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October 15, 2009

「インプロ」再考。そこでしか生まれない、そこだからこそ生まれる形を探していくべきなんじゃないか。

ロンドン。

「演劇」「エンターテイメント」の街です。さっそく「Time Out」を購入。ロンドン版「ぴあ」ですね。

わぁ~面白そうなお芝居がいっぱい!
ケビン・スペーシーが出演する裁判についてのお芝居。観たい!でも台詞を理解するのが大変かもなぁ~。。

相変わらず、「インプロ」は「コメディ」のジャンルに入っているようで、「演劇」の中ではあまり扱われていません。フィジカルな演劇をする劇団もたくさんあるのですが、「インプロ」そもののを「演劇」として成り立たせ、興行的に成功しているグループはロンドンには少ない。というか、ほぼ無いといったほうがいいかも。。。

[The Spontaneity Shop」というグループが、おそらくロンドンでは、一番がんばっているインプロ・グループようで、リーダーの女性はコメディ界で活躍している人らしい。頼もしいですね~。ただ、残念ながら、ショーの上演はとても少ない。ワークショップは頻繁にやっているようです。(ありがちなケースですね。ショーをやらずに、ワークショップを頻繁にやる。。)やはり経済的・集客的に大変なのでしょうか。ショーのレベルはどうなんだろう?ここのグループには何度も問い合わせメールをしたのですが、まったくレスがありませんでした。「それって、いったいどうなんだろう?」という気持ちもありますね~。(苦笑)。
いずれにせよ、ここのレイト・ショーを観る予定。

それにしても、「インプロ」の扱われ方は、その国・街で大きな違いがあるのですが、通常、都市でインプロの公演を大々的にやるのはとても大変です。例えば、ニューヨークでは、とても上質なインプロ・ショーもあるし、すばらしいインプロバイザーたちも沢山いるのですが、とても小さくてみすぼらしい劇場で上演していたり、お客さんが少なかったりします。自分たちの劇場を持っているのは、「シカゴ・シティ・リミッツ」と「アップライド・シチズン・ブリゲイド」だけかも。(間違っていたら、ごめんなさい!教えてください!)

上質なことをやっていてもお客さんが入っていない。派手で大掛かりな「ミュージカル」にお客さんが殺到する。。。

娯楽があふれている大都会で、地味な「インプロ」をやってても意味ないんじゃないかな。「インプロ」を観たいお客さんなんていないんじゃないか。。。そんな気持ちにもなります。

しかし、大都会だからこそ、こういう時代だからこそ、「インプロ」を観たいお客さんもいるんじゃないかな。
という可能性をも感じます。そういう意味では、これから「インプロ」がどうなっていくのかは未知の世界なので、面白いところですね。

今の状況を見てみると、むしろ、田舎のほうが「インプロ」が流行りやすい。
アメリカだどテキサスとかボストンとか。カナダだとエドモントンとかバンクーバーとか。フェスティバルも田舎で開催されることが多いです。これはインプロ・グループの経済的・精神的状況、お客さんの娯楽の環境など、いろいろな理由が考えられます。

面白いですね。

そうそう、ピーター・ブルックは純粋なお客さんを探しもとめてアフリカに行きました。各村をたずねて、演劇を観たことのないお客さんを探して、その人たちのためにお芝居をしたのです。そこにはすばらしいお客さんたちがいたそうです。あら捜ししたり、「前に見た演劇」と比べて観るのではなく、批判するのではなく、純粋に目の前のお芝居を楽しむお客さん。俳優たちは、そのお客さんの反応に影響されて、すばらしい体験をしたそう。

このように「演劇」というものは、そこでしか生まれない、そこだから生まれる形があるはず。

特に「インプロ」というものは、とくにその場の環境、その時代・その時の状況、目の前のお客さんによって生まれるものですから、場所場所によって、表現方法は変わってくるはず。

そういう意味で、わたしたちが本当に、目の前の「場や時間や人」と関わってインプロをしているかということを、もう一回、問い直してみる必要があるんじゃないかしら。

たとえば、西洋から輸入されたゲームをできるまで練習するってことは、本当に「インプロ」なのだろうか。

いったい、私たちは、日本のお客さんに対して、どのような表現をしていったらいいのだろうか?

そんなことを考えています。

(これはワークショップで伝える内容についても同じこと。西洋で生まれた考え方をそのまま日本で「これは大事です」って言っていいんだろうか?)

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