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January 18, 2010

ドレス・リハーサル・ぼろぼろ。。

今日は本番前日。
テクニカル・リハーサル&ドレス・リハーサルでした。

テクニカル・リハーサル(テクリハ)とは、本番を行なう舞台で、照明・音響・舞台セットをチェックするリハーサル。
照明の辺り位置、変化のきっかけ、音のボリューム、きっかけ、小道具をどこにどうおくかなどをオーペレーター舞台スタッフと確認した後、お芝居をノンストップで行い、照明・音響がちゃんと機能するかを試していきます。

何しろ10芝居の上演のテクリハを1日でやるというのですから、必然的にそれぞれの時間は短くなり、なんと45分!もちろん10分のお芝居ですから、そんなに時間はかからないといえばかからないのですが、でも、本当にあわただしいものでした。

その後、ドレス・リハーサル。
ドレス・リハーサルとは、本番と全く同じ状態でお芝居をやること。
お客さん無しで。

この、「お客さん無し」というのが実は大事で、ここに一般のお客さんを入れてしまうと、往々にして役者が緊張してしまい、本来意図していること=本番のための準備という意識がぶっとんでしまうのです。

さて、ここでのドレス・リハーサルでは、危惧していたことが起こりました。

客席には、超満員のお客さん。がやがや。とてもドレスリハーサルのプロフェッショナルなムードはありません。

これは、アートディレクター&プロデューサーの目論見。
山ほどいるオーディションで落ちてしまった役者さん、脚本家、演出家を無料招待したのでした。それから来週出演する10芝居の出演者関係者も。「無料」ですから、みんなきます。しかも、ドレス・リハーサルという意図はあまり理解できていないようでした。

本番開始。わたしは客席で見ているだけ。ひやあせ~。
わたしのお芝居は4番目。
とにかくテクニカルなことがしっかりできて、サイモンが台詞をちゃんと言えれば、それでいいと思っていました。
演技は、明日でいい。まずはテクニカルなこと。

でも結果は最悪。

照明のきっかけも、音響のきっかけも、ばらばら。
サイモンは途中で台詞を忘れて真っ白。わたしが一回プロンプしてからは、もう自分で台詞を思い出すという行為を放棄して、ず~っとプロンプに頼ることに。

わたしが思ったのは、「サイモンの楽屋に言って、どんな言葉をかけたらいいんだろう」ということ。
ひどいドレスリハーサルだったのは、本人が一番承知していること。そこを非難する必要は無いし、本番はまだ明日に控えているんだから、それに向える言葉と態度が必要である。。。

わたしは楽屋をノックして、ちょっとの笑顔(たぶん緊張してたと思う)でサイモンに、ごくろうさま~!と。

そこからは、わたしが何も言わなくても、彼から沢山言葉がでてきた。自分にがっかりしたこと、満員のお客さんがどんなに自分のことを「だめな役者だ」と思っただろうこと。稽古時間の少なさへの不満。照明や音のタイミングについての不安。。。

わたしは、まず「ドレスリハーサル」の意味について、サイモンに確認するように話しました。ここでは演技は必要ない。まずはテクニカルなことがどうなのかを通してやってみること。そういう、バタバタした状況であるので、台詞が飛んでしまうことなど、ありうることだし、問題ない。満員のお客さんというのは、役者にとってはよくない環境だったと思う。これはサイモンだけじゃなく。このプロダクション全体に何か問題があると思う。などなど。。

それでも彼は打ちひしがれて、帰路についたのでした。

明日は昼間に稽古して、舞台もちょっと使わせてもらって、本番に向うことにします。


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