

ワタシはわたしを残したいとも思っているので、そのための活動を、そろそろ始めたほうがいいんじゃないか。

そんな気持ちにもなってきました。

『いまここ・プロジェクト』

わたしの活動を、インプロバイザー的に表現して、『いまここ・プロジェクト』を始動させたいと思っています。

何をやるかって?

テーマは、「いま、ここで」でしかできないこと。
そしてそれを形に残すこと。残るだけのクオリティをもつこと。残るための発表をすること。

これは、ワタシがわたしを残すための活動です。

ワタシがやりたい創造的なことが、主な活動となる予定です。

主にアートなことです。

おそらく、ビジネスにならないことです。

おそらく、めっちゃ楽しいことになるでしょう。

自分の人生とダンスするような感じです。


アジア・インプロ・コミュニティ。

ただいま、『アジア・インプロ・コミュニティ』を立ち上げようとしている。
発起人は、香港のシャーリーンと日本のキヌガワ。

シャーリーンとは数年前にカナダのエドモントンのフェスティバルで会って、それっきりだったのだけれど、ひょんなきっかけでやり取りが再開した。香港からは以前いくどか「ワークショップをしてもらえないか?」とオファーを貰ったのだけれど、わたし自身のリードに自信がなかったことと、スケジュール的に難しいということがあり、まだ実現していない。

アジアのインプロ・グループのコミュニティをつくって交流をする。

その先駆けとして、来年の秋ぐらいに日本のインプロ・グループ(イエローマン・グループ?)が香港と台湾で公演をする予定である。シャーリーンが準備をすすめてくれていて、その前後には、わたしがワークショップを行う流れである。

個人的インプロ熟成度としては、とてもいい時期だと思う。ここ以前だったら難しかったかもしれないけれど、今では度胸もつき、海外でのワークショップの経験もある。(すこしは「大人」になったということか?)

日本では、なぜか「ビジネス」の分野でのインプロ注目度が高く、本来の意図である「演劇」の分野ではまだまだである。しかしこうやって、どこの分野からでもいいから、ちょっとづつインプロが繁殖していくのは、とても嬉しいことである。

そして、インプロはアジアへと繁殖していきます!

July 22, 2006

「インプロ」は、「世界が幸せになる方法」です。

大学で試験でした。

レポートを書くのは好きなんだけど、資料なしで文章を書くのは、とてもスリリング。ちゃんと勉強していればスラスラ書けますが、そうじゃないとタイヘン!眠っている部分の脳みそを総動員して「考え」そして「理論立て」ます。冷や汗をかきながらも、そういうスレスレな体験をするのは、結果がどうであれ脳にいい刺激を与えているような気がしました。。。(それともこれは自己満足でしょうか?)

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さて、ドイツで「どうしてインプロをやっているのですか?」「この世界大会に出演した感想は?」と、フランスとドイツのテレビ局からインタビューされて、こう答えたのをふと思い出しました。

<「インプロ」は、「世界が幸せになる方法」です。>

「イエス・アンド」で相手の違いを受け入れていくという考え方は、今までに(実は)無かった考え方ではないでしょうか。

わたしたちは今まで、どうしたら自分たちが(国が、地域が、家族が、自分が)幸せになれるかを必死に考えてきました。

しかし、「イエスアンド」は自分も幸せになるだけじゃなくて、他者も幸せになることができる。

この方法は、アートフォームとして、創造的な共同作業をしていくためのすばらしい態度(アティテユード)だと思う。そして今回、このように世界中から人が集まった価値観も生き方も全く違う人たちが、協力して(しかも相談しなしで)、この瞬間に芸術作品を創っていく。さりげなく見えるけど、ホントウに奇跡的なことなのです!

「世界シアタースポーツ大会」は、ただ単なる「ワールドカップ」の文化的事業じゃありません。「世界が幸せになるための新しい方法」を、世の中に表明しているのです。

どうしたら、いろいろな考え方をもった人たちが共存できるか。

どうしたら「違い」を「恐怖」としないで、「喜び」と受け止められるか。

どうしたら、戦争なしでお互いが幸せになれるか。

そのための解決方法を、わたしたちは舞台の上で体現しているのです。だから「インプロ」はすばらしいのです。

お金になるからじゃなくて、ストレス解消になるからじゃなくて、久しぶりに笑えたイベントだったからじゃなくて、(それだったら代用がききますもの)、「いままでに無かった世界が幸せになるための方法」だからすばらしいんです!

そして今回、この舞台に立っている世界トップクラスのインプロバイザーはまるで「悟り」を開いた人たちみたい。「エゴ」を越えて、「瞬間を楽しむ。相手を輝かせる。」それらに夢中になって取り組んでいます。それはそれは人間を越えた美しさがあり、それがわたしを感動させます。

わたしもそういう人間になりたいし、そういう世界になってほしいので、わたしはインプロをやっています。。。

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今でも、ベルリンでみた決勝戦の舞台を思い出すと泣けてくる。

あまりにすばらしくて。。。。。

カナダのチームはキース・ジョンストンの孫みたいだった。もうまるでキースの考え方(世界的発見だといえるぐらい新鮮で真実な考え方だと思う!)そのものを体現していた。喜びと協力と遊びごころのエネルギーに溢れていて。。。(3人ともまだまだ若いので、これからも楽しみ!特にジェイコブは飛びぬけた魅力と才能があると思う。数年前にエドモントンで会ったときは、ただの「おたく」だったのに、すごい成長ぶり!)

ベルギーのチームはクレイジー。リスク・テイキングではどのチームより勝っていたと思う。飛び込む力、遊ぶ力、粘り。「緊張」とか「気張り」とか、そんなものの1000メートルぐらい上でスイスイとインプロしている。3人とも恐るべきキャラクター。そして家族以上のつながりをもったチーム。

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ああああ~~。

今でも、わたしの心の一部はドイツのあのフェスティバルの舞台にたたずんでいるようです。

そろそろ帰ってこなくちゃなぁ。(苦笑)

思い出に浸るだけじゃなくて、ワタシの現実に活かしていきたいと思います。

そして、この「インプロ」のすばらしさを、たくさんの人に感じていただけるような「場」をつくっていきたいと思っています。

(そして、こういう活動をするに相応しい人になりたいなぁ~と思います。)

まだまだ、エゴとわがままと過度に傷つきやすいワタシですが、いつかは。。。


July 21, 2006

ソウルメイト(魂の伴侶)に出会うこと。

『誕生日大全』(主婦の友社)という占いの本を買った。

これは、365日ごとに人の性格や運勢が書かれている。普通は、「おひつじ座」とか「みずがめ座」とかの区分けだけれど、これは365通り。「こわいくらいよく当たる」と帯に書かれているけれど、368通りのメッセージには似ているものも結構多くて、じっくり文章を読まないと、368種類の違いが見えてこない。

読書力がとても必要な占いの本なのだ。(苦笑)

誕生日を知っている人の運勢を片っ端から見た。あながち外れてはいないみたい。ふむふむ。

おや、ある夫婦はライバル同士の相性だ。それもステキな関係だなぁ~。

わたしは「情熱と野心を持ちながらも繊細」なんだって。人や状況を見抜く力があるらしい。責任感と管理能力もあるらしい!(管理能力はないと思う。これは外れている!)

そして批判されるのに敏感なので、あまり気にしないようにとある。なるほど。それから「わがまま」とある。うん。その通り!(ここは当たっているなぁ~トホホホ).

そして一番嬉しかったのは、ワタシがとても好きな人、彼が「ソウルメイト」だということが分かった。

なるほど。

やはり、そういうことか。

ある人と出会って、魂のレベルで通じ合ってしまう。「あんたのこと、すんご~くよく分かる。わたしたちって、もしかして同じ人種?」「そうそう、ボクも同じようなことを感じていたんだ。僕たちは同じ細胞でできている。」と意気投合する。まるで同じ遺伝子から生まれてきたみたい。そんな統合の仕方。

そんなことってあるんですね~。

びっくりしたけど、そうか、ソウルメイト(魂の伴侶)なのねぇ~。。。

ふむふむ。。。

ちなみに、すべての人にソウルメイトはいるらしいです。

みなさんにはソウルメイトいますか?

「シアタースポーツTM」に頼もしい助っ人。

猛烈な勉強と「シアタースポーツTM」の舞台打ち合わせ。

ただいま勉強しているのは、「生涯健康学」「教育心理学」「保育学」。
本を開いているだけで眠くなる。あっという間に眠れる。すごい催眠効果だ(苦笑)。

8月19日(土)に行う「シアタースポーツTM」の舞台打ち合わせでKEY企画へ。

ここのオーナーである川戸さんは、ご本人もインプロのパフォーマンスをされている役者さん&演出家さんで、わたしたちの活動を応援してくださっている。こよなく愛している30人入れば一杯の「フラシアター(ノミ劇場)」をどうやって「シアタースポーツ」色に染めるか。いろいろとアイデアを出し合った。

当日は川戸さんが照明をやってくれることになった。「面白くなかったら、暗転!にしちゃおうかなぁ~!」と茶目っ気たっぷりの川戸さん。この余裕が、わたしたちを大いにリラックスさせてくれるだろう。


「シアタースポーツ」がますます楽しみになってきた!

8月19日(土)開演7:30~です!


フィルムアート社『日常を変える!クリエイティブ・アクション』に文章を寄せました。

フィルムアート社の、アート雑誌『日常を変える!クリエイティブ・アクション』プラクティカ・ネットワーク編に、インプロワークス代表:絹川友梨が「遊ぶ」というテーマを「インプロ」という視点から分析した文章を寄せました。

ー「遊び」とは、「偶然」と「即興」にあふれ、未知なるものに飛び込む勇気をも必要とするときに過酷なものであるーというサブタイトルから始まり、「遊び」の本質について、「インプロ」との共通点を語りました。

”「イエス・アンド」の連鎖で遊びは成り立っている"というメッセージ。

インプロとは、でたらめではない。
「私」を開き、偶然やノイズを排除せずに正対し、流動的な「ワタシ」を生きること。その流れを的確に対応する即断力が必要だ!

と、クリエイティブに行動することを提案します。

どうぞ書店でご覧くださいませ~。

打ち合わせディでぃ。

今日は打ち合わせディ。

まず東京駅で、即興集団EDOの明石君と。
8月から始まる「シアタースポーツTM」についての確認事項、ドイツの話、もろもろ。どんなにドイツで出会ったインプロバイザーがすばらしかったかを熱く語るキヌガワ。どう創造力を膨らませても、このテの話しは聞くほうは苦痛だと思うけれど(苦笑)、「うんうん」と興味深く聞いてくれた明石くんは懐が広い!

彼は仕事が忙しくて、最近、なかなかインプロ・ワークスの活動に参加できないけれど、このアクティブな時期を乗り越えれば、きっともっと面白いことができると根拠のない確信をわたしはもっている。「来年もシアトルに行こうねっ!」と誓いあう。

その後、吉祥寺に移動。アフタフバーバンの北島さんと。
アフタフバーバンのスタッフのスキルアップにここ数年協力させてもらっている。めまぐるしいスケジュールの中、時間をみつけて不定期でもインプロのワークショップを続けているみなさんに頭が下がる思い。12月に「シアタースポーツTM」ができたらいいねと話しあう。

似ている仕事をしているけれど、わたしと北さんは本質的に大きな違いがある。
北さんは日常を楽しむ派。わたしは日常はあまり楽しめなくて(むしろ苦痛のほうが多くて)、だから舞台、映画、執筆など架空の世界で表現する場が必要不可欠。「寺島しのぶさんみたいだなぁ~」と言われて、「彼女のように演技に没頭できる時間がわたしも欲しいなぁ~」と心から思う。最近パフォーマンスをするときは、「半分がパフォーマー」で「半分は演出家、もしくは通訳、もしくはベビーセッター」みたいな意識になってしまっているので。

そして、ちょっと悲しい噂を耳にした。北さんが地方に行ったとき、現地の劇場の人たちが、「地元でインプロのワークショップを受けたけれど、ひどかった。」という噂を聞いたそうだ。北さんは「キヌガワユリはいい活動をしているから、キヌガワのワークショップを受けるといいよ。」とつけくわえてくださったそうだ。どこの地域かは書かないけれど、おそらく数回ワークショップを受けただけの受講生がインプロのワークショップを大々的にやっておられるようだ。そしてその評判は、残念ながらすごぶる悪い。参加したみなさんへ気の毒な気持ちと、「インプロ」に悪いイメージがついてしまうことへの憔悴感、なにもできない自分の小ささにしばしがっくりする。。

どんな人がインプロをやろうと、わたしには止める力も権利もない。インプロはみんなのものだ。

ただ、できるならば、インプロをちゃんと理解して、自分でもできるようになって、他者からも認められるぐらいの力がついてから、人に広めていってほしいなぁ~。

インプロはやるととても楽しいので、「自分でも教えられる」と簡単に思ってしまう。でもそうじゃないんです。「教える」のはとても難しいです。「教える」人そのものがインプロでなくてはならないから。資質も関係します。簡単じゃありません。。。。

「がっかり感」を抱えながら、新宿へ移動。チームブーギーの中野ちゃんと。

久々にあって、「きゃーきゃー」言う。(^^;)

舞台制作者の中野ちゃんはものすごく売れっ子で、なんと2008年(2007年じゃなくて!)のスケジュールまでいくつか決まっているそう。才能のある人、仕事が出来る人は忙しい。。。。そんな多忙な中野ちゃんをもっと忙しくさせるオファーをする。今年・来年とやはりインプロワークスの制作をやってもらいたい!

わたしにとって中野ちゃんはアロマテラピー。中野ちゃんと会うと、いつも、すっきり気持ちが楽になる。今日もそんなさわやかな気持ちになった。反面、たくさんの仕事を請けた中野ちゃんは、ちょっと重い気持ちになったみたいだけど、、(^^;)

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明後日から2日間、大学で6教科もテストを受けるのでその勉強。

まったく勉強が進んでいなくて、このままでは試験範囲を網羅できない。。

半べそ状態で勉強中!。(苦笑)。


July 20, 2006

「シアタースポーツTM」!

急に梅雨がもどってきてくれたので、朝晩が過ごしやすいですね~。

ドイツから帰ってきたばかりのころは、激夏でびっくりしましたが。。。。

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さて、「シアタースポーツTM」を8月から毎月一回行うことになりました!

先日、劇団東京オレンジの主催で行われた「シアタースポーツTM」を監修しました。(ご覧になられた方もたくさんおられるかと思います。ありがとうございます!+参加してくださったチームのみなさま、ご苦労さまでした!)それとほぼ同じフォーマットで行う予定です。

これは今までの「1分ゲーム」「2分ゲーム」などの「時間制限」によるラウンド、「ゲームリスト」によってゲームを選択するというやりかたとは変わります。

実は海外に行ってみてびっくり、このフォーマットで公演をしているのはオーストラリアのメルボルンだけ!メルボルン・インプロのメンバーは、「これがオージースタイルだ!」って言っていましたが、キース・ジョンストンに聞いたところ、「わたしはそんなフォームは考えたこともない。時間制限をしてしまうのはプレーヤーをパニックにさせるだけなので好ましくない。」とおっしゃっていました。

シアトルのランディ(インターナショナル・シアタースポーツ・インスティチュートのボーダーの一人)も「ゲームを選ぶ」ことがショーになるのだったら、それはまるで「ゲーム・ショー」である。プレーヤーは、ゲームが上手くなるための練習をしてしまう。それはまるで「ゲーマー」。(苦笑)。それにインプロなんだから、もっと自由でもっと演劇できるようなフォーマットであるべきだ」と言っていました。

そう、「シアタースポーツ」は「インプロ・ゲーム」をやるためのフォーマットではないのです!
(だから、「ゲーム・リスト」を作る必要はありません。最初はなれるためにあってもいいかもしれないけど。。。。)

その根本的な部分が大きく違っています。
いや、違っていました。

(日本がどうしてこのフォーマットになったのかというと、最初に日本に上陸した「シアタースポーツTM」がそういうスタイルだったからです。(これはオーストラリアのシドニーからやってきたリン・ピアス先生が教えてくれたものでした)。)

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今回、東京オレンジの企画の「シアタースポーツTM」に対して、わたしが監修したかったのはその部分でした。
その「インプロ・スピリッツ」を少しでも感じてもらえたら嬉しいなと思います。

→この考え方、なかなか理解されていないのが現実かもしれません。(これはわたしの説明不足でもあります)。

せっかく新しい概念なのに、どうしても今まである文脈に置き換えられてしまいます。せっかくチャレンジ制にしても、結局「ゲーム・リスト」を出して、「どのゲームをしようか?」という風に考えてしまう。。。もしそういう思考回路になっているとしたら、あなたは「ホントウのインプロの考え方」を「既成概念という名の鋳型にはめ込んで、違う形をつくっている」ことになりますよ~。

あなたがどんなに長くインプロをやっていたとしても、「インプロとはこういうものだ」という確固たる思いがあったとしても、「インプロ」はそんなあなたを気づかうことなく発展・成長しています。その精神性も磨かれています。

「インプロ」はまだまだ発展しているんです。

だからいつでも謙虚な気持ちで、自分が変化することを恐れないで、学び続けることが大事だとわたしは思っています。そして、世界の最先端でどのような「インプロ」が行われているのかを、わたしは出来る限り伝えていきたいと思うし、賛同してくださる演出家や俳優のみなさんといっしょに活動していきたいと思うし、そういうレベルのインプロのパフォーマンスができるといいなと思っています。

「シアタースポーツTM」についても、世界でいろいろな「シアタースポーツTM」を見てきていますので、その経験を生かして、キースの考え方をできるだけ継承したショーができたらな~と思っています。

ぜひご来場くださいませ~(^0^)~!


ビジネス・インプロ・トレーニング研修。

「ビジネス・インプロ・トレーニング」と「営業インプロ」の研修をしました。

このトレーニングは、もとリクルートの営業マンとインプロの絹川が共同で開発したプログラムで、インプロを通してビジネスの立ち振る舞いを身につけるためのものです。ただの「スキル」「技術」を学ぶだけではなく、「体得」することを目標としています。

今日は一日、このトレーニングを指導するリーダーメンバーに対してのトレーニングでした。

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わたしとしては「インプロ」をまず知って欲しいこと、「インプロ」の大事なキーポイントを体得してほしいこと、それから現在の「インプロ」状況について把握してほしいこと。それら全部をふくめて、インプロについて語り、そしてトレーニングを行いました。

これらのインプロに関わる講師にとって、この研修はとても大事なことだと思っています。

「インプロ」についての考え方は、どんどん進歩していています。
「インプロ」の講師であるならば、その発展系を知っておくべきではないかと思います。

たとえば、インプロの父といわれているキース・ジョンストン氏。彼は自分が10年、20年前に言っった言葉・セオリーについて、「それは違っていた。」とよく言っています。つまり、いくら自分が考えたこととはいえ、10年、20年前に考えたことはもう「古い」と思えることもあるということです。そして彼は言います。「一番大事なのは、○○である」と。

これを知らないと、10年前にキースが主張してきたことを指導してしまう恐れがある。それはそれで貴重な考え方ではありますが、それを踏まえた、さらにすばらしい考え方、トレーニングの仕方が生み出されているならば、それを知ることは貢献していく人間たちに課せられた課題なのではないか。

また最初に「正しい」と思われてきたことが、実は「悪影響を及ぼすものであった」ということもある。「インプロ」の講師ならば、当然、最先端の「インプロ」を知っている必要がある。

こういったことが、インプロだけではなく、歴史の浅いものごとにはよくあるわけです。

「インプロは、どんどん進化しています。

だから、これか講師になっていく人たちには、わたしが知るかぎりの「ナマ」の情報を伝えていきたいと思っています。

グローバルな活動をしているキヌガワは、できる限り世界のインプロ情報を伝えていきたいと思っています。

今日はそんな研修でした。

July 19, 2006

ネット管理者より

インプロワークス・ネット管理者です。

キヌガワのブログに対して、著者を誹謗中傷するコメントがありましたので、削除させていただきました。

ブログは一般に公開されているものであり、このような悲しい事態が起こる危険に常にさらされております。

しかしながら、著者は表現の自由において、誠実にこのブログを書いており、たくさんの読者のみなさまに愛読され支持されております。

ですので今後もこのようなあった場合は、大変申し訳ありませんが、こちらの判断で記事を削除させていただきます。

著者の人権・著作の自由を守るためです。

どうぞ、ご了承くださり、これからも「デイリーキヌガワ」をご愛読くださるようお願い申し上げます。

インプロワークス・ネット管理者

July 17, 2006

東京オレンジの「インプロヴィゼーショナル演劇」千秋楽なり。

東京オレンジの「インプロヴィゼーショナルシアター」の千秋楽にゲスト出演させていただきました。

前日の夜中(というか当日?)に依頼があり、急遽出演することになったのでした。

まぁ、当初予定していたゲストのみなさんが忙しく、それでお鉢が回ってきた。という感じです(苦笑)。

「わたしでいいのだろうか?」という気持ちを残したまま、劇場入り。シークレット・ゲストが演出の横山氏&即興ミュージシャンの長崎氏であることを知って愕然とす。お2人が出演することで充分シークレットなわけで、文脈から言ってわたしは必要ないんじゃないかと正直思いました。本番中もそんな気持ちが駆け巡っていました。本番中、司会の横山君がわたしを紹介するのを忘れてくれて、わたしが出演せずにすめばどんなにいいだろう~なんて本気で思いました。(^^;)

いや、インプロやるのが嫌だったんじゃなくて、東京オレンジの千秋楽のお客さんの前で、シークレット・ゲストのひとりがワタシで、横山君と長崎君とインプロやるのは文脈的にちょっとふさわしくないのでは?と思ったのです。

お客さんががっかりするんじゃないかって。

もっと派手な人が出演したほうがいいんじゃないかって。

文脈的にわたしじゃあ相応しくない。

ホントウにそう思いました。

でも、それが本番前の忙しいみなさんへのわがままになるのも、それはそれで足手まといになってご迷惑がかかると思い、出演しました。

そして本番。

横山君と長崎さんが即興旅行代理店を首になり、いちから修行するという物語で、タイトルが「サハラ砂漠・ひきこもり・犬死」でした。そこでサハラ砂漠で蜃気楼を探している探検者という役柄で、蜃気楼の中で出会った引きこもった演出家と音楽家を現実の世界に呼び戻すというストーリーを組み立てたのでした。

最後には演出家&音楽家が復活。東京オレンジが再建するというストーリーになりました。

まぁ、個人的にはラストをもう少しキレイにしたかったけど、わたしは力不足でした。ちゃんと閉められなかったから。(誰かが閉めてくれると油断していたら、閉めなくてはならない役目はワタシでした。気がついても後の祭り。トホホホ)。。。

まぁ、これはあくまでもわたしの好みであって、東京オレンジのテイストは、きっともっとバイオレンスだったりナンセンスだったりするのだと思います。(そういう意味でもわたしが関わってしまって良かったのかどうか今だに疑問が残ります。。。)

テイストが違うからなぁ~。。。(^^;)

わたしは奇抜でとっぴな物語は好きだし、(たとえば)ジムジャームッシュ監督やデヴィット・リンチ監督の映画に出てくるような変態キャラは大好きだけど、やるなら徹底的にやりたい感じ。男性が女性を殴る暴力シーンとか、変態のキャラクターとか、水商売のシーンとか、そういうものは「どうしてそうなったのか?」「その背景になにがあるのか?」があって初めてリアルに成立するものだと思う。だからたとえば舞台の上で、ステレオタイプでそれらが登場すると、もう世界のすべてが嘘っぱちのように見えてきて、それは嘘っぱちの東京なのか、嘘っぱちの日本人なのか、演劇人なのか、それでいいのか演劇人、創造力はどこへいったぁ~???ってな、わけの分からない気持ちになってしまうのです。

だから、あんまりそういうシーンはね。ちゃんとできる場合はやりますが、そうでなければ。ね。。。。

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今回は、日本の若い役者さんたちとご一緒させていただいて、いろいろ感じるところ、勉強になるところ、己を知るところ、ありました。

新しいパフォーマンスのアイデアもたくさん浮かんだし、「シアタースポーツTM」への新しい展望も見えました。

すばらしいプレーヤーとも出会えたし。

すんご~く、いい体験だったと思います。

へんに持ち上げられて、「日本の第一人者」とか言われるのは、ちょっと荷が重過ぎるし、わたしには相応しくないポジションなので、(そもそもポジショニングされること自体があまり好きじゃないので!)今回限りにしてもらって、わたしは次のステップへと進みたいと思います。

*****

打ち上げで、「キヌガワさんの黄色い本を読んで練習しています」という若い役者さんがおられた。

とても嬉しいことです!

ただ、キヌガワ本人は、あの本を書いたときからインプロについては、数段進歩しています。おそらく細胞はすべて入れ替わって、新しくなっています。

だから、「黄色い本」も嬉しいけれど、もしワタシに興味をもってくださったら、ぜひ今のわたしとコンタクトをとってもらいたい。(偉そうだけど)、偉ぶるつもりはなくて、わたしがもっているインプロの知識、経験、テクニック、などなどをみなさんに提供したい気持ちが山ほどあるからです。

今もっているものをすべて出力して、もっと新しいことを入力したいぐらいなのですから。。。。

そんなことも感じました。

そして、日本での出力時間をもう少し充実させていきたいなとホントウに感じたので、来年に向けて、準備を始めたいと思います。

人生は短いし、やりたいことは沢山あるので、どんどん実行していきたいです。

最後に、東京オレンジのみなさん&「シアタースポーツTM」に出演されたみなさん、わたしを仲間に入れてくれてありがとう!

これからもよろしくお願いいたします。

July 15, 2006

世界チャンピオン、ベルギーのヤンさんが来日します!

ネガティブなキヌガワの批判を払拭するために、【速報】をお知らせします!

先日ドイツで行われた「シアタースポーツ世界大会」で優勝したベルギー・チームのキャプテンである、ヤンさんが今年10月に、日本に来られることになりました~!

彼はすんばらし~即興プレーヤーであり、ベルギーでは有名な俳優さんでもあり、コメディ・ドラマに脚本&出演されています。親日家でもあるヤンさんは日本へ来るのをとても楽しみにされています。

今回は、パペット(人形劇)を取り入れたロングフォーム、フィジカル・シアター、ストーリーテリングなどの内容で、(できたら)大阪&東京でワークショップを企画したいと思っています。

詳しいことは決まり次第、HPで掲載いたしますので、どうぞお見逃しなく!!!!

「シアタースポーツ」の難しさ。

「シアタースポーツTM」のジャッジをさせてもらった。

「シアタースポーツTM」が、いかに難しいフォーマットであるか痛感する。

残念ながら、出演者の誰ひとり、楽しめていないっ!

このフォーマットで、プレーヤーとして楽しみ、かつお客さんも楽しめるためには、役者としてとてもたくさんのトレーニングとインプロバイザーとしてすぐれたインプロのスキルが必要だと思う。そして正直言って、出演者の誰一人として、そこまで達しているプレーヤーはいなかったように思えた。

あるチームは、準備してきたようなギャグを連発。
チームメートさえも無視して、オファーしている音楽も全く聞かず、タイトルも無視して、自分たちの「得意」のネタをやるプレーヤーさえいた。部分部分は即興だろうけれど、彼らがやっていたのは「ある程度流れが決まっていて、あとは適当にアドリブでやるコント」のようなものだった。

終演してから彼らに聞いてみたら、昨晩寝ないでいろいろな「ネタ」を考えていたそうだ。(苦笑)。。。

「それじゃあインプロじゃないじゃん。もっと仲間を見て、仲間と協力して。」と言ったら、「そうですね。でも僕たちは、お客さんに喜んでもらうことばかり考えていて、そういうことを忘れていました。」という返答が帰ってきた。

「お客さんに喜んでもらうため?????」

目が点になった。

お客さんに喜んでもらうために、舞台で即興をやらず、考えてきたネタをやる。

それでお客さんが喜ぶか????

お客さんを舐めてないか?????

それはお客さんを裏切ること・だますことになるんじゃないか????

たくさんの疑問(ほとんど反論)が頭に浮かんだ。

おそらく彼らは「インプロ」のホントウのすばらしさを信じていないで舞台に立っているのだと思う。彼らは即興で舞台をやること、それをお客さんに受け入れてもらえるかどうか疑いをもっているのだ。「即興でシーンを創ったところでお客さんが喜ぶわけがない。だから何かしらのおみやげを用意しておかなくてはならない」と思っているのだ。

しかし。
ホントウにいいインプロのパフォーマンスに準備はいらない。
プレーヤーがその瞬間に生きて創作していくさまは、ホントウに人の心を打つ。めっちゃ笑える。めっちゃ楽しい。めっちゃドキドキする!めっちゃ興奮する!ドイツに行って、そういう舞台を沢山みてきた。みんな信じないかもしれないけれど、なにも決めないで、今の瞬間に100%コミットして舞台に飛び込むと、信じられないほど「完璧」なお芝居ができあがるのだ。それはその瞬間において「完璧」です。。。

日本ではなかなかお目にかかれないけれど、世界にはそういうプレーヤーは山ほどいるし、そういう舞台も山ほどある!!!!そういうことを、日本でインプロをやっている人にどう伝えればいいのか?
(それは無駄なこと、おせっかいなことなのだろうか?)

また、このブログでも何度も書いているように、インプロを始めたばかりのプレーヤーが舞台に立ってしまうのは私は反対。いつもそう思って提言しているし、今日の舞台をみて、やっぱり同じことを感じた。

インプロを楽しめるようになるレベルと、インプロの舞台に立ってお客さんに楽しんでもらうレベルは全く違う。
インプロであっても、台本のあるお芝居であっても、同じだけの舞台に立つ度量が必要。ちゃんと舞台に立てなければ、どんなにインプロができても、舞台に上がるべきじゃないと思う。「立っちゃいけない」のではなく、そこまでトレーニングしてからにするべきだ。舞台は神聖なものだ!

でないとお客さんに失礼じゃないか?

これは、決して個人を攻めているわけでもなく、企画や演出や公演自体を責めているわけでもなく、出演していたわたしのたくさんの知り合いを嫌うわけでも全く無い。

ただ、ちょっと悲しかったです。

******************

「だったら、お前やってみろよ~。」

と第三のわたしがワタシに言う。

その通りで。

こんなことを書いているぐらいなら、言っているだけのショーをやってみせるべきだと思う。

それができないなら、ただ他者を批判しているだけじゃないのか、キヌガワ!!!!

後ろ向きな発言はこのぐらいにして、これからどうすれば日本のインプロ界に貢献できるか(その考え方自体が余計なお世話かもしれないけれど、もし必要としてもらえるのであれば)、を真剣に考えたいと思います。。。

な~む~。。。

July 14, 2006

楽しむと奇跡が起こるらしい。

心理学の分野に「ビジョン心理学」という分野があるそうで、その勉強をして資格を取ったセラピストの人に、「セラピー・カード」というものを使って心理テストしてもらいました。

「セラピー・カード」という何枚かのカードを引いて、自分の今の状況やこれからのことを占うのだそうです。

こころには、表面意識・潜在意識・無意識という3領域があって、それぞれの領域のためのカードを引きます。

わたしは

表面意識=こころの休息をとる

潜在意識=楽しむ

無意識=奇跡

という3つのカードがでました。

このカードの解釈は、

こころの休息をとるとは、単に休むことではなく、「やりたいけど時間がないからできない」「ホントウはこれをやりたい」ということをやって心を充足してあげること、そしてそれを「楽しむ」こと、そうすれば、「奇跡」がやってくる。

ということだそうです。

最後の「奇跡」というのは凄いね~。自分で引いてびっくりしました。「奇跡」だって。「奇跡」。。。

そしてこの流れを妨げているのが、わたしのエディプスコンプレックスであり、父からの影響であり、それによってさまざまなことに苦痛を感じているのだそうです。

「え~、こんなカードで当たりっこないよ~」という猜疑心が今でも実はあるのですが、まんざら「そうかもしれない」と思うこともあり。

それは以前、「人の前世が見える」と言う知る人ぞ知る占い師の女性から、「あなたは江戸時代の男尊女卑の時代に、それに反発して踊り子になった少女だったんですよ」と言われて、いやに納得したことがあるからです。

踊っているさま、楽しいことに夢中になるさまは、わたしがいつも目指している姿だったし、そういう状態にいるとき、わたしはいつも私らしくいられるから。

そしてこの「セラピー・カード」でも、前世の占いのときと同じように、「踊れ・楽しめ!」と言われたのでした。

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最近、インプロワークスの事業が驚くほど伸びて、さまざまな分野の方々からご支持をいただいています。

それはとてもありがたいことです!ほんとに感謝しています!

しかしながら、それは今までに体験したことのなかった物事なので、「ちゃんとした大人」でいることを強要されることもあるし、「責任」とか「会計」とか「決め事」とか「変えられないこと」とか、そういう不自由さも付きまとってくることが分かりました。

そしてそれに対してわたしは、一生懸命「大人」になろうとがんばってしまいました。
自分らしくないことなのに、なんとか「そういう社会」の「そういう立場の人」という「枠組み」に入りこもうとしていました。それゆえに、踊ったり、楽しんだりしている時間がなかなか取れなくなってきて、、、。

つまらない自分になってきました。

すべては自分の責任であり、自分が選んでやってきたことなので、なんらの後悔もなく、かえってサッパリしているのですが、そろそろ軌道修正をしたほうがよさそうに思います。

踊ったり、歌ったり、楽しんだり。

そういう人生を選んでいきたい。

あるとき文芸春秋の山本さんから、「キヌガワさんはどうしてこんなに長くインプロや演劇を続けていられるんですか?すごいですね~。バイタリティありますね~」と聞かれた。

でもわたしは続けようとしているのではなくて、「これがないと死んでしまうからやっている」のです。

インプロや演劇がないと病気になってしまう(ホントウに病気になってしまう!)
普通の人間が食事をしないと生きていけないように、わたしは、踊ったり歌ったり楽しんだりしていないと生きてはいけないのです。

そしてそれが仮に、ビジネス界であろうと、福祉分野であろうと、教育分野であろうと、同じことでどんな分野で仕事をしようと、踊ったり、歌ったり、楽しんだりすることを忘れないようにしたいです。

**************

わたしが芸術分野で心を満たし思いっきり楽しむと、奇跡が起こるそうです。

いったいどんな奇跡が起こるのでしょうか???

できたらみんなが幸せになる奇跡がいいなぁ~。

(わたしは演劇行為は役者がサクリファイスすることだと思っていますので)

しかしながら、楽しまないことには奇跡は起こらないみたいです。

ですので、

今はとにかく「楽しむ」ことにします。

さて、奇跡は起こるか???

久々に自分に対しての楽しみが増えました。。。。


インプロの美

とある出版社の編集者と打ち合わせ。

決定した次回の執筆について、3時間ぐらいブレーンストーミングをする。

「結局、キヌガワユリがインプロを通して何十年とやってきたこと、どうしてやってきたのか、なにを大事にしているのか、その生き様・集大成を見せることじゃないですか~!!!」と編集者から喝を入れられる(これを山本節と名づけた)。

確かにそうだ。

小手先で生きてる場合じゃない。

人生短いので、自分を偽らず、あくまで正直に参ります。

先日も、ドイツでの世界大会のドキュメンタリーを撮っている映画監督のステファンからインタビューを受けて、「ユリはどうしてインプロをやっているの?」と聞かれて、感極まってカメラの前で泣いてしまった。

それはもちろん悲しいからではなく、あまりに「インプロ」をやるのが好きで、「インプロ」をやっている世界のインプロバイザーのことが好きで、その一員でいられ、一緒にパフォーマンスができる嬉しさからで、その嬉しさは、「テストに合格した」とか「宝くじに当たった」とか、そういうレベルの嬉しさじゃなくて、「生まれてきて嬉しい」とか「生きていて嬉しい」とかそういうレベルの嬉しさだった。

また、すばらしいインプロバイザーが行うショーのなんと美しいことか。
そこには、人間が真に信頼しあうさまや、創造することに飛び込むさま、遊びあうさま、自発性そのもの、瞬間そのものをみんなが一体になって感じあうさまが見て取れる。その驚くべき美しさ。

美しいとしか言いようがないなぁ~。

そういう「人間同士が産みだすことのできる”美”」に立ち会える嬉しさ。

わたしもそういう現場にいられることのありがたさ。

そのときは上手く言葉にできなかったんだけど、次の出版物には、そういう気持ちも言葉にできたらなと思います。

今、思い出しても泣ける。

いいインプロバイザーは舞台の上で、ホントウの感動をもたらしてくれる。

そしてそれは、忘れようと思っても、忘れられるもんじゃない。


劇団「東京オレンジ」インプロヴィゼーショナルシアター上演中!

劇団「東京オレンジ」の「インプロヴィゼーショナルシアター」が上演中です。

東京オレンジさんの即興(インプロ)関連のお芝居を見るのは数年ぶり。みなさんにはタビタビ、インプロのワークショップを提供しているのですが、このように公演形式なのはホントウに久々でした。

<この公演がどんなものなのか?>

わたしなりに表現してみるとこんな感じ。

それは純粋な「インプロ・パフォーマンス」というよりは、主宰&演出の横山仁一さんが、インプロヴィゼーションという表現スタイルを独特に解釈して、お芝居の枠に整理して提供しているものだと思いました。

「インプロを使って長い時間をかけてつくるお芝居」といえばロングフォームですが、むしろ「お芝居の中に即興の部分がある」お芝居と個人的には解釈しています。

つまりこれはあくまで、(名乗りのとおり)インプロヴィゼーショナル・シアター(即興的な劇)であり、インプロヴィゼーションのパフォーマンスではないということ。

わたしたちインプロバイザーの基本コンセプトはすべて”インプロ”であり、そこには事前の決め事はいっさいありません。すべてはオーガニックな瞬間を、必然と覚醒でつむぎあげていくものですから。

その辺りの違いを、横山さんの作品については、いつも興味深く見ています。

(あ、もちろん、これは批判ではなくて、「違い」を述べているだけです。アシカラズ!)

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わたしは、初日(7月11日)に、インターナショナル日本チーム・メンバーとしてゲストで出演させていただきました。

本番前、そして本番中。

若い出演者のみなさんは緊張でガチガチ。
「昔はわたしもこんな感じだったなぁ~」とほほえましく思いました。
そして以前見たみなさんよりも、ずっと「こなれて」きていることも。

わたしたちはドイツ公演中、英語でインプロをしなくてはならずとても窮屈な思いをしていたので、このときとばかり言葉連発。のびのびとやらせてもらいました。

それにしても、若い人たちはネガティブなオファーが多いなぁ~(苦笑)。それから「お金」とか「売春」とか「借金」とか「不倫」とか、そういう言葉がよく出る。「お金で解決する」結末がとても多い。恋愛関係の問題のほとんどは、「女が太っているから」→「ダイエットする」という流れ。発想が貧困。

やはり生きている時間が短いから、そういう文脈になってしまうのだろうか?

そして気がついた。

「そういえば、わたしの20代もそんな感じだったかも!」

きっと主宰の横山くんは、若者たちの「成長」を見守つつ、このシリーズを続けているに違いない。
20代の青年たちもいつかは熟していくだろう。熟していい味が出るまで見守る。そんな懐の広さを感じる。
(もしくは、青年たちのクレイジーさを喜んでいるのかもしれないが)。

******************

即興でお芝居をするとき、自分の無意識のものの考え方・価値感があらわになる。
どんなに偉そうに、賢そうにしても、口からは大した言葉が出ない人もいる。
それはそれで、その人の「人となり」であり、即興の公演とはそれ自体を味わうことであろう。

そういう意味で、若い人たちとインプロすることは「今の若い人たちの価値観」に触れることができて(正直言って、決して愉快じゃなかったけど)、興味深い体験だった。

すべてイエス・アンドで受け入れたけど、ほんと、ネガティブなオファーが多かったなぁ~(苦笑)。。。

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それからゲスト出演させていただて、いっしょにドイツに行った佐藤拓ちゃんの成長ぶりに驚いた。

この旅でたくさんのことを学んできた拓ちゃん。彼の表現の質は変わったように思う。
舞台で、自分の「表面」を見せるんじゃなくて、「内面」を見せるようになった。役者として、それが一番大事であることに心底気がついたようだった。

わたしはそういう拓ちゃんと組んで即興でシーンをつくっていく過程がとても楽しかった。
(非常に知的な作業でもありました)。

もうひとりのメンバー、今井さんは、いつも「お父さん」な感じでシーンに関わってくれます。
しばしば「おっちょこちょい」なお父さんではありますが、それでも圧倒的な存在感なわけで。

すばらしい2人です。


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ちなみに。

次の日は、お客さんとして公演を見にいきました。

わたしの大好きな清水宏さんと、ご無沙汰している野口かおるちゃんがゲスト出演するからです。

このときは、若者たちが連発するネガティブなオファーを、清水さんが吸引しながら大量にエネルギーを放出していました。

客観的に見ると、お客さんはなにが見たくて劇場にきているのか、即興のなにがお客さんの気持ちを揺さぶるのか、そんなことが以前よりもちょっとはっきりしてきたように思えます。

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即興で舞台に立つということは、自分の「生きざま」をさらすことである。

そういうことです。

July 11, 2006

優勝は「ベルギー」&「カナダ」!

ぐーてんたーく!

ドイツより帰国、ただいま時差ぼけ中です(苦笑)。。。

シアタースポーツ世界大会の決勝戦はベルリンの大きな劇場で、テレビカメラが入って生中継という、ぎょうぎょうしいまでのセットアップ。

そんな「どちらが勝つか・どちらが負けるか」という競争ムードのなかで、決勝チーム「ベルギー」と「カナダ」はす~るするとインプロ(=協力。分け合い。イエスアンド)を展開していったのでした。Dscf3202


さすが!

普通の人なら、こんなに勝ち負けのプレッシャーがあったら「勝ち負けじゃないけど、やっぱり勝ちたい。そのためには相手を蹴散らしてでも」という気持ちが湧き出てしまうと思う。

しかしいいインプロバイザーたちは「なにが一番大事で、どうして今、ここでインプロしているのか」を理解している人たちなので、そういうエゴのぶつかり合いはない。

・・・・これはモラルの問題でもあり、また、魂の「質」の問題でもあるのです・・・・・・

さて両チームとも、と~ってもすばらしくて、「勝ち負け」ムードを蹴散らしていました。

ホントウにこういう人たちと一緒に出演できて、このフェスティバルに参加して良かったと思いました。

とはいえ。

最終的に「勝ち負け」は決まったほうがよりスリリングだと思います。

最終ラウンドで同点。延長戦として、1チーム3分のシーン。しかし同点。
「それじゃあ、チーム合同でシーンをつくって、お客さんが笑ったらそのプレーヤーは退場すること」
というゲームをしたけれど、これまた同点。最後に1分間シーンをして、どちらが面白かったかを競いました。

言い忘れましたが、このシアタースポーツはお客さんが点数を出して、その点数で競い合います。
(このやり方については、キヌガワ的にはひとこと言いたいことがあります。それについては後ほど)

出演チームは、「もうやるだけやったから、早く勝ち負けを決めてくれよ~」という気持ちだったに違いありませんが、こんな感じで、なんどもの延長戦。

そして最終的に、レフリーの判断で「同点優勝~!」ということになりました。

*******************

ホントウならドイツ・レポートを毎日更新する予定でいましたが、毎日コンピューターが使える環境ではなかったので、ここでは紹介できませんでした。

フェスティバルのレポートについては、まとめて報告したいと思っています。


July 01, 2006

つけたし。

そうそう、佐藤拓ちゃんも今井敦さんも無事到着しました~!

今日は本番後にみんなでカラオケパーティ。

わたしはかなりヘロヘロなので失礼したけれど、2人は参加。
公演以外のアトラクションもいろいろ楽しんでいるようです。

な~む~。

ドイツ:シアタースポーツ世界大会より~!

レポートが遅くなりました~。
(あまりにもいろんなことが毎日起こって、あまりにもメールが使えない状況だったので、失礼いたしました!)
ドイツのシアタースポーツ世界大会に出演中です!

初日はシュタットガルトでオーストリアチームと、二日目はハイデンブルグでベルギーチームと、昨日はマンハイムでモロッコチームと、そして今日はニュールンベルグで再びモロッコチームと公演をしました。

毎日移動があり、毎回違う劇場で公演しています。まるで旅芸人のよう。。(苦笑)。。。

日本チームは二勝二敗。
なかなか苦戦しています。
言葉の問題、経験の違い、ドイツ側の対応の仕方がなによりも私たちを圧倒している感じ。日本にいるときの50倍くらい、人を許す気持ちや自分の主張をはっきり言わしなくてはならない状態。きっとこの旅が終わったら、さぞかし大きな人間になっていることでしょ~!(だといいなぁ~)(^^;)

ベルギー、オーストリア、両チームともと~ってもすばらしいです!
懐が広い、広い。自分のちっぽけさを痛感させられます。
モロッコは独特な個性の人たちで、今までに出会ったことのないようなタイプ。顔はモロッコ人、気持ちはフランス人。というイメージでした。エキゾチックで。。。

他2人の日本人チームメンバーは戸惑いながら着実に何かを学んでいるように思えます。

それにしても、山のようなトラブルと、飛び交う異国の言葉。ストレスで発狂しそうになるけど、なんとかやっています。

これを乗り切れたら、「さとり」が開けるかもしれないなぁ~(^^;)

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