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September 18, 2009

暗くなんて考えてやらない。寒ブリには笑顔。

オークランド大学院の課題の一つ、お芝居「コーカサスの白墨の輪」の稽古が始まりました。

ドイツの戯曲作家ブレヒトの作品です。

わたしは先鋭演出家アナ・マーボリックさんのもとで演出を学び、2人の学生さんの演出による同作品に出演もすることになっています。

今日はスクールホリデー後、久々のクラス。

意気揚々と参加。

なにしろ、アナさんの演出指導はめっちゃ刺激的!
ヨーロッパに長くいたこともあり、現代の演出家の名前が、授業中にどんどん出てきます。アリアーヌ・ムニューシュキン、サイモン・マクバーニー、鈴木忠志、ピーター・ブルック、ロバート・ウィルソンなどなど。

そして、今関わっている演出作品について。

「舞台で水を扱うんだけど、どう扱って、どう表現するかが大事なのよね~」と。

彼女は今が旬の演出家。
演出家として、女性として、今が一番充実している時期。
脂がのってます~!
まさに寒ブリ。

そして、休憩時間。

院生の休憩ルームでみんなでお茶していたとき、アナ(寒ブリ)がさりげなく、ほんとにさりげなく、こう言いました。

「ユリ、わたしガンなの。来週からキーマセラピーを受けるから、髪の毛がぜんぶ無くなると思う。だから、びっくりしないでね。」

。。。。。

乳がんらしい。

突然、見つかったらしい。

彼女は顔のしわひとつも変えることなく、何も感じていないかのように話します。

「それはファックだね~。」

私はなんとか、いままでと同じ調子とトーンで話そうとしました。「そんなこと対したことじゃないよね」と思いたいために。

「アナ、わたしはカツラをたくさん持っているから、貸してあげよっか?」

「うん、次の授業で持ってきて。」

こんなことで、すべてを暗くなんか考えてやるもんか。
ガンなんか、ただの「うんこ、くっさ~!」ぐらいにしか扱ってやらない。

事を大きく扱うと、事は大きくなるような気がする。

わたしが暗くなっても意味ない。だから、この問題は、あえて取り上げないようにする。

彼女には、できるだけ笑いと笑顔を提供していきたい。


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