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January 31, 2009

まるでダイヤの原石みたい。

お芝居「ねずみ狩り」終了しました!
ご来場くださった皆さま、ありがとうございました~!

千秋楽で、キスシーンでひじきが鼻に入り、あやうく窒息死しそうになったキヌガワです(苦笑)。。。

(お芝居中に出てきた裸の2人が塗りあった泥は、じつはひじきを煮たもの。磯臭さがチャームポイントっす(^^;))

終演したので結末を話してしまいますが、このお芝居は2人の主人公が出会い、物を捨てて、最後に裸になって、ねずみのように殺されるというストーリー。

「舞台で裸になる」ということは現実的に少ないため、どうしても「裸になる」ということにフォーカスがいきがち。

「裸になることに抵抗はないんですか?」という質問をたくさんの人からいただきました。

こうお答えするとしらけてしまうかもしれないけれど、わたしにとって裸になることはそんなに大変じゃありません。だって、これは物理的なことだから。それより難しいのは、自分の心を裸にすることであり、それをお客さまに共感していただけるところまで深めることです。
このお芝居の難しいところはそこで、実は裸になることはそんなに大事なことではない。

でもわたしが予想していたことと違って、今回のお芝居ならではで興味深いと思ったのは、キャラクターが裸になった瞬間に、すべての「作り物(創り物・創り者)」はぶっとんでしまうこと。それまでどんなに面白くない芝居をしていても、その人が裸になったとたんに、空間に享受されてしまう。オッケーになってしまう。

そこまでやったんだから、許してやろう的な気持ちが沸いてきてしまうような。
そういう意味では、絶対に失敗しない作品なのかもしれないなぁ~。

可能性としては(いちおう芸術家としてこだわってみれば)、もっと違う表現の仕方もできるなぁ~と感じています。

たとえば、
裸になることは自然であって、現代の人間や社会がいかに人工的なのかということを問う。
わたしたちはいかに縛られて生きているか、それを解き放たれたとき、人間はどうなるのかを表現する。
ねずみを殺すことで殺すという本能を押さえていた男が、逆に殺されるということはどういうことなのか。どう感じるのか。本能が解き放たれるということは、社会にどのような影響を及ぼすのか。そこへの提言。
2人の男女が出会うということ。アダムとイブ的な解釈での演出などなど。。。

その辺りを深めると、このお芝居はもっと違った局面をお見せし、メッセージを与えることができるかもしれません。

このお芝居は、フラストレーションをかかえた若き作者がドラッグしながら数日で書いたもの。
めっちゃシンプルで、めっちゃストレート。
だからこそ、やり方次第で、いろいろな形・色合いを引き出すことができるのかもしれません。

まるでダイヤの原石みたい。

この作品に出会えて幸せです。


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