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February 22, 2014

水戸黄門の印籠ほしさに考える日々

薬屋さんやコンビニエに行くと、カラフルな袋に詰められたビタミン剤を見かける。それらは「サプリメント」と呼ばれ、「疲れをふきとばす」とか「カルシウムが取れる」とか、それぞれの症状によって選べるようになっている。

これを見るたび、壊れたロボットをイメージする。
ねじが外れたロボットを直すのには、同じ部品を付け足せばいい。
欠陥のあるパーツに、新しいパーツを入れ替えれば、簡単に直る。
それと同じような考えで作られているのが「サプリメント」。
栄養を「単独」でとって、欠落した部分を補う。

しかし単品で取って、もしくは単品を複数とって、本当にきくのだろうか?
個人的意見を端的に述べると、さまざまな食物を摂取するほうがいいんじゃないかなぁ〜と思う。食物は総合的に複雑に栄養が含まれており、相互が影響しあっているからこそ、人体にとって必要な栄養素がとれるのでは。

演劇教育も、どちからというと食物に似てる。サプリメントのように、具体的に「部分」に効果があるというより、総合的な活動である。

本当に「演劇」を通して、私たちは、ものすごくたくさんのことを学ぶことができる。創作プロセスの中で社会性を学び、表現プロセスの中で身体性や精神性を学ぶ。成長に必要なことも、必要ないことも、いいことも、悪いことも学ぶので、具体的にあげればきりがない。

しかし「演劇は総合的な学びができます。だからいいんです」と言うだけでは「いいね〜」サインは出ないのが教育現場。「これに利きます!」とサプリメントのように効果を説明できないと、「使えない」ラベルを貼られてしまう。

こと「演劇」は、ものすご〜くたくさんのことを学ぶことができるので、「じゃあ、一体、何を学ぶことができるんですか?」という問いに、「ばしっ」と答えられないことがある。

こちらが答えられないと、「あ〜、演劇ねぇ〜よく分からないから〜、難しそうだし〜、今の子ども達には難しいんじゃありませんか〜?」って言われてしまう。

私は、水戸黄門の印籠が欲しい。
これを見せたら、文科省も文化庁も「はは〜っ」ってひれ伏すほど説得力のある「言葉」や「行為」。

平田オリザさんがやってくださっている活動も、社会に印籠を突きつける行為のように思える(勝手に私が思っているだけですが)。

私はそういう印籠が欲しい。

印籠は無理かもしれないけれど、せめて問いに答えられるいくつかの「言葉」や「行為」が欲しい。

それを今、えんえんと考え続けています。

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