My Photo
無料ブログはココログ

« 内輪の話ですが、、、はっきり言って、惚れます。 | Main | 介護者応援プロジェクト第二弾「生き活きメンタルタフネス講座」に、またまた「インプロ・コミュニケーション・ワークショップ」が登場します! »

October 01, 2009

人を指導するんじゃなくて、人とコラボレートしよう!

プロの演出家アナ・マーボリックさんの演出風景を見る機会がありました。

彼女は、フランスでラ・パージュなど21世紀のトップ演出家たちから演出を学び、ニュージーランドで先鋭的な舞台を演出してきました。

彼女の演出のすばらしいところは、稽古場で役者さんからアイデアをどんどん引き出していくところ。

向こうから敵がやってくる。相手はどんな様相をしている?どんな音が聞こえる?身体で表してみて。いい感じ。もっと呼吸を使ってみて。ゆっくり後ろをみて、もう一度、敵を見て、どんな表情をしている?どういう気持ち?一人言をしゃべってみて。そうそう、ゆっくり後ずさりして、もう一度後ろを見て、前を見て、、、ETC.

こんな風に、役者を演技の世界に没頭させながら、どんどんその世界に導いていきます。。

それはまさに、「即興」の手法を使った演出法でした。

その場で役者がやった動き、しぐさ、しゃべり方などをすばやくキャプチャーして、それをお芝居の中に組み入れていきます。

そのため彼女は、ものすごい集中力で「見て。聞いて。」います。柔軟に。鋭く。

稽古の後、役者さんに話しを伺ったところ、こんな感想がもらえました。

「アナのすごいところは、僕たち俳優を"コマ”として使うんじゃなくて、アーティストとしてコラボレートしてくれるところ。僕たちのアイデアを聞いてくれるし、使ってくれる。彼女は僕に、自分は"コマ”じゃなくて、ちゃんと芝居に関わっているんだと実感させてくれる。”自分は役に立つ人間なんだ”ということを感じさせてくれる。。」

このように、アナの演出方法は、役者と強力な信頼関係を築きながら、コラボレートしていくという方法でした。

ちなみに彼女は、役者さんたちに対して決して「偉そう」な態度はとりません。いつも役者たちがリラックスできるような雰囲気をつくります。演出家も役者も存在としては対等なのです。ですから、「アナに認められないと、ダメだ。彼女に認められるようにやろう。」なんて媚びる役者はひとりもいません。そうする必要が無いからです。

このような指導者の人間としてのあり方、場の創り方は、お芝居の世界だけではなく、どんな現場でも必要だと、わたしは考えます。

なぜかというと、「みんなが対等に意見が言いあえる場」は、「一人ひとりが活きることのできる現場」であり、一人ひとりが自分を卑下することなく、誰かにへつらうことなく、自分に誇りをもって成長することができるからです。

たとえば、これは、「ワークショップ」の場でも、必須の環境であります。
なぜなら「ワークショップ」という場は、指導者が上から下へと知識を押し付けるのではなく、参加者一人ひとりのが指導者と対等の関係での発言権をもち、自分を表現することが大事だからです。

このように、アナの演出指導方法は、生活のさまざまなところでも活かせる指導方法でした。

否。

指導方法というよりも、コラボレーション方法といったほうが相応しいですね。


« 内輪の話ですが、、、はっきり言って、惚れます。 | Main | 介護者応援プロジェクト第二弾「生き活きメンタルタフネス講座」に、またまた「インプロ・コミュニケーション・ワークショップ」が登場します! »