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April 05, 2010

「しつけ」は必要。

「ゆり、日本人はペアレンティングについて、どう考えているの?」

幼稚園の先生をしている義理の姉エリザベス(ニュージーランド在住イギリス人)はからこんな質問を受けました。

ペアレンティングとは、ペアレント、つまり両親が子どもに対して行う教育のこと。大雑把に言えば、「しつけ」。

エリザベスが言うに、彼女が勤めている幼稚園に日本人の子どもが数人通っているのだけれど、お母さんたちの教育態度ができていないというのです。

「客観的といったらいいのかしら、それとも興味がないといったらいいのかしら、、。日本人のお母さんたちったら、幼稚園にお迎えにきて、子どもが見境なしに、だ~っつと道に飛び出しても、一言もいわないのよ。”待ちなさい。”とか"危ないから止めなさい”とか。何も言わないの。いったい、どういう教育方法なのかしら。」

確かに、日本のお母さんたちは「子供をしかる」ということについて、ある種の抵抗があるんじゃないかと思うのです。昔はデパートや駅のホームなど公共の場で母親が子供をしかるという場面をよく見かけたものですが、最近ではあまり見かけなくなりました。むしろしかるどころか、子供が騒いでいても何も言わない母親をよく見かけるようになりました。

子供をしかると、子供が悪い方向に進んでしまうんじゃないか。「しかる」という言葉には、そんなネガティブなイメージを感じてしまうのです。わたしはお母さんじゃないけれど、そんな、なんとなくの気持ちを抱いています。みなさんはいかがですか?

そしてわたしは、正直に言うならば、ここで無意識に「しかる」と書いています。本来ならば子どもを教育する方法は「しかる」だけじゃないはずなのに、子どもが非常識や危険な行動をした場合=「しかる」と認識している日本人の私。これも、「子育て」について教養の狭さを感じます。

それからまた、こんな誤解もあるかもしれません。

子供は自由に育てるの。
自由に、自由に。
それが一番大事。

でもそれって、自由という名の「放し飼い」なんじゃないかしらん。

***

おそらく、これは日本に限ったことではないのでしょう。イギリスでは「子供をどうしつけるか」という類のテレビ番組をよくやっていました。これは「しつけがうまくできない親」が増えてきた証拠だともいえます。

このテレビ番組では、親がただ「しかる」のを推進するのではなく、子供がちゃんと理解できるように導く方法を伝授していました。たとえば、親が子供に注意するときは、ちゃんと子供の視線まで下がって子供とちゃんとアイコンタクトをしながら話すこと。感情的にならないで、「そういうことをされると、他人はどういう気持ちになるのか」をちゃんと説明すること。家族のルールをつくること。ルールをやぶったらの罰則もルールを作っておく。ルールを守れたときの楽しいごほうびも用意しておくこと。(ごほうびはもちろん、お金などではなく、手作りのバッチだったりします。)

つまり、「しつけ」とはただ単に「しかる」ことではなく、きっちんとした「ルール」性のある行為なのです。

アメリカの科学雑誌『Scientific American』では、イヌ科の動物たちは遊びの中にも「ルール」があり、それを守って生活しているとのこと。「ルール」を守らないと、動物社会で生きていけないのだそうです。

それと同じように、人間も「ルール」を守ることは大事なことであり、親がそれを指導することは、大事なことです。
子供に社会ルールを教えることは、(もしかしたら大げさなことかもしれませんが)、最終的には子供を守ることにもなるのではないでしょうか。

もちろん、根拠なく子供をしかるのは、また別の話です。
自分がコントロールできない感情を子供にぶつけてしまうのは、「しつけ」ではありませんね。
(まぁ、わかっているけれど、なかなかそうもいかない事も多いのかもしれませんが、、、)

また1950年代のような根拠のない人のしかり方へのトラウマもあるのかもしれません。
(これについては、長くなるので、また別の機会に。わたしは今「菊と刀」を読み返しているんです。)

簡単に「これが正しい」という正解などないのだ。ということを基本に話を進めないと、どっちにしても極論になってしまいそうで、なかなか難しい問題ではあります。

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