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October 23, 2013

<即興×演劇>インプロを分析する。

即興演劇は「台本を用いないで、その場で即興的に演劇創作をおこなう芸術のスタイル」だと、私は理解しています(今のところ)。

つまり「即興演劇」の特徴を2つ挙げるとしたら「演劇である」ことと、「即興的である」ことではないでしょうか。即興演劇はこの2つの特徴が混じり合って成立してます。そう考えると、なかなか複雑な芸術形態だと言えるかもしれません。

さて今日は、この2つを分けて考えてみました。すると、2種類の特徴に関連する注意点が、割と明確に特徴分けできました。

まだまだ考えられると思いますが、今の段階で考えられることを羅列してみました。
以下、「即興」という状態と「演劇」という芸術形態の特徴で分けてみたときに考えられる、特徴や必要大事事項分類です。

<2つの分類事項>
「即興という状態」であることによって必要となること/大事なこと
「演劇という芸術活動であること」であることによって必要となること/大事なこと

この2つは別なことであり、これを明確に理解することによって、ワークショップなどでインプロを使うときの混乱が少し整理できるかなと思います。(なおこれはまだ試作段階です。)

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A: 「即興である」という特徴
台本がない/相談できない/集団創作をする/という条件の中で発生すること

1)大前提:全員が平等の立場である
2)相手をよく見て、よく聞くことは必須
3)自分も発言する権利(?)があること
4)相手の存在を認めないと、作業が進まない
5)自分の存在も認められていることを理解すること
6)協力/強調性/共感/フォロアーシップ/サポート能力が必要
7)リスクをおう/リーダーシップ/自発性が必要
8)かといって、相手をコントロールしようとしても無理。相手は想定外の存在だから。
9)ストーリーという「流れ」を共有できていると、イメージを共有できる。
10)文脈を合意させるためにイエスアンドは有効
11)人間関係上、感情に関わることについても、イエスアンドは有効。
12) 「今ここにいる」感覚が必須
13) 想定外のことが起こったとき(本当はインプロで起こるほとんどが想定外ですが)にそれに直面する力が必要(無視できないので)
14) マニュアルがあれば「失敗しない」+「失敗」=「悪い事」と考えている人にとってみると、マニュアルがない状況は「危険」であるので、「失敗したくない」という気持ちが沸き起こる。
15)集団作業なので、自分も相手も「楽しい」ほうが健康的。(健康的な人間関係を築くことが大事)

B: 「演劇である」という条件の中で発生すること

1)表現の世界なので、がんばる/がんばらないという評価ではない(評価できない)世界である。
この世界で「がんばる」ことは無意味。がんばっても創造力は開花しないから。がんばろうとすることで、心身の緊張や自分の思い込みにしばられるあまり、感性や創造性がストップする。「がんばる=いいこと/いい評価をもらえる」と思って今まで生きてきた人たちは、無意識にこちらの世界でも同じように「がんばって」しまう傾向があるけれども、この世界で「がんばる」ことは何度もいうけど無意味。

2)「見られている」ことから生じる問題を解決しなくてはならない
—リラックスする/相手を大事にする/自分のエゴや自意識の問題
3)観客に伝えるために技術が必要=表現力(声、動き、感情表現、演技力など)
4)創造の世界なので、柔軟な発想力が必要となる
5)ストーリーという「世界」を共有することが必要となる。
6)観客の存在からの影響も内包した表現となる(観客を無視できない)
7)「台本=演劇」と考えている演劇人にとってみると、台本がない演劇は演劇ではない、稽古の一環だから見せる価値はないと考える。
8)テーマ性を見つけることは大事。演劇は観客に何かを伝えるために行われる行為であって、やっているものたちだけが楽しいという状態ではないから。

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