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October 29, 2009

アムステルダムのインプロ事情。

アムステルダムに到着しました。

インプロバイザーであり、企業にインプロを使った研修をしている講師でもあるリザロッテ&ロブの家に宿泊。

アムスに来た一番大きな理由は「Forced Entertainmen」のお芝居を観ること。このグループは21世紀の歴史に残るであろう先鋭的な劇団です。ず~っと見てみたかったのです!

アムスには、アマチュア・インプログループ(小さな集団)が10グループぐらい、プロフェッショナルが10グループぐらい(大小あわせて)あるそう。一番大きなインプログループはTV8.なんと、メンバー(おそらくいろんなレベルの人がいると思われますが)が100人!それ以外にも、シカゴからやってきたグループ「ブーム・シカゴ」、マスコミにも注目されている「キャッチインプロ」などなど。インプロはとてもポピュラーなエンターテイメントだそうです。

ただ、「演劇」とは別ジャンルであり、インプロバイザーの中には演劇経験のない人たちもたくさんいるそう。

「これって、問題よね~。。」とリザロッテ。
(本人も演劇のトレーニングはうけていないのですが(苦笑)。
演劇のジャンルであるはずのインプロだけれど、プレーヤーが演技トレーニングを受けていないため、演劇的に稚拙であること。それでも、「やりたい!」という人たちはたくさんいるので成り立っているけれど、クオリティを考えると、それでいいのかとも思う。これが、彼女の意見。

また、講師としてはすばらしいけれど、舞台でインプロをするとひどい。観ていられない。そういう人がかなりいる。とのこと。

わたしも同じように感じることがあるなぁ~。。。。

さて、わたしは、現在、インプロには2つの顔があると考えています。
一つは演劇のジャンル(もしくはエンターテイメントとしての位置づけ)としてのインプロ。
もう一つは、応用インプロ。インプロを他の目的(企業研修・教育)として使うこと。

そして、その2つは、ものすごく離れている。
両方のジャンルに関われる人もいるけれど、片方のジャンルにしか関わっていない、もしくは関われない人もいるということ。すべてをイッショクタンにしてしまわないで、この区分けをまず理解することが大事なんじゃないか。

ちなみにつ彼女はハンク、アリカと3人でグループを創って、企業への研修をメインに生活しています。つまりそれだけ受容があるっていうこと。

興味深いです。。。

わたしと彼女の「インプロ対談」は、まだまだ続きそうです!

October 27, 2009

企業内での「インプロ」の取り入れられ方の違い。そしてキヌガワのつぶやき。。

ドイツのヴォーツバーグで「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」を終えて、ケルンにいます。
来年1月にケルンで行なうインプロ・パフォーマンスのプロモーション&打ち合わせのため。

このパフォーマンスは一般上演ではなく、ある企業のコンファランスの余興として行ないます。

ヨーロッパでは、このように企業の催しのひとつとして、インプロのパフォーマンスを行なうことがけっこうあるようです。

このパフォーマンス・グループYESSI JADAは、企業に対して「International Communication Theatre」を行なう具ループです。リーダーのウルフガングは俳優、インプロバイザーでもありますが、最近ではこのように企業から依頼された仕事をすることが多いそう。もちろん、ワークショップを提供することも多々。

彼らにいろいろと話を聞いてみると、ドイツと日本の違いを知ることができます。

ドイツでは、企業のコンファランスでショーやワークショップをする場合、「ビジネスにおいて、他企業とのコミュニケーションにおいて、人間はユーモアや笑い、笑顔、ポジティブでオープン態度が必要である」という考えのものと、インプロが応用されているようです。

これは、若干ニュアンスは変わりますが、アメリカでも同じ。

また、インプロが盛んなアムステルダム(オランダ)で、やはりインプロを取り入れた企業向けの研修をしているハンクに話しを聞いたところ、同じように、企業は研修を楽しいものにしようとしているようです。これは「楽しくないと学びにならない」という学習理論からきています。

(余談:ハンクがつい最近、ビジネス向けのインプロの本を出版しました。すんご~くカラフルで、イメージ写真を多用。とても楽しい本です。)

これって、考えてみれば当然のことなのに、どうして日本の研修は楽しくないんでしょう。日本の研修では「楽しく」というのはタブー。

日本だと、わらうことも、オープンであることも、タブー。むしろ自分たちの足元をすくわれるのではないかと危惧してしまう。もちろん、上記のような考え方をする日本企業、日本ビジネスマンもたくさんいると思いますが。

「あ~なんて日本人はアタマが固く、態度が冷たく、ユーモアがなく、視野が狭いんだろう~。。。」。「どうして、日本のビジネスマンはいつも怖い顔をしているんだろう。」な~んていう気持ちに襲われたりもします。会社内のコミュニケションの問題についても、「どうして、もっと楽しくフランクでリラックスした仕事環境にしないんだろう?」と疑問になります。

でも日本人にもいいところはあるわけで。
それも理解していなくては、考え方が偏りますね~。

ただ、インプロを提案するということは、笑い・ユーモア・オープンさの良さをも提案することでもありますので、それが受け入れられる社会環境になっていくといいのになぁ~と思います。つまり、ヨーロッパでは、今ある環境・今それぞれが理解しいてる「人間にとって必要なスキル」に対してインプロが必要なわけで、インプロが先にあるわけではありません。日本では、インプロがあって、社会があって、それは今のところフィットしていない。日本社会がインプロに求めているものは、まだまだ「目新しさ」の域を超えていない。本当の意味で必要とされていない。

ただ、楽観的に考えるとすれば、遠いところに小さな光は見えるわけで、それを直感的に嗅ぎ取って、インプロの良さに惹かれている人たちも、日本ではかなりいるということ。この新しい価値観を、「大事だ」と感じている人たちが。

できることならば、、「インプロ」を今までの日本の流儀・価値観に置き換えてしまうのではなく、「インプロ」がもともと持っている良さを無くさないようにしながら、「インプロ」で日本を変えるのではなく、日本が変わることで「インプロ」が必要だと理解される社会になっていくといいなと思っています。

さて、ハンクを話をしていたら、ハンクが「ゆり、インプロは世界を変えるよ。だから、どんどん声を出していこうよ!」と言っていました。でもそれって「人をコントロールしようとする」行為になってしまう可能性もあるんじゃないかな。それって、インプロの考え方からすると違うんじゃないかな。

わたし的には、そんなに大声を出さないで、ただ大事さを信じて、目の前のことをコツコツやっていくことのほうが大事なんじゃないかなと。すごく禅的な考え方なんですが。

そもそも、「インプロ」で世界を変えようなんて、おこがましいですもん~。。。

でも、そうでもしないと、何も変わらないのかな。。。

どうしたらいいんでしょうね~。。。

とりとめの無い独り言でした。


October 26, 2009

ヴォーツバーグ・インプロ・フェスティバル:さまざまなショー。違い。特徴。

フェスティバルが終わり、ただいまドイツのケルンです。

少し、フェスティバルを振り返ってみますね。

わたしは2つのショーに出演して、3つのショーを観ました。

出演したショー

1)オープニング・ガラ・ショー。
これはフェスティバルに招かれたインプロバイザー全員でのジャムセッション。
コンセプトとしては、それぞれのパフォーマーを紹介すること。流れとしては、その人がリードをして、ひとつシーンを創る。わたしは「日本のさむらいシーンを創る。しかも本当の日本語で。ジブリッシュなし!」。

2)万歳ツィンズ
ベルギーのヤンさんとのユニット。
テーマは男女の関係について。

観たショー。
1)「ブラインド・デイト」 By イングリッシュ・ラーバーズ(オーストリア)。
オーストリアに住んでいる2人のイングリッシュスピーカー(カナダ(ジェイコブ)とアメリカ(ジム))によるショー。

フォーマット:2人はそれぞれ自分のキャラクターをお客さんのタイトルから創る。けれど、2人は相手のキャラクターは何なのか知らない。2人は出会って、お互いを知っていく。

ジェイコブのキャラクター:インド人の美容師に扮したロシアのスパイ。
ジムのキャラクター:イギリス人のパイロット。既婚者。子どもなし。兄を事故で無くし、そのことが彼の苦しみになっている。神経質。

「シアタースポーツ世界大会」にも出演した実力のある2人のパフォーマンス。
見ず知らずの2人がだんだんお互いを知っていくプロセスを見せるリアルなシーンと、隠された秘密をフラッシュバックで見せていく手法がミックスされて、中盤までは「完璧」。非の打ち所がないすばらしいショーでした。ただエンディング近くでのジムのチョイス*「はははは、実はわたしもスパイだったんだ!」は、それまでのリアルなキャラクターを覆してしまう結果となりました。残念!

それにしても、2人ともちゃんとトレーニングを受けた俳優でもありますので、ミザンスも取れているし、演劇的表現もきちんとできる。ちゃんとした(という表現は稚拙ですが)、演劇として素晴らしかったです。

2)「ソロ・インプロ」 by ローランド
ドイツはミュンヘンのインプログループのリーダー。
このグループは、映像を使ったインプロのパフォーマンスをまさに開拓している素敵な人たちです。

フォーマット:コンピューター、スクリーンを使ったマルチメディアのショー。
ひとりの男がある人物に向ってスカイプしています。お客さんは、その顔を大きなスクリーンで見ることができます。そこでの告白が、シーンとなってたちあらわれてきます。それ以外にも、コンピューターにセットされた文字、映像がたびたび映し出されます。

3)「ソロ・ショー」Byジム
イングリッシュラバースのジムのワンマンショー。ということなのですが、実際は他2人のインプロバイザーが進行する中、ジムがひとりでシーンをするという流れ。

フォーマット:2人のインプロバイザーがジムを誘拐した。ジムはここでインプロのショーをして、お客さんから点数をもらわなくてはならない。もし充分な得点だったら解放される。けれども点数が足りなかった場合、ケーキを顔にぶつけれらる。

フェスティバル最後、深夜のリラックスしたショー。
ゲーム的な要素が強く、それはそれで楽しめた感じ。

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わたしが見た以外にも、カナダの「スクラッチ」やワークショップ参加者によるショーが上演されました。

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ドイツのフェスティバルといえば、「ベルリン・インプロ・フェスティバル」が有名なのですが、ここのフェスティバルと
比較してみると、ヴォーツバーグのインプロフェスは、フェスティバルとしてはワークショップに重点がおかれていて、それを中心にオーガニゼーションが組まれている感じ。たとえば、ベルリンフェスでは、パフォーマンスに重点が置かれているので、スケジュールとしては、昼間は海外から招待されるパフォーマー同士のワークショップ(稽古)があり、夜はさまざまなフォーマットによる大掛かりなショーが上演される。ワークショップはあるけれど、そんなに重点が置かれているわけではない。

「フェスティバル=お祭り」といっても、いろいろあるんですね。

ちなみに、インプロワークスでも将来「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」ができたらなと思っています。
どんな「フェスティバル」が相応しいのか。
たとえば、日本のお客さんに対して、どのような「インプロ」を提供したらいいのか。

そこを踏まえながら、世界のインプロフェスティバルに参加していきたいと思っています。

October 23, 2009

ドイツのヴォーツバーグで「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」

ただいまドイツのヴォーツバーグで「インターナショナル・インプロ・フェスティバル」に参加しています。

昨日は万歳ツィンズの単独公演でした。キャパ150席ほどの小さな劇場でしたが、満員御礼。
と~っても好評でした。何しろ、海外では男の子のインプロバイザーが圧倒的に多い
ので、男女2人組のグループはとても珍しいのです。

さて、このフェスティバルは、今年で8年目になります。
ここのフェスティバルの特徴は、ベースがワークショップにあること。
ワークショップが8種類。8人の先生によって、朝9時(!)から夕方5時まで。
つまり、ワークショップ参加者だけで、すでに150人ぐらいの人が集まっているわけです。この参加者がそのままショーも観ることになるので、動因がスムーズです。

さて、このシステムが成功しているのは、まず施設がとても充実していること。宿泊とワークショップ会場は同じ施設内にあり(建物は石造りの古い建物。昔は女性用の監獄だったそう)、食事もちゃんと朝昼晩出ること。(しかも豪華!)ワークショップに参加した人たちは、充分な交流ができるわけです。しかもフェスティバル・オフィスも、毎晩行なわれるパーティもとなりの建物。劇場も歩いて行ける距離。迷うことがありません。

昼間はワークショップをやって、夜はショーを観る。完璧にインプロに浸れる環境です。

「8つのワークショップは、ちょっと多すぎるかもしれないなと思ったんだけど、、」
主催者のナーディンは言います。
「でもね、ワークショップは告知してから、3日でソールドアウトになったの。」

3つの劇場で同時に開始されるショーも、すべてソウルドアウトでした。

そして、この町は、お城だらけ。
シンデレラが住んでいそうな、すてきなお城たち。。。
夜はライトアップされて、本当にロマンチック。

残念ながら、まったく観光する時間はないのですが、
窓から見えるたくさんのお城に癒されてます。。。。

October 15, 2009

「インプロ」再考。そこでしか生まれない、そこだからこそ生まれる形を探していくべきなんじゃないか。

ロンドン。

「演劇」「エンターテイメント」の街です。さっそく「Time Out」を購入。ロンドン版「ぴあ」ですね。

わぁ~面白そうなお芝居がいっぱい!
ケビン・スペーシーが出演する裁判についてのお芝居。観たい!でも台詞を理解するのが大変かもなぁ~。。

相変わらず、「インプロ」は「コメディ」のジャンルに入っているようで、「演劇」の中ではあまり扱われていません。フィジカルな演劇をする劇団もたくさんあるのですが、「インプロ」そもののを「演劇」として成り立たせ、興行的に成功しているグループはロンドンには少ない。というか、ほぼ無いといったほうがいいかも。。。

[The Spontaneity Shop」というグループが、おそらくロンドンでは、一番がんばっているインプロ・グループようで、リーダーの女性はコメディ界で活躍している人らしい。頼もしいですね~。ただ、残念ながら、ショーの上演はとても少ない。ワークショップは頻繁にやっているようです。(ありがちなケースですね。ショーをやらずに、ワークショップを頻繁にやる。。)やはり経済的・集客的に大変なのでしょうか。ショーのレベルはどうなんだろう?ここのグループには何度も問い合わせメールをしたのですが、まったくレスがありませんでした。「それって、いったいどうなんだろう?」という気持ちもありますね~。(苦笑)。
いずれにせよ、ここのレイト・ショーを観る予定。

それにしても、「インプロ」の扱われ方は、その国・街で大きな違いがあるのですが、通常、都市でインプロの公演を大々的にやるのはとても大変です。例えば、ニューヨークでは、とても上質なインプロ・ショーもあるし、すばらしいインプロバイザーたちも沢山いるのですが、とても小さくてみすぼらしい劇場で上演していたり、お客さんが少なかったりします。自分たちの劇場を持っているのは、「シカゴ・シティ・リミッツ」と「アップライド・シチズン・ブリゲイド」だけかも。(間違っていたら、ごめんなさい!教えてください!)

上質なことをやっていてもお客さんが入っていない。派手で大掛かりな「ミュージカル」にお客さんが殺到する。。。

娯楽があふれている大都会で、地味な「インプロ」をやってても意味ないんじゃないかな。「インプロ」を観たいお客さんなんていないんじゃないか。。。そんな気持ちにもなります。

しかし、大都会だからこそ、こういう時代だからこそ、「インプロ」を観たいお客さんもいるんじゃないかな。
という可能性をも感じます。そういう意味では、これから「インプロ」がどうなっていくのかは未知の世界なので、面白いところですね。

今の状況を見てみると、むしろ、田舎のほうが「インプロ」が流行りやすい。
アメリカだどテキサスとかボストンとか。カナダだとエドモントンとかバンクーバーとか。フェスティバルも田舎で開催されることが多いです。これはインプロ・グループの経済的・精神的状況、お客さんの娯楽の環境など、いろいろな理由が考えられます。

面白いですね。

そうそう、ピーター・ブルックは純粋なお客さんを探しもとめてアフリカに行きました。各村をたずねて、演劇を観たことのないお客さんを探して、その人たちのためにお芝居をしたのです。そこにはすばらしいお客さんたちがいたそうです。あら捜ししたり、「前に見た演劇」と比べて観るのではなく、批判するのではなく、純粋に目の前のお芝居を楽しむお客さん。俳優たちは、そのお客さんの反応に影響されて、すばらしい体験をしたそう。

このように「演劇」というものは、そこでしか生まれない、そこだから生まれる形があるはず。

特に「インプロ」というものは、とくにその場の環境、その時代・その時の状況、目の前のお客さんによって生まれるものですから、場所場所によって、表現方法は変わってくるはず。

そういう意味で、わたしたちが本当に、目の前の「場や時間や人」と関わってインプロをしているかということを、もう一回、問い直してみる必要があるんじゃないかしら。

たとえば、西洋から輸入されたゲームをできるまで練習するってことは、本当に「インプロ」なのだろうか。

いったい、私たちは、日本のお客さんに対して、どのような表現をしていったらいいのだろうか?

そんなことを考えています。

(これはワークショップで伝える内容についても同じこと。西洋で生まれた考え方をそのまま日本で「これは大事です」って言っていいんだろうか?)

ロンドン1日目。

ロンドンに到着。

寒い~。。。。

ニュージーランドからロサンジェルスを経由して、ヒースロー。約24時間のフライト人生でした。

「飛行機の中って退屈じゃありませんか?」ってよく聞かれるのですが、否。

わたしにとっては、自分と向き合うとても大事な時間になっています。禅の言葉で「把手共行」というのがあります。「二人で行く」ということなのですが、この2人とは他者というよりは自分。つまり本当の自分(純粋な自分)と今の自分とが会話しながら歩んでいくということ。

「今、何がやりたいの?」「今の未知。これで大丈夫?」「自分らしく生きてますか?」

そんな問いを自分に投げかけてみます。

飛行機内では、特別他者を気にする必要が無いし、電話もかかってこないし、メールチェックもインターネットもできませんので、座禅とは違うのですが、静かな気持ちになることができるのです。

よく考えてみると、この飛行機内で「把手共行」を意識することは、わたしの「心の健康づくり」にもなっているようです。「心の大そうじ」というか、「心の点検」というか。本当は毎日したほうがいいのですが、なかなかそうも行かない場合、この時間がとても大事になってきます。

そういう意味で、不定期ながら継続してこの時間を持てていることは、わたしにとってすごく大事なことなのかもしれません。

また、「一人旅」は同じような作用をもたらしてくれますね。

友だちや家族との旅行も楽しいけれど、「ひとりでいる」ということによる「良さ」もあるような気がします。

みなさんは、どんな風に「こころの健康」を保っていますか?

October 13, 2009

21世紀の演出家たち

「コーカサスの白墨の輪」への出演が終わって、修士課程最後のクラスも終了。

ばんざ~い!

と言いたいところですが、2人の演出家のプレゼンテーションについての分析レポートがまだ残っています。

今、それを大忙しで仕上げているところ。

このクラスのお陰で、21世紀の演出家について、ずいぶん調べることができました。

ピーター・ブルック、アリアーヌ・ムニューシュキン、ロバート・ウィルソン。
グロトフスキー、ウースター・グループ、フォースド・エンターテイメント、シアターコンプリシテ&サイモン・マクバーニー。

これらの演出家の仕事ぶりを見てみると、もちろん創作スタイルは違うのですが、創作過程として共通していることがあります。それは「俳優や他アーティストとのコラボレーション」をしているということ。
つまり演出家が一方的に指示して、俳優をコマのように動かすのではなく、俳優も積極的に劇作りに参加し、アイデアを出し、それが採用されることもあるということ。演出家は俳優と「いい関係」を作ろうとしていること。グループとしての信頼関係をとても大事にしていること。この関係性によって、俳優は自分では出し切れない能力を発揮し、舞台に立ち、輝くことができるということ。

日本にもたくさんの演出家の方々がおられて、わたしはその中でほんの少しの演出家しか一緒に仕事をしたことがありませんが、ニュアンスとして、海外の演出家&俳優の人間関係のほうに、より「あたたかさ・共感」があるように感じます。まぁ、これはあくまで「感覚」でしかないのですが。

それにしても、上記した演出家や劇団は本当にめぐまれた環境で創作活動ができていて、本当にうらやましい限り。東京で演劇をするのは大変です。純粋に演劇するというより、生活や情報や習慣や「こうじゃなくちゃいけない!」という既成概念など、純粋な演劇創作をある意味「じゃまする」者達と共存しながら、しかも、裕福で戦わない情報過多のお客さんに対して演劇をしなくてはならないから。逆に言えば、「だから面白いんだ」ということにも、きっとなるのだと思いますが。

あまり深く考えずに選んだクラスでしたが、ここで学んだことは、私のこれからの興味と密につながっていました。不思議なことですが、自分が今やっていることと、次に自分がやりたいと思うことは、自然に繋がるものですね~。

今日、ロンドンに向います。
自分の中でもんもんとしている問題を、もう少し明確にするために。

自分の本番は来週からなので、それまではリーサーチ期間。
演劇やインプロを観たり、演劇&インプロ関係者に会ったり。

「インプロバブル」(Improbable)という劇団が主催しているアーティスト同士の交流会にも参加できたらなと思っています。そうそう、このグループは、もともとインプロだけをする劇団だったのですが、現在は台本のあるお芝居を手がけたり、人形劇を上演したり、とても幅広く活動をしています。そしてなんと、来年はオペラの演出を手がけるそう。キヌガワ注目の劇団です。

October 11, 2009

ドキュメンタリー映画「セプテンバー・イシュー」

ファッション雑誌「ヴォーグ」の編集長アンナ・ウィントンについてのドキュメンタリー映画「セプテンバー・イシュー」を観ました。

ファッション界を動かす女王。

そんな強い印象のある彼女とそのスタッフたちが、いかに妥協しないで雑誌づくりをしているかが克明に描かれています。

なにしろ、強い。

無愛想。
笑顔なし。
批判的な態度。
平気で他者を否定するところ。
「気配り」を大事にして、他者との対立をさけるわたしたち日本人にとっては、信じられないくらい冷徹です。

映画を観終わってから、夫が「信じられないくらい冷たい。異常。彼女の生き方はがんばりすぎていて健康的じゃないよなぁ~。働いている人たちが、びくびくしていて緊張しているし、あれは良くない。」と言っていました。

でも、わたしは、アンナのはっきりしたところや、雑誌に対してのこだわり、リーダーとしての決断力はすごいなぁ~と思いました。

それと、ヴォーグ社員が編集長のアンナに対してものすごくびくびくしていて、常に彼女の顔色を伺っているところなどは、日本の会社にもあるケースなんじゃないかしら。それを夫に説明したら、「日本人ってお互いを尊重しあうんじゃないの?」と驚いていたけれども。

いずれにせよ、トップレベルで仕事をする女性の働く姿を見るのは好きです。

そして、どんなに世界中の人が「これはいいと思う。」ということであっても、自分が「違う」と思ったら、それはちゃんと言うべきじゃないかな。それが自分に対しても他者に対しても、一番誠実なことなんじゃないかなと思いました。

人に嫌われたくないがために、自分を殺してしまうよりも、ずっと勇敢なことなんじゃないかな。


October 10, 2009

12月公演「シアター・オブ・インプロ ”パレード2”」

12月に行なうインプロ公演「パレード2」のチラシづくり。

今回は、デザイナーさんにお願いすることにしました。

ラフ案を見て、「すんげ~!!!!」

(すみません、下品な日本語で、、、。苦笑。)

インパクトあり!

楽しい!

みなさんにお届けするのが楽しみです。

October 07, 2009

(大げさですが)、小さな勝利。

何事も泣き寝入りしないで主張すると、いいこともあるんだなぁ~と感じたことがありました。

先日ニュージーランドから日本へ帰ってくるときに、オークランド空港でワイン(極上3本!)を買いました。
と~っても美味しいNZワインだったので、みんなへのお土産に。(るんるん)

途中、シンガポールでトランジット。一旦シンガポール空港で待って、違う飛行機に乗り換えます。そのときに、再度、荷物チェックのために探知機を通り抜けました。

そのときです。

探知機が鳴りました。「びびびびび~!!!!」

それはわたしが買ったワインでした。理由は、ちゃんと包装されていなかったため。トランジットで税関を通過する場合、液体物はちゃんとセロテープで密封しておかなくてはならなかったのでした。でも、わたしのワインは、ただビニール袋に入れられていただけ。

わたしは「でも、これはお店の人がやったわけで、私には責任はない!」と主張。確かにお店の人はわたしの飛行機チケットを見たわけで、その時点でトランジットがあることは分かっていたはず。なのにちゃんとラッピングをしなかったわけです。

「申し訳ない。でも、ちゃんとラッピングされていない液体物は機内に持ち込めない規則なっているので。。」と税関の人。それは分かります。機内への液体物の持ち込み禁止はテロ対策。

それでも、納得できないわたしは、もう理屈ぬき、泣き落とし作戦。
「でも、これはすごく高いワインで、え~残念!(涙声)え~どうにかならない?え~じゃあ、このワインはどうなるの?すばらしいお土産だったのに。。。。涙声」などと、感情に訴えるとか、すがるとか、なんとかして法をすりぬける手立てはないかと、子どもじみたあがきをしてみました。でも、、、もちろん、そんなのは通用しません。

泣く泣く、ワインとは別れ別れ。日本に帰国したのでした。

そして、日本からニュージーランドへ帰ってくるとき。
忘れていません、あの悔しさ、、、。

オークランド空港に到着して、他のお客さんが出口へ向うところを、わたしは逆行してデューティフリーショップに入り、この一件を説明しました。

しかし、「うちのお店じゃないから」とあっさり断られ。空港を出てから、インフォメーションセンターにも問い合わせたのですが、「管轄が違うから」と無碍。いろいろ電話をかけまくって、説明するも、「管轄じゃないから。」と断られました。

そして昨日、ようやく管轄の電話番号を見つけました。

もう口に慣れた説明をつとつと。

デューティーフリーショップで買ったワインがトランジットで没収されてしまったこと。
それはお店側のラッピングに問題があったこと。

そして。

最終的に、支払ったお金は返してもらえることになりました!

わぁ~い!

小さな勝利。

それにしても、問い合わせを始めてからここまでに、3週間もかかってしまいました。
日常の忙しさもあり、没収されたときの悔しさも薄れていますので、「もぉ、いっか~」と思ったこともありました。
でも、ちゃんと申し出て良かった。

それは金額のことではなく、「これは、おかしいんじゃないかな」と自分が感じたことを無視しなかったことの清清しさと有意義さです。

自分が「おかしい」と感じたことを自分が「無視」したとしたら、それは自己否定になります。自己を否定したら、人間は活きていけなくなるんじゃないか。

大げさですが、そんなことを感じました。

ちなみに、わたしが回収に成功したのは、レシートをちゃんととっておいたこと、シンガポール空港の税関に「この事実を記録しておいてください。」とお願いしたこと。ちゃんと記録が残っていたので、管轄の人が受理してくれたのです。

みなさんも、こういうことがあったら、記録を取っておくことをお薦めします。

また、これは一概には言い切れないことですが、「あきらめない」こと。これは時には大事なんじゃないかしら。


October 06, 2009

「イエス・アンド」は万能薬でもなければ、特効薬でもない。むしろ漢方。

わたしは「イエス・アンド」という考え方は、すばらしいものだと思っています。

相手のあるがままを認め、受け取り、そこに自分のアイデアを付け加えていく。もしくは、そこから何かを創りだしていく。この「共存関係」は、多様化した社会には必要な考え方だと思っています。

社会の変化は早く、世の中の価値観はどんどん変わっていきますので、そういう変化に対応するためにも、「イエス・アンド」という考え方は、とても役立ちます。

ただ、すべての問題を「イエス・アンド」で解決できると考えるのは、ちょっと違うんじゃないかな。

そういう考え方は、たとえば、「この壷を買うと、誰でも幸せになれる」と言っているのと似ています。
「四葉のクローバーを見つけると、幸せになれる」とか、「黒猫を見ると、不幸せになる」とか。

世界の問題はそんなに簡単に片付けられるほど、単純ではないんじゃないかしら。

不正な行動にも「イエス・アンド」するのかしら、戦争に対しても「イエス・アンド」するのかしら。

たとえば、世の中には、「これさえあれば、成功する」とか「これさえやれば、お金がたまる」とか「3日で完璧に英語がしゃべれるようになるとか」甘い言葉で読者を誘惑する本がたくさん出版されています。んが、そういう言葉に惑わされてはいけないなぁ~。

だってこれは、「楽をしたい」「”すぐ”に幸せになりたい」「時間をかけるのが大事なのはわかるけれど、面倒くさい。時間がない。」という人間の気持ちをあおって、本を買わせようとしているだけであって、どんなにがんばっても3日で英語がペラペラになるわけはありませんから。(苦笑)。

このような極端な考え方は、「イエス・アンド」しなくてはならないという脅迫的考え方にもなりがちで、たとえば、「あなたはイエス・アンドできていないから、ダメ」というような極端な判断をしてしまいがち。そんなこと無いのにね!

「イエス・アンド」すれば、問題がすべて解決するとか、「イエス・アンド」すれば幸せになれるとか、「イエス・アンド」だけで人生が明るくなりますとか、そういう特効薬的な言い方は辞めたほうがいい。

「イエス・アンド」はすばらしい考え方なのですが、だからこそ、”さりげなく”使っていくことが大事なんじゃないかな。

たとえば漢方薬みたいに。

October 05, 2009

タランティーの監督の「パルプフィクション」と「レザボア・ドッグス」

ひさびさに、タランティーの監督の「パルプフィクション」と「レザボア・ドッグス」を見直しました。

いやぁ~。何度観ても、面白い作品ですね~。とくに「パルプフィクション」のシーン中の会話。絶品。

インプロバイザー的に言うと、インコーポレーションという技が多用されています。最初に出てきたアイデアを有効活用するというやり方。「今あるものを最大限に使いまわす」と言ったらいいでしょうか。

インプロをやっている人たちはぜひとも参考にしていただきたい。

また、「レザポア・ドックス」では、特別なギャング集団の設定ではありますが、実は普遍的な人間関係が潜んでいて、そこでの葛藤が、細かい心理描写と共に描かれています。

ふらっと観ているだけだと、ただのバイオレンス映画なのですが、ものすごく巧みにいろんな仕掛けが施されている映画たちです。

それにしても、多いですね、「F○○K」という言葉~(苦笑)。

それに、すべての女性キャラクターは、無意味にキーキー声です。

すべての俳優たちはチャーミングで、馬鹿だったり残酷なキャラクターだったりするのですが、ちゃんとチャーミングな俳優たちをキャスティングしているので、映画全体がチャーミングに仕上がっています。

October 04, 2009

「シアタースポーツ」に出演者募集中!

12月に行なうインプロ・フェスティバル「Theatre of Impro "Parade”」に向けて、シアタースポーツに出演するチームまたはプレーヤーを募集しています!

<出演予定>
「万歳ツィンズ」(絹川友梨+ヤン・ファンデンブランデン)
「だんすだんすだんす」(今井敦他)
「東京オレンジ」(金川周平他)
「山の手事情社」(倉品淳子他)
その他:島崎真弓、渡辺奈穂、野島竜太郎、ナッティ、みくみんなど

<日程>
12月10日(木)19:30~
12月11日(金)19:30~
12月12日(土)14:30~・19:30~

上記のうち1ステージ以上出演してくださるチーム、またはプレーヤーを募集しています。

リハーサルもあります。

お問い合わせは、info@impro-works.com


October 03, 2009

介護者応援プロジェクト第二弾「生き活きメンタルタフネス講座」に、またまた「インプロ・コミュニケーション・ワークショップ」が登場します!

NPO法人「生き活き元気塾」主催の介護者応援プロジェクト第二弾「生き活きメンタルタフネス講座」に、またまた「インプロ・コミュニケーション・ワークショップ」が登場します!

講師は、インプロ・ワークスのひみちゃんこと、廣瀬日美子。
NPO法人で「ひきこもりの子どもたち」とインプロを使った表現活動を行なうなど、大人から子どもまで幅広い人たちを対象にワークショップを行なっています。

前回の講座が大好評だったので、再びの登場となりました。

日程:10月25日(日) 13時~16時
場所:浅草公会堂 第2集会室 (和室)
定員:30名
参加費:3000円

詳しいお問い合わせなどは「生き活き元気塾」へ!

http://www.ikiikigenki.com/

October 01, 2009

人を指導するんじゃなくて、人とコラボレートしよう!

プロの演出家アナ・マーボリックさんの演出風景を見る機会がありました。

彼女は、フランスでラ・パージュなど21世紀のトップ演出家たちから演出を学び、ニュージーランドで先鋭的な舞台を演出してきました。

彼女の演出のすばらしいところは、稽古場で役者さんからアイデアをどんどん引き出していくところ。

向こうから敵がやってくる。相手はどんな様相をしている?どんな音が聞こえる?身体で表してみて。いい感じ。もっと呼吸を使ってみて。ゆっくり後ろをみて、もう一度、敵を見て、どんな表情をしている?どういう気持ち?一人言をしゃべってみて。そうそう、ゆっくり後ずさりして、もう一度後ろを見て、前を見て、、、ETC.

こんな風に、役者を演技の世界に没頭させながら、どんどんその世界に導いていきます。。

それはまさに、「即興」の手法を使った演出法でした。

その場で役者がやった動き、しぐさ、しゃべり方などをすばやくキャプチャーして、それをお芝居の中に組み入れていきます。

そのため彼女は、ものすごい集中力で「見て。聞いて。」います。柔軟に。鋭く。

稽古の後、役者さんに話しを伺ったところ、こんな感想がもらえました。

「アナのすごいところは、僕たち俳優を"コマ”として使うんじゃなくて、アーティストとしてコラボレートしてくれるところ。僕たちのアイデアを聞いてくれるし、使ってくれる。彼女は僕に、自分は"コマ”じゃなくて、ちゃんと芝居に関わっているんだと実感させてくれる。”自分は役に立つ人間なんだ”ということを感じさせてくれる。。」

このように、アナの演出方法は、役者と強力な信頼関係を築きながら、コラボレートしていくという方法でした。

ちなみに彼女は、役者さんたちに対して決して「偉そう」な態度はとりません。いつも役者たちがリラックスできるような雰囲気をつくります。演出家も役者も存在としては対等なのです。ですから、「アナに認められないと、ダメだ。彼女に認められるようにやろう。」なんて媚びる役者はひとりもいません。そうする必要が無いからです。

このような指導者の人間としてのあり方、場の創り方は、お芝居の世界だけではなく、どんな現場でも必要だと、わたしは考えます。

なぜかというと、「みんなが対等に意見が言いあえる場」は、「一人ひとりが活きることのできる現場」であり、一人ひとりが自分を卑下することなく、誰かにへつらうことなく、自分に誇りをもって成長することができるからです。

たとえば、これは、「ワークショップ」の場でも、必須の環境であります。
なぜなら「ワークショップ」という場は、指導者が上から下へと知識を押し付けるのではなく、参加者一人ひとりのが指導者と対等の関係での発言権をもち、自分を表現することが大事だからです。

このように、アナの演出指導方法は、生活のさまざまなところでも活かせる指導方法でした。

否。

指導方法というよりも、コラボレーション方法といったほうが相応しいですね。


内輪の話ですが、、、はっきり言って、惚れます。

インプロ・ワークスのスタッフと、スカイプ・ミーティング。

こんなこと書いたら親ばかと笑われるかもしれませんが、うちのスタッフは、本当に優秀なメンバーぞろい!

人間的に正直で、寛容で、素直で、礼儀正しくて、ユーモアがあります。知的でパッションがある。自分を振り返る謙虚さと自尊心の両方を兼ね備えている。

どこに出しても恥ずかしくない、素敵なメンバーです。

はっきり言って、惚れますね。。。。(^0^)。。。

今回も新しいアイデアが飛び出て、来年からのインプロ・ワークスの活動が、ますます楽しみになってきました!

不満があるとすれば、「働きすぎ」なところ(?)

みんな、もう少し仕事を減らして、自分への投資に時間を使ったほうがいいと思う。

あ、これは、会社の社長が言うことじゃないかもしれませんねぇ~(苦笑)。

あららら。。。(苦笑)。。。


わぁ~10月だっつ!

わぁ~10月だっ!

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