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January 16, 2010

自分で考え、自分でアクションを起こす人材育成。

サイモンとの稽古2日目。
今日はドラマ・スタジオでの稽古です。
本番まで、今日を入れてあと3日。月曜日にはテクニカル・リハーサルなので、稽古どころではなくなってしまいますので、実質、稽古ができるのは今日と明日のみ。

「昨日ちょっと、パニックになっちゃった。本番マジかなのになかなか台詞が覚えられなくて。。。」とサイモン。

「そりゃそうだ。。。」
演出家がいくらがんばっても、舞台に立つのはサイモン。
どんなに演出家がすばらしいプランをもっていたとしても、サイモンが消化できないと意味がない。
やっぱり俳優は大変だ!

さて、そういえば。
朝日新聞の今週の日曜日欄で、野田秀樹さんとサッカーの岡田監督が対談している記事がありましたね。ご覧になりましたか?

そこで面白かったのは、「サッカーと演劇の似ているところは、一度試合やお芝居が始まってしまうと、監督や演出家は何もできない。始まったら選手や役者が、その場に対応して、自分で判断して動かなくてはならない。」というところ。ですから、監督も演出家も、「教育」という観点から言うと、「自分で考えて、自分でアクションを起こす人材」を育てなくてはならないわけです。

そういう意味では、「インプロ」はものすごく効果的な「教育テキスト」になります。

なぜかというと、「インプロ」は台本が無いお芝居。俳優が自分で考え、自分でアイデアを出し、自分たちでストーリーを構築していかなくてはなりません。ですから「インプロ」をやると、その結果、「自分で考えて、自分でアクションを起こす人間」になっていくことができるからです。

さて、野田さんと岡田監督の対談では、「自立する」がキーワードとして挙げられていました。

「自分で考え、自分からアクションを起こす。」

本当に大事なことです。

でも今の日本を見渡すと、「こうしなさい。ああしなさい。こうしちゃだめ。ああしちゃダメ。」というのが、ものすごく多いように感じます。公衆トイレでの指示の多いこと!「水を流してください。トイレット・ペーパーを使ってください。トイレット・ペーパーが切れたら、こうしてください。手を洗ってください。きれいにしてください。ここを押してください。」

たとえば飛行機内でのアナウンス。
英語だと「さらっ」と説明されることでも、日本人に対して日本語でするアナウンスはものすご~く長いです。「トイレでのタバコはご遠慮ください。シートベルトはかならず着用してください。分からなかったら、パンフレットの後ろに説明があります。よくお読みください。テレビモニターのコントロールは、右横にあるコントローラーを引っ張って、こうしてあ~して、こうしてください。もし分からなかったら、こうして下さい。うんぬんかんうん。。。」

そんなこと、言われなくても分かるよ、大人なんだから。。。とわたしなんかは思ってしまいますが。

こうして「指示される」ことに慣れていますから、日本人は質問が長~い。
自分で考えるよりも、誰かに質問して、誰かに指示してもらったほうが楽ですから、すぐに質問する。

そのほうがいい場合もあるでしょうが、それだけだと、自分で考えることができなくなってしまいます。それだと、自分に成長がない。

自分で考えて、自分でアクションを起こすことは、これからの日本人に本当に必要なことだと思います。

わたしは、そういう人材を育てることに、とても興味がわいてきました。

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