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September 29, 2013

茨城大学で2日間「教育と臨床にいかすインプロヴィゼーション」講座

茨城大学で行った2日間「教育と臨床にいかすインプロヴィゼーション」講座が終了しました。

この企画はもう7年目。

茨城大学の正保先生と絹川のコラボレーション。
毎回、「どんなことをやろうか?」「何が大事なんだろうか?」をたくさん話して、できるだけ充実した内容を心がけています。

<今回こだわったのは「質」>
たとえばミラーエクササイズを行うとき、ただ「楽しい」だけではなく、心の底から「コネクト」を感じているか。「ゲームのルールを行う」のではなく、「楽しんで」いるか。「楽しみ」を「わかちあえて」いるか。ベクトルが「自分」にあるのではなく、外側の「相手」や「空間」や「時間」にあり、それと「ブレンド」しながら、「ダンス」しながら、それを味わえているか。そうなるためには、どうしたらいいか?

今回は、わたしができるだけデモンストレーションを行い、わたしと相手役がどのように「変化」していくかというところを、見ることで理解していくことも大事にしていきました。
(この構造については、もっとシンプルに説明できるようになるといいなと思っています。)

また、わたしが感じた参加者のみなさんの問題点について、くどいぐらいメッセージをこめました。

<「間違えたくない」という気持ち>
見ていると「間違えたくない」という気持ちが強い人がいます。
日本では本当にしばしば見かけます。

まるで「間違えた」という言葉の意味が「いけないこと/悪いこと/恥ずかしいこと」とぴったりとくっついているようなのです。「間違えた」という状態が「いけないことをした」という気持ちに直結しているので、ちょっと間違うと、ものすごくネガティブな気持ちになってしまいます。反省してしまいます。

常に自分をチェックして「間違えないように」と振る舞うと、その緊張感にしばられてしまい、楽しむというレベルに到達できません。「間違えないように」という気持ちの先には「できた/できなかった」しかないのです。「挑戦しよう」とか「工夫しよう」とか「発見しよう」とか「創り上げよう」といった態度にはなれません。

「間違えてはいけない」という方向性よりも、「楽しむ」「好奇心をもつ」「相手と楽しい時間をつくろうとしてみる」という方向の働きがけのほうが、ずっと建設的。つまり「自分への検閲を緩めて、自分を楽にしてあげて、むしろ相手に意識をむける」という意識の働きがけです。このほうが最終的に、自分を忘れ、楽に、相手とシェアーすることができる体験をすることができるのです。

冷静に考えてみれば、たとえば科学者たちの数々の発見は「間違い」から生まれました。ペニシリンだって、ミラーニューロンだって、そうです。つまり「間違えた」ことがあったら、「新しい発見かもしれない」という気持ちを直行的に感じることだってできるはずなのです。

自分が自分に作り出した「呪縛」を解き放つ。
これが価値観の大転換にとても必要なことだと考えます。

またこの問題に対して「がんばらない」という言葉を使う方々もおられますが、わたしはあまり好きではありません。なぜなら「〜しない」という言葉自体が、すでにネガティブさを含んでいるからです。
それよりは「間違ってもいいよ〜」とか「楽しもう〜!」とか「心を揺り動かしてみよう」とか「緩めよう」とか「寄り添おう」とか「ささやこう」とか「分かち合おう」とか、そういう肯定的な言葉のほうが、人間の無意識的に働きかけてくれるような気がするからです。

さて最後には、「違和感をストレスなしに受け入れて、そこから新たな自分を発見する」エクササイズを行いました。

ここでは、「あるマテリアル」を多様に使いました。これについては、ここでは詳しく書きません。一緒にやった人たちだけの記憶にとどめておくことにしましょう。なぜなら、このエクササイズたちには、かなり深い構造が潜んでいるように感じるのです。ですので、簡単に出してしまわないで、私の研究がある程度すすんで、ちゃんと自分の言葉で書けるようになってから発表していきたいと思います。

大学院生になるのは来年4月からなのですが、すでに論文を読んだり、学会に参加したり、教授たちのお話を伺ったり、ゼミに参加するようになってから、わたしの「物の見方」や「理解の仕方」がずいぶん変化してきているのを感じます。具体的に説明するのは難しいのですが、今まで「漠然」と感じていたことを、前よりは少しですが説明できそうな気がします。

もちろん、まだまだ、まだまだ。
でも自分としては、この自分の変化を「おおお〜っ」と驚きながら楽しんでいる最中です。

さて。
茨城大学の「教育と臨床にいかすインプロヴィゼーション」講座は、来年も実施する予定です。

興味のおありになる近隣の方は、お気軽にご参加いただけると嬉しいです。

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