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January 29, 2009

演技のトーンについて

演技のトーンについて考えています。

2人の役者が舞台で演技するとき、そのトーンは同じほうがいいのか、バラバラなのがいいのか。

すごく曖昧な問いでしょうか?

トーンとは、技術的なことではありません。それも関連しますが。
トーンとは、曖昧な雰囲気のことではありません。もっとクリアにそこにあるもの。
トーンとは、そうですね、作品から出発しているその場の表現したい「色」「ジャンル」ということでしょうか。

たとえばホラー映画にはホラー映画の、歌舞伎には歌舞伎の、ミュージカルにはミュージカルの独特なトーンがあって、それぞれのキャラクターは違うけれど、統一された「トーン」がある。
映画だとそれはとてもはっきりしていて、最初の映像ですでにトーンが決まるといわれています。

舞台上でのトーンについて考えています。

たとえば「ねずみ狩り」のように、舞台にはたった2人の登場人物しかいない場合。
この2人の演技トーンは同じであるべきでしょうか。それともバラバラのほうが面白いでしょうか。。。

今、書いていて思いつきましたが、それはもしかしたら「台本に何が書かれているか。作家が何をメッセージとして伝えたいか」これにヒントがあるかもしれません。または、作家を演出家や役者という言葉に置き換えてもいいかも。

そこで伝えたいメッセージによって、どういうトーンにするかが決まる。

そういうことかな。

ドイツでベケットのお芝居を観たとき、2人のキャラクターはまったく違うのですがトーンが同じでした。それによって、その架空の世界は「ほんとうにある世界」として立体化しました。
TVドラマなどだと、演技トーンがバラバラですね。ひとつの世界をみんなで創っているという感じはしない。けれど、トーンがバラバラだから作れる世界もきっとある。

劇団として演劇を創るのには、この「トーンを共通にする」ということがあるかもしれません。そしてプロデュース公演は「トーンがバラバラ」のところから始まります。これを共通にするか、あえてバラバラのままにしておくか。それは誰かが決めることじゃなくて、作品がすでに答えを持っているのでしょう。

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