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June 30, 2007

日本語でどこまでインプロを伝えられるか。

劇団「東京オレンジ」のインプロヴィゼーショナル・シアターの稽古に参加。

午後はロングフォームの、夜はシアタースポーツ(TM)の稽古だった。

出演者のみなさんがインプロしている姿を見て、今読んでいる『社会学講義』という本を思い出した。

この著者:東京工業大学大学院・社会学専門の橋爪大三郎教授は著書の中で、「日本語でどこまで社会学ができるか。~中略~それが本書を通じてやりたかったことである。」と述べていた。

これは英語という文化の中で育った社会学というものを、日本語=日本人を形成しているシステムの中で表現することの難しさであり、そうするべきであるというメッセージを含んでいる。

これはインプロに対しても言えることじゃないかと思った。

「日本語でどこまでインプロができるか。」

日本人は、外から入ってきたアイデアを取り入れること、それを真似て、さらにいいものを創りだしていくことが得意である。東の一番端っこにある日本は、中国などの文化・言葉・芸術を吸収して、まるでオリジナルであるかと思わせるぐらいのレベルまで高めてきた。そういう特殊能力を備えている。

だから「インプロ」に関しても、きっと同じように吸収していくことができるだろう。

しかしわたしは、自分達流の「自己解釈」で「インプロ」を解釈してしまうことは、あまり面白くないんだな。

どうしてかというと、すごく個人的な気持ちだけれど、インプロを見たりやったりして、自分が「面白い!」「すごい!」と思えることは、日本人流の自己解釈だと消えてしまって、違う形になってしまうから。今までの遊び方じゃない、ぜんぜん違う遊び方だから面白いと感じる。でも、それを日本流に解釈してしまった時点で、今までの遊び方と結局同じになってしまう。わたしが「インプロ」が面白いと感じるのは、「押し付け」の遊びじゃないから。鎖国的遊びじゃないから。村八分が出るような遊びじゃないから。出るくいを打つ遊びじゃないから。グローバルな遊びだから。

そしてその遊びは、現代にすごくマッチしていて、グローバル社会を生き残りたい日本人にとって必要な概念だと思えるから。

だから、「インプロ」を今までの日本流の解釈のかたに押し込めちゃうのは、すごくもったいないと思っている。

そして、「もし日本の型にはめ込もうとしたら、はみ出てしまうもの」を大事にしたいと思っている。

でも今まで10数年、そういう「インプロ」を日本の人に伝えようとしているけれど、ちょっとしか伝わっていないようでがっかりする。いつの間にか、なにかが違っているんだな。

わたしの教え方が間違っているのかもしれない。事実、わたしは未熟だし(苦笑)。

加えて、最近シアトルに日本のメンバーと行ったとき、講師のランデイの言ったことが、みんなの「AHA!](「なるほど!」)だったこと。そしてそれはわたしが今まで口をすっぱくして言ってきたことなのだ。同じことなのに、ランディが言うとみんなに伝わり、わたしが言っても伝わらない。「この違いはいったい、なんなんだろう?」と感じていた。

もちろんわたしの未熟さが加味されるだろうけれど、それ以外に、もしかしたら「日本語でやっているから」ということがあるかもしれない。橋爪大三郎教授の本を読んだとき、そう思った。

英語とか日本語って、ただの言葉だけれど、言葉が思考を作っているとも言える。
もともと感じていることは言葉じゃなくて、「なにか」。それを一番、形にして表現するために、その気持ちに一番近い言葉を選ぶ。言葉の順番は自分の思うままじゃなくて、文法が決まっていて、その順番に並び替えられる。だから文法が思考パターンを創っているとも言える。

だから、日本語でインプロしたり、教えたりすることは、もしかしたらチャレンジなことかもしれない。だって日本語というふるいに、インプロはかけられてしまうのだから。

どうしてそう思うかというと、正直言って、日本で長くインプロやっている人が全て面白いかというとそうでもなかったりするからだ。(もちろん面白い人たちもいるけど。)むしろ、全くインプロをやったことのない役者さんたちが先入観なしにインプロをしたほうが面白かったりする。

どうしてつまらないかというと、そういう人はインプロを沢山やってきているので、自分の中でいくつかのパターンがあり、引き出しを持っている。そして先に何が起こるかもパターンで予想できてしまう。だから、それをただオファーしているだけである。自分は変わらない。自分を変えるようなオファーがくる前に、自分が一番早くオファーをする。そして相手をコントロールして、自分の予想しているストーリーに当てはめていく。初めて見る人は「すごい!」と思うかもしれないけれど、それは職人が同じものを作りつづけられるのと同じ質のものである。

みんなでシェアーしながら、その場で創り二度と同じものは創れない「1点もの」とは違う。
その場で作っているように見えるけど、結局すべてその人の考え通りに進んでいるだけ。それは即興に見えて即興じゃない。だから、こういうプレーヤーのインプロって、「こなれている」っていう印象なんだ。

どうしてそうなってしまうのだろう?

これはもしかしたら、日本語でインプロを伝えているときや、インプロをやっていく中で、何かが起こっているからじゃないかと思ったりする。

つまり、日本ではいつの間にか、「インプロ」まるごとを、「日本流」というザルで漉してしまっているのではないか。
そして豆腐より、実は「おから」に栄養があるように、一番美味しいところを捨ててしまっているのではないか。

だいたい、インプロを学んでいれば、「こなれる」なんてことが即興じゃないことぐらい分かっているはずで、相手をコントロールすることは共同作業において、いかにグループの自由のバランスを崩すものかは分かっているはず。(だってインプロの基本ですから)。でもそれがいつの間にか、どんどん失われてしまう。しかも長年インプロをやっている人たちにありがちだったりする。

さて、海外のインプロバイザーはどうかというと、長くやっていて面白い人たちは、常に学ぶことを忘れないようだ。面白い人たちは海外のフェスに呼ばれることも多いので、そこでまた学んでいく。失敗を恐れないで新しいことにチャレンジする。このようにして、面白いインプロバイザーはもっと面白くなっていく。(だからインプロも進化している)。

長くやっているのにつまらない人たちは、たいがい、あるときから学ぶのを辞めてしまっている。数十年前の、先生本人もすでに使っていないような「教え」を生徒に教えつづけている。パフォーマーとしてはほとんど舞台に上がっていない。そしてたいがい(なぜか)研修系のインプロ講師である。

つまり、「長くやっていればインプロが上手くなるかというと、そうではない」ということです。
常に危険がはらんでいるということ。(だから常に学び続けることをお薦めします!)

キースも言ってたっけ。「インプロバイザー(+役者)の道にはたくさん”落とし穴”がある。ほとんどの人はその”落とし穴”に落ちて、使いものにならなくなっていく。気をつけなさい。」

この”落とし穴”のひとつが、「こなれてしまう」ことかもしれない。

そのときキースは、「ユリは珍しく、”落とし穴”に落ちていない」と言った。

でも今はどうだろう?

わたしは”落とし穴”に落ちていないだろうか???

できたら落ちないでいたい。もしくは、落ちてもそれに気がついて、また這い上がってきたい。

そして、こんな風に日本語で「インプロ」を語っているけれど、本当に大事なことを伝えきれているのか、それが気にかかる。

本当に”落とし穴”に落ちていないか。

見落としていないか。

わたしが体験しているインプロのニュアンスを、日本語で(つまり日本人の人たちに)伝えるためには、もっともっとデリケートに言葉を選んでいかなくてはいけないのかもしれない。

う~ん、キヌガワ、まだまだなり。


June 29, 2007

ビジネス・インプロ・トレーニングの今後・

(株)アメニモの村野社長と打ち合わせ。

ビジネス・インプロ・トレーニング(TM)の今後について、いろいろ語り合った。

(ビジネス・インプロ・トレーニング(TM)については以下)
http://www.amenimo.co.jp/eigyo_impro/index.html

何年もかけて創ったプログラムと講師陣が充実してきて、ありがたいことにクライアントも大手銀行や大手企業ばかりである。講師陣の中でも、この仕事だけで食っていくことができるメンバーがチラホラでてきた。営業部隊がビジネス・インプロ・トレーニングに惚れ込んでくれていることも、心強い。

来年から、みんなが楽しく+信頼関係で+有機体として活動するためにはどうしていったらいいか。その仕組みづくりについて考えた。

まず、「事実」と「気持ち」を切り離して、現実を把握する。

このプロジェクトにはたくさんの人が関わっていて、しかもトップダウン方式じゃなく、一人ひとりに発言権や行動権利がある。だから「気持ち」と「事実」がともすると混同されがち。でもこれを切り離していかないと、メンタルで不透明で、人間が冷静に解決できない「感情的」な問題に取り込まれてしまって、一番大事なことを見失ってしまう。

わたしたちは仕事はしているけど、仕事のために仕事をしているんじゃない。
それぞれが幸せになるために、仕事といツールを使っているだけ。だから一番大事なのは、それぞれの人生。
だからこそ、そこの軸がずれないようにしたいと思う。

人間の「気持ち」には、人間がコントロールできないぐらい大きなエネルギーがある。これに飲まれてしまうと、自覚なしに、人間を人間として扱わない行動をしてしまう。人間を自分の「気持ち」が満足するための「ツール」にしてしまうんだ。

たとえば、「権威を持って人々から尊敬されたい」という気持ち。「お金がたくさん欲しい」という気持ち。
「インプロを使って、有名になりたい」という気持ち。「インプロを使って世の中を変えたい」という気持ち。

これらは、事実じゃない。これらは「気持ち」だ。
そしてこれらの「気持ち」は一見素敵なことのようにも見える。「こころざし」にも似ている姿をしている。
けれどわたしにとっては、これらの「気持ち」は、自分の感情を満足させるために、他人を「ツール」扱いしてしまう危険性をはらんでいるように思えるんだなぁ~。

だから、これらの「気持ち」に引っ張られて活動することは、なんか最終的には不幸せなように思える。
う~ん、説明が難しい、、、。

いずれにせよ、ビジネス・インプロ・トレーニングの講師やスタッフは、これら「根っこの気持ち」にズレのない人たちでないと務まらないであろうと話した。それぐらい厳しい世界なのだ。


***

さて、村野社長と話していて気づいたこと。

たとえば、Aさんという人に「問題」があるとする。
(たとえば、態度が悪いとか、軽薄そうに見えるとか?)

なんとかAさんが良くなって欲しいために、他者は「ここを直したほうがいいんじゃないか」とアドバイスする。
でも、残念ながら、この方法でAさんが良くなる可能性はゼロに等しい。

なぜか?

それは、Aさんには「問題」自体が見えていないから。
だからいくら他者から「ほら、ここに”問題”があるじゃない」といっても、Aさんにはそれ自体が「見えない」のです。
「ほら、ここに幽霊がいるじゃない」と言っても、見えない人にはどうにも見えないのです。これはどうしょうもない。それと同じ。だから解決しようにも、当然、解決できないのです。

あるとき、Aさんが「問題」を「問題」として、「あ!ここに”問題”があった!」と気がつくことがある。(一生気がつかないこともあるかもしれませんが)。そしてそれが目に見えるようになったとき、始めて、Aさんはその「問題」を解決することができるのです。

これは、Aさんが「問題」を解決できる準備ができたということ。

つまり、解決できる問題しか、その人の目の前には現れないわけ。

だから、解決できない問題は、その人には見えないんです。

だから、たとえば問題児のAさんに、「見ろ、ここが君の”問題”なんだ。」と言って彼を「変えよう」としても、それは多大なる疲労以外のなにものでもありません。徒労というものです。(苦笑)。

加えて、今、わたしたちの前に見えている「問題」は、すべて解決できるはずのものです。
もし「え~そんなの無理~!」って言わなければ。(これはイエス・アンドの原理ですね!)

そして拡大解釈するとしたら、あなたの前に見えている「ものごと」のすべては、すべて”あなたにとって”「意味」のあるものなんです。

「この人、好きだな。」とか

「この人、嫌いだな。」とか

「この街、なんか落ち着く」とか

「この人形、なんか気持ち悪い」とか。

すべては、”あなた”にとって、何かの「意味」があって、そこに出現しています。

だから、覚醒して(Beingでいること。今の瞬間に生きていること)、それを見てみると、もしかしたら今までは違う、面白い人生のヒントを見つけることができるかも。

そんなことに2人で気がついて、「うっへぇ~!!!!」とのけぞったのでした。
(それぐらい、この発見は、今の私達にとってインパクトがあったんですね~)

さて、ビジネス・インプロ・トレーニングはこんな発見をしながら、のろのろですが確実に成長していく(予定)です。(苦笑)。

もし興味がある方、講師になりたいかたがおられたら、ぜひご一報ください。

もしかしたら自分の「問題」が見えてきて、「うっへぇ~!」とのけぞるかもしれませんが、それを含めて人間同士の付き合いです。いろいろな発見をしていきましょう!

June 28, 2007

アジア・インプロ・ムーヴメント(AIM)

香港と台北のインプロ・グループと、盛んにメールのやり取りをしています。

これは9月に行われる香港・台北・日本のシアタースポーツ公演に向けて。
(チャンピオン・シアタースポーツ(香港)、勇気即興GUTS IMPRO(台北)、インプロ・ワークス(東京))

そして先日、このコミュニティの名前が決まりました。

Asia Impro Movement (略してAIM)

「アジア・インプロ・ムーブメント」 (略語のエイムは、「目的」という意味があります。)

ただいま本番に向けて、フォーマットについて、パンフレットについて、記念Tシャツについて、など意見交換をしながら一緒に準備をしています。

今、議論しているのは、言語について。
台北のお客さんは英語が分からない人が多いので、すべてを英語で上演したらお客さんの動因が減るのではないかという危惧。だから台北チームはマンダリンで公演をしたいし、香港チームもマンダリンがしゃべれるから一緒にやって、日本チームは言葉を話さないキャラクターで出演したらどうかと言ってきました。

台北のお客さんのことを考えると、確かに全編英語で上演するのは意味がないと思えます。そして、それと同時に日本チームが言葉を話さないキャラクターで出演することも、無理があって自然じゃないように思えます。

お客さんも出演者もハッピーなやり方がきっとあるはずだと思います。

わたしはみんなに「トランスレーション」というロングフォームのフォーマットを提案しました。
これはすべての出演者が母国語で話すノン・ストラクチャーのハロルドで、わたしは何度かインターナショナル・インプロ・フェスティバルで出演したことがあります。

台北のメンバーも、香港のメンバーもこのフォーマットをやったことがないので、今のところ疑心暗鬼状態。
一緒に稽古すれば、きっと大丈夫だと思うのですが、ここが遠距離ディスカッションの歯がゆいところですね。

まだどのスタイルで上演したらいいか決まっていません。

これからもっともっとメールでのやり取りをして、スカイプもして、みんなが納得するハッピーなやり方を見つけたいと思います。

わたしたちならではのスタイルがきっと見つかるはずだと信じていますので。

東京オレンジ、稽古中!

お休みだと思ってのんびりしていたら、東京オレンジの横山くんからメールが。

「稽古に来ませんか?」

そうだった、東京オレンジのインプロの公演がもうすぐで、わたしは監修的立場で関わらせてもらっている。
なのに、一度も稽古に顔を出したことが無いのです。

ということで、お休み返上で稽古におじゃましました~。
久々に会ういつものメンバー+初めてお目にかかるメンバー。いずれにしても若いエネルギーがあふれています。

そしてそれは東京のエネルギーをそのまま映し出しているかのようでした。
混沌として、自堕落で、スピードが速くて、大雑把で、夢があって、使い古された言葉と遊びがあって、何でも手に入るし、何でも捨ててしまえる。

そしてシアトルでも、この稽古中でも、ここ最近であったインプロ・グループや単独でインプロをやっている日本人プレーヤーたちにわりと共通するある「脅迫観念」をここでも見ることができた。それは「やらなくちゃならない」とい自分に課した責任感によって自分を追い詰め、「でもどうしていいか分からない」というパニック状態になり、最後には「も~、どうでもいいや!」とものすごい恐怖と共にバンザーイしてしまう感じ。(すみません、抽象的な表現で。。。)

そしてわたしはそれを「怖い」と感じます。
お化けを怖がる怖さじゃなくて、人が人ではなくなってしまうことへの恐怖。
わたしにはどうすることもできないし、どうしようなんておせっかいをしてはいけないデリケートな問題。

大げさですが、そんなことも、ポジティブなエネルギーの中に感じました。

これは最近、日本のインプロプレーヤーを見たり、出版物を読んだりしたときに、ふと感じることでもあります。
(日本だけじゃなく、海外でもビギナーのインプロバイザーには同じような、彼らが感じている恐怖に波長が合ってしまうことがあります)。

そしてそれは今のところスポットライトを当ててはいけないように感じます。

そこにスポットライトを当てたら、それがメイン・イシューになってしまうから。こういうものは、背後霊のように、「いるのは分かっているけど、あえて無視する」という扱いをしたほうがいいような気がします。
そうすれば、それに振り回されないし、いつの間にかいなくなる可能性も高いので。

話がそれました。

オレンジの稽古場では、成長してきた若い役者さんたちと演出の横山くんが、新しい挑戦に挑んでいます。
同じレベルのことなら簡単にできるのに、新しいことに挑戦しようとする姿は「えらい!」と感服します。

ここからが山場。
毎日の稽古で試行錯誤しながら、きっと本番ではいい具合のコンディションになっていると期待しています!

本番は7月9日~17日まで。

(わたしは7月12日に出演する予定です)。

ぜひご来場くださいませ!

June 27, 2007

しみじみ、シアトル・プログラムの良いところ。

ひさびさの休日。

お昼の12時まで寝ていられる幸せよぉ~(^0^)~!

シアトル海外ワークショップ・プログラム&観劇ツアーの参加者から、ぞくぞくと感想メールをいただいている。
みんな、本当に刺激的な日々を過ごしてもらえたようだ。企画者としては嬉しい限り。本当に企画してよかった!

このプログラムの良いところを上げてみたいと思う。

そして、来年も企画することを宣言しまする!
おそらく2008年6月。
来年はアンエクスペクティドの25周年記念で、6月の恒例インターナショナル・インプロ・フェスティバル(キヌガワ出演決定)の後に特別イベントがあるらしい。わたしたちの海外ワークショップ&観劇プログラムはその時期に開催されます。(だから二度美味しいかも!)

参加希望の方は、1年先だけどスケジュール空けておいてください!

****************

<このプログラムのいいところ>

(1)ホスト・カンパニー&講師の質が高い

◎ランディは、おそらくインプロ界の次世代を担うリーダーのひとり。例えばキース・ジョンストンが離れたシアタースポーツのアーティスティック面のリーダーは、ランディとダン・オコナー(LA)。デル・クローズの哲学を直接引継いでロングフォームをやっているのは、ランディとシャラナ(シカゴ)。ヨーロッパでインプロの本を出版したのはキースとランデイ。シアタースポーツ世界大会のアメリカ・チーム代表者はランディ・ダン(前出)・ウェンディ(NY)。

◎アンエクスペクテド・プロダクションは来年で25周年。シアトルで一番ながいインプロ・カンパニー。
インターナショナル・インプロ・フェスティバル(海外からインプロバイザーが集まる企画)やシアトル・インプロフェスティバル(アメリカ&カナダからインプロカンパニーが集まる企画)を毎年開いている。ヨーロッパやアメリカ各地にグループがパフォーマンスを、ランディがワークショップを依頼・招待されることも多い。

◎いろいろなショー(しかも高レベル)が観れるし、自分達の公演もできる。
観劇としては、シアタースポーツ、ロングフォーム(去年はハロルド、今年はミュージカル・インプロ)、ホラーのロングフォームなど。去年はプレイグラウンドに出演。今年は残念ながら、プレイグラウンドは無かったけれど、その代わり、現地のインプロバイザー(ランディ・ジル・ジェイ・その他数名)とロングフォームを上演!

日本人メンバーのロングフォーム上演!
日本語でパフォーマンスができる。心地いい劇場にて。
(毎年、すばらしいチームワークと絶賛されています)。

(2)環境がいい

◎シアトルという街=日本人に親切。比較的安全。街がきれいで面白い。

◎マーケット・シアター=ガムだらけの壁で有名な素敵な劇場。ワークショップをするのにも、ショーをするのにも、とてもいい広さ。顔パスで行き来できる気楽さ。マーケットに近いので、楽しい雰囲気であふれている。

◎カンパニーの人々=質が高く、しかも海外からのゲストに親切インプロバイザーが沢山いる。
去年も今年も、カンパニーのメンバー、マイケルに人気が集まった。(マイケルはまだ独身みたいですよ、みなさん!)
呑み助くんたち(キヌガワ+のんべ)には、アレンが必需者。
ジル、ジェイ、ティム、グレッグ、アンディ、アリシア。みんな親切。(しかも、超面白いインプロバイザーなんです!)

◎宿泊環境がいい=ホステルは劇場のすぐ近く。朝食付き。平日の夜はただ飯もある。自分で自炊もできて、シャワーもきれい。

◎ワークショップだけではなく、宿泊もみんなで一緒にすることで、ワークショップでの感想や質問・疑問をみんなで話し合うことができる。この時間は実はとても大事で、この時間で習ったことを消化したり、確認したりすることができる。(将来はこうしたいね!という話もできる。)日本だと、こういう時間がなかなか取れないので貴重!

(3)ワークショップは日本人メンバーだけの特別プログラム

◎一般の海外インプロ・ワークショップに参加すると、内容が自分のレベルより高すぎてついていけないものだったり、もうすでに知っている内容のもの(キースのワークの場合、それが良くある)だったりする。また参加者のレベルがまちまちの場合、「ホヘ~」と腰が抜けるぐらい低レベルの内容のこともある。

このワークショップでは、わたしたちの学びたいことをリクエストして、ランディがそれに答えるという内容。
だから自分たちのレベルに合った内容、知りたい・もっと良くなりたいことを学ぶことができる。

ここ2年間では、新しいロングフォームのスタイルを学んだのがメインで、その他、ストーリーの創り方、インプロバイザーとしての資質について、インプロカンパニーについて、などを学んでいる。

◎通訳つき。
(キヌガワです。手前味噌です。恐縮です!)

ランディの説明がちゃんと理解できるし、自分の意志を伝えられる。
英語の分からない人が海外のワークショップに参加すると、ほとんど内容を理解できないで、現地や海外のインプロバイザーとも交流できなくkて帰ってくる。「アメリカの雰囲気を味わう」のが理由ならばそれでもいいかもしれない。でもそれでは日本人観光客が観光地の写真だけ撮って帰ってくるのと同じこと。せっかく時間とお金を使って行くのならば、徹底的に味わいつくすほうが懸命では?

パフォーマンスは日本語。
無理して言語に苦しむことはない。ただ、参加者は徐々に英語が上手くなるので、日本人のパフォーマンスには自然に英語が入ってきたりする。(英語の勉強にもなるってこと)。

通訳はインプロバイザー。かゆいところに手が届く?
(手前味噌ですが)通訳のキヌガワはランディとも一緒にパフォーマンスをしたことのあるインプロバイザー。
だからコアなランディからの話も理解できるし、みんなが理解できるようにインプロの共通言語で通訳できる。
(ベースボールの話だけはニガテだけど、、(^^;))。

(4)オプションも楽しい!
去年はアンダー・グラウンド・ツアー、スペースニードル・ツアー。
今年はゴースト・ツアー、スペースニードル、マリナーズ観戦、キャバレー・ショー観劇を実施。

June 26, 2007

IT企業160人にインプロ・ビジネス研修実施。

ある大手IT企業のビジネスマン160人対象に、インプロを用いたビジネス研修をしました。

(実はこの仕事があったので、シアトルから誰よりも早く帰国しなくてはならなかったのっす。)

この研修は3ヶ月のプロジェクトで、今日が最終日。
参加者の対応力や表現力がものすごくついたことや、コミュニケーションに必要なオープンさやフレキシビリティがとても身についてきたことが目に見えて分かります。3ヶ月前とはまるで別人のよう。

インプロって、やっぱりすごい!

人間って、やっぱり素敵!

わたしは時差ぼけでヘロヘロでしたが(苦笑)、嬉しさでいっぱいでした。

そして、インプロで得たことでどのように日常生活や仕事への関わり方が変わったか、そしてそれをもっともっと日常生活に活かすためにはどうしたらいいかという点について、さまざまなフィードバックを行いました。
これはインプロ体験を「楽しかった」だけで終わらせないで、人生のツールとしてもっと活用して欲しいからです。

さて。
人はよく、「良かれ」と思って、相手を変えようとします。
でもそれは傲慢なことではないでしょうか。
だって、相手を変えようとするココロの底には、相手を自分の思い通りにしたい、相手を自分の思い通りにできると思い込んでいる優越感・劣等感がありますから。自分に意見があるように、相手にも違う意見があり、その両方が尊重されるべきです。

そしてそもそも、相手を変えようとしても、本人が「変わりたい」と思わない限り変わりません。
だから、日常生活や人生をもっと楽しくするためには、相手を変えようとするのではなく、まず自分が変わることです。

(違う観点で言えば、相手を変えようとすること=相手を尊重していないこと=イエス・アンドではない。
ということであり、インプロバイザーとしては「いかがなものか」的態度であります)。

さて違う角度から見ると、ワークショップ・リーダーが教育者であるならば、「相手を変える」ことも仕事の目的のひとつであります。もちろん相手を変えるなんておこがましいことです。でもワークショップ・リーダーは社会に必要な職業だと思います。

だからわたしたちのような職業の人間は、矛盾から目をそらさないで理解し、決してどちらかに偏る考え方をとらないようにするべきだと思っています。

*****

これらはシアトルで学んだことでもあります。

どんなに「自分と違う」という意見でも必ず聞く耳をもち、尊重し、その人を変えようなんて思わないこと。

その代わり、自分が変わること。

そういう真実の態度を、これからますます取っていきたいと思っています。

June 25, 2007

シアトル最終日

最終日のワークショップでは、ロングフォーム、「シティ・ライフ」を教えてもらいました。

このフォームは、ランディが開発して、ベルリンのインターナショナル・インプロ・フェス招待公演として初めて上演されたものです。

このフォームでは、この街の、この日にあったことを、その日のパフォーマンスに使います。舞台はその街の大きな地図であり、その地図上で今日一日に起こったことを、さまざまな手法で表現していきます。

フィジカルで演劇的なヨーロッパ・インプロに比べると、アメリカやカナダのインプロは比較的「言葉ベース」のショーが多く、プレーヤーは立ちっぱなしで、シーンはまるで立ち話しているようなものが多いのですが、このフォーマットはムーブメント・ベースで、抽象的・詩的・演劇的な表現をたくさん使うことができます。

わたしはそのフォーマットの斬新さにびっくり!

そしてこれを考案したランディの才能にまたまたびっくり!

いったいどこから、こんな斬新なアイデアが生まれてくるのでしょうか。

わたしは通訳しながら、日本チームがやっている舞台の美しさにうっとりしました。

そしてこの詩的な手法は、どんなロングフォームにも入れ込むことができるだろうなと思いました。

****

そして最終日ということで、参加者みんなでディナー。おもいっきり「アメリカ!」なマーケットの地下にあるパブ・レストランで食事。

そして、「ミュージカル・インプロ」。豪華な出演者でしたが、ストーリー作りに苦労してたみたい。
インプロのパフォーマンスは(おそらくすべての舞台芸術は)技術だけではなく、チームワークがそれそれのプレーヤーのパフォーマンス・コストを上げると思います。逆に言うと、チームワークのないパフォーマンスは、ひとりひとりのプレーヤーが一人芸をしているみたいで、空間がすかすかして、自分がお客さんの立場でいるとなんだか「むなしい」気持ちがします。

その後、「シアタースポーツ」。
わたしも参加。エリザベス、マーク、ブライアンとの4人チーム。

ここのシアタースポーツは、事前にどんなことをやるのかなどはまったく相談しません。
舞台袖で話し合うことも、ほとんどしません。
プレーヤーは、リーダーが舞台上で決めて話している「これからやること」をお客さんと同じように聞いて、そこで初めて「これから何をやるか」を知ります。そしてそれを「すぐ、その場で」やるのです。

わたしたちは、一人がクリーチャーになってしまうシーン(インターナショナル・フェスでみんなで考案したもの)、パペット(正直言って、このシーンでは、出演していた自分が天才だと思いました。鼻高々!)、プレゼンテーション
ソング(あるプロダクトのプレゼンとして、3種類のジングルを歌うもの。タイトルは大人のおむつ)などをやりました。

一番新鮮だったのは、映画をテーマにしたチャレンジで「フィルム・メーキング」のゲームをやったこと。これは映画撮影の手法(「ロングショット、スローモーション、ズームインなど)を使ってストーリーを語っていくものです

わたしはこのゲームを一度もやったことがありませんでした。
本番中も、舞台上での説明を聞いてはいましたが、ルールを理解できず、シーンが始まってからもしばらく「これはいったいどんなルールでやっているんだろう?」という感じでした。そして仲間たちがやっているのを見てルールを理解し、自分もサポーターとして出演しました。

「準備しないで、とにかく”その場”にいて、”その場で”対処していくこと」。
手前味噌ですが、これができるのが、わたしがインプロバイザーとして優れているところかもしれません。

ランディも言っていましたが、インプロというものは、崖から飛び降りながら飛行機を作るようなもの。台本がある場合、プランを立てて行動する場合、インプロではない場合は、空を飛びたかったら、プランを立てて準備します。つまり飛行機を組み立てて、テストして、そして崖から飛び降ります。でもインプロは、準備をしないでそのまま飛び降りて、墜落しながら飛行機を作るようなもの。

もしかしたら間に合わないで、地上に墜落してしまうかもしれない。
でも、もしかしたら間に合って、空に舞い立つかもしれない。

その行為そのものが「インプロ」なのです。
まぁ、単純に言って、「石橋をたたかないで渡る」ようなもので、そーとー無謀なわけで、だから「インプロ」をする人は勇敢(ブレイブ)だと思われるのだと思います。

さて、この面白いツール満載のゲームは、日本でもさっそく試してみたいです。

****

「シアタースポーツ」が終演したのが、夜の12時。
その後、出演者や日本からの参加メンバーなどで最後の飲み会。
日本のメンバーも、自分のイングリッシュを駆使して、いろいろなプレーヤーと話をしているのが印象的でした。
そしてシアトルのインプロバイザーの、親切でフランクで、決して日本のメンバーに失礼な態度をとらないところを見て、「シアトルを選んで良かった」と思いました。

ランディにとっても、この「海外インプロ・ワークショップ&観劇ツアー」は大事な大事なプロジェクトのひとつであり、今回13人の日本人が参加してくれたことを、本当にこころの底から喜んでいるようでした。

「じゃぱ~ん!」

****

わたしはジェイ、アレン、マイケル、モリーなどとさんざん飲み、酔っ払ったまま、3時に劇場を出て、3時30分にホステルを出発。サンフランシスコ経由で、今日の夕方に東京・成田に到着しました。
(まったく眠る時間が無かったので、ヘロヘロっす)(苦笑)。。。

****

シアトルのインプロバイザーたちとは一年に1回しか会えないけれど、会えないからこそ、会える時間を愛おしいと感じることができます。

さよならを言うのはいつも淋しいけれど、淋しいと感じることが、友情を深めるスパイスになっているんだな。

だから、さよならを言うごとに、友情は深まり、いい味わいになっていく。

淋しいときは、そうやって逆の発想で、淋しさを「有効活用」することにしています。

ただいま、「淋しさの有効活用」真っ盛り。

つらいけど、このすばらしい体験は私の中で熟成していくし、来年会ってお互いをシェアーするときのために、今の時間を有効活用していきたいと思います。

***

最後に、このプログラムに参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

またお会いしましょう!

June 23, 2007

ロングフォーム「キャンプ・ファイアー」!

シアトルです。

今日のワークショップでは、なんと(!)ランディが考案した「キャンプ・ファイアー」を教えてもらいました。
とてもセンスのいい映画的手法を多様したロングフォームです。

ロングフォームには、ストーリーを語るもの、ジャンルを遊ぶもの、ムーブメント・ベースのものなどいろいろありまして、「キャンプ・ファイアー」はその中でもストーリーテリングを主眼においたタイプのものです。

だから、インプロバイザーには、ストーリーテリングの技術が必要です。
ランディーは「ストーリーづくり」について非常に面白く、かつ分かりやすく分析している先生ですので、彼の指導は非常に刺激的で、かつ、深い学びのあるものでした。

参加者みんなの目からはウロコがボロボロ落ち、衝撃的な学びをみんなで共有しています。

キヌガワ的には「キャンプ・ファイアー」はとても好きなフォーマットなので、もっと追求していきたいし、自分も公演に出演したいなと思っています。

(やる気まんまん女っす!)(^^;)

ワークショップ後、ランディやマネージャーのジェイと来年の話をしました。
来年はUnexpected Prodacitionの25周年記念なので、そのためのイベントを7月の「インターナショナル・インプロ・フェス」の中で行うそう。

今回のツアーはもうすぐ終了しますが、Unexpected Prodution とこのようにとても心地よい交友関係を築くことができて、また来年も企画できることがとても嬉しいです。

これから、ミュージカルのロングフォームとシアタースポーツを観劇します。

わたしはシアタースポーツに出演します。

ひょえ~!

June 22, 2007

シアトル・日本チームで公演しました!

今日は日本チームで公演をしました!

ハロルドで、タイトルは「エアープレイン」(飛行機)でした。
これまで「フォロー・ザ・フォロアー」のエクササイズを通して、徹底的に「考えないで、”今”の瞬間から即興をしていく」ことを学んだメンバーのパフォーマンスは、(いろいろ試行錯誤、落ち込むことも、コンフューズすることもありましたが)、と~ってもすばらしいものでした!!!!

この旅で、参加してくれたメンバーとインプロについてたくさん話す時間がとれて、それがすごく嬉しいです。
日本にいたら、こんなにまでワークショップに参加している人たちとゆっくりお話する時間はなかなか取れません。
ここでは、みんなが「インプロを学ぶ」ことにモチベーション高くフォーカスしてくれているので、ものすごく充実した時間を持てています。

何人かが自分の殻に気がつき、何人かはその殻をぶちやぶって自分らしさを発見しています。
何人かはさらに悩んでいて、何人かは自分にとって新しいが概念に打ちのめされ、そして再生しています。
自分の悪いくせに気がついて、自ら成長していく過程。それらを一緒に経験させてもらっています。

ものすごくスペシャルな時間を過ごさせてもらっています。

ありがたい限りです。

June 21, 2007

ワークショップ1日目!

シアトル・ワークショップ初日!

ランディのインプロに対する哲学から始まりました。インプロバイザーがストーリーをつくることは、サーファーが波に乗るのと同じである。、波はすでにあって、それに乗ればいいだけなのに、インプロバイザーは波に逆らって、波をコントロールしようとしてしまう傾向がある。

ストーリーは「すでにそこにある」。

それを見て、感じて、それに乗ればいい。そのスキルを磨けばいい。

インプロのゲームは、サーフボードにつけるワックスのようなもの。ワックスで波に乗ることはできない。
なのに、たくさんのインプロバイザーは、「ゲーム」をやりたがる。それでは波には乗れないのに。

などなど、早くもランディ節炸裂です。

そして、わたしたちはマーケット全体を使ったエクササイズを行ったり、長時間にわたる「フォローザ・フォロアー」によって、さまざまなことを発見したり、ディスカッションしたりしました。

「ここに来て生活すること自体が、インプロの真髄を知ることになる」というのがみんなの共通した意見です。
みんなでたくさんディスカッションしています。

みんなで見つけたこと、わたしが感じたこと。
この辺りは、改めて、じっくり書きたいと思っています。

ワークショップ後、男性陣はマリナーズの試合を見に行き、女性陣の半分はスペースニードル観光、半分はランディの500クラスを見学。その後、数名(かずえ、しだちゃん、まっきー)はメインステージで行われたインプロ・ショーを観に行き、そして出演しました。(シアトル・デヴュー!)

わたしはワークショップの後、久しぶりの通訳と、先週までの飲みすぎ+寝不足からとてもつかれてしまって、何もせずにグースカ君(苦笑)。

今日は、これからワークショップ10:00-5:00まで。

その後は、「プレイグラウンド」。みんなショーに出演します。

June 20, 2007

海外ワークショップ・プログラム&観劇ツアーVOL2開催!

引き続き、シアトルです。

昨日、日本のメンバーがシアトルに到着しました。
今年の参加者は13人。

海外旅行はこれが初めてというメンバーもいますが、とにかく無事に到着しました。

昨日はみんなで集まってシアトルの街をぶらぶらし、アメリカならでは(!)の巨大なフィッシュ&チップスを食し、日本人チームのみのワークショップを軽く行い、ミュージカル・インプロゼーションのリハーサルを見学しました。

今日から海外ワークショップ・プログラム&観劇ツアーVOL2が始まります!

June 18, 2007

シアトル・インターナショナル・インプロ・フェスティバル終幕。

シアトルより絹川です。

インターナショナル・インプロ・フェスティバルは無事、終了しました!
金曜日・土曜日はロングフォームとシアタースポーツの二本立てて、日曜日はジャム形式の公演でした。

すべての公演で、開場から客席や舞台上に出演者がいてウォーミングアップをしているところまで見せること、そこで観客と話したことがらをロングフォームに影響させていくこと、ムーブメントと音楽の要素を取り入れて、抽象表現を時間をかけて演じることなどを試してみました。

公演後は、やったことに関してのディスカッションが濃密に行われます。

この一週間は、今までやっていたロングフォームとは違うフォーマットを探して、世界中から集まったインプロバイザーたちが切磋琢磨した時間でした。すんご~く豊穣な時間でした!

今回の収穫は、インプロではないジャンルからインスパイアーされた要素をインプロの表現に取り入れていく手法を試したこと。どんなジャンルからでも、インプロを豊かにする要素を発掘することができるかもしれないなぁ~。

そして、わたしの中でさらにインプロへの洞察が深まりました。インプロバイザー仲間がたくさんできたし、さらにエネルギー・アップなキヌガワです。

明日から、海外ワークショップ・プログラムが始まります。
日本から12人のメンバーが渡米して、ここでワークショップを受けます。
講師はランディ・ディクソン。

刺激的な1週間が始まります。


June 17, 2007

インプロは進化しています!

シアトル・インプロ・フェスティバル中です。

昨晩は、この期間にインプロバイザーたちが学んだことをベースにした「ショーケース」的ロングフォームとシアタースポーツが上演されました。

わたしはショーケースの後半と、シアタースポーツに出演しました。

ランディ・ディクソンとのワークショップでは、ジャズという音楽の要素を、インプロという即興演劇にトランスレーションしていく作業をしています。高度でクリエイティブで面白いです!

とにかく、ものすご~くインスピレーションを受けています。

この辺りは後ほどゆっくり時間をかけてまとめて、みなさんにもご紹介したいと思っています。

今、確実にいえることは、世界中にいる新鋭のインプロバイザーたちによって、インプロはまちがいなく「進化」しているということです。

ひょわ~!


June 15, 2007

シアトル・インターナショナル・インプロ・フェスティバル

シアトルです!

今日は「トランスレーション」というショーに出演しました。
前半は、出演者は全員、シーンでは母国語で話さなくてはならないというルール。
後半は、出演者は全員、一番不得意な国の言葉でシーンを創らなくてはならないというルール。
わたしは前半に出演しました。

ここ数日は、「インプロとは関係ないプロフェッショナルな人たちから学ぶ」というテーマで、ワークショップを受けていました。今年のテーマは「ジャズ」。そしてワークショップの先生は、「ヒューマン・ジャズ」のパフォーマーと、本物のジャズ・ミュージシャンでした。

(この辺りのレポートは、インプロ・ワークスのメルマガで紹介していますので、興味のある方は、メルマガに入会してくださいませ。)

ジャズの哲学と、即興劇の哲学には非常に共通する部分が多くて驚いています。
また言語は違うけれど、ミュージシャンの言語をメタファーだと解釈すると、たくさんのことがジャズを通して学ぶことができると痛感しています。

さて、明日はランディのワークショップ。その後、フェスティバルの目玉。新しいフォーマットに挑戦します。

楽しみ!

June 11, 2007

シアトルフェス開始。

シアトル二日目。

今年と違うホステルですが、やはりマーケット・プレイスの正面で、劇場にもめっちゃ近い場所。いろいろな国の若者がたくさん宿泊しています。

マーケット・プレイスはあいかわらず賑やか。あいかわらず魚屋さんでは、ハンサムなお兄さんが魚を投げていましたし、あいかわらず金のブタにはアメリカ人の観光客が乗っかっていました(苦笑)。

昨日はショーを観る予定でしたが、体調がまだ完璧ではないのでホステルで睡眠三昧。
15時間ぐらい寝ました(苦笑)。

今日の午後に劇場に集合して、出演者一同の顔合わせ+ミーティング。
いよいよフェスティバルの開幕です。


June 10, 2007

シアトル到着。

シアトルに到着しました!

こちらは小雨。少し寒いです。

ホステル(劇場からわずかワンブロック!)にチェックインして、夜はロングフォーム・インプロとシアタースポーツを観ます。

フェスティバルは明日からです。

June 09, 2007

シアトル・インターナショナル・インプロ・フェスティバル

体調はまだ完璧ではありませんが、寝てもいられませぬ!

今日、シアトルに出発します。
10日(日)から行われる「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」に出演するためです。
これは、いろいろな国から単独で招待されたインプロバイザーたちが、特別講師からワークショップを受けながら、そこから学んだことを元にして、チームになって一緒にショーを上演するのが特長です。

今年はアメリカの各地域から+イタリア、オーストリア、ネザーランドのメンバーが中心。テーマは「JAZZ」。
音楽のジャズの即興演奏家たちやその指導者を招き、出演者全員でワークショップを受け、そこからインスパイアーされたショーを行う予定です。

それからシアタースポーツも上演します。

興味のある方はこちらへどうぞ!

www.unexpectedproductions.org

そんな1週間を過ごした後、インプロ・ワークス主催の「海外インプロ・ワークショップ&観劇プログラム」の開始です。日本からやってくる12人のメンバーと一緒に、ランディさんを講師に向かえて、日本人向けのワークショップを行います。

去年もものすごく刺激的でした。2年目の今年はどんなドラマが、どんな学びが、あるんでしょうか。
とても楽しみです。

インターネットはホステルからできる(はず)なので、情報はできるだけアップするようにしますね!

June 08, 2007

岡山インプロ・ワークショップお詫び。

めずらしく、大変、めずらしく、体調を壊しました。
10数年ワークショップ・リーダーをしておりますが、ワークショップの前にぶっ倒れたのは初めてです。

岡山ワークショップご参加のみなさま(+インプロ×岡山)には、大変ご迷惑をおかけしました!

この場を借りてお詫び申し上げます。

これからは体調にさらに気を使って、このようなことの無いようにします。

これからも、よろしくお願いします!


June 02, 2007

東京都私立小学校教員対象ワークショップを行いました。

慶応幼稚舎にて、東京都私立小学校教員の研修の一環で「インプロ・ワークショップ」を行いました。
参加してくださった先生は総勢33人。学校劇を実施していたり、興味を持っている先生方対象でした。

内容的には、ドラマ教育をリードするための「資質」のためのトレーニング+現場で使えるインプロ・ゲームの紹介でした。3時間の短い時間でしたが、即興でクリエートしていくときに一番大事な「イエス・アンド」の説明+練習までをお伝えしました。

教師対象のワークショップをやると「子どもにもぜひインプロ・ゲームをさせたい!」という声を聞きます。
今日のワークショップの質疑応答でもそれに似た質問がありました。「このゲームを子どもたちにするときに注意することは何ですか」という内容の質問でした。

インプロをそこまで楽しんでもらえた。という意味では嬉しい発言ではあります。
しかし、反面、そういう考えをお持ちの方には警報を発する必要があると感じています。なぜかというと、(いつもワークショップでお話させていただくのですが)「インプロ・ゲーム」の全てが、全ての年齢にふさわしいとは限らないからです。

特にドラマ教育の内容は、子ども達の年齢(=成長段階)によって提供するものが変わってきます。
たとえば、小学生といっても1年生に提供する内容と、6年生に提供する内容は、全く違います。それは成長段階で学んでほしい要素が違うからです。これは発達心理学やドラマ教育学を学んでいる人なら誰でも知っています。しかしそれを知らないで子ども対象のドラマ・ワークショップやインプロのワークショップをやってしまうと、子どもの教育には全く意味のないものになってしまいます。時にはマイナスになるときも。だからワークショップの内容の決定や、そのための指導はデリケートに行うことが必要だと思っています。

「インプロ・ゲーム」は、どちらかというと大人向けです。おそらく高校生以上です。

それ以前の年齢には、その年齢にふさわしいドラマ教育の仕方があるし、エクササイズも違ったものを使ったほうがいいし、劇遊びについては、むしろ「インプロ」の狭い枠ににこだわらない方が子どもの能力を伸ばすことができると思います。

これらの情報についても、今後、インプロ・ワークスのHPで紹介していきたいと思います。

明日は岡山にてワークショップです!


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