My Photo
無料ブログはココログ

« April 2008 | Main | June 2008 »

May 31, 2008

わたしもそろそろパッキングを始めなくては。

駆け抜ける中年、キヌガワです。

今日はビジネス・インプロ・トレーニング(BIT)のトレーニング・チームの打ち合わせ。
BITでは、トレーニング・チームをはじめ、コンテンツ・チーム、推進チームなど、いろいろなセクションに分かれて、インプロを用いた企業研修を展開しています。

4・5月は怒涛の新入社員研修で、さまざまな企業さんでBITを実施しました。
今ようやく一息ついて、ここでさらなる鍛錬、さらなる展開に備えての打ち合わせです。

はっちゃく、なっちゃん、むんむく、おっちー、ゆみちゃん+ゆり。

BITでは、講師の育成として、常に講師がスキルアップできるように、さまざまな勉強会・研究会が行われています。その内容の検討。より具体的にスキルアップできるように、
そして技術だけではないマインドの点も共有できるような仕組みづくりを考えています。

その後、桐朋学園へのワークショップ。
90分×15ゴマの特別授業です。
最初は「長いかな」と思ったけれど、その逆。「もっと時間が欲しい~!」
今日は最後のクラスだったので、2人組で5分間のフリー・インプロ。

若い人たちが舞台に飛び込んでいくさま、舞台で表現者として自分をさらす瞬間。
これほど美しいものはありません。

40人の生徒さんに感謝!

家に帰って、仕事。。。う~ん、なかなか終わらない!

その間にも、シアトル行きのメンバーからメールが。

「どきどきしてます!」
「荷造り終了!朝起きられるかな?」
「スーツケースの中身やパスポートやらもういっぱいいっぱい」
「わけのわからない感覚です。こんな感じで朝きちんと起きれるのか、またどきどきです」

わぁ~、みんないろいろな気持ちで、この夜を迎えているんだなぁ~。。

わたしもそろそろパッキングを始めなくては。

明日からシアトルです。

May 29, 2008

知りたい人は、登録してくださいね~。(無料だよん)。

さて月曜日にも書きましたが、「自己愛」がもっとも強い3つの職業。

いったいなんだと思いますか?

これは、次回6月のインプロ・ワークス・メールマガジンで発表しま~す!

知りたい人は、登録してくださいね~。(無料だよん)。

へへへ。

May 28, 2008

「かけぬける中年」

若いみなさんはご存知ないかもしれませんが、昔ビューティ・ペアという女子プロレスラーのコンビがいて、「かけぬける青春」という歌をうたい、その歌は大ヒットになりました。

(びゅ~てぃ、びゅ~てぃ、びゅ~てぃ、ぺぇああああああ~♪)

わたしは「青春」というより「中年」なのですが、とにかく今日は「かけぬける」一日でした。

昼間は、久しぶりにワークショップ・コーディネーターの吉野さつきさんとランチ。
ますます精力的に活動されているようで嬉しいかぎり。

もっとゆっくりお話していたかったのですが、「かけぬける」ように次の仕事へ。

早稲田大学の生徒さんに「インプロ」のワークショップ&講演。
法学部の方々で、「インプロ」とか「演劇」とかには(おそらく)あまり興味の無いであろう皆さんの前で、いきなり「インプロとは、、、。」と話し始めるのにはと~っても無理がありました。
みんな「しらぁ~っ」とした顔をしているし、、、。

そりゃそうですよね、いつもは法律の勉強を机に向ってしているのに、突然、中年おばさんがやってきて「インプロやりましょ~!」って言われても、「なんじゃこりゃ」となるのは当たり前です。半ば「気の毒だなぁ~。わたしのテンションに付き合わされて。みんな嫌なんじゃないかなぁ~。ごめんねぇ~」と思いながら話を進めました。でも「インプロ」を見たことも考えたこともない方々なのですから、どんなにわたしが説明しても理解してもらうのは難しいと思いながら

でもエクササイズをやり始めてからじょじょに崩れて、笑いが出てきて、身体が開けてきて。
最後には、教室全体がやわらか~いムードになっていました。

1時間という短い時間でしたが、なかなか衝撃的な仕事でした。

そこを「かけぬける」ように、仙川へ。
桐朋の生徒さん40人対象のワークショップです。
ウォーミングアップからステイタスについて。
そして最後は、ペア即興をみんなの前でやってもらいました。

「2人で即興で発表してもらいます」と言ったら、みんなが「え~っつ!」とのけぞっていたけれど、とても面白かったんじゃないかな。(少なくとも、わたしにとっては、すべてのペアの表現がすばらしかったです。)

このワークショップはあと1回を残すのみ。
もっともっとみんなにインプロを伝授したいのですが。う~ん、残念。

その後、「ねずみ狩り」の稽古。
この時点ですでに10:00。
すでに「かけぬける」エネルギーは枯渇してて、「ぐふぅ~、寝たい!」という気持ち。
でもせんがわ劇場で6月に上演される「愛ってなに?」に出演するメンバーのお誕生日があるということで、そこにまず合流。乾杯してすぐに、後ろ髪ひかれる思いでグッバイ。

そして11:30、稽古開始。
相手役のペーターと台詞あわせ。
泣きそ~になりながら、キャラクターについても話し合う。

あまりに疲れていて、だんだん不機嫌になるキヌガワ。

「も~やめよう。も~帰ろう。」と切り出して、稽古終了。

12:30。

明日は「しあたーすぽーつ」だっzzzzzzzzzzzzzz。。。。

May 27, 2008

「革新的」の反対

演劇にインプロがあるように、ジャズにはインプロヴィゼーション(即興音楽)があります。
(というか、ジャズ音楽の殆んどが即興的に演奏されるようです)。
マイルズ・デイヴィスを筆頭に、数々のミュージシャンによって即興演奏が行われています。

現在もジャズ音楽にはたくさんのファンがいます。
しかし一時期は、全滅の危機でした。
それは即興演奏についてミュージシャンがどんどんマニアックに即興演奏を追求していったために、音楽が難解になり、お客さんたちはその音楽を楽しめなくなったのです。
その結果、たくさんのジャズ・ファンが去っていきました。

このようなジャズ音楽の変遷を見ると、わたしが行っているインプロにも共通するであろう警報を予想することができます。

インプロ・パフォーマンス(即興演劇)が、お客さんにとって難解になる危険です。
これは、あくまで「お客さんにとって難解」ということで、パフォーマーが行う上で難解ということではありません。パフォーマーとしてどんなに難しいことでも、結果的にお客さんに楽しんでもらえるのなら、やるべきだと思います。

ここで言っているのは、「パフォーマーだけが楽しんでいて、お客さんにとって理解できない・難解なパフォーマンスになってしまうこと」であり、加えて、それを「いい」としてしまうことであります。

このようなパフォーマンスには大きな問題点があります。
それは、パフォーマンスを観たお客さんの頭を使わせることはできるかもしれないけれど、お客さんの心を動かすことができないということ。

これは「なんのために表現するのか?」というベクトルの違いだとわたしは思っています。

お客さんのために表現するのか?
それとも、自分の楽しみのために表現するのか?

もちろん、わたしはアブストラクト(抽象表現)な表現は好きです。
しかしそれは、いつでもユニバーサルな意味でお客さんと繋がることのできる質のものです。お客さんがぜんぜんつながりを持てない表現は、わたしにとっては「表現」といえないのです。

インプロ・パフォーマンスについて、「自分たちが楽しければいい」とか「お客さんに理解されなくてもいい」とか「お客さんが来なくてもいい」というレベルでパフォーマンスをするのは、
パフォーマンスがパフォーマンスとして成立するために必須の要素である「お客さん」がついてこないということにおいて、圧倒的に退化しています。
つまり最初は「革新的」だったはずのインプロが、その逆の存在にもなりえるということです。

「それでもいいじゃないか」と思う人もいると思いますが、わたしは、「後退」ではなく、後者「進化・新しく変わっていくこと」を選んでいきたいです。

どちらが「いい」とか「悪い」とかはありません。
ただわたし個人の意見としては、もちろん自分の表現の楽しみもありますが、それを超えて「お客さんのため」に表現したいと思うのです。

そして、そのためには、インプロはもっともっと工夫されなくちゃなりません。

今のままでは、「革新的」の反対になっちゃうかもしれませんよ~。。。

May 26, 2008

クイズ. それは「自己愛」。

お茶の水女子大学で心理学を研究している岩壁先生から面白いお話を伺いました。

それは「自己愛」について。

「自分を愛する」。それが「自己愛」です。

そして、「自己愛」が強い、3つの職業があります。

なんだと思いますか?

政治家?
学校の教師?
エスカレーターガール???

なんだと思いますか?

答えはまたいつか!

(へへへ)。

May 23, 2008

手が付けられない我がまま女優.

もめている「The arrival」のプロデューサーにメールを。

”あなたもプロの制作者なら、お芝居の楽日がどんなに大切か、楽日に出演できないことが、俳優にとってどういうことなのか分かりますよね?“ 

メールは一応、夫に英語的に間違いがないか、失礼がないかをチェックしてもらいました。

しかし、嫌味にも取れる内容。。。。

(^^;)。

「ちょっときついかな」と思ったけれど、とにかくはっきりして欲しかったので。

どう反論してくるか。それがちょっと楽しみでもありました。

(わぁ~、わたしって嫌な女ですね~(苦笑))。

そしたらすぐにレスが。

たった一言。

「ユリがやりたいように、充分に日本でお芝居をして、それが終わってからの合流でいいです。」

きっとキレたか、あきれたか、もう手が付けられない我がまま女優と思われたか。。。

そんなところですかね。

まぁ、いっか。

これで「ねずみ狩り」の楽日まで日本にいられることになったんだから。

へへへ。

「このお芝居に参加するの、辞めようかな。。。」

来年オークランド・フェスティバルで行うお芝居「The arrival」。

今、実は、プロデューサーとスケジュールのことで揉めてます。

このお芝居はディバイジングでの集団創作のため、稽古時間がたくさん必要です。
そこで、みんなのスケジュールを調整しなくてはなりません。
他のメンバーは、ニュージーランドから動くことがないので、いろいろ他の仕事はありながらもなんとかスケジュールが組めるようですが、わたしの場合、日本とニュージーランドを行ったり来たりしているため、スケジュールを調整するのがとても難しいのです。

それにニュージーランドのプロダクションは稽古スケジュールが決まるのがとても遅い。
それに比べて日本での仕事は、早め・早めにどんどん決まっていきます。

プロデューサーとしては、そこが気に入らないみたい。
「とにかく、すべてのスケジュールをあけて欲しい」の一点張り。
でもだからといって、たくさん稽古するわけじゃない。
「でも、たぶん土日は休みになると思うんだけど。」そして「まだ分からないけど」とのこと。

でもこちらとしては、他の仕事も大事なわけで、売れっ子になればなるほど、スケジュール調整が難しいのは当たり前のことです。(わたしは「売れっ子」じゃないけどさっ。)

そこを理解してもらえないことが、わたしにとって、プロデューサーへの大きな「しこり」になっています。

もちろん、ニュージーランドを代表するお芝居に出演するのですから、俳優のキャリアとしてはとても大事な仕事です。原作者のショーン・タンは国際的に有名な絵本作家ですし、原作はホントウに素晴らしい。。。。

でもこんなアマチュアな考え方のプロデューサーといちいち衝突しているのは疲れるなぁ~。。。

「このお芝居に参加するの、辞めようかな。。。」

そういう気持ちになっています。

「どうしようかな。。。」

May 21, 2008

リオン・インプロ・フェスの映像。

ボンジュール!

フランスはリオンのマシューからメールが。

去年、わたし+歌ちゃん(即興ミュージシャン)+スティーヴンが出演した「SPONTANéOUS」(リオン・インターナショナル・インプロ・フェスティバル)の一部を、インターネットで見ることができるようになったそうです。

なつかしいなぁ~!

川岸にとまっている大きなボートが劇場です。
踊りまくっているのは、パフォーマンス・パートナーのスティーブン。
歌ちゃんの真剣でかっこいい顔も見えます。
インドのミュージシャン、アフリカのストーリーテラー、ストラスブルグの芸人たち、パペット・ショーをリードしたのはベルギーのオリバー。
み~んな愉快で、フレンドリーで、クリエイティブな仲間です。

もし興味があったら、ご覧くださいませ。

http://www.dailymotion.com/relevance/search/gaxou/video/x5hnl0_festival-spontaneous-2007_creation

May 20, 2008

真摯に学び、鍛錬し、精進していくべき

アフタフバーバンの北島さんと久しぶりにお会いしました。

アフタフバーバンは「遊びこころ」をテーマに、全国のいろいろな人たちにワークショップや公演などを提供しています。
活動しているメンバーも、ものすごく「遊びこころ」のある方々。

最近では、全国から引く手あまたで、ものすごくお忙しいのですが、その合間を縫って「インプロ」のワークショップを受けてくださっています。(仕事に役立つのだそうです)。

北島さんは、「インプロ」の応援者でもあります。
日本で初めて上演された「シアタースポーツ」を見て、「これは面白い!」と思って、わたしの連絡先を探して、コンタクトしてくださったのがきっかけ。

そこから10年以上の、日本の「インプロ」の動向を見守ってくださっています。

北島さんとわたしが危惧しているのは、理解していない人たちが「インプロ」を教えてしまい、
参加者に「インプロってつまらない」と思われてしまうこと。

実は、「表現遊び」の世界は、「インプロ」より前にこの事態が起こったのだそうです。
そして「なんだ、つまらないじゃないか」と感じた人たちは、二度と「理解しよう」とは思ってくれません。

これは当然のこと。
だから、物ごとを提供する側は、ホントウに真摯に学び、鍛錬し、精進していくべきなのです。

さて、最近「~インプロ」という名前で、いろいろな活動があるようです。
その中には、「なんだ、つまらないじゃないか」と思われてしまうものもあるそう。

わたしは自分の活動に関して「かつ」を入れたいです。

そして、もしこのブログを読んでいる人の中で、そのような活動をされている方々がおられたら、ぜひ自分を振り返っていただきたい。

傲慢かもしれないけれど、そう願うばかりです。

May 19, 2008

桐朋学園の演劇科でインプロのワークショップ

桐朋学園の演劇科の生徒さんへインプロのワークショップをしています。

1コマ90分で、15コマを担当。参加者は40人。
なにしろ、「さっきまで高校生」というメンバーですので、エネルギーいっぱい!

みんなが他者をあまり気にしないで、自分を堂々と出せるようになるといいな。
お互いを応援しあえる関係になるといいな。

そんな想いでワークショップをやっています。

May 18, 2008

[守り] に入りそうになる自分への挑発。

「せんがわ劇場」アンサンブル・メンバーの方々へワークショップ。
今日はたっぷり3時間があるので、「せんがわ劇場」を堪能しながら感覚を大事にしたワークショップをしました。

「せんがわ劇場」は京王線仙川駅徒歩5分。
安藤忠雄さんが設計した、ステキな劇場です。
地域と連携して、ユニークな試みを展開しようとしています。

その後「ねずみ狩り」の稽古。
初めて、台本の読み合わせでした。

わたしにとっては、日本語で台本を使ってするお芝居は、ほ~んとに久しぶり!
しかも「ねずみ狩り」はセンセーショナルなお芝居です。
観客を、社会を、人間を挑発します。

役者としては、自分をさらけだす大きなチャレンジです。

なにしろ、ここ最近、ワークショップやビジネス研修の依頼が多くなって、「インプロ・ワークス代表」として、「ワークショップ・リーダー」として、「研修講師」として、「先生」として、生きることが増えています。

これはあくまでも、わたしの体験なのですが、不思議なことに、「先生」という立場になると、自分ではそうしたくなくても、「絹川先生!」と言って奉り上げられてしまいます。(相手にはそのつもりはないかもしれませんが)。
これに乗っかってしまうと、さあ大変。

「先生」という「型」に入れられてしまいます。
というか、自分で「先生」という「型」に入ってしまうのです。
わたしにとって、「先生」=「教える立場」という概念があります。
これって実は違うんですよね~、先生だから偉いとか、先生だから全て知っているとか、先生はパーフェクトだとかいうキヌガワの概念は間違っています。ホントウは先生が完璧である必要はないんです。

でも、それを知っていてもなお、「先生」と呼ばれると、なんだか「完璧」でいなくちゃいけないような気持ちになる。。。。(これはわたしの「思い込み」なのです)。

んで、私の場合、「先生」になっちゃうと、冒険できなくなっちゃう。
一緒にやっている人、ワークショップの参加者と一緒に走りたいのに、「自分は走らないけど、走り方を教えます」みたいな立場になってしまう。。。

長くなりましたが、「ねずみ狩り」は、「守り」に入りそうになる自分への挑発です。
舞台の上で、個人としてのわたし、人間としてのわたしをさらけ出すことになりますので。

どれだけ、さらけ出しきれるか。

これが自分への課題です。

わたしを「先生」としている皆さんにとっては、「動物」としてのわたしを目撃することになります。

きゃぁ~!!!!!

(恥ずかしいやら、心配やら、楽しみやら。)

May 17, 2008

「せんがわ劇場」でワークショップ三昧。

今年オープンした「せんがわ劇場」でワークショップ三昧。

朝は「子どもと大人」親子の表現ワークショップ。

親子のふれあいをテーマに、いろいろな表現遊びをしました。
予想していた20人を大幅に超えて、大所帯のワークになりました。
(ここではもちろんインプロのゲームはしません。対象年齢が違うので)
3~4歳の子どもたちは、ほんとうに可愛い!
最後には、みんなで創作したものを発表して終了。

昼は「せんがわ劇場の職員のみなさん」へ、演劇体験ワークショップ
公務員のみなさん、仕掛け人・プロデュースする側の人たちが表現を体験することは
とても大事なことです。しかし現実には、なかなかこういう機会はないのではないかしら。
さすが「せんがわ劇場」!すばらしい試みです。

予想通り、う~ん、なかなか「硬い」感じ(苦笑)。
いろいろやって、ほぐれたところで終了。
よく考えれば、「もっともっとほぐれる」可能性をたくさんもった皆さんでした。
大人になっても、演劇経験がなくても、その人が自由に表現したとき、その人は本当の意味で輝きます。そういう機会を提供したいし、そうすることで、日常生活でも魅力的な存在になることができると、わたしは信じています。

夜は「アンサンブル・メンバーのみなさん」へ、インプロのワークショップ。
20代から60代まで、年齢や経験のまったく違う人たちが、「せんがわ劇場」では一緒に活動しています。演劇をやっている人たちに対しては、ハードな創作体験をしてほしいし、そうじゃなくて「ちょっと手伝いたい」「演劇に興味があるけど、やったことはない」という人たちには
演劇の楽しさ、コミュニケーションの楽しさを無理の無い程度に知ってほしい。

2つの意図に引き裂かれながら、両者に満足してもらえるワークショップを心がけました。

ワークショップというものは、講師の一方的な「意図」を押し付けることではないと思っています。インプロのワークショップでも、「ただインプロのゲームをやればいい」ということではありません。

インプロを通して、なにを学ぶことができるか。

この「なにを」の部分をクリアにし、そこに向って講師はリードしていくべきだと思います。

ワークショップというのは、ワークショップを「受けている人」が主人公であり、講師はあくまでもサポート役です。

May 16, 2008

早稲田大学で

早稲田大学で、招聘講師として、インプロの授業を行うことになりました。

早稲田大学といえば、数々の小劇団を生み出してきた大学。

わたしが所属していたのも、その中のひとつで、稽古では「エチュード」といって、即興的な要素の手法をつかいながら、お芝居を創っていったものです。

そのキャンパスで、インプロをお伝えすることになりました。

嬉しいなぁ~!

May 15, 2008

「ピアノ指導者協会」でインプロのワークショップを行ないました。

「ピアノ指導者協会」でインプロのワークショップを行ないました。

わたしが講師をするのは今回が初めてだったのですが、すでに5年ぐらいまえから、この会社ではインプロを取り入れていて、インプロ・ワークスの明石くんや小里さんが講師として継続してワークショップを行っています。

今回は、職員の方、ピアノの先生方、ピアニストのみなさん、そしてなんと社長さんまでが参加。
ここの社長さんはインプロのすばらしさに賛同してくださっている一人。
先日の「LFP」の公演にも、15人もの社員をひきつれて来てくださいました。

この会社は、全国のピアノの先生がたのネットワークをつくっており、ピアノの先生というのは、生徒さん一人ひとりと関わり、励まし、その能力を引き出し、高めていくお仕事。
まさにコミュニケーション能力は必須。
そこで「インプロ」のスキルが活かされるというわけです。

ワークショップが終わったあとの飲み会も大いに盛り上がり、インプロの面白さについても、みんなで語り合いました。

インプロ仲間がまたまた広がり、とても嬉しい一日でした。

May 14, 2008

「意欲満々おんな」のひとりごと。

日本に帰国しました~!

今回は、インプロを用いた創作・表現活動について「意欲満々おんな」でございます。
(苦笑)。

今回ニュージーランド滞在で充電した、たくさんのこと「作劇(ストーリー作り)、フィジカル・トレーニング、演劇史(インプロとの関わり)」などを、ぜひインプロ・ワークショップに結びつけながら、研究+実践をしていきたいと思っています。

もちろん充電した事柄はすべて「未完結」なわけで、それらはインプロ活動と平行して行われていきます。

* ***

うちに到着すると、山のような郵便物が。
その中に、「日露演劇会議」からの資料が届いていました。
最近わたしは「日露演劇会議」の会員になったのです。
演劇人として、ロシアの演劇+日本の演劇をもっとよく知りたいという知的欲求によって。
この会の発行している「Russian Report」はロシアと日本で行われている演劇活動(ワークショップ、公演、講演など)についてのレポートで、いろいろな人たちの考え方、ロシアと日本の演劇状況について示唆しています。 

それにしても、いろいろな本を読むたびに、「いかに自分が無知か」ということを思い知らされます。もう、ホントウに「知らないことばかり」そして、「知りたいことばかり。」

お恥ずかしいことですが、小劇場にいたころは、劇団活動(いかにいい役をもらえるか)とバイト(いかにお金を稼いで生活していくか)という2点だけに興味があり、実はそれ以外はまったく勉強しませんでした。

大学では演劇を専攻しましたが、そこで学んだことは、「先輩に逆らうと、いじめられる」「先生に“本音の質問”をぶつけるとー“たとえば、大学で勉強している演劇は、現実の演劇界ではまったく役にたたないのではないか。”などー単位はもらえない」などで、演劇人として役にたつことはあまり学んできませんでした。(トホホ)。

そして日本ではたくさんの演劇の専門家が「今の大学の演劇専攻は間違っている」とか「日本の演劇教育は間違っている」とか「日本にもちゃんとした演劇学校があるべきだ」とか発言しています。

確かに、わたしなどはその典型的な例で、大学で演劇を専攻し、小劇団に入り、挫折はしたものの、ニュージーランドの映画界やインプロに助けられ、演劇人として、俳優として経験をつんできたにも関わらず、演劇について本当に無知です。(そして今、おそばせながら(40歳になってから)「すべてを知りたい」と思っています。)

たしかに、もう少し早い時期から「理解」できていれば、実際に活動できる「時間」が長いわけですので、それは悪いことではないでしょう。

ただ、いろいろな人が「日本の演劇や演劇教育は遅れている」と発言していますが、実際に「こういうプログラムでいったらいいんじゃないか」という具体案はなかなか出てこない。
「今あることの批判」だけじゃなくて、「どうしたらよくなるか」の議論をたくさんするといいのになと思います。

そしてわたしが意識下のレベルで感じていることは、「日本は遅れている」とか「日本のやり方は間違っている」とかの意見の中には、「外国はすぐれている」という過信です。たとえば「イギリスのやり方を輸入するべきだ」みたいな。でもイギリスのやり方といっても、山ほどいろいろな指導法・教師・概念があるにも関わらず、ひとくくりで「イギリスはすごい」と信じてしまうような。

わたしたちが肝に銘じておかなくてはならないことは、“ホントウは、「ベストなシステム」なんて無い”ということ。

イギリスの演劇学校RADAは毎年プログラムの検討をしているそうですし、すぐれた俳優メソッドは、すべて演出家や演劇人たちが「自主的」に「試行錯誤しながら」創ったものです。
スタニスラフスキー・システムにしても、彼の初期、中期、晩年では「大事なこと」は変化しています。キース・ジョンストンだって。

だから、「これが正しい」「これだけやれば、いい俳優になれる」というような「誰にでもフィットする万能メソッド」など無いのです。

それを一番に、わたしたちは学ばなくてはならないのではないでしょうか。

これらはすべて、わたし自身が自分の活動について感じていることであり、自分がもっとも気をつけなくてはならないことだと思っています。

つまり、こうやってブログを書きながら、自らを戒めているわけです。

May 13, 2008

「なぜ、インプロ(即興演劇)が現代社会&現代演劇に必要なのか?」

「なぜ、インプロ(即興演劇)が現代社会&現代演劇に必要なのか?」

この問いについてのリサーチの過程で、スタニスラフスキー、コピュー、ブレヒト、ストラスバーグ、アドラー、メリルホリド、ピーター・ブルック、グロトフスキーなどが行った俳優トレーニングについての本をあらためて読んでます。

スタニスラフスキー、ブレヒト、メリルホリド、グロトフスキーに関しては、その著書を読んだし、メソッドアクティングについてはアクターズ・スタジオの芸術監督フランク・カサロさんにも演技のご指導をいただいたこともあるのですが、インプロに関わるようになって、これらの演技トレーニングの面白さをすっかり忘れていました。(反省!)

これらの演出家たちは「演劇は俳優のものである」という考えのもと、俳優がクリエイティブであるためのトレーニング方法を追求していったわけで、これはわたしの専門であるインプロも共通した考え方なのです。

この考え方がなぜ起こったかというと、ひとつには「戯曲至上主義」があります。
つまり「戯曲が一番大事で、次が演出家で、次が俳優」という順番。
俳優は、まるで戯曲を解釈する通訳係り+演出家に言われるがままに動くロボットという考え方。
これに反論した人々が20世紀になって、「俳優もアーティストであるべきだ」という意見のもと、研究や実践が始まったというわけです。

日本でも小演劇ブームはその影響を受けているとも思われます。

このような流れの中で、俳優のトレーニングとしてのインプロヴィゼーションが発達したこと、そしてエンターテイメントとしてが確立されてきたことは、演劇史の中でもとても大事なことであります。

また実は、ここ10年でアジア、特に日本という国に、インプロが上陸し発展し始めたということは、実は演劇史(日本演劇史)にとっても、非常に意味があることなのです。

この辺り、もっと整理していきたいと思っています。

May 11, 2008

60歳の誕生日パーティ

友人マーニの60歳の誕生日パーティにお呼ばれしました。

彼女はオークランドから車で50分、ワタプという海岸でロッジを経営しています。
そのロッジで、彼女の家族+友だちが集まってランチ・パーティでした。

ワタプはガイドブックには載っていないマイナーな場所ですが、オークランドからも近いし、
自然がいっぱいで、乗馬もできるし海でも泳げるし、と~っても穴場。
(お薦め!)

さて、ニュージーランドでは60歳の誕生日はとても大事なもので、誰もが盛大に誕生会を開きます。

ちなみにわたしの夫の誕生日のときは、うちに和太鼓のグループを招いてライブ演奏してもらいました。

(しかもうちが狭くて太鼓や演奏者が入りきれないので、外の広場での演奏だったので、近所の人たちも集まって、ちょっとした「屋外コンサート」状態でした)。

わたしはどんな60歳の誕生日を迎えるんでしょう?

できたら劇場で、インプロや劇や音楽のジャム・セッションなんかをやりながら、
わたしの手料理をたくさんの人に食べてもらったら嬉しいなぁ~。

みなさんの60歳の誕生日。
パーティを開くとしたらどんなパーティがいいですか?

May 10, 2008

筋トレ+ヨガ

今日はひさびさに「The Arrival」の稽古。

ディバイジングでいくつかのシーンを創りました。
表現はものすごくフィジカルで、人を持ち上げたり、人が自分の背中に乗ったりとアクロバティック。

最近は空手やヨガで身体を鍛えているのでなんとか動けていますが、いやぁ~シンドイっす。。。(苦笑)。。。

本格的な稽古はシアトルから帰ってきてからの3週間なので、それまでに日本でもシアトルでも、筋トレ+ヨガを自主トレしておかないと、大変なことになりそうです。

May 09, 2008

ロングフォームで、日本語・英語・フランス語がとびかうことに????

今日はもろもろインプロ関係の人たちとのコンタクトがありました。

まず、インターナショナル・シアタースポーツ・インスティテュートから「シアタースポーツ」の上演権利の更新の連絡が。

さっそく資料をつくり郵送。それと同時にメールでのやり取りも。
知り合いの地域のグループが「シアタースポーツ」を上演することに興味をしめしている旨を伝えました。

今回は、彼の最新の興味、「マスク」についての彼のエッセーをもらいました。
キースの考え方は、悪い言い方だと「ころころ変わる」し、いい言い方だと「フレキシビリティがある」ので、彼の考えを知るためには常にコンタクトしていることが必要。
そういえば、こういう資料についても、興味のある人たちとシェアーできるといいですね~。

(ちなみに、現在、インプロ・ワークスのメルマガでは、もう一歩つっこんだ情報やエッセーを流しています。情報の欲しいかたは、ぜひメルマガにご登録くださいませ。無料です。)

ベルギーのアントワープでは、インターナショナル・インプロ:フェス「improzac」が始まります。イタリアのアントニオ、アメリカのトム・ジョンソンとブラッド、フランスのマシューなど、仲間がたくさん出演しているので、簡単にお祝いの電話を。

このフェスでは、インプロバイザーが単独で(グループではなく)、招待されて、一同にロングフォームを上演します。

さらに、リオン・フェスで知り合ったカナダ人(フランス語圏・ケベック)のインプロバイザー、エリックからメールが。
 
彼は友だちと一緒に、今年の9月に日本に遊びに来ることになったそう。

日本のインプロをぜひ見たいし、他にもいろいろ見たいし、面白いTVも教えて!

とな。

ちょうどインプロ交流大会の時期ですので、「ぜひ顔を出して!」といったら、すぐにレスがきて「ぜひ見たい!」とのこと。

彼もものすごくステキなインプロバイザーなので、どうせ来日するなら、なにかやってもらえたらいいな。そういえば、インプロ交流大会でベルギーのヤンが再来日する予定で、彼はフランス語もしゃべれるから、一緒にパフォーマンスしたら面白いかも。
そうなると、ロングフォームで、日本語・英語・フランス語がとびかうことになります。

うっひゃぁ~、面白いことになりそう~!!!!

May 08, 2008

わがよが。

朝はヨガ。
夜は空手。

運動しているときのほうが、だんぜん、すがすがしい気持ち!

ニュージーランドにいるときは、「アシュタンガ・ヨガ」のクラスに、できるだけ通うようにしています。

ヨガを始めてから、自分でもびっくりするぐらいカラダがやわらかくなりました.

今では、両足の裏を付けて開脚をしたときに、鼻の頭が足の裏につくようになりました。

(想像できるかな??)

「それが何の役に立つ???」と聞かれたらそれまでですが、自分のカラダが意外なぐらい曲がるのは、面白いです。

カラダのやわらかさが、ココロのやわらかさにもなるといいなぁ~。

May 07, 2008

「モノローグ」は単なる「独り言」とは違うようです。

「モノローグ」をテーマに、ベケットのいくつかの戯曲を読みました。

ロッカバイ
クラップの最後のテープ
わたしじゃない
オハイオ即興劇

など。

今週は、わたしたちも「モノローグ」を書きます。

ロングフォームでは頻繁に登場する「モノローグ」ですが、「モノローグ」の定義を大事にして、戯曲として書くとなるとなかなか難しいものです。

しかも、ベケットのすばらしい戯曲たちを読んだ後に、どんな面白いものが書けるっていうんでしょう????

もう、すべて先駆者の天才たちが成し遂げてしまっているんじゃないか。。。。

そんな不安さえ抱いてしまいます。。。

さて、どんな「モノローグ」が書けることやら。。。

そういえば、今気がつきましたが、「モノローグ」の定義などを学びましたので、これはインプロ(特にロングフォーム)をする人たちには、とても参考になるかも。

翻訳して、どこかの機会にシェアーできるといいなぁ~。。。

May 06, 2008

空手は、わたしにとって大きな試練でございます。。。

ニュージーランドでも日本でも、行けるときには「空手」の練習に通っています。

ニュージーランドでの先生は、シャハブ先生。
いつもはやさしいのですが、教えのときは「ぞっ」とするほど怖い!

ときどき組み手の相手をさせられるのですが、目が怖い!!!!!!!!!!

ほんとにわたしは組み手がニガテ。

できたら「型」だけ習いたい。

それだと、ホントウに「空手」を学んだことにならないのは分かるのですが、
理屈よりなによりとにかく、組み手は怖いっす。

相手にパンチやキックをするなんて、ホント、恐ろしい、、、、。。

今日の組み手の相手は、インド人の20歳ぐらい若くて華奢で可愛い(でも茶おび)女の子でした。
「可愛いから大丈夫だろう」と思っていたのですが、わたしがおどおどしてやる気がないこともあり、彼女からまともにキックをくらってしまいました。

(涙)。。。

空手は、わたしにとって大きな試練でございます。。。

そろそろ,てこ入れ。

日本への帰国が1週間前に迫りました。

そろそろニュージーランド時間を日本時間に切り替えなくちゃ。

日本に帰国したら、ワークショップ+研修ラッシュです。

ニュージーランド時間にすっかり慣れてしまったので、日本の速さについていけれるか、ちょっと怖い感じ。

日本のいろいろな人たちとメールのやり取りをして、自分をてこ入れしております。

May 05, 2008

べろべろリンでございました。

大学院で同じクラスのメンバー+教授を、我が家のディナーに招待しました。

このクラス(Script Writing)は、今年の上半期で終わってしまうこと、クラスが終わる前に、わたしが日本に帰国しなくてはならないことなどの理由で、時期的にはずいぶん早い「フェアウェル・パーテぃ」だったのですが。

また、「久しぶりに大掛かりな料理を作りたい」という気持ちもありましたので。
(わたしって、やっぱり自分勝手????)(苦笑)。。。

今回は松下ノブさんのレシピから、サーモンご飯、ツナのタルティア、こはだの南蛮漬け、白菜ステーキなど。オントレーにはベトナム風生春巻き。デザートはハンドメイドのホーキーポーキー・アイスクリーム。

「うわぁ~、美味しい!」

と言ってもらうのがたまらなく嬉しくて、きばって作ります。

今日は、出だしの生春巻きから、「うわぁ~」の声が聞けて、自己満足な大満足。

これだから料理はやめられないっ!!!!
(演劇で食えなくなったら、“料理研究家”になりたいっす、自分)。

話題はドラマ・クラスのパーティらしく、ベケット、ブレヒト、シェークスピアなど。
演劇・映画・芸術関係の話で盛り上がり、とても楽しい時間でした。

6:30集合で、全員が集まったのは7:00.
パーティが終了したのは、夜中の1:00.

わたしも夫も、ワインの飲みすぎで、べろべろリンでございました。(苦笑)。


May 04, 2008

協働関係でいたいなぁ~。

1984年にNYで上演された、ベケットの『ロッカバイ』(ビリー・ホワイトロー主演)のビデオを観ました。

このお芝居は、ベケットの晩年の作品で、上演時間は14分。
「死」を目にした女性が、それを受け入れていくプロセスを描いたひとり芝居です。

主演のビリー・ホワイトローはベケットのお気に入り俳優の一人。
このビデオでは、上演までの稽古の過程もドキュメンタリー風に撮影されています。

特に興味深かったのは、演出家アラン・シュナイダーとビリー・ホワイトローの稽古風景。
普通、お芝居の稽古は「稽古場」で行われるのですが、この稽古は、なんと彼女の自宅で、と~ってもプライベートに繊細に行われました。
彼女は自分のイメージを演出家に伝え、演出家はそれに答え、彼女が演じてみます。
演技は大げさではなく、でも集中度の高いもの。それに演出家が寄り添い、アドバイスをしていきます。

ここで演出家は、客観的な・先生的な・指導者的な・上からものを言うような立場をまったくとっていません。母であり、応援者であり、理解者であり、探求者であるかのよう。

「そう、そうだね!すばらしいよ、ビリー!それで?うん、うん、なるほど。」

アラン・シュナイダーはベケットととても親しく、彼の戯曲をたくさん演出したことがあるためか、台本への解釈にも、演出家としての自信を持っており、かつ柔軟に、彼女と一緒に創作していました。

日本のお芝居の稽古では、(すくなくとも私が知っている限りの=ものすごく多いとはいえないけれど、一般の方よりは少しは知っているレベルだけれども。)演出家は、稽古場の前面の机に座り、俳優は仮舞台となっている中央の空間にほうり出されます。

「なにか、面白いことをやってみろ!」
な~んて言う演出家もいます。

これだど、演出家は「見る」立場として、俳優は演出家に「見られる」立場として相手に関わりますので、演出家と俳優は、協働者ではなくて、敵対関係になってしまいがちです。

でもビデオで観たアラン・シュナイダーとビリー・ホワイトローの稽古は、俳優がイスに座り、演出家は横に寄り添う感じで座っていました。時に手をにぎり合いながら。

わたしは、いい・悪いというより、単純に「いいな」と思いました。
ここでは「見る」「見られる」という立場ではなく、「いっしょに創る同士」という立場があったからです。

このように安心した稽古場ならば、俳優は思いっきり自分の深い部分をさらけ出すことができます。現に、ビリーはものすごくプライベートな感情を、アランの前にさらしだしていきました。

その表出したもの(とても繊細で傷つきやすいもの)を舞台に乗せるのが、俳優と演出家の仕事なのですから、そのための稽古の条件づくりは非常に大事なものだと思います。

日本だけで活動していたときの俳優としての私は、このようなすぐれた(というか、考えてみればまっとうな)環境を知らず、いつもびくびくして、ギスギスしていたように思います。

いつ演出家に怒鳴られるか。いつ演出家から否定されるか。

それにおびえていました。だから自分の深い部分を表現することなんて恐ろしくてできませんでした。そして、それを受けてとめてくれる観客がいるかどうかも信じられませんでした。

遅まきながら、このようなすばらしい先輩たちの偉業を見ることができて、大事にしなくてはならないものは一体なんなのかが、またひとつクリアになったような気がしました。

こういうビデオは、日本の演劇人にも「テレビを見る」かのように、見てほしいなぁ~と思いました。

May 03, 2008

なんか面白くない。

なんか面白くない。

カナダ・エドモントンからやってきたインプロ・グループ「スクラッチ」のインプロ・ショーを観ました。彼らは、男性の2人組みで、インプロ・グループ「ラピッド・ファイアー」のメンバーでもあります。

彼らのショーは、「場所」、「物」、「好きな映画」のタイトルをもらって、3つのシーン(それぞれはまったく関連していない内容)を創り、それがコネクトしていくという「ハロルド」スタイル。

「場所」=「裁判所」
「物」=「ブーメラン」
「好きな映画」=「テルマ&ルイーズ」

グループとしては3年ぐらい一緒に活動しているそうで、安定したインプロ・パフォーマンスでした。

ただ、、、。

勇気を出して言うならば、「あんまり面白くない。」。。。

(「良かった!」と簡単に言ってしまうこともできるし、「インプロだから、いつもいいとは限らない」と割り切ってしまうこともできるけれど、それでいいんだろうか?
なんとなくでも、自分が「面白くなかった」と思えること、それを口にすることから、新しい発見ができるんじゃないだろうか?)

そんなことを考えさせられた公演でした。

********************

「インプロのパフォーマンスで大事なことは、いったいなんだろう?」

と考え込んでしまいました。

* **********************

昨日観たインプロ・ショー「ファンク・ラビット」も、男性2人のハロルド・スタイル。
フォーマットとしては似ています。
でも、観客としてのわたしが受けたインパクトの質がまったく違いました。

どう違ったか?

<パフォーマーについて>

「面白いことをしてやろう」と意識して(もしくは無意識にそういう根本思想のもとに)パフォーマンスをしているインプロバイザーは、どんなにアイデアが面白くても、面白くない。
と、いうか、観客としてのわたしは楽しむことができなかった。

無垢な気持ちで楽しんでパフォーマンスしているインプロバイザーのほうが面白い。

とても面白いインプロバイザーは、上記の理由+もともと持っているパフォーマーとしての「質」(才能とも言う?)を持っている。こういうインプロバイザーは、インプロ(もしくは表現活動)をやめることはない。どうしてかというと、それは「人間として空気を吸う」ことと同意味だから。

<ストーリーに関して。>

「車に乗る」「旅に出る」「忘れ物をする」などの事柄が変わっても、ストーリーにはならない。
(それをストーリーと呼ぶ人もいるけれども、それはただ時間の流れを表現しているだけで、観客を感動させることはできない)。

キース・ジョンストンは「ストーリーとは、人間関係が変化することである」と言っている。
わたしは同じことを、2つのショーを見て感じた。

1つは、人間関係の逆転や、あるキャラクターの内面の変化があったし、それによって「感情」がほとばしるインパクトのあるパフォーマンスだった。
もう1つは、場所や事実が変化したのだけれど、キャラクターは変わらなかった。だから
テレビを見終わったようなそんなインパクトが残った。何か見たけれど、何も残らない感じ。
観たけれど、観客としてのわたしの心にはまったく影響が無い感じ。テイストレス。

* ********

これらは、トレーニングをつんだインプロバイザーでも陥りやすいポイントなんだなぁ~と感じました。

そもそも、「スクラッチ」の選んだ形式は、タグアウトやキャラクター・チェンジをものすごく沢山つかっていて、それが「ストーリーテリング」にはと~っても効果的。
お互いのアイデアをイエスアンドしていくためにも、クレバーな形式。

しかし、この形式には大きな落とし穴があったのです。それは、キャラクターの内面の変化を表現しづらいということ。

だから、観客のココロを動かすことは、この形式では難しい。
むしろ観客が理屈を考えだすことを刺激してしまう形式だったりする。。。。

これは、インプロのパフォーマンスをするためには、演出家として、観客との距離や与える効果を見極める人が必要だということも示唆しています。

自分たちが「面白い」と思っていても、それが観客にどういうインパクトを与えるのか、それを見極めなくては、ホントウに伝えたいことを伝えることは難しいでしょう。

2つの、似ているけれどもまったく違うパフォーマンスを観たことは、自分のそれを振り返るいい機会でした。

怖いもの見たさ.

インプロとぜ~んぜん関係ないのですが。

わたしが主演したニュージーランド映画『Memory and Desire』(ニッキー・カロ監督)を、
ニュージーランド航空が買ったそうな。

つまり、ニュージーランド航空を利用すると、この映画が観られるってわけ。
航空会社によっては、今だに大きなスクリーンで全員が同じ映画を観なくちゃならないサービスもありますが、ニュージーランド航空は、エコノミーでもそれぞれの座席にスクリーンがついていて、好きな映画やテレビ番組を選んでみることができるサービスになっています。

さて、わたしが主演したこの映画は、めっちゃ真面目な恋愛ドラマです。
キヌガワがめっちゃ真面目な演技をしております。しかも、ラブシーン、セックスシーン満載。
裸体も。。。。(テレ)。

日本では公開されていないので、(自分の裸体を知り合いに公開されることは無いので)、ほっとしていたのですが、まさか飛行機の中での公開になるとは。。。

しかもなんと。
今年の10月に、わたしの家族が大勢つれそってニュージーランドに来ることになっています。つまり、彼らがこの映画を飛行機の中で、(しかも偶然に)観てしまう可能性があるってわけ。

実は、うちの家族は、誰ひとりとしてこの映画を観ていません。
だいたい、わたしが役者として映画に出演したなんてことは、誰一人として知りません。
なにしろ家族的には刺激的すぎる映画なので、、。

それにしても、たとえば自分の娘が、外国映画に出演しているのを、偶然見てしまうっていうのは、しかもキスシーンとかしているのっているのは、いやぁ~、いったいどんな気持ちなんでしょう。。。。

怖いなぁ~。。。

みなさんも、ニュージーランド航空をご利用される際には、怖いもの見たさでのぞいてみてください。

May 02, 2008

ひさびさに、水を得たサカナ。同言語をしゃべるインプロバイザーたちに再会。

カナダのインプロ・デュオ「ファンク・ラビット」のショーを観てきました。

リーダーの(といっても2人構成グループですが)、ディレクは「シアタースポーツ世界大会」で優勝したカナダ・チームのメンバー。「ルース・ムース・カンパニー」のメンバーでもあり、トロントの「セカンド・シティ」にも出演していたすばらしいパフォーマー。

**********

SATE.
彼らはお客さんから1つタイトルをもらい、ノンストップで50分。
フォーマットは、3つのシーンを紡いでいく「ハロルド」のスタイル。
なにしろ出演者は2人なので、2人ともたくさんのキャラクターを演じていました。
さすが!

いいなと思ったのはタイトルのもらい方。
まず「すきなアーティストは?」を聞いて、言ってくれたお客さんにさらにインタビューしていくスタイル。「そのアーティストの好きな作品は?」そして、「その作品のテーマを一言でたとえると何?」。質問が深まるたびに、答えが深まっていって、最終的に演劇的なテーマにたどりついた。(しかも、ものすごく短い時間で!)

「好きなアーティスト」=ピカソ
「好きな作品」=鏡のなかの女
「作品のテーマ」=自分の真実のすがたを見つける。

彼らのロングフォームは、これがテーマになって創作されました。

******************************************

終演後、久々に彼に会って、大盛り上がり!
彼は最近まで、「ルース・ムース」のデニス・ケイヒル+ショーンと3人で、ドイツ各地でインプロ・パフォーマンスをして、ベルリンでは、シアトルのランディやアムステルダムのハンクにも会ったそうな。インプロ界はまことに狭いものです。

彼は2年前にニュージーランド(ウェリングトン)に移住して、本格的にニュージーランドでキャリアを築きたいらしいので、これからは私もなにか一緒にできればと思います。

現在、コメディ・フェスティバル中なので、ショーが終わると、コメディ・クラブ「クラシック」に出演中のコメディアンが集まります。そこで、カナダ・エドモントンからやってきたインプロ・グループ「スクラッチ」のメンバーとも会いました。

知らない人たちかと思っていたら、向こうから「ユ~リ~!」と。
彼らはエドモントンのインプロ・グループ「ラピッド・ファイアー」からやってきたメンバーで、
わたしはイエローマン・グループとして彼らのフェスに出演したことがあるので、彼らはわたしのことを覚えていてくれたってわけ。

エドモントンでは今だに「イエローマン・グループ」のことが話題になるそう。
そう、海外では「イエローマン・グループ」は有名なのです!
(少なくとも、インプロ界では!)

「まだ同じメンバーと仕事しているの?」と聞かれたので(よく質問されるのですが)、
「できるだけ仕事しようと、声はかけているんだけど、みんな忙しくて、、、。でも新しいメンバーも増えてきたので、新しいショーもお見せできると思うよ~」と答えました。

実際そうで、「イエローマン・グループ」のマサ、イリ、マオミはとても忙しそう。
パフォーマンスの機会があるたびに彼らに出演依頼をするけれど、なかなかスケジュールが合わず、「イエローマン・グループ」としての活動はなかなか実現できていない。
これはリーダーであるわたしの力が足りないことも理由。
もっとわたしが積極的にみんなを引っ張っていけばいいのですが、なかなかそれができていなくて、、。。。しかも、新しいメンバーでのパフォーマンスだってできるわけで。

これは今後の課題ですね~。

それにしても、世界の端っこニュージーランドで、カナダのインプロバイザーから声をかけられるとは不思議な感覚です。

オークランドのインプロバイザー:ペニーも合流、その他、TVコメディでご一緒したインデアンのタンランなど、いろんな人たちが合流してきて、周りはコメディアンだらけ。

わたしは久々にクレイジーな雰囲気を楽しみました。

ニュージーランドのインプロはまだまだ未熟で、インプロバイザーもギャグに走りがち。
仲間をステキに見せようという気持ちが育っていません。インプロのパフォーマンス自体がそんな感じなので、舞台の役者さんたちはインプロを「面白くない、痛々しいギャグ、ゲーム的パフォーマンス」と誤解しています。

そんな中でインプロをしていくことは、わたしにとってとてもチャレンジングなことであり、
困難なのです。んが。ここに「同じ言語をしゃべる」仲間がいることを再確認して、とても元気がでたのでした。

家に帰って、「SOMETHING WONDERFUL RIGHT AWAY」を読みました。
シカゴの「セカンド・シティ」、前身の「コンパス・シアター」に関わった人たちのインタビュー集です。

彼らは、アメリカ・インプロをポピュラーなエンターテイメントとした先駆者たちです。
ヴィオラ・スポーリンの息子・ポール・シールズ、「卒業」など素晴らしい映画を後につくったマイク・ニコルズ、インプロ・オリンピックのデル・クローズ(ロングフォーム・インプロ「ハロルド」の創作者)、「サタディ・ナイト・ライブ」のグリンダ・ランドナーなど、そうそうたるメンバーです。

彼がどのようなプロセスで、「インプロ」をエンターテイメントとしたか、人民のものにしたか。
その辺りを読んでいます。

これはニュージーランドや日本にも活かせることだと思うからです。

ヒントとしては、映画や舞台でも同じですが、「キャスティング」が大事ということ。
一緒に仕事をしていくメンバーは、ちゃんと選ばないと。
そうじゃないと、後あとトラブルになるみたいです。

May 01, 2008

インプロ・ワークスの住所が変わりました~!

5月から、インプロ・ワークスの住所が変わりました~!

新しい住所は以下。
************************
〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-31-3-609
Tel: 03-3374-2314 Fax: 03-5304-7923
************************

気分も一新して、フレッシュな気持ちで活動します!

インプロ・ワークスとベネッセさんは協力して、教育分野に「インプロ」を導入することを積極的に考えています。

「子どもチャレンジ!」など、教育に対して誠実なお仕事をされている「ベネッセ」さんのプログラムに、積極的にインプロが仲間入りすることになりました。

そもそも、去年、ベネッセさんが行っている中高校の受験生対象に行った「インプロ・ワークショップ」が非常に好評で、子どもたちの感想がと~っても良かったため、「インプロ」が注目されるようになったというわけ。

なにしろ、実施したクラスは受験対策のクラスなのに、授業に対する感想よりも「インプロ」を体験した感想のほうが圧倒的に多かったのです。

「インプロのワークショップがすごく面白かった!」
「友だちができて、とても良かった!」
「こんなに楽しんだのは始めて!」
「またやりたい!」

など。

また、「楽しかった」だけではなく、「インプロ・ワークショップ」を行った生徒たちのほうが、勉強に対するだんぜん積極的で、質問率・回答率が高かったということ。

つまり、直接的ではないけれど、「インプロ・ワークショップ」は子どもの学習効率についても良い効果があるということらしい。

とにかくベネッセさんは「インプロ」を絶賛してくださっており、インプロ・ワークスとベネッセさんは協力して、教育分野に「インプロ」を導入することを積極的に考えています。

もちろんこれは単純なことではありません。
子どもたちにただ「インプロ・ゲーム」をやらせればいいということではないからです。
(そもそも、「やらせる」という言葉がいやらしいですよね~。)

「子どもが喜ぶから」という理由だけで、深い考慮なしに、大人向けの「インプロ・ゲーム」を子どもにやらせるのは、とても危険だと思っています。

(「インプロ」を体験した大人の中には、単純にそう考えてしまう人たちも少なくありません。)

わたしが出版した「インプロ・ゲーム」は大人向けに開発されたもので、子ども向けではありませんし、「表現遊び」「表現ワークショップ」に関しては、子どもの年齢によって必要なテーマが変わります。つまり、子どもの年齢によって、内容はまったく違うというわけ。
もちろん、「何を目的とするのか」によっても、プログラムは変わってきます。

ということで、これから良いプログラムづくりに向けて活動を開始します。
時間はかかるかもしれませんが、妥協しないで創っていければと、肝に銘じたいです。

語学勉強

日本は「ゴールデンウィーク」ですね。
みなさま、いかがお過ごしですか?

ニュージーランドには残念ながら「ゴールデンウィーク」は無いので、いつもと変わらぬ毎日です。(苦笑)。

昨日は大学院のクラス。

ギリシャ悲劇をテキストに、コロスの役割についての分析。
世界一古い演劇である「ギリシャ悲劇」の役者さんたちは「マスク」をつけて演じたそう。
音楽的だったり、舞踏が取り入れられたり、登場人物が少人数だったり、神様にささげるための演劇だったりするところは、日本の「能」と似ているかも。

わたしは、ぜ~んぜん「ギリシャ悲劇」と違うイメージなのですが(苦笑)、コロスの形式でコメディの台本『Fresh Fish』を書きました。

来週は、ベケット「クラップの最後のテープ」とブレヒト「三文オペラ」がテーマなので、
今週中に台本を読まなくてはなりません。
原文で読むのが一番いいんだけれど、言語に障害のあるわたしとしては、英語と日本の翻訳台本を読むことになります。

英語で台本を読むのは、語学勉強にはいいけれど、ホント、時間がかかるので大変~(冷や汗!)

« April 2008 | Main | June 2008 »