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April 30, 2009

台詞を覚えるのって大変!

お芝居「The Resting Show」の本番中。

毎日、びっくりの連続でございます。

初日があけて、すでに3週間目に突入しているのですが、一度も舞台でまともに全ての台詞を言えたことがないキャストが数人います。

わたしの父親役のダミアン(おじいちゃん)もその一人。

途中で忘れちゃうんです。そして詰まってしまう。そして落ち込んでしまう。。。。

楽屋で「がっくり」と首をたれている彼を見ると、本当に可哀想になります。
落ち込みやすい性格みたい。。。

でも面白いのは、ダミアンは昔カウンセラーだったそう。
人一倍落ち込みの激しい人が、患者さんの落ち込みを助ける仕事をしていたんですね~。
しかも慰めたからといって、彼が台詞を練習するかというとそうでもなく、よくよく聞いてみると、自分が台詞を忘れていることも忘れていたという、、、(苦笑)。。。

先日は、彼がわたしのドレスを踏んでいたために、舞台上でドレスが剥がれ、キヌガワ半裸。
後でそのことを言ったら、また「がっくっつ」と落ち込んでいました。
落ち込んだって、キヌガワの半裸がどうなるっていうものではないのですが、、、。

そしてケイト。
このお芝居では、女性のメインキャラクターは2人だけ。
わたしとケイト。
そして、私たち「女の戦い」のシーンがあります。
そこはケイトの長い台詞のみ。わたしはリアクションのみ(^0^)楽チン!
そして彼女も、一度もまともに台詞を言えたためしがありません。

ある日、本番2時間前のことです。
ケイトがいきなり、「わたしは、ユリとのシーンがぜんぜんハッピーじゃないの。変えてもいい?」と。
わたしはインプロバイザーなので、変えることについては、「オッケー~」なので、「オッケ~」と答え、演出家のウォーレックと3人で稽古をしました。本番2時間前の大事な1時間なのですが。。。。

そして本番。

わたしとのシーンの台詞がまともに全て言えたことのない彼女、
段取りを変えて、彼女がやりやすいようにしたのだから、きっと。。。。

でも同じでした。

台詞を思い出そうとして、思い出せなくて、ジレンマで感情的になっている舞台の彼女。

気の毒で、気の毒で、気の毒で。

どうしたら助けることができるだろう~。。。

本番中に、そんなことを考えてしまいました。

そして不思議なことに、役者が台詞を忘れていることには、お客さんはあまり気がついていない様子。

いつも拍手喝采。スタンディングオベーションが起こることもシバシバ。

不幸中の幸いとは、まさにこのことなり。


April 29, 2009

「ぞっ」としたこと。

そういえば。

わたしが使っている手帳には、ビジネス上のいろいろなアドバイスがあらかじめプリントされています。

そこの4月の欄を見て、ぞっとしました。

「わたしの観察では~」から始まるビジネス上のアドバイス。
情報を集められる人、それをしっかり利用できる人、それを行動につなげられる人
という3つのレベルがあるそうで、それをすべてできる人は全体の0.8%だそう。

それで、わたしが「ぞっ」としたのは、その後に続く「ですから、行動さえできれば、圧倒的に他者より優位に立てます。」という言葉。

「~さえできればOK」という短絡的な考え方。
「他者より"優位“に立てます」という競争意識。勝ち負け意識。
「他者より優位に立つこと=すばらしいこと」とする謙虚さのかけら無き・見下した考え方。

今の自分だから、こういう言葉に対して「それは違うんじゃないか」と思えるけれど、
ついさっき、つい今年初めは「この手帳はすばらしい」と思って買ったのです。
そういう価値観の自分がいたわけです。

それこそ「ぞっ」とすることですね。

他者より優位に立つってどういうことだろう。

できたら、そういう考え方で自分を発奮させる必要のない社会になるといいな。

6月アメリカ&カナダ・ツアー

6月のインプロ・ツアーの計画が、そろそろまとまってきました。

本当はもっと早くに決まってくれると助成金の申告などもできるのですが、小さな団体とのやりとりはかえって時間がかかり、なかなか決まらない。。。それがジレンマです。

6月4日:アメリカのポートランドで単独公演
6月7日~14日まで「オーカス・プロジェクト」(インターナショナル・インプロ・グループ)
6月15日~20日まで「シアトル・フェスティバル」参加
6月21日:カナダのヴィクトリアで単独公演(「ヴィクトリア・インプロ・フェス」の一環として)
6月22日:ワークショップ
6月23日~27日:カナダ「エドモントン・インターナショナル・インプロフェスティバル」

シアトルで毎年行なわれる「シアトル・インターナショナル・インプロ・フェスティバル」はとてもユニーク。
参加者は、主催のランディ・ディクソンから「招待」されたインプロバイザーのみで、そのメンバーでワークショップを受けます。このワークショップは「インプロ」についてではなくて、違うテーマ。(2年前はジャズ、去年はインビジブルでした)。今年のテーマは「禅」!!!!!!
「インプロは禅である」がモットーのわたしとしては、とても興味深い内容になること間違いありません!

ヴィクトリアのインプロカンパニー「インプロマニアックス」は今年20周年記念なので、
いつも以上に長期にわたってフェスティバルが開催されます。
私たちのショーは、わりと先駆けなイメージ。
そしてエドモントン。数年前にイエローマングループでお世話になりました。

今年は、強烈なグループ、コロンビアの「La Gata」がやってきます。
そして絶大な人気を誇るカナダの「Crums」。
両グループとも、2006年のドイツ「シアタースポーツ世界大会」でご一緒したメンバー。
久々の再会が楽しみ+きっとレベルアップしていると思うので、「わたしはついていけるかしら、、、。」という不安が入り混じった気持ちです。

*****

「インプロ」といえば、カナダ。

キース・ジョンストンが育てた沢山のインプロバイザーたちが活発に活動していることによって、すぐれたインプロバイザーが多いです。もちろんアメリカにもすばらしいインプロバイザーたちはいるけれども、アメリカのインプロはどこかすさんでます。言葉は悪いけれど、どこか。

カナダのインプロは、カナダ人のようにおおらか。
そしてカナダ映画のように先鋭的でもあります。
田舎くささ+洗練さが混じっている感じ。

いずれにせよ、プライドという鎧を脱いで、半裸(またか、、、、。)になって望む覚悟が必要でございます。。。

じゃないと、こういう機会にチャレンジする意義がないもんね~。。。

April 28, 2009

どうして日本人はこんなに忙しいんだろう~???

ニュージーランドにいて、日本を客観的に見てみて感じること。


「どうして日本人はそんなに忙しいんだろう~。」
「どうしてそんなに働くんだろう~?」

わたしの義理の弟も、「どうして日本人の男性は、あんなに遅くまで仕事をするの?僕なら考えられない。
無理して働くよりも、家族との時間を大事にしたり、バケーションを楽しんだりすることのほうがずっと大事なのに。。」といいます。

確かに。

しかも、日本人より、ず~っと短い時間しか働かないのですけれど、ニュージーランドの人たちが貧しいかというとそうでもなくて、広々とした家に住んで、美味しい野菜や乳製品(チーズとか)で手作りの食事を楽しみ、ワインを楽しみ、動物たちも身近で、本当に豊かな生活をしています。

おそらく、ニュージーランド人のほうがきちんと節約しているとは思います。
手作りの食事やリサイクルが徹底しているし、電化製品が壊れたら修理して使うし、洋服もやぶれたら繕うし。それに圧倒的に日本の物価は高いので、日本人が忙しいのは仕方ないのかもしれません。

それに自分が日本にいるときだって、できるだけ忙しくしないようにはしているけれど、どうしても忙しくなってしまうのですから、わたしがどうこう言える立場じゃありません。

それにしても。

どうして日本人はこんなに忙しいんだろう~???

April 26, 2009

アーティ・ファーティ

今年1月に上演したお芝居「ねずみ狩り」の劇評が、テアトロ(4月号)と悲劇喜劇(5月号)に掲載されました。

「テアトロ」4月号では、1月の芝居の中で際立っていた2本のうちの1本に選ばれました。(もう一つは蜷川幸雄さん演出の「冬物語」)

―たった二人の登場人物なのに、サスペンスにとんだ芝居。
―ユーモラスなうちにリアリティのある芝居
―小品ではあるが鋭い衝撃的な舞台である。

となかなか好評でした。

それにしても、劇評というものの定義・書き方について、とても興味があります。

いかなる評論についてもそうですが、書き手がそれらの芸術を愛していることはもちろんのこと、その分野での豊富で公平なる知識と判断力が必要だと思います。

評論自体がある種、アートというか。。。

そういう意味では、「いまだ上演されていないお芝居の評論」とか「いまだ創られていない映画の評論」なんていうのも面白いかもしれませんね~。。。

April 25, 2009

アンザック・ディのバグパイプ楽団

今日はアンザック・ディ。

第一次世界大戦で無くなった沢山の兵隊さんをしのぶ日。
ニュージーランドにとって大切な日です。

夫は朝からドキュメンタリーの撮影。

パレードでバグパイプを演奏する楽団のドキュメンタリーを撮っています。

このバグパイプ楽団の平均年齢は70歳。
み~んなおじいちゃん。
練習するときは、ホールいっぱいにバグパイプの音が充満します。
みんなおじいちゃんなので、ちょっと耳が遠い。というか、かなり遠いみたいで、み~んな違うメロディーを演奏していたりします。気がつかずに。しかも自信満々。
楽しげに。
合間にウィスキーを飲みながら。

おじいちゃんたちは、長い間、ず~っと同じメンバーで演奏をしてきました。
でも、これからのために新しいメンバーを探しています。
ドキュメンタリーは、おじいちゃんたちの生活とバンドのこれからについての物語です。

April 24, 2009

酔って良い宵。

お芝居「The Resting Show」の中日(なかび)。

日本では、出演者が終演後に飲みに行くのが(割合と)習慣になっていて、本番では話せなかったことを飲み屋で話したりして、これはこれで大切な時間だったりします。

しかしニュージーランドでは、出演者ほとんどが運転して帰らなくてはならないこともあり(車社会なので)、終演後にみんなで飲み会をすることはまれ。よほど事前に言っておかないかぎり、なかなか飲みに行く機会がありません。

これは困った。

特にキヌガワさん。

終演後の放出中のアドレナリンをどう静めたらいいものか。。。

中日だということもあり、「終演後の飲み会」を企画したのでした。

劇場にはキッチンがあって、広いスペースがあるので、そこでワインとチップス。

とてもシンプルだけれど、みんなでワイワイ話ができて。。。。
普段はできないプライベートな話。世間話。
これって意外にコミュニケーションには必要なんですよね~。

びっくりしたのはイーラのお歳。
たしかに「おばさん」というより「おばあさん」の領域に含まれる彼女。
でも髪はブロンドでスリム。
今回は、(なんと!)オールヌードになってます。
そんな積極的な彼女。
な~んと75歳!

75歳で初めて舞台に立つなんて、なんてステキなんでしょう!

もちろん年齢では測れるものではありませんが、いくつになっても何かにチャレンジすることはできるんだなぁ~。それをイーラそのものから感じ取ることができる。

この体験って、本当に嬉しいことです。

April 22, 2009

歯磨きにまさる節約なし。。。

歯医者へ。

先日リハーサルで取れてしまった差し歯をインプラントすることにしました。

知ってました?
インプラントって、全治するまでに1年もかかるんですって~!
高いしね~(^^;)。。。

ふぅ~。。。

April 20, 2009

腐る前に収穫してあげなきゃなぁ~。。。

キヌガワ、お誕生日でございました~。

いくつになったかって?

ふふふ。

それはトップ・シークレットでございます。

オスカーワイルドは言いました。

「歳を隠さない女性を信じちゃいけない。歳を隠さない女性は、すべてを暴露してしまうから。」

ね。

自分に隠し事があるってことは、あなたの秘密も暴露しないってことで、お許しを!

さて。
夫からのプレゼントは、山盛りの黄色の花束+2時間のフェイシャル&ボディ・トリートメント(エステティック)+誕生日の歌(アカペラで)でございます~(^0^)~。

車で2時間の「スパ」に行って、2時間ゆ~っくりエステ三昧しました~。
(というか、いびき全開の爆睡でございました~(苦笑)。

ブリジット・バルドーは言いました。
「歳を取るのは悲しいけれど、熟すことは嬉しいことよ。」と。

キヌガワはそれに「イエス・アンド」してみましょう。

「歳を取るのは悲しいけれど、熟すことは嬉しいことよ。」

+「そしてそれは、腐る前に収穫されなきゃね。」

わたしは、腐る前にちゃんとわたしを収穫してあげなきゃなぁ~と思っています。

いろんな意味で。

架空と現実のブレンド。。。

ハリウッド映画「ミルク」を観ました。
実在の人物ハーヴィー・ミルクについての映画です。
主演のショーン・ペンがアカデミー主演男優賞を取りましたね~!

ショーン・ペンの演技は、(私にとって)サブテキストがはっきりしていて、とても見ごたえのある演技です。そして今回も。

その他の役者さんたちの演技も素晴らしかったです。

そして(私にとって)もう一つの「見ごたえ」は、出演している友人のショーン・ランドリー(インプロバイザー)を見つけること。どんな役で、どこに登場するか分からなかったので、映画が始まってからず~っと彼女を探していました。

ちらっとでも黒人女性が出てくると「ショーンじゃないかしら!!」とドキドキ。

でも結局、彼女の登場はと~っても最後のところで、誰でも分かるあからさまな登場で、と~っても目立っていました。彼女のキャラクターは名前のない、いわば「エキストラ」扱いでしたが、最後の演説のシーンで、なんとショーン・ペンとツーショット。というか、ショーン・ペンが一人演説している後ろに、ラッキーなことにばっちし映っていたのでした。

それにしても、ショーン・ペンの後ろに、自分のなじみの笑顔があるなんて、
不思議な感じ。架空の世界と現実がリンクしているような。。。

この映画自体も80年代の出来事がもとになっているので、登場人物たちの中には現在でも生きている人がいるわけで、そういう意味でも、架空と現実がブレンドしていくような不思議な感覚でした。


April 19, 2009

リハーサルなしで本番に突入!

「The Resting Show」の本番中です。

このお芝居はお客さんが移動しながら観る珍しいお芝居です。
最初(シーン1~6)は野外で。途中(シーン7から)で劇場に移動します。

「雨が降ったらどうするか?」
これは、私たちの心配の一つでした。

いつもは本番前7時15分(開演8時)に、野外での上演が決まります。
もし雨が降ったら、すべてを劇場内で行なうことになります。

今日、はじめてシーン4から劇場内で上演することになりました
今まで野外で上演していたシーン4,5,6を劇場で上演するのです。

それが決定したのは7時25分。
7時15分の時点では、予定通り上演されることになっていたのですが、25分の段階で「雨が降りそうだから」ということで急遽、劇場内で上演することに。

上演まであと35分。
野外で上演する部分は、当然、野外向けに振り付けされていますので、劇場のスペースでは同じことはできません。それをどうするか。もう練習する暇はありません。みんなで最初からの段取りを確認。
あっという間に本番を向かえました。

途中バタバタしたり、お芝居がちょっと止ってしまったりはしましたが、みごと最後まで遣り通すことができました。

そして予想とおり、お客さんが劇場に移動したとたんに「雨。」

雨音を聞きながらの「レスティング」は、「ほっと」した気持ちもあいまって格別でした~。

変更続きの毎日で、演技経験のない人たちはパニックに陥っていましたが、さすがにだんだん慣れてきて、たいした変更にはびくともしなくなって、即興で対応できるようになってきました。

すごいこってす。

April 18, 2009

レレレのおばさん。

本番2日目。

すんごいことが起こりましたよ~。
本番前にはずれました、わたしの差し歯。

それは、本番前のリハーサルでのこと。
悪役であるわたしがすべてを失っていくという、いわばクライマックスの練習でした。

ある役者が、わたしの巨大な衣装をはがしていくのですが、そのときに、わたしの顔に衣装を直撃したのです。
それで衣装に差し歯が引っかかって、そのまま差し歯が外れてしまったのでした、、、。

いやぁ~、文字通り、「すべて」を失ってしまったような気持ち。。。(大泣き)

もちろん歯医者に行く時間も無く、わたしはレレレのおじさんのような顔で
本番をやることになったのでした。。。

それにしてもラッキーだったのは、わたしのキャラクターが「ぶりっ子の悪女」だったこと。
レレレのおじさん顔でも成立する役立ったのです。
お客さんも「あれはきっと役作りに違いない」と解釈してくれるだろうと。

いやぁ~、いろんなことが起こりますね~。

April 16, 2009

いよいよ「初日」でございます~。

わぁ~、いよいよ「初日」でございます~。

落ち着いて。落ち着いて。落ち着いて。

April 15, 2009

ハハハハ、「歯」

初めてニュージーランドで「歯医者さん」に行きました。

長い間みてもらっている日本の歯医者さんから何度も、「ニュージーランドの歯医者さんのほうが技術が進んでいるから、そっちで治療した方がいいよ。」と言われていました。でも英語での治療は不安だなぁ~。。。

ということで、ず~っと避けていたのですが、「前歯」がエマージェンシー。

ぐらぐらして、今にも取れそう。

本番は明日!

ということで、思い切って行きました。

歯医者さんは、オークランドで一番おしゃれな通り沿いで、夫のかかりつけのお医者さん。

受付は明るく、清潔。まるでギャラリーみたい。
日本の歯医者さんも、患者さんが怖い思いをしないように気配りしてくださるけれど、ニュージーランドはもっと。アンケートに、「歯医者に来るのは怖いと思っていますか?」という欄があり、歯医者さんの説明は丁寧で、音楽や絵画が豊富。

そして治療はハイテク。きちんと見てくれているのが分かります。
痛い思いや、不快な思いをすること全くなし。

むしろ、「これでちゃんとした歯の治療ができる!」と嬉しい気持ちになりました。

もちろんそれだけの費用はかかるのですが、それでもこの「安心」を手にいれたのは(大げさですが)人生にとって大きなプラスなのです。

April 14, 2009

きっと,言葉より経験。

「ドレス・リハーサル」でした。

「ドレス・リハーサル」とは、ほぼ本番と同じように、衣装を着て、メイクをして、途中で止ることなくお芝居をするリハーサルです。

照明や音響は追いつけないかもしれないけれど、キャストはとにかく本番だと思って演技するもの。

このプロダクションは、ほとんどの出演者が演技経ゼロ。つまり、本番経験ゼロの人たちばかり。
なにもかもが初めてということで、普通のプロダクションでは起こりうることのないトラブルがたくさん発生します。

登場の出番を間違えてしまう人。
衣装の着替えが間に合わなくて、シーンに登場できない人。
台詞をほとんど忘れてしまって、舞台で真っ白になってしまう人。

(冷や汗)。。。。

通しが終わると、「確認」や「弁解」や「議論」や「異論」の連発。
みんなガッカリするやら、ますますパニックになるやら。。。。

わたしの相手役のダミアンもその一人。
彼は70歳の、もとセラピスト。
彼は、稽古でも通しでも、一度もまともに台詞を言えたことがありません。
お年のせいで忘れてしまうのか、緊張しているせいなのか。

ご本人は、「ひとりで稽古している時はパーフェクトなんだよ!」と弁解。

「その元気を舞台で発揮しておくれよ~。。。。」とココロでつぶやくキヌガワ。

どんな言葉をかけたら皆のパニックが治まって、安心して舞台を楽しむことができるのか。

この場を借りて、試行錯誤しているキヌガワっす。

April 13, 2009

「そんなこと」のオンパレード

お芝居「Resting Show(レスティング・ショー)」の初日,間じか(マジカ?)です~。

このお芝居はとても変わってて、野外+劇場での上演、出演ほとんどが素人さん(演技経験ゼロ)、
芝居の途中でたびたび「お休み(レスティング)」時間があって、出演者もお客さんも「お休み」する。
というもの。

わたしは唯一プロ俳優です。

稽古では、毎日がトラブルの連続。
出演者の誰かしらが必ずパニックに陥る、叫ぶ泣く。
そして議論。
納得がいかないと、すぐに話し合いが始まります。

それは、「そんなこと」のオンパレード。

「そんなこと、どうでもいいだろう~!」
「そんなこと、自分で解決しておくれ~!」
「そんなこと、自分の責任だろ~!」

でも考えてみれば、わたしにとっては「そんなこと」でも、当人にとってみれば「そうはいかないこと」なのですね。

限られた時間の中で、どこまでできるか。

素人さんたちが<稽古から本番まで>どのように準備していけばいいのか。

ココロもカラダも。衣装も台詞も。

この経験は、わたしのこれからのお芝居人生の中で、とても役立つものになると思います。

April 09, 2009

あいまいな本番一週間前のわたし。

なんと「The Resting Show」の本番一週間前です!

さっきまで一人芝居の本番だったのに、ボケボケしているうちに、もう次の芝居の本番です。

台詞、覚えてない~!!!!!

だんどり、曖昧~!!!!!!!

しかも、わたしのキャラクターは「おしゃれなシティガール」で、登場するたびに違う衣装。それがまた巨大。まるで、十二単をシーンごとに早がえするような、結婚式のお色直しをシーンごとにするような、そんな慌しい無謀さ。。。

この早がえだけでも、そうとうなストレス。。

出演者は素人さんがほとんど。

「ここはどうしたらいいの?」
「もし、こういうトラブルが起こった場合、どうしたらいいの?」
「ここで、わたしはどこへ行けばいいの?」

。。。そんなこと、どうでもいいだろぉ~!!!!

と、叫びたくなるような質問も飛び交って、そのたびに稽古は中断し、必要のないことでイライライしたりすることもたびたび。

それも含めて、面白い体験ではあるのです。

んが。それにしても本番1週間前。

そろそろ、こころを静めて、自分がすべきことに集中しなくては。。。

今日は早めに稽古場に入って、自主稽古することにしましょう。

http://www.eventfinder.co.nz/2009/apr/auckland-west/the-resting-show-by-warwick-broadhead

長い~にもほどがある長い川。

ドイツ人の友だち、映画監督のギハードが泊まりに。

彼は、オーストラリアで一番大きな川・マリー川のドキュメンタリーを撮っています。
この川は2,375キロメーターといいますから、ニュージーランドとほとんど同じ長さ、日本だと東京から九州以上の長さです。

なが~い、にもほどがある長さですよね~!!!!

Murray_river_australia

彼は、ここ数ヶ月間、この川付近に寝泊りしながら、映画を撮り続けています。

映画監督というとリッチな響きもありますが、現実にはそうでもなくて、あんまりお金持ちでもなくて、体力勝負の仕事です。

撮影はまだ終わっていないのですが、一時ニュージーランドに帰ってきたというわけ。

また川に帰って、数週間寝泊りしながらの撮影になるそう。

久々の再会。

しかもドイツ人の友だちですから、ビールがすすみます。

ぷふぅ~。。。

こちらも「長い」夜でした。。。

April 07, 2009

アイ・ラブ・トップ・ツィンズ!

Toptwins

ニュージーランドのいいところ。

それは「トップ・ツィンズ」に人気があること。

「トップ・ツィンズ」は、双子レズビアン姉妹バンド。

しかも今では「おばさん」。

つまり「おばさん+レズビアン+双子+バンドをやっている」人たちなのです。

ここまでだと、なんだか「あやしいバンド?」って印象を持たれるかもしれませんね~。

んが。

彼女たちの歌声は、パワーがあって軽快。楽しい。歯切れよい!

しかも彼女たちは(と~っても有名人なのに)、ツアーでは自分たちのキャラバンに寝泊りするそう。
これは「有名になったからって、ホテルに宿泊するのは嫌。自分たちで料理したいし、自分たちの空間が大事なの」という理由。

ラジオのインタヴューでは「私たちが双子のレズビアンだということは誇りだし、ママもそれを認めてくれたの。そして私たちは音楽で世界を良い方向に変えたいと思うし、そのためには「笑い」「楽しさ」「ユーモア」が必要。笑うことで、人は心を開くから。」という正々堂々とした発言。

わたしはこのラジオでのインタヴューですっかり彼女たちのファンになってしまいました。

ニュージーランドでは、こういう彼女たちを<冷やかしたり、ちゃかしたり、笑いのネタにする>ことはぜんぜん無くて、むしろ<ビバ!>と、支持する人たちが多いのです。

日本だったら、冷やかしの的にされてしまうかもしれませんね。。。

先日、彼女たちが主人公のドキュメンタリーが公開されました。
プレミアをみたわたしの義理弟は、「すごく面白かった!」と言っていました。

わたしも早く観たいなぁ~!!!

April 06, 2009

ハワイにてインプロ・フェスティバル

ハワイから「インプロ・フェスティバル」参加のお誘いがきました。

2009年9月24日~27日まで。

http://www.improvhawaii.org/improvaganza2009

ハワイには行ったことが無いのですが、わたし的には「リゾート地」というイメージ。
パフォーマンスするというより、バケーションで行きたいなぁ~なんて思いますが。(苦笑)。

さて、ハワイには歌舞伎スタイルでインプロをするグループがあって、そこのリーダー・ケビンがフェスティバルの主催者です。彼からず~いぶん昔からお誘いはいただいているのですが、なかなか参加できていません。

今年はどうしようかなぁ~。。。。

シカゴ・インプロフェスティバルもそうですが、出演グループはノーギャラ、しかも渡航費+宿泊費は自腹となると、よほどのメリットがない限り、参加は難しいかなぁ~。。。。

ちなみに、フェスティバル参加といっても、自分たちから「出演させて!」とアプローチするのと、フェスティバル側から「出演して!」とアプローチされるのとでは待遇がぜんぜん違います。

これは演劇フェスティバルでも同じことで、たとえばエジンバラ演劇祭やアヴィニョン演劇祭でも、招待作品とそうでないフリンジでは待遇がぜんぜん違うそう。わたしのニュージーランドの友人、インプロバイザー&コメディエンヌのペニーは自分から「出演させて!」とエジンバラ演劇祭のフリンジに乗り込んだくち。毎年すべて自腹での出費。集客にもとても苦労して大変だったそう。でも2年、3年と続けて参加することで、パブリシティ的にも有利になり、賞をもらったことでさらに楽になって、最近では他のフェスにも呼ばれるようになっています。

ほんとうに大変な努力なのですが、それだけフェスに参加することって意義があるんですね~。

特にエジンバラ演劇祭やアヴィニョン演劇祭は世界的に有名なフェスティバルです。
一度、行ってみたいなぁ~。はたまた、参加してみたいなぁ~と思っています。
できたら、来年あたりにはぜひ。。。
(この演劇祭にも、インプロ・グループが参加しているようですよ~)。

ちなみに、わたしはできるだけ渡航費・宿泊費・ギャラが出るフェスに参加するようにしていて(せこいですね~苦笑)、今年は10月にドイツのフェスに参加します。その流れで、スイス、オーストリア、フランスなどで公演する予定。

そうそう、その帰りに日本でも公演する予定です。

それも楽しみです。。。!!!

April 05, 2009

ほとんどが裸....

今日は一日中、お芝居「The Resting Show」の稽古でした。

出演者のほとんどは、演劇をやったことのない素人さんたちばかり。

絵描き、工事現場で働いている人、リタイアーした人、カウンセラー、学校の先生、牧師さん、主婦などなど。。。

彼らは、昼間普通に仕事をして、家族もあって、でも自分の「何か」のためにこのお芝居に参加することを決めたのです。お金がもらえるわけでは無く、有名になれるわけでも無く、楽ができるわけでも無く。

自分のアイデンティティのため。

自分へのチャレンジのため。

ほとんどの人が、参加の理由をそう答えています。

お芝居の中で2箇所、出演者が裸になるシーンがあります。

演出家のウォーレックが稽古中に「裸になるシーンがあるんだけれど、裸になってもいいという人がいたら僕に教えて。でも無理に名乗り出ないでね。これはデリケートなことだから。。。」と。

最初に申し出たのはわたし。経験あるし。
他の人は、一般人だし、ほとんどがおじさん+おばさん(中にはおばあさんも)。だから、きっと、ほとんどの人がNGだろうと思っていました。

んが。

びっくりすることに、ほとんどの出演者が裸にOK。

男性陣は全員オッケー。

女性陣は、若い女性2人がNGなだけで、年長者(おばさん+おばあさん)も裸にオッケー。

ストーリー的にわたしのキャラクターが裸になるということはなく、早々に挙手したものの、わたしの裸シーンはなし。そして、それ以外の挙手した人たち全員が裸になることに。

いやぁ~、日本では考えられないことでしょうね~。

プラス、お客さんのタイプも日本とは違って(日本の場合、舞台で女優さんが裸になると2チャンネルで話題になってしまうけれど(苦笑))、ニュージーランドのお客さんは舞台の裸を「芸術」としてリスペクトしてみるので、きっとすばらしい舞台になると思います。

それにしても、とても面白い環境での芝居づくりに参加させてもらって、とても貴重な体験をさせてもらっていると痛感している毎日です。


April 04, 2009

研修のシーズン

4月に入り、新入社員研修のシーズンがやってまいりました。

インプロ・ワークス+ビジネス・インプロ・トレーニングのメンバーは社員研修で大忙しです。

嬉しいことに、インプロ・ワークスの講師:明石+島崎は指導の評判がとても高く、研修やワークショップのリクエストが続いています。

ありがたいことです。

さて、4月4日にインプロ・ワークスのメルマガが発行されます。
(毎月、最初の大安の日に発行しています。登録無料ですので、ぜひご加入くださいませ~!)

そこでも紹介していますが、4月の「即興を遊ぼう会」は、人気講師の島崎+心理学者の正保先生のダブル講師で皆さんをお待ちしています。

わたしも受けたい!(絹川談)

ぜひ、ご参加くださいませ~!

*************************************

4月の即興を遊ぼう会は…
【心理学とインプロのおいしい関係】~エクステンド&アドバンス~

心理学やカウンセリングの現場とインプロを繋ぐキーワードは
“エクステンド&アドバンス”!

相手を丸ごと肯定し、真っ白な状態で対話をするカウンセリング。
「今、この瞬間」に起こっていることに大切にする在り方は、
インプロと共通するものが多いのです。

ストーリーを深めていくための「エクステンド」と、
展開させていくため「アドバンス」という視点を取り入れることで、
相手との対話をさらに深いものにすることができるのではないか。
という心理学的アプローチから、インプロを深くふかーく探っていきます。

今回は、講義とインプロワークショップの二本立てでお届けいたします。
講義での学び+ワークショップでの体験で、
様々なコミュニケーション、関わり方を探っていきましょう。

【日時】2009年4月19日(日)13:30~16:30
【会場】築地社会教育会館 第1洋室  TEL:03-3542-4801
【交通】東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」6番出口 徒歩5分
    都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」A1番出口 徒歩5分
    http://mappage.jp/dtl/A42list.php?KanriNo=13102S040036&mode=md
【講師】正保 春彦(茨城大学教育学部)
【インプロリード】島崎真弓
【料金】3000円
【申込】asobo_kai@yahoo.co.jpまでお名前とインプロ暦を記入の上メールでお申し込みください。

参加費は当日受付でお支払いください。
動きやすい服装でご参加ください。
即興遊ぼう会制作グループ:ひみこ(廣瀬)&たみ(淡路)
asobo_kai@yahoo.co.jp

April 02, 2009

アル・パチーノ主演映画「ヴェニスの商人」を観ました~。

アル・パチーノ主演映画「ヴェニスの商人」を観ました~。

数年前の作品なので、すでに日本でも上演されているかと思います。

「ヴェニスの商人」はシェークスピアの有名な作品で、ず~っと昔に読んだ記憶はあるのですがおぼろげ。
映画を観る前に台本を読みたかったのですが、こちらでは日本語台本を入手するのはほとんど無理。
なので、ウィキペディアで調べてみました。

それによると、この作品はシェークスピアが生きていた時代には「喜劇」だったそうな。
どう読んでも、現代人のわたしにとっては「悲劇」にしか読み取れないのですが。。。

映画も「喜劇」というよりは「悲劇」というジャンルとして、この作品を捉えていたようでした。

それにしても、一番のクライマックスは、「あの有名なクライマックス」をアル・パチーノがどう演じるかだと思います。それは、「肉は切り取ってもいいけれど、一滴でも血を流したら、お前は死刑だ」というポーシャの台詞に対するシャイロックのリアクションです。

わたしにとって(肯定的な意味で)、アル・パチーノはあるキャラクターを演じているというより、いつもアル・パチーノにしか見えないのですが、この映画もそう。
ただ、今回発見したことは、彼はキャラクターの感情そのものになりきっているということです。
つまり、身もココロもすべて演じているキャラクターの「感情」そのものになっているということ。

だから素晴らしいのですね~。

役者が独特のキャラクターを演じると、「こういうタイプのキャラクターを演じていますよ~」ということ自体の「演技アイデア・演技プラン」が見えてしまうのですが、アル・パチーノの演技は、演じている人そのものの感情に憑依しているように感じられました。

同じ監督+アル・パチーノで「リア王」の映画化も考えられているようです。

「リチャード3世を探して」も素晴らしかったし、アル・パチーノはこのような感情起伏の激しいドラマチックな作品が向いていると思います。

実に味わい深い~です~。。。

April 01, 2009

結婚記念日は?

エイプリル・フールでございます。

と同時に、わたしたち夫婦の8年目の結婚記念日でもあります。

よく続いているなぁ~とお互いに関心しています。

今夜は2人でレストランで食事をすることにしました。

レストランの名前は

「タブー」。

ははは。

これ、本当のお話です~。

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