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February 14, 2010

裁判沙汰は怖いですね~。

オークランド(ニュージーランド)の老舗インプロ・グループの「コン・アーティスト」のローリーとお昼。

「バレンタインデーなのにね~」

中年女(熟女?)2人が、レストランで昼間っからワインでございます。(苦笑)。

彼女はカナダ人で、もともとトロント・シアタースポーツのメンバー。数十年前にニュージーランドに移住して、オークランドでシアタースポーツを始めました。わたしよりもずっとベテランで、国際的なパフォーマンスにも数々出演している人です。

彼女のグループ「コン・アーティスト」はNPO法人。5人のコア・メンバーがフルタイムで働いていて、それ以外のメンバーは他に仕事をしながらインプロを続けています。

実は昔、このグループは「オークランド・シアタースポーツ」という名前でした。
でもキース・ジョンストン(シアタースポーツを創った人)から、「カンパニーの名前にシアタースポーツをつけないで欲しい」という依頼があり、名前を変更しました。ただオークランドのお客さんたちは、「オークランド・シアタースポーツ」という名前に親しんでいたので、改名してからは「どこのカンパニー??」という顔をされてしまい、いちいち説明しなくてはならなくて大変なのだそう。

いろいろ厳しいなぁ~、キース。

そうそう、「シアタースポーツ」にはライセンスがあって、ライセンスを取得していないと上演することができません。
キース・ジョンストンが創作した「ゴリラ・シアター」「マエストロ」「ライフ・ゲーム」も同じくライセンスが無いと上演できません。

もし上演するとどうなるか?
ITI(インターナショナル・シアタースポーツ・インスティチュートから訴えられて、裁判になります。
ITIには弁護士がいて、彼がその仕事を担当しています。

「突然、裁判沙汰になって、びっくりしたわ!」とローリー。

彼らのグループが上演したあるインプロのスタイルが、キースの創作した「マエストロ」ととてもよく似ているということで訴えられたのだそうです。

ちなみに彼らは「シアタースポーツ」のライセンスは持っているのですが、「マエストロ」のライセンスを持っていませんでした。しかしながら、彼らは「マエストロ」を「ぱくる」つもりは全くなく、そもそも「マエストロ」がどんなフォーマットなのかも全く知らなかったそうです。つまり、完全に「オリジナル」だと思って上演していたものが、突然、「真似している」ということで訴えられてしまったとのこと。

その後、ものすご~く大変な思いだったわぁ~。。大きくため息をつくローリー。
公演は中止。違う演目に変えなくてはならなかったそうです。

「シアタースポーツ」をはじめ、キース・ジョンストンが創作したインプロのフォーマットは世界中で上演されているのですが、このように「著作権」をめぐったトラブルが数々起こっているようです。

オーストラリアでも大きな裁判沙汰がありました。ずっと昔に。

日本では、「シアタースポーツ」自体がまだまだマイナーなので、ライセンスという規制をするよりも、たくさんのグループにインプロをやって欲しいという気持ちがわたしの中にはあります。ただそれでも「著作権」については守っていかなくてはならないもなんだろうなぁ~と思います。創作者をリスペクトする意味で。しかもキースが考えたアイデアというものは、今までに無かっためっちゃ画期的なものなので、それを尊重するのはアーティストとして大事なことだと考えます。

特に、わたしはマネージメント・ボード・アジア代表という立場なので、アジア全体で起こっている様々なインプロ事情を把握して、偶然なら仕方がありませんが、「意図的に明らかにパクっている」上演を見つけた場合、それを見逃すことは難しいでしょう。。。

例えば文学界での「盗作」について。仮に「知らなかった」と言っても、同じ業界で起こっていることですので、「知らなかった」ではすまされません。それと同じで、もし同じ地域で同じようなフォーマットでインプロ公演の上演があった場合、「知らなかった」ではすまされないでしょう。

でも。。。こういう問題って、なんだか堅苦しくって、怖い感じもしますね。

いっそのこと、「すべての権利を手放して、みんながいろいろ好きにやったほうがいいんじゃない~?」

な~んて、ば~んと言ってみたい気持ちもあります。

んが。。。

う~ん。。

それはそれで、またまた極端なことになりそうですものね~。

難しいもんです。


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