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August 31, 2007

台北公演へ!

これから台北に向けて出発します!

長い間、準備をしてきた台北ワークショップ+公演が、いよいよ本番を迎えます。

いやぁ~なんだか実感が沸かないなぁ~(苦笑)。。。

台北から、現地の模様をレポートしますね~。

(ネット環境が良い状態でありますように!)

芸団協セミナー

芸団協セミナー夏の講座「表現教育の現在と未来」で、「インプロ・ワークショップを知る」というワークショップを行いました。

表現教育を日本に広めるための活動を積極的に行っている芸団協さんの活動はいつも注目していて、いつか一緒にお仕事をしたい!と思っていたので、お声がけをいただいたとき、と~っても嬉しかったのを覚えています。

24人の参加者のみなさん、ありがとうございました!

さて内容的には、「インプロという言葉が独り歩きしているように思えるので、ぜひ”なにが必要なのか、指導において大事なことは何なのか”ということをレクチャーして欲しい」という依頼だったので、「実践と理解」の両方ができるようにワークショップとレクチャーをダブルで。

しかし時間が3時間ということだったので、資料でお伝えできるところは資料を配り、大事な点だけに焦点を合わせて行いました。いやぁ~、情報が多くて、参加者の方々は大変だったのではないかしら。また本来は、ひとりひとりの皆さんから感想をいただいたり、意見交換のディスカッションをしたりしながらやりたかったのですが、今回は人数が多かったこともあり、わたしが一方的にお話する時間が長かったのが心残りです。

もっとお一人お一人とお話がしたかったな。

遠方は大分からもいらしてくださって、本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。

表現教育がもっともっと豊かに広がっていけばいいなと願っているし、そういう活動をしている人たちとネットワークをつくって情報交換をしていきたいと思います。また、「インプロ」という観点から、みなさんのお手伝いができたら嬉しいです。

こういうお仕事はもっともっとやっていきたいな。

嬉しい時間でした。


August 29, 2007

クリエイティブな時間

ここ2日間は、リオン・インプロ・フェスティバル用+アジア・シアタースポーツ用のダブル稽古でした。

そして昨日は内輪の仲間にわたしたちのパフォーマンスを見てもらい、フィードバックをもらいました。

出演者は、キヌガワ、スティーブン、歌ちゃん(即興ミュージシャン)。

タイトルは迷子。
(タイトルをお客さからもらったほうがいいか、もらわなくてもいいのではないか、など、タイトルについては今だ議論しているところです。今回は初めてタイトルをもらってやってみました。)

30分ぐらいのパフォーマンスにする予定だったのですが、結局伸びて55分ぐらいやってました(苦笑)。
まだまだ実験段階のパフォーマンスなので、こういうことも起こってしまうわけです。
またわたしたちが創作しているフォーマットをみんなに見てもらうことで、その良さや改善点がすこし見えてきました。

すさまじく充実したクリエイティブな時間を過ごしています。


August 27, 2007

<強烈!>スティーブンのワークショップ。

スティーブンのワークショップ、終了しました!

いやぁ~、濃厚。実に充実した時間でした。

参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

くんずほぐれつのムーブメント、緊張のパフォーマンス、デュエット、そしてソロ。
4ムード、モノローグ、ストーリーテリング。ポジティブ・フォードバック!

いやぁ~、すごくたくさんの学びがありました。
2日間のレポートはまとめて掲載したいと思います。

*****

今日はこれから、10月に行われるフランス・リオン・インプロ・フェスティバル出演のためのリハーサルです。

キヌガワ+スティーブン+歌ちゃん(即興ミュージシャン)。

それも実に楽しみ。

特に、スーパー即興ミュージシャン歌ちゃんと、スーパー・クレイジー・パフォーマーのスティーヴンのセッション。
いったいどうなるんだろう~!!!!


August 24, 2007

スティーブン来日。明日からワークショップ!!!!

ニュージーランドからスティーブンが来日しました!
明日からのワークショップに向けてディスカッションを重ねています。

へぇ~!!!!!

っと、目からウロコの概念や、

うひょ~面白そう!!!!

というエクササイズを紹介する予定。

定員はまだ若干すう席ありますので、もし参加したい方、今からでも大丈夫です!

ぜひぜひご参加ください!!!!!


August 18, 2007

演劇教育において指導者に必要なこと。

引き続き、「演劇教育」について学んでいます。

<子どもの表現教育に必要なこと>

それは「表現しよう」という前に、指導者が子どもたちに提供しなくてはならないことがたくさんあるということです。

それはいったいなにか?

まずは、子どもたちが「表現したい!」と思うような、こころが動く体験です。
それさえあれば、子どもたちはいくらでも自発的に表現したいと思うでしょう。ともすると、指導者は「表現する場」をすぐに設定してしまいますが、それは早すぎる。それだと、「表現させられている」「表現しろといわれたからやる」という状況になりがちです。表現とはあくまでも、子どもたちが主体であり、指導者はそれを導くガイド役なのです。

つまり自転車をこぐのは子どもたちで、それを後ろから介助するのが指導者の役目です。指導者が自転車に乗ってはいけないません。

それから2つ目に、彼らが安心して自分をさらけ出すことのできる環境を作ること。
「安心感」「信頼感」。「評価のない、自由な環境」。
そのためには、もちろん指導者が参加者を評価しないあり方でいることが1つ。
それから、その場を作るためのやはり介添え役をする。そしてこの活動はとてもデリケートなものなのでそれを敏感に感じられる指導者であること。

3つ目に、指導者は「共感」すること。
これは彼らのうちにある衝動を引き出してあげる手助けになります。
彼らと対面するのではなく、つまり学校の教室の授業風景のような対立形体ではなく、彼らの傍らに寄り添う関係になるということです。彼らの立場になって、気持ちを理解してあげることです。これは表現する側の大きな勇気になります。

これらに注意すること。

これが非常に大事です。

調布市の新劇場がアンサンブルを募集してます。

来年オープンする調布市の新しい劇場が、アンサンブル劇団員を募集していま~す。

http://onshiba.chofu-city.jp/

活動内容は、オープニングイベントで行うお芝居への出演や、ワークショップなどの関連企画のお手伝い、市内の文化振興事業への参加などです。

オープニングイベント上演されるお芝居は2つ。
ひとつは永井愛さん脚本の『時の物置』
もうひとつは日本初上演、スペインのお芝居で『モバイル』。(めっちゃ面白いお芝居らしいです!)
両方とも演出はペーター・ゲスナーさん。

わたしもなんらかの形で関わることになっています。つまり「インプロ」的な試みも行う予定!

アンサンブル劇団員は調布市民でなくても参加できるそうです。
募集締め切りは8月31日(金)。
オーディションが9月にあります。

興味のある方はホームページをご覧になり、調布市生活文化部文化振興課へお問い合わせくださいませ~。


August 17, 2007

演劇教育を学ぶ。

ここ1週間ほどPCの調子が悪くて、ブログをさぼっていたキヌガワです(冷や汗!)。

お盆だし、この激暑だしで、PC君も気が緩んでしまったのでしょうか(苦笑)。

さて、玉川大学で演劇教育について学んでいます。
玉川学園・玉川大学では日本では成城学園についで、早いうちから「こころを育む」教育の必要性を唱えていました。演劇教育の著書も、玉川大学出版からたくさん出版されています。

わたし自身が演劇教育に関わるようになったからは、本を読むだけではなく、いつかちゃんと勉強したいと考えていました。もちろんひと夏の勉強などではとてもカバーできる分野ではありませんが、できる限り吸収する絶好のチャンスだと思っています。

講師は方勝先生。方先生は、わたしが玉川大学文学部演劇専攻にいた頃に、ちょうどアメリカの大学院から帰ってこられ玉川大学の教授に就任されました。そのときにお会いして、うん10年たった今、また生徒として教えをこうている。。。これは、グリコのおまけみたい。二度美味しい。とても嬉しいことです。

大学生のころは「異端児」で大学にもあまりなじめなかったこの私が、大学の勉強が嫌いで演劇の世界に飛び出していってしまったこの私が、教授陣に嫌われていたこの私が(苦笑)、このキャンパスに再び帰ってくるとは、だれが予想できましょう。人生って不思議ですね~。。。

さて演劇教育について、本では学べないことを、今、学んでいます。
それは、文字では理解することのできない、実際に体験してみないと理解することができない領域です。これを体験するかしないかでは、演劇教育者としては大きな差ができるのではないでしょうか。

しかも、今体験していることは、「役者」としての自分にとっても非常に大きなインパクトがあって、創作意欲をかきたてられています。

セミが殻を脱ぐように、蛇が脱皮するように、日焼けした肌が剥けるように。

自分が変化していくのが分かります。

夏ですね。

面白いです!

August 14, 2007

集中力がもっと欲しいなぁ~!

ただいま執筆中の本のアイデアが、朝起きたら突然浮かんできました。

今までかなり煮詰まっていて、作業はとても滞っています。編集者さん、ごめんなさい!!!

内容はまだまだ公表できないのですが、普遍的で充実した内容になるといいなと思っています。

「書く作業」は、自分にいかに正直になれるか、いかに妥協しないか、いかに突き詰めるか、ということが問われてしまいます。本当に真剣に望まなくちゃです。

だから、どうしても時間がかかってしまうんですよぉ~。(苦笑)。

もうとても締め切りを過ぎているので、本当に、集中してやらないと。。。


August 09, 2007

帰国しました。

日本に帰国しました~!

いやぁ~、あっついですね、東京はっ!

予想はしていたものの、予想以上の暑さでございます(^^;)。

今回の日本はトータル2ヶ月ということで、けっこう長丁場。

スティーブンのワークショップや、アジア・インプロ・ムーヴメントの公演やら、シアタースポーツやら。たくさんの仕事が待ち構えています。

楽しみ!

August 06, 2007

2フェス。アジアとヨーロッパ・

ただいま、同時に2つのフェスの準備を進めています。
9月の「アジア・インプロ・フェス」と、10月の「リオン・インプロ・フェスティバル」。

9月の「アジア・インプロ・フェスティバル」の準備はちゃくちゃくと。

ちなみに、これは台北公演のポスター

Asia_flyer

元気で素敵なポスターでしょう?(^0^)~!

台北も、香港も、東京も、女性がオーガナイズしています。
欧米だと、男性インプロバイザーのほうが力が強くて、男性がグループを仕切ることが多いそうです。
でも、「いい女性プレーヤーがいるインプロ・グループはいいグループだ」って、キース・ジョンストンは言っていました。男性ばかりのグループや、男性の価値観だけのショーは、偏っているって。
そういう意味で、アジアはなかなかいいんじゃないかしら。

台北&香港メンバーはサンフランシスコで「イエローマン・グループ」を見て大ファンに。
「今回も、ぜひ黄色い衣装でお願いします!」というラブコールをいただいた。いちおうイエローマン・グループとしての公演ではないのだけれど、もしかしたら黄色で出演するかも。

リオンは、スケジュール調整など。
また違う都市でショーやワークショップができないかという検討中。

これらのフェスティバル参加は、お金になる仕事では残念ながらありません。
もちろん、いくらかの費用がでるので私達の渡航費や宿泊費はフェス側がカバーしてくれますが、それ以外は自腹だし、出演料が入るわけでもない。しかもいろいろなやり取りを、何度もしなくてはならないし。英語だし。なかなか忍耐のいる仕事です。

だけど、それだけの意義があると思っています。

アメリカでイエローマングループが大人気になるのは分かるけれど、さて、アジアではどうなのか?ヨーロッパではどうなのか?

それから、わたしはまだまだ未熟者でよく分かっていないこともあるのですが、これらの活動はきっと国際交流のひとつとして意味があると思うのです。これはわたしがこれからもっとやっていきたい方面の仕事でもあります。

(そのためにも、もっといろいろ勉強しなくちゃならないし、もっとたくさんの先駆者達に出会っていき、お力をお借りしなくてはならないことでしょう。)

いずれにせよ、この辺り、楽しみながら探求していきたいと思っています。


August 05, 2007

花咲き、猫落ちる。

久々のニュージーランドでの日曜日。

ひさびさに庭の掃除。ガーデニングと言えば聞こえはいいけど、つまりは「落ち葉の掃除」。ひたすら落ち葉あつめ。

Garden_001

アロエが巨大に生長して、今ちょうど、オレンジのとんがった花をぶんぶん咲かせている。その蜜を吸いに、ワックスアイという「うぐいす」みたいな色の鳥がぶりぶりやってくる。ワックスアイを狙って、うちの猫たちがこっそり近づく。。。

Garden_003

一日中、庭にいると、それだけでも癒される感じ。。。

と、ほっとしていると、「バシャーン!」+「ふんぎゃぁ~」の騒音。

猫のHana が、池(お手製)に落ちたのでした。

彼女はあまり外に出ない家猫だから、「池」というものを知らなかったのね~。(表面は藻が広がっていたから、緑色の「床」だと思ったみたい)。

夕方、夫が撮影から帰ってきたので、「なべ」。

(こちらは冬なので、「なべ」。)

いつもながら飲みすぎて、グロッキー~。後片付けはどうやら夫がやったらしい。(冷や汗)。

すんご~く久々に、ニュージーランドでの自宅生活を堪能した日でした~。

~(^0^)~

August 04, 2007

ルールは簡単なほどいい。

昨日は島での稽古。

海からの波音が聞こえる「パームビーチ・ホール」というホールで一日中。

「3つの視点」「2人の距離感」「プロップスを使った試み」「5リズムとのセッション」「動物や物への変体」など、いろいろな方法を試していくうちに、ようやく新しいフォーマットが見えてきた。

結果的には、「4ムード。」というフォーマットに落ち着きそう。これはパディストリアム、キャラクター、カルカチュアー、アブストラクトの4つのムードを自由自在につかって行うロングフォーム。

それ以前に付け加えていたルールーたとえば、4エモーションのように、4つのカテゴリーを表現する場所を限定したり、言葉からのインスピレーション(連想)などから始めたり、2つのいす、2つのブランケットを使ったり、ユニオンジャックのデザインのルートを使ったりーはすべて取っ払うことにした。

「2つ以上ルールがあるゲームは、いいゲームじゃない。」って、誰かが言っていたっけ。

なるほど、ポピュラーなゲームはルールが簡単だ。サッカーは「手を使ってはいけない」というルール、ババ抜きは「最後にババを持っている人が負け」というルール、ミリオンネアーの番組は「答えが正しかったら賞金をもらえて、正しくなかったら負け」というルール。反対にルールを難しくしてしまった現代ジャズは極端に観客を減らしたという。

わたしたちもそれに習おう。

できるだけ単純なルールを決めよう。

ということで、フランス・リオンのインプロフェスティバルでは、「4ムード」を使ったインプロ・パフォーマンスを行うことになりそうです。

August 03, 2007

相手の答えは変えられない。

夫はただいま短編映画の撮影中である。

夫はこの映画のプロデューサー。

本当はわたしも出演するはずの映画だったのだけれど、脚本自体が大きく変わってしまい、日本人俳優は必要がなくなってしまったのだ。

個人的には非常に残念だけれど、映画は監督のもの。ロザンヌの決断を信じている。

監督のロザンヌはニュージーランド・チャイニーズで、すでに短編映画で賞を取っている期待の新人である。
撮影前のオーディション段階でロザンヌに会って、才能のある監督だとすぐに分かった。2作目となる今回の作品は、もちろん失敗することはできない。

もともとは日本人、中国人、ニュージーランド人のアジア人についての映画だったのだけれど、取材をしていくうちに、彼女の中で、「日本人を描ききることができるだろうか」「テーマを変えたほうがいいのではないか」という不安が生まれ、ずいぶん悩んでいるようだった。わたしはオーディションで「ナンバーワン」の評価をもらい、作品の内容についても俳優以上に関わっていた。しかもプロデューサーの妻である。もしわたしを降ろすことになったら、それはちょっとしたスキャンダルである。というか、シンプルに彼女は、「ユリに申し訳ない」と気にしていた。

そのときわたしたち夫婦はヨーロッパ旅行中だったので、国際電話でなんどもやり取りをした。

わたしはこう言った。「ロザンヌ、もちろんわたしは出演したいけど、でもこの映画はあなたのもの。どんな決断をしてもあなたを信じてるから、自分のやりたいようにやったほうがいいと思うよ~!」。

数日後、彼女は「ニュージーランドに住んでいる中国人」に焦点を絞ることに決め、新しく脚本を書き直した。

わたしは、こうしてせっかくの映画出演のチャンスを棒に降ってしまった。

あの時、わたしがもしこう言ったらどうだっただろう。

「嫌!どうしてもわたしは出演したいの!だから脚本はこのままで撮影しようよ!初心忘れるべからずだよ!」と。

まぁ、わたしがごねてもロザンヌは自分の決断をしただろうな。才能のある監督はそういう決断をすることになっている。

そしてわたしは、この決断がとても正しいことだったと感じています。

自分のエゴを通さなくて良かったな。と。

それは俳優としてではなく、きっと人間として「筋を通す」ということのように思えます。


ヴォーカル・インプロヴィゼーション。

即興音楽・ヴォーカル・インプロヴィゼーションについて。

ヴォーカル・インプロヴィゼーションとは、与えられたコード進行上に、その場で即興的にメロディー、リズム、シラブルを創りだすことで、スキャット・シンギングと呼ぶこともあるそうです。

起源は、
『一般的には、ルイ・アームストロングがレコーディング最中に偶然譜面を落としてしまい、歌詞の代わりに意味の無いシラブルを即興的に使ったのが、歴史始まって以来最初のスキャット・シンギングであると、まことしやかに伝えられています。』(「ヴォーカル・インプロヴィゼイション」Michele Weir著ATN,inc.)より。

音楽の即興の場合、その言語を使えるようになるために、つまり自分の心に描く音楽を、即興でその場で奏でるために、スキルをものすごく練習します。楽器を使う人たちはその楽器を。ヴォーカルは声を。まず基本的なテクニックをものすごく練習するわけです。それから、共通言語となるコード進行についても、ものすごく勉強します。

コードの数はものすご~く沢山あります。メジャー・コード、ドミナント・コード、マイナー・コード、ディミニッシュ・コード。。。それらがすべてスラスラ出てくるように練習するわけです。

「それができないうちには、”即興演奏”なんて、とんでもない!」

シアトルのジャズ・ベーシストのローラは言いました。

つまり、スキルがあって初めて即興が始められるということです。

さて、わたしたち即興演劇の場合はどうでしょうか?

わたしたちは身体を使い、声を使い、言葉を使います。わたしたちにとってそれがスキルであります。それが磨かれてこその即興演劇だとしたら???わたしたちはそのスキルを鍛えているでしょうか?

演劇が気軽にできる。ように見えます。
でもどんなことの中にも、「時間がかかる」「辛抱がいる」「続けていかなくてはならない」ことが潜んでいるわけですね。

今、ヴォーカル・インプロヴィゼーションの本を読んでいます。

この夏にシアトルで学んだことを再確認するためでもありますが、さらに即興演劇との共通性や違いの中から何かを学べればと思っています。

今日はこれから島で稽古。


August 02, 2007

4ムード。

島での稽古は刺激的でありました。

まずわたしたちが今やろうとしているフォームについての検討。

5つのムードを使った新しいフォーマットです。もっと自由度を増やし、刺激的にするためにはどうしたらいいかについていろいろブレインストーム。

スティーブンは、先日いっしょにワークをしたインプロの指導者アル・ワンダー(Al Wunder)とのセッションについて話してくれました。アル・ワンダーはアメリカ人で、ダンスの領域からインプロを始めた人。現在はオーストラリアのメルボルンを拠点にフリー・フォームのインプロヴィゼーションの指導をしています。最近、ニュージーランドに来てワークショップをすることも多くなってきています。

彼はアメリカ人なのですが、ダンス領域の出身なので、今までわたしが出会ったアメリカ人のインプロバイザーとはまったく質が違うパフォーマンスをします。考え方もアプローチも違っています。

よく考えてみれば、わたしたち日本の芸術界も、漫才などの文化もあれば、アバンギャルドなダンス・シーンもある。それと同じなのですよね。

(余談)=そう考えると、わたしはもっと違う領域の「即興者」たちと出会う必要があるなぁ~。

さて、アルが去年出版したインプロに関しての本をスティーブンから貸してもらい、ざっと読む。
4ムードというアプローチが書かれていて、それはわたしたちのアプローチと似ているので参考にするため。
スティーブンがアルとセッションをしたときの話を聞いて、わたしたちのフォーマットに参考になりそうなアイデアを抽出してみる。

また、わたしがシアトルで体験してきたことの中で、参考になりそうなエクササイズをやってみる。
動物から人間へ、人間から動物へ。ゆっくり変化していくエクササイズを時間をかけてやった。観客の想像力を刺激する非常に面白いプロセスだと話し合った。これは先日、「即興を遊ぼう会」でもやってみて、とても面白かった!このときは2人~3人組みで動物を決めて、みんなの前で発表した。今日は2人だけの稽古なので、一人でやって、1人が見ていた。ゆっくりできたのと、自分がよく知っている動物(父のペットのパグ犬)を演じたので、自己嫌悪に陥らず、自分に妥協しないでできたのが良かった。

(余談2)=メソッド演技を習っていたときにやった動物エクササイズも似たような感じで、わたしはそれがが大嫌いだった。先日シアトルで、ヒューマン・ジャズの先生とやった動物エクササイズも嫌だった。どうしてか?それはこの作業にはとても繊細に関わる必要があって、プライベートな変態なので、面白おかしく他者から見られる環境だと自分が傷ついたり、しらけたりしてしまうからです。それに気がつかないで指導をしているリーダーに対しても、「分かってないなぁ~」と思ってしまったりして。ぐれてしまうんですわ、いつも(苦笑)。。。

夜には、ダンサーのジェインがやってきてインプロのジャムをすることに。

ジェインは「5リズム」というダンス・フォームを、ニュージーランドに紹介した人。
(「5リズム」はヨーロッパやアメリカのダンサーに注目されているメソッドのひとつ。自分を解放してダンスに向うために5つのリズムによって行うムーブメント。)

数10分ウォーミングアップをして、いくつかのエクササイズをして、そしてソロ、デュエット、ソロ、デュエット、ソロ、デュエットを続けていった。

このとき、ジェインとは初対面。ダンサーらしいシャイな彼女といきなり舞台でご対面して、一緒にパフォーマンスした。いつもながら、初対面の人と行うインプロは面白い。相手からものすごくいろんなイメージをもらうし、「きっとこうなるだろう」という先読みは一切できないので、相手への集中度がすごく高い。「このオファーは分かるかな?」「あ、キャッチしてくれたみたい」「あ、やっぱり今のオファーは日本人的すぎるかもなぁ~」とかいろいろ感じながらの作業がスリリングだった。

ダンサーや音楽家とインプロして楽しいことは、「これってどういう意味?」という疑問で立ち止まることがあまりないことだ。彼らは抽象的表現を理解できる。空気感やリズムなどは、感情に近い。そして彼らはその変化に疑問を持つことなく、乗ることができる。

役者だと、「え、今のどういう意味?」と、「意味」に引っかかる人がいる。
理由のほとんどは、頭の中で演技(もしくは思考)しているので、その場を感じ取れないことから起こる。そして本来、役者として演劇空間を理解していたら、そのような疑問は起こらないはずである。しかし、しばしば言葉を使う表現者たちはそこにつまずいてしまいがちだ。

(余談3)=表現とかインプロをすることは、サーフィンに似ている。波はそこにすでにある。だからそれに乗ればいい。波の流れを変えようとするのは、表現とかインプロとは違う作業。私達は、「どうしてここに波があるんだろう?」と疑問をもって引っかかってしまうのではなく、目の前にある波を良く見て、それに乗ること。
(これは面白い比喩なので、また今度書きたいと思いま~す)。

その後、わたしとスティーブンのロングフォーム。

最近に気になっている「カーペット」を使ってみた。

2人がそれぞれ巨大なカーペットを丸めて持っているところからインプロを始めた。

30分ぐらい。

とても面白かった。課題である4つのムード(通行人、キャラクター、カルカチュアー、アブストラクト)を変化させて、いくつかのシーンをつくり、いくつかは戻って、いくつかは消滅し、いくつかは教訓となり、いくつかは笑いになった。

見てくれたジェインにはとても好評で、エンターテイメントだといってくれた。

いつもながらスティーブンの表現は自由でクレイジーで、わたしはものすごく安心してパフォーマンスすることができた。

この自由度を変えずに、ハードルを上げて、しっかりしたフォーマットを作るにはどうしたらいいか?

永遠に続くであろう課題はまだひとつところに収まってはいない。

10月に入ったら、もっとお客さんの前でパフォーマンスする機会を増やして、その中でフォーマットについて考えていこうと決めた。

次回の稽古は金曜日。これも、島で。


「演劇教育」と「インプロ」。

ベルリン在住・鴎外記念館でお仕事をされているベアーテさんとインプロについてのやり取りをする。

彼女は日本語ベラベラの快活な女性。
早稲田大学などで演劇の講演をするなど、日本演劇への造詣が深い。ベルリンのインプロ・グループ「ザ・ゴリラ」のワークショップを1年受けて、すっかりインプロファンになり、日本に「インプロ」を紹介するためにいろいろ手を尽くされている。

彼女からドイツの高校について伺った。

ドイツの高校では、芸術科目が「演劇」「音楽」「造形美術」に分かれていて、この3つのうちから1つを選択することになっている。(日本語でいえば、選択必修科目のようなもの)「演劇」科目では、インプロも授業の一部にとりいれられていて、生徒を実際のインプロ演劇に連れて行ったりもしているそう。

「日本の高校でも、インプロが取り入れられるといいですね」と彼女は言っていた。

そうそう、8月7日より、表現教育指導者養成 <2007夏の講座>が始まる。

これは財団法人芸団協主催で毎年開催されているものだ。

http://www.geidankyo.or.jp/12kaden/04pro/index_b.html

「表現教育の現在と未来」というテーマでディスカッションが行われたり、レクチャーやワークショップが開かれる。

コーディネーターの米屋 尚子さんからのメールの一部を引用すると、以下のような取り組みである。

”今年は、学校にどのような形で「演劇」が活かされているのか、どのような取り組みが考えられるのか、主として小学校での実践についてのセミナーを開催します。

これから表現活動にかかわりたいという人や、すでに経験のある人もない人も、実演家、教師、教育関係者、文化行政関係者も、地域の文化コーディネーターも、いっしょに経験を分かちあい、交流を広めていってほしいという願いをこめた、夏の講座です。”

「子どもに表現教育が必要だ!」と言っているすべての大人に参加して欲しい企画だと思う。

加えて、以下、宣伝になりますが、この企画にインプロ・ワークショップも登場する。

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ワークショップ体験とレクチャー2

「インプロ・ワークショップについて知る」

インプロとは「即興」を意味するインプロヴィゼーションの略。演劇、音楽、アートなど芸術分野における表現手法のひとつで、台本や段取りなしで表現します。俳優のトレーニング方法としてもよく用いられますが、即座な対応、瞬発力、まわりの状況を見極める判断力などを養うことができるので、教育やビジネスの分野で人材教育の手法としても注目されています。今回は、国際的なインプロ実践家ネットワークに参加している絹川友梨さんに、ワークショップのデモンストレーションと、解説をしていただきます。

日時 8月30日(木)13:30-16:30

指導とレクチャー 絹川友梨(俳優・インプロバイザー・インプロワークス代表)

受講料 3,000円

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芸団協の取り組みはいつも注目しています。
芯の通ったすばらしい活動ばかりなので、「いつかお仲間に加えて欲しい!」とラブコールをしていました。
そして今回、初めてご一緒させていただくことになりました。

わたしとしては、と~っても光栄で、と~っても嬉しいお仕事のひとつです。

この関係を大事にして、わたしも微力ですがなにか「演劇教育」に貢献できたらと思っています。


August 01, 2007

島で稽古。

わぉ~、8月です!

1年のうちで、わたしが一番好きなシーズン到来!

(といっても、ここニュージーランドはただいま冬。。。)(^^;)。。。

今日は、これからフランス・リオンでのインプロ公演に向けて、スティーヴン・ホリンズさんと島でリハーサル。
夜にはインプロ・ジャムに参加の予定。

いつか、”ニュージーランドの「島」でたっぷりインプロを体験するツアー”など、ワイルドな企画も立ててみたいなぁ~。


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