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January 31, 2009

まるでダイヤの原石みたい。

お芝居「ねずみ狩り」終了しました!
ご来場くださった皆さま、ありがとうございました~!

千秋楽で、キスシーンでひじきが鼻に入り、あやうく窒息死しそうになったキヌガワです(苦笑)。。。

(お芝居中に出てきた裸の2人が塗りあった泥は、じつはひじきを煮たもの。磯臭さがチャームポイントっす(^^;))

終演したので結末を話してしまいますが、このお芝居は2人の主人公が出会い、物を捨てて、最後に裸になって、ねずみのように殺されるというストーリー。

「舞台で裸になる」ということは現実的に少ないため、どうしても「裸になる」ということにフォーカスがいきがち。

「裸になることに抵抗はないんですか?」という質問をたくさんの人からいただきました。

こうお答えするとしらけてしまうかもしれないけれど、わたしにとって裸になることはそんなに大変じゃありません。だって、これは物理的なことだから。それより難しいのは、自分の心を裸にすることであり、それをお客さまに共感していただけるところまで深めることです。
このお芝居の難しいところはそこで、実は裸になることはそんなに大事なことではない。

でもわたしが予想していたことと違って、今回のお芝居ならではで興味深いと思ったのは、キャラクターが裸になった瞬間に、すべての「作り物(創り物・創り者)」はぶっとんでしまうこと。それまでどんなに面白くない芝居をしていても、その人が裸になったとたんに、空間に享受されてしまう。オッケーになってしまう。

そこまでやったんだから、許してやろう的な気持ちが沸いてきてしまうような。
そういう意味では、絶対に失敗しない作品なのかもしれないなぁ~。

可能性としては(いちおう芸術家としてこだわってみれば)、もっと違う表現の仕方もできるなぁ~と感じています。

たとえば、
裸になることは自然であって、現代の人間や社会がいかに人工的なのかということを問う。
わたしたちはいかに縛られて生きているか、それを解き放たれたとき、人間はどうなるのかを表現する。
ねずみを殺すことで殺すという本能を押さえていた男が、逆に殺されるということはどういうことなのか。どう感じるのか。本能が解き放たれるということは、社会にどのような影響を及ぼすのか。そこへの提言。
2人の男女が出会うということ。アダムとイブ的な解釈での演出などなど。。。

その辺りを深めると、このお芝居はもっと違った局面をお見せし、メッセージを与えることができるかもしれません。

このお芝居は、フラストレーションをかかえた若き作者がドラッグしながら数日で書いたもの。
めっちゃシンプルで、めっちゃストレート。
だからこそ、やり方次第で、いろいろな形・色合いを引き出すことができるのかもしれません。

まるでダイヤの原石みたい。

この作品に出会えて幸せです。


シカゴ・インプロ・フェスティバル

シカゴ・インプロ・フェスティバルから出演招待のオファーがきました。

2009年4月13日~19日。

シカゴといえば、わたしの第三のふるさと。。。
ここでしました甘い体験、苦い体験、辛い体験、スーパーエキサイティングな経験。。。

(しばし、思い出にひたるキヌガワ、、、。)

ぜひ出演したいところですが、スケジュールがあわず。。。

残念!

「2010年の4月ならスケジュールが空いてるよ。」

ちゃっかり来年へのアピールも忘れない、ずるがしこいキヌガワでした。

(苦笑)。。

お芝居「ねずみ狩り」の本番中!

お芝居「ねずみ狩り」の本番中!
というか、わたしにとっては千秋楽です~。
(今日のマチネ:2時からでございます~。)

そもそも3ステージなのであっという間だろうと思ってはいたのですが、本当にあっという間ですわ~(苦笑)。

初日・2日目と、台本はあるものの、全く違うムードでお芝居が展開しました。
千秋楽はどうなるんでしょう。楽しみと同時にちょっと怖いかも。(^^;)

そうそう。
客席一番前の列で観劇されると、とてもスリリリングな気持ちが味わえると思いま~す。
へへへへ。

それにしても。
今回は「演技」についていろいろと考えさせられる公演でした。
もちろん役者として舞台・テレビ・映画に出演するときは「演技」について考えるし、キャラクターづくりをします。そして通常はそれに対してコメントをしてくれる演出家という立場の人がいます。しかし今回は、演出のペーターさんが舞台に出演しているので、事実的に演出家が不在。客観的な目がないまま、自分で自分を演出する必要がありました。だから自分で方向を見定めなくちゃならない。だってコンパスが無いまま航海しているようなものですから。そういう意味で、いち役者としてだけの出演でしたが、実は演出家としてのセンスが問われた舞台だったし、演技についてもずいぶん考えさせられました。

これはとてもいい経験だったし、もっともっと追求できる部分だと思えました。

それにしても...

結果的にどうだったのか。

わたしはこれからどうしたらいいのか。

どこが良くて、どこを改善できたのか。。

この辺り、もし「演劇の神さま」がいるのならば聞いてみたいところです。

ここに書くと日本で仕事ができなくなっちゃうだろうぐらいの経験をさせてくださった皆さま、このプロダクションに関わったみなさま、明るく前向きな共演者のみなさま、来てくださったお客様、本当にありがとうございました!

January 29, 2009

演技のトーンについて

演技のトーンについて考えています。

2人の役者が舞台で演技するとき、そのトーンは同じほうがいいのか、バラバラなのがいいのか。

すごく曖昧な問いでしょうか?

トーンとは、技術的なことではありません。それも関連しますが。
トーンとは、曖昧な雰囲気のことではありません。もっとクリアにそこにあるもの。
トーンとは、そうですね、作品から出発しているその場の表現したい「色」「ジャンル」ということでしょうか。

たとえばホラー映画にはホラー映画の、歌舞伎には歌舞伎の、ミュージカルにはミュージカルの独特なトーンがあって、それぞれのキャラクターは違うけれど、統一された「トーン」がある。
映画だとそれはとてもはっきりしていて、最初の映像ですでにトーンが決まるといわれています。

舞台上でのトーンについて考えています。

たとえば「ねずみ狩り」のように、舞台にはたった2人の登場人物しかいない場合。
この2人の演技トーンは同じであるべきでしょうか。それともバラバラのほうが面白いでしょうか。。。

今、書いていて思いつきましたが、それはもしかしたら「台本に何が書かれているか。作家が何をメッセージとして伝えたいか」これにヒントがあるかもしれません。または、作家を演出家や役者という言葉に置き換えてもいいかも。

そこで伝えたいメッセージによって、どういうトーンにするかが決まる。

そういうことかな。

ドイツでベケットのお芝居を観たとき、2人のキャラクターはまったく違うのですがトーンが同じでした。それによって、その架空の世界は「ほんとうにある世界」として立体化しました。
TVドラマなどだと、演技トーンがバラバラですね。ひとつの世界をみんなで創っているという感じはしない。けれど、トーンがバラバラだから作れる世界もきっとある。

劇団として演劇を創るのには、この「トーンを共通にする」ということがあるかもしれません。そしてプロデュース公演は「トーンがバラバラ」のところから始まります。これを共通にするか、あえてバラバラのままにしておくか。それは誰かが決めることじゃなくて、作品がすでに答えを持っているのでしょう。

January 27, 2009

アムステルダムの「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」が無事終了

アムステルダムの「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」が無事終了したそうです。
(キヌガワ、ネット上でちょびっとだけ出演しました)。

サンフサンシスコ(US)、ヘルシンキ(フィンランド)、ベイルート(レバノン)、ストラスバーグ(フランス)ウィーン(オーストリア)、アントワープ(ベルギー)から集まったインプロバイザーたちによる1週間の祭典でした。

以下、サイトでフェスの様子を見ることができます。

興味のある方はどうぞ~。

http://www.festival.theatersport.nl/

いっそのこと、ねずみじゃなくて、わたしを撃ち殺しておくれ、、、わたしはまな板の鯉。

ついに。
というか、ようやく劇場入り。

それにしても、同じお芝居を4つのまったく違うバージョンで上演するとは大変なことです。
もちろん、面白い試みではあるのですが。

シビアなのは時間。
通常ひとつのお芝居のために、テクニカル・リハーサルやら最後の通しやらで2日間かけるわけですが、今回は、同じ時間の中で4つ分をやらなくてはなりません。

しかもわたしのチームは、相手役のペーターさんが演出も兼ねているので、ほとんど客観的なアドバイスなしで進んでおります。

いったいどうなるんでしょうか。。。

それにしても、即興やってて良かった。
でないと、とてもじゃないけれど対応しきれない現場です。
まさに忍耐と不安との板ばさみ。

いったい本番はどうなるんだろう~。。。


January 26, 2009

お芝居「ねずみ狩り」ニュース

突然ですが、、、
お芝居「ねずみ狩り」ニュース(?)です。

おかげさまで、初日1月28日はソウルドアウトとなりました!
ご来場くださいます皆さま、お会いできるのを楽しみにしております。

それ以外で絹川が出演するのは、以下の2ステージのみ。
********************************
1月30日(金)15:00から
1月31日(土)14:00から
*********************************
日本で台本芝居に出演するのはこれが最後になるかもしれませんので、
どうぞ怖いものみたさで起こしくださると幸いです。
週末のお昼どきではありますが、どうぞお誘いあわせの上ご来場くださいませ!!

::詳細です::::::::::::
「ねずみ狩り」
【日時】 2009年1月28日(水)~2月1日(日)まで
(上演時間:1時間30分)
【演出】ペーター・ゲスナー
【場所】 こまばアゴラ劇場http://www.komaba-agora.com/line_up/2009_01/uzume.
html
【チケット】¥3500


絹川友梨(きぬがわゆり)

January 24, 2009

手加減なしに、絹川脱毛。

いよいよ稽古場での最後の通し。

いやぁ~、ペーターさん手加減なし!
体当たりでぶつかってくるので、台本があっても毎回がインプロのようなもの。

今日はネックレスを取るシーンで、「あれあれ、ペーターさんの目の色が違う?」と気がついた瞬間、激痛が。

わたしの髪が30本ぐらいごっそり抜けて、ペーターさんの手にあるじゃありませんか。

彼がわたしのネックレスを取るついでに、わたしの髪を引っ張ったのでした。
わたしが「痛い~、辞めて~!」と言っていたのも全く気がつかず、(もしくは台詞だと思ったのでしょう)、そのままぐぐっと引っ張って。

すごい。

痛いし、すごい。

相手役の状態に気がつかないほど、自分の演技に入ってしまっているなんて、まるでおばあさん役をやるために自分の歯をすべて抜いてしまった坂本スミ子さんみたい。

本気です。

どうぞ、この本気を見にきてくださいませ!

(初日は28日です~!)


January 23, 2009

アムステルダムの後日談

アムステルダム・インプロ・フェスティバル出演の後日談。

深夜にスカイプのチェック。
でも通信に問題があるということで、同じようなシステムのooVooを使うことに変更。
急いでダウンロードしました。これは簡単!

そのうちアムスからメールが。
カメラが3台しか使えないということ。
みんながチャットで、BOOOO。。。
私はあまりの眠さ+疲れに「だったら、わたし出演しなくてもいいよぉ~。。。」とめっちゃ消極的。

「大丈夫。ぼくが呼んだら、出て行けばいいから」というオペレーターのポールを信用して、
PCの前でず~っと待つ。。。

ず~っと。

待つこと1時間。

あまりに退屈なので、ポートランドのブラッドとチャットで雑談。
彼のインプロ・グループは、今まで使っていた劇場を追い出されてしまい困っていたのだけれど、
ここでようやく新しい劇場を見つけ、今週中にはオープンするそう。
日本では考えられないけれど、海外では自分の劇場をもっているインプロ・グループは多い。

さて、待つこと、2時間。

イスラエルのポプコから、「ユリ、イスラエルのショーに出る?」とチャットで。
「は?イスラエルのショーってどういうこと?ま、いっか。OKよん」
すると間もなく電話がかかってきて、受信すると、爆発のような観客の声!
PCを見ると、好くリーが3つあって、ひとつはアムステルダムのショーのライブ、もうひとつはイスラエルでのショーのライブ、そしてそれに挟まれたスクリーンにわたしの顔が巨大アップ!

ひぇ~、、いったいどういう状況???

雑音とお客さんの声と、アムスとイスラエルの両方から声が聞こえてきて、いったいどっちにどう答えたらいいのかさっぱり分からない~!
チャットでポールに「どうしたらいいの?」と聞いても、反応なし。
その間にも、わたしの眠気まなこのボロボロの顔がスクリーンにアップで映っている!!!
その姿は、きゃぁ~、オカルトだぁ~。。

自分のオカルトぶりに耐えられず、「ごめん、ここで切るね!」と通信をカット。
そしてチャットにもどって、みんなに「いったいこれはどういうこと?」と質問。
そして分かったことは、どうやらアムスとイスラエルで同時にインプロのショーをやって、お互いが掛け合いをしたり、単独でゲームをしたりしているらしい。そしてわたしとブラッドは、日本とアメリカのゲストとして、ときどきどちらかに呼ばれて登場するらしい。しかもスペインのグループはアムスの劇場の楽屋からoovooしているらしい。

あまりの混乱さにすっかりやる気をなくした私は、「あ~、もう切っちゃおうかなぁ~。。。」という気持ちと戦いながら、待つことさらに1時間。

最後になってアムスから「ユリ、出演して!」のコール。
出てみると、ねむさでボサボサのわたしの顔がアップ。
しかも、アムスからの音声はぜんぜん聞こえない。「聞こえないよぉ~!!!」というわたしの巨大アクションがスクリーンいっぱいに広がっている。。。

「またまた、ごめん!」

ということで、また受信を切ってしまいました。

そして間もなく。

「みんな、ありがとう。今ショーが終わったよ。テクニカル的にトラブルがあったけれど、こんなクレイジーなアイデアに付き合ってくれてありがとう!またやろうね!」というメール。
わたしはあっけにとられ、しぱし呆然。この時点で朝の7時。眠さ極限値。。。

いったい何だったんだ?

あまりの期待はずれ、あまりの疲れ、あまりのムダさに、そのままベットへ突入しました。

いやぁ~、本当にクレイジーな夜だった。。。。

トライとしてはすばらしいけれど、それにしても、わたしは猿回しの猿にも足らない「無」活躍ぶりでした。なんか惨めだなぁ~。。。。


January 22, 2009

アムステルダム(オランダ)の「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」にスカイプで参加。

アムステルダム(オランダ)の「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」にスカイプで参加。

ただいま、テクニカル・リハーサルの真っ最中。

アムスはただいま夕方6時。
そして、日本は夜中の2時。。。。

本番はアムスで夕方8時から。
当然、日本は夜中の4時。。。。。

スカイプからの参加者は、イスラエル、スペイン、アメリカ、そして日本。
イスラエルのインプロバイザー、ポプコとは、10年ぐらい前にシカゴで会ったっきり。
画面上だとしても、ライブで話ができて顔が見れるなんて、なんてうれしいんでしょう~!

それにしても。
前代未聞のインターネット・インプロ・ショーなので、喜んで参加することにしたけれど、本当は、今、ちょっと後悔してます。

だって、、、、ぐぅ~、、、、眠いんだも~ん。。。。

(明日、仕事だし、お芝居のリハーサルだし、、、、)。。。

January 21, 2009

ブリッジかインプラントか

またまた「全身麻酔してくれ」の歯医者さんへの通院。

差し歯の根っこがぐらぐら。

この根っこはもう使い物にならないらしく、ブリッジかインプラントかにしなくてはならないそうだ。

どちらにしても高額のお買い物。

う~ん、ニュージーランドで治療しようかな。そのほうが安いし、技術的にも進歩しているらしいし。

ただただ、本番中に差し歯が抜けないことを祈るだけです。。。


January 19, 2009

がんばれ相撲!

お相撲を見に国技館へ。

今回の来日で、初めて相撲開催日程とマッチングした夫は、この日が来るのを首をなが~くして待っていたのでした。両国に着いてから、ず~っと「エキサイティング!」を連発。

今回は、ふんぱつして桝席のA。
土俵が近くに見えます。
わたしは、もちろんすぐにビール!
着物姿で接待してくれる担当のおじさんに注文します。

この場所、この風景は、「日本人に生まれて良かったなぁ~」と思う場所ベスト1。

ほんと~にスペシャルな環境です。

ちなみに、「日本人に生まれて良かったなぁ~」と思う場所ベスト2は築地。
ベスト3は歌舞伎座。

あぁ~、そういえば、両方とも風前の灯ですよね、、、.

淋しい限りです。。。。

ならば、がんばれ相撲!
もし行ったことの無い人がいたら、ぜひぜひ!
TVで見るのとは、ぜ~んぜん違いますよ!!!

January 17, 2009

「テキスト」を使った新しいアプローチ

今月の「即興を遊ぼう会」では、テキストを使ってみました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

「テキスト」という言葉を使ったのは、わりと広い概念として、「すでに文字で書かれている出版物」として、探求し表現するわたしたちの可能性を断定しないため。

今回は、誰でも知っているおとぎ話を、グループで実際に読んでからのインプロ。
それから、台本を使って短いお芝居をインプロで。
という新しい試みを2つ。

インプロするのは初めてという人も何人かおられましたが、すべてのグループが面白く、
びっくりする発想がたくさん飛び出しました。

「テキスト」を使うことで、精神的に安定した状態でクリエイトすることができる人もいるし、
筋がはっきりしていることで、安心して「遊び心」を発揮できる人もいました。

今まで、「インプロをどう皆さんに紹介していくか。どのようなワークショップの内容や流れにするか」ということに対して、わりあいと確固たるやり方があったのですが、今回、まったく新しいアプローチをしてみて、ここからのスタートも悪くないなと感じました。

これからもトライしていきたいと思います。


同じ台詞を何回しゃべっても、まったく飽きることなし。

いよいよ「ねずみ狩り」の稽古大詰め。
今日から12日間、ディンドンという稽古場を借り切っての稽古です。

この稽古が始まる前にわたしが感じていたことは、「長い間、即興で演劇を創ってきたので、決まった台詞やだんどりがあると退屈しちゃうんじゃないかなぁ~」と思ったのですが、面白いことに、逆の現象が起こっています。

同じ台詞を何回しゃべっても、まったく飽きることなし。
いつも新鮮に台詞をしゃべることができます。
だんどりが決まっていても、その直前までだんどりを忘れることができるので、わりと新鮮なリアクションをすることができます。

客観的に見ていないので、わたしの演技のクオリティについては判断できませんが、自分としては、役者としていつのまにかずいぶん成長したんだなぁ~と感じます。10年前に劇団にいた頃は、台詞やだんどりが決まるともうガチガチになっていました。相手との呼吸も分からなかったし、リアクションもホントウにはできていませんでした。台詞も毎回新鮮にしゃべることはできていませんでした。

インプロをやっているお陰で、どんなシチュエーションでも舞台に新鮮にいること、相手役の台詞を「ホントウに聞く」こと、台詞がなくても、キャラクターとしてそこにいることができるようになってきたように思えます。

自分を棚に上げて言うならば、インプロは役者にとってすばらしいトレーニング方法のひとつだということです。身につけたら強力な武器になります。すべての役者さんにやって欲しいなぁ~!

January 16, 2009

「いっそ、全身麻酔にしてぇ~」

歯医者に行ったら、差し歯の根元がボロボロになっているということで根元を抜歯。

今後はブリッジにするかインプラントしなくてはならないそうです。
本番近いのになぁ~、、、トホホホホオ。。。

それにしても。
歯の治療をうけているときにいつも思うのは、「いっそ、全身麻酔にしてぇ~」ということ。

だって部分麻酔をしていても、歯を引き抜く音が聞こえるんですもの。

メリメリメリメリ~。。。。

ほとんどオカルト。

こんな音を聞くなら、死んだほうがまし。

いっそ、気絶したい。

わたしを気絶させて欲しい。

。。。。

そんな願いは(もちろん)かなうわけなく、恐怖の時間が過ぎました。

終わってしまうと案外ケロっとしたもんなんですが、でもやっぱり怖い。

どうにかなりませんかね~、歯の治療。

しくしく(抜歯の痛みアゲイン)。


January 15, 2009

アグリーの美

映画「ONCE」で有名になったバンド「スゥエルシーズン」のライブを聴きに、クラブ・クアトロへ。

わたしがライブに行くのは、ほ~んとに珍しいことです。
実は、ライブという時間をあまり楽しむことができないたちです。どうしてかというと、音楽を聴いているうちに、他の考え事を始めてしまうから。音楽を100%楽しむって、あんまりできないたちみたいです。

でも行きました。「スゥエルシーズン」。
なにしろ映画「ONCE」がと~っても良かったので!
(日本では違う題名になっていました。“恋人達のたそがれ”みたいな感じのタイトル。。すみません忘れました、、、)。

ボーカルの彼とピアノの彼女はこの映画で知り合い、恋人役を演じ、プライベートでもホントウの恋人になり、今では一緒にバンドを組んでいます。(きゃぁ~浅野忠信とチャラさんみたい。ステキ!)

歌声はすばらしかったっす。
特にハーモニーが。

そして思ったことは、「音楽は“共感”によって成り立っている」ということ。
アグリーメントです。
たとえば、ドラムがあるビートを刻んだら、他の人はそれをアグリーして、そのリズムに乗っかっていく。ドラムを無視して別のリズムにしたら、音楽にはならない。誰かがCの音を出したら、それにアグリーして、そのCに相応しい音を重ねていく。決して相手を無視しない。
だから音楽は気持ちいいのですね~。

これはインプロでも同じこと。

相手のアイデアをアグリーするからこそ、そこにハーモニーが生まれるのです。

演劇は、音楽より媒体が複雑なせいか、このアグリーが目に見えづらいですね。
でもアグリーが大事です。アグリーすればストーリーになる。ハーモニーになる。
そうでないとバラバラになる。

彼らのすてきなハーモニーに、アグリーの美を見ました。

January 14, 2009

4チームあるので大変~!

今度出演するお芝居「ねずみ狩り」の出演者はメインが2人。そしてプラス4人が出演します。

そしてメインの2人は、Aチーム、Bチーム、Cチーム、Dチームという4チームあります。
わたしはAチームで、相手役はペーター・ゲスナーさん。
Bチームは、もと「自由劇場」の酒匂さんと「うずめ劇場」の米本さん。
Cチームは、「うずめ劇場」の荒牧くんと後藤さん。
Dチームは、やはり「うずめ劇場」のペーターと後藤さん。

ただでさえ集中力必須の大変なお芝居なのですが、4チームあるのでさらに大変~!

朝=Aチーム
昼=Bチーム
夜=Cチーム

などというスケジュール組み。

当然ながら演出+出演しているペーターは一日中稽古。
わたしたちは逆に、待ち時間もある代わりに稽古時間は限られています。
しかも、4チーム全部違う演出。4チームともまったく違うキャラクターづくり。
4つを見比べると、どのように役者がクリエートしたかがよく分かると思います。
(まぁ、4つ見るお客さんはなかなかおられないと思いますが)。

Aチームは朝稽古することが多いので、朝起きるのが大変!
なにしろ9時から稽古開始なんですもの~。ぐぐぐぐ。。。寝ていたい。。。。
そしてホントウは稽古だけに集中したいところですが、他の仕事も入っています。締め切りの原稿は終わっていません。3月に上演するお芝居の台本はできていませ~ん!(わたしの自作自演)そんな中、頭のスイッチを切り替えて、ひとつひとつを大事にしていかなくては。

冷や汗をかきながら、いろいろを「きりもり」していきたいと思っています。


January 12, 2009

ビジネス・インプロ・トレーニング(BIT)の合宿

ここ2日間は、ビジネス・インプロ・トレーニング(BIT)の講師陣とスキルアップのための合宿でした。

いつもインプロのトレーニングは欠かさないものの、やはり「じっくり」学ぶ時間が必要だということ、増えてきた講師(30人!)同士の交流も兼ねて、年に数回実施しています。

泊り込み+インプロ漬けというのは、かなり贅沢で貴重な時間なので、事前に十分に準備をしておきます。

今回は「シアタースポーツに出演する」ということがテーマ。
講師陣はもちろん役者さんではありませんし、演技の経験があるわけではありません。でも研修講師という人前に出る職業は、舞台でお客さんの前で表現する役者と同じスキルが必要です。
ですので、BITでは積極的にパフォーマンス体験をすることを推進しています。

さて1日目は、みっちりインプロ・ゲーム。
そして2日目は、シアタースポーツのリハーサル、ゲネ、そして本番。

日ごろのインプロ・レッスンの効果もあり、ほとんどのメンバーが「え~無理!」などのエクスキューズなしで堂々と舞台に立つことができました。もちろんまだまだではありますが、人前で表現することについてのクオリティは確実に上がってきています。

演劇をビジネスに活用すること。

私たちが試みていること自体が、そのいい例題になっていくと思います。

社会人、一般人、大人、ビジネスマン。
それらの「演劇と縁がなかろう~」と思われる人たちが演劇をすることでさまざまなことを学ぶことができる。社会に役立つスキルを見に付けることができる。
これが実証されると、もっとたくさんの人が演劇に関心をもってくださるんじゃないかしら。

そんな夢のような期待も込めながら、BITの活動はまだまだ続くのでした。。。。

January 10, 2009

わたしのストレート・カウンターパンチの矛先

お芝居「ねずみ狩り」の稽古の真っ最中です。

演出+相手役のペーター・ゲスナーさんとケンケンガクガク~。

わたしはなぜか、日本の人たちには遠慮してしゃべれないことも、外国の人たちにはストレートに発言してしまう「くせ」があるみたい。

ペーターにも、普通の人にはとてもきつくて言えない言葉をガシガシを投げてしまいます。

「悪いなぁ~」と思いながらも、、、。
まぁ、その代わり、彼も言いたいことを言っているんですけどね(苦笑)。

気がついたのですが、(これはいいこととはあまり思えないのですが)、
わたしには、「日本の人たちには丁寧に対応しないと、嫌われる。」
「海外の人たちには本音をぶつけても認めてくれる。」という先入観があるみたい。

自分の兄弟構成によって、「男兄弟の中で育ったから、男の中にいたほうが楽」とか、
「女姉妹が多かったので、女の子の中にいたほうが楽」とかあると思います。

わたしは前者の方で、しかも「外国人の人といたほうが自分らしくいられる」たち。

いったい何なんでしょねぇ~。。。。

それにしても、ペーターも、わたしの夫も気の毒なことです。
なにしろ、わたしのストレート・カウンターパンチをいつも浴びているんですから、、、。

ゴメンニャ。。。


January 08, 2009

「打てば響く。」

日本でも有名なあるショー・パブで演技の指導をさせていただくことになりました。

ダンサーのみなさんに即興を中心とした演技の指導をして、将来的にはショーのひとつとして上演できたらなと考えています。

オーディションをやらせていただいてびっくりしたのは、ダンサーのみなさんの礼儀忠さとオーディションに向う真面目で真剣な姿勢。挨拶はきちんとしているし、どんな課題でも楽しみながら全身で挑むし、「え~できなぁ~い。。。」というエクスキューズが全く無い。
すがすがしい「プロフェッショナル魂」を感じました。

すごいなぁ~。

ダンサーさんたちなのでもちろん身体はキレイに動くし、演劇経験のある方も多い。
まさしく「打てば響く。」

このメンバーと、将来どんなショーを創ることができるか、今から楽しみです。


January 04, 2009

「箱根駅伝」に,はまりっぱなし!

お正月は、ず~っとテレビにかじりついて「箱根駅伝」を観てました。

ただ、人が、もくもくと走っているだけ。

それがマラソンです。

その、どこが面白いんじゃ???

わたしもそう思っていました。

でも、面白い。

目が離せない。。。。

もちろん、映像は編集されていますので、テレビ番組として「あきない」ように工夫されていると思います。でも、それにしても、おもしろい。

「ど~して、箱根駅伝って、こんなに面白いんだろうね~」

夫と2人で話し合いました。

まず、はっきりしていることは、「どんなスポーツにも、"ドラマ“の要素が含まれているから、どんなにつまらない試合であっても、そこには必然的に”ドラマ“が生まれるようになっている。そもそもスポーツというものが、そういう仕組みをすでに持っている」ということ。

ドラマの3大要素を、絹川はこう考えています。

1) 「はじめ」があって「終わり」がある。(「終わり」から「はじめ」へもどるときもあり)
2) 「主人公」がいる。(もちろん主人公が複数のときもあり)。
3) 「主人公」は、「はじめ」と「終わり」では明らかに「変化」している。

ね。

どんなスポーツにも、この3大要素は含まれています。
だから、どんなスポーツにだって、「ドラマ」は生まれるってこと。

それにしても「箱根駅伝」。

どうしてあんなにドラマチックなんでしょう?

特に、タスキを渡すところ!
観ていると、勝手に涙が出てしまいます。

「わたしは何かに感動している。これって、いったい何に感動しているんだろう?」
自分の気持ち分析をしてみました。

最初はあんなに元気だったランナーが、ヘロヘロになって終局を迎える。そしてタスキを渡し、次のランナーの物語が始まる。

これは「世代交代」にも見えます。

「人が死んで、人が生まれる」という風にも見えます。

「メンターが死んで、主人公が出発する。」という風にも見えます。

ランナーがタスキを渡す、そんな光景に、わたしは太古からの人間の営みを感じたのでしょうか????

自分が何に感動したのか、自分が何であんなに興奮したのか、今だにはっきりした答えは出せていません。

でも、わたしが「箱根駅伝」のとりこになり、興奮して、感動したことは確か。
そして、こんな風なワークショップとか、ショーとか、演劇とか、そういうものをやっていけたらいいなと思いました。

January 01, 2009

あけおめ!


 あけましておめでとうございます!

 めずらしく日本でお正月を過ごしています、絹川です。

 日本のお正月は「寒い」!
 それに「神聖なムード」!

 これがいいんだなぁ~。
 だってニュージーランドのお正月は、
 「真夏」「短パン」「海辺でバーべキュー」。
 だんぜん「しまり」が無いんですもの、、、(苦笑)。。。

 さて先日、桐朋学園演劇科の卒業公演に向けて、メッセージを贈らせて
 いただきました。
(ここの生徒さんには、毎年インプロの授業を行っています)。
 それはこんな言葉でした。

 *******************************
 
 We must doubt our talent; We must not doubt our inspiration .

(by Francois Truffaut)

 (己の才能は疑わねばならない。しかし、己のインスピレーションは
  疑ってはならない。フランソワ・トリュフォー)

 *******************************

 これは私がすごく好きな言葉で、たびある毎に思い出すようにしています。
 「自分を信じ、かつ、自分を疑う。」
 どちらかが欠けてもダメで、両方があってこそ、自己成長できるんじゃ
 ないかなと。

 「暖かさと厳しさ。」
 この両方が必要なんじゃないかなと。

 日本のお正月の「神聖なる寒さ」は、その両方を感じさせてくれます。
 だから好き。。。

 さて、2009年。
 インプロワークスにとっては、活動15年目に突入します。
 今年のキーワードは、「育てる」です。
 人間はその命がつきるまで成長し続けることのできる可能性をもっています。
 それを信じて、自己を、そして皆さまとのお付き合いを大切に「育てて」
 いきたいと願っています。

 みなさまにとって良い年でありますように!
 どうぞ、今年もよろしくお願いいたします!


(この文章はインプロワークスMLより抜粋しました。)

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